日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2016.12.27-2017.1.8)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2016.12.27-2017.1.8)
・12月27日安倍首相が真珠湾オバマ大統領とともに慰霊式典に出席。安倍首相のスピーチは「寛容の心がもたらした和解の力」を強調し「未来志向」と称するもの。反省、謝罪の言葉や歴史認識についての言及はなし。オバマ大統領は「排他主義的な傾向に抵抗」など、トランプ次期政権を意識した内容。
・28日アメリカ・ケリー国務長官がワシントンで、イスラエルパレスチナ入植活動への非難の演説。23日の国連安保理決議(アメリカは拒否権を発動せず)を踏まえ、親イスラエルとされるトランプ次期政権を牽制したもの。トランプ氏はツイッターで「イスラエル、強いままでいてくれ」と発信。イスラエル・ネタニヤフ首相は緊急会見を開き「バランスを欠いた演説である」と非難。
・12月29日シリア停戦合意がなされ、30日に発効。今年3回目で、これまでは米ロ主導であったが、今回はアメリカ抜きでトルコ・ロシアが主導したもの。31日に国連安保理も支持することを全会一致で決議。IS、シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)は除外されており、クルド系は合意に不参加。
・31日イラクバグダッドの市場で爆発が二件あいつぐ。25人以上が死亡。2日サドル・シティーで自動車爆弾による自爆テロ。36人以上が死亡。どちらもシーア派を狙ったものとして、ISが犯行声明。 
・1日トルコ・イスタンブールの高級ナイトクラブで銃乱射。39人以上が死亡、過半数が外国人。犯人の男は逃走。ISが犯行声明。
・12月28日フィリピン・レイテ島の祭りの会場で爆発。34人が怪我。
 
・1月6日国際移住機関が、昨年の難民の統計を発表。地中海を経て欧州に入った難民は363348人、死亡・行方不明になった人数は5079人(全世界では7495人)。14年3279人、15年3777人から激増。
 
・1月6日沖縄・普天間基地オスプレイが事故原因となった空中給油を再開。
・韓国・釜山の日本総領事館前に、韓国の市民団体が設置した従軍慰安婦の象徴である「少女像」について、日本政府が抗議、駐韓大使の一時帰国、次官級による日中韓FTA協定の協議を延期。韓国国会では、「慰安婦」問題に関する日韓合意を支持しているのは与党のみ。300議席中201議席を占める野党は合意破棄や追加交渉、日本政府の謝罪を要求している。
 
・6日アメリカ・フロリダ州の空港で銃乱射。5人が死亡。犯人はイラク従軍経験のある元軍人。アメリカでは銃の機内持ち込みはできないが、荷物として預けることはできる。犯人は荷物カウンターで受け取った荷物に入れてあった銃に弾倉を装填して乱射した。
・7日シリア・アザズの裁判所前でトラックが爆発48人以上が死亡。ISが犯行声明。
・8日イスラエルエルサレムでトラックが歩行者に突っ込み、車から降りていたイスラエル兵4人が死亡。運転していたのは東エルサレム出身のパレスチナ人で、その場で射殺された。ネタニヤフ首相は「IS支持者の犯行」と断定。
 
・8日イランのラフサンジャニ元大統領が病死。82歳。イラン穏健派を代表する人物で、現在のロハニ大統領の後見人。核合意をはじめ近年の主要政策にも強い影響力を持っていた。イランは、現在イエメンで衝突しているサウジアラビアとは1年以上断交状態にあるが、ラフサンジャニ師の死去で強硬保守派が勢力を強めると、サウジとの融和はいっそう困難になると見込まれる。

今週のおもなできごと(12.13-12.26)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(12.13-12.26)
[ロシア]
・15,16日にロシア・プーチン大統領が来日。山口県と都内で二度にわたり首脳会談。北方領土での「共同経済活動」に向けた協議を開始することで合意。返還につながる平和条約の交渉にはいたらず。
プーチン大統領は、10月にはシリア・アサド政権軍とともに軍事行動を進めていることを「戦争犯罪」と批難されたため、フランス訪問を延期している。また2014年のウクライナ侵攻によってEU各国からの制裁も継続している。日本はプーチン大統領の訪日を前に、ウクライナに対し、電話で理解を求め、和平合意のプロセスを確認。
 
[シリア]
・13日シリア・アレッポで反体制派が撤退に合意。アレッポには市民と反体制派兵力10万人がとどまっていると見られ、安全な地域への避難で合意したが、14日にはアサド政権軍が迫撃砲弾や空爆などで戦闘再開。国連報告では少なくとも82人の民間人が死亡。15日アサド大統領がアレッポ制圧宣言。
・15日アレッポからの移動がはじまる。16日住民の移動するバスに対して銃撃があり、一時中断。
・19日国連安保理は避難に対して監視団を派遣することを決議。
 
[トルコ]
・17日トルコ中部カイセリ、空軍兵士らが乗ったバス近くで自爆テロ。13人以上が死亡。
・19日トルコ・アンカラで警察機動隊の22歳の警官が写真展の会場でロシア大使を射殺。犯行時「アレッポを忘れるな」「シリアを忘れるな」と連呼していた。
・21日エルドアン大統領は、ロシア大使射殺事件をアメリカに亡命しているギュレン師の指示によるものと発表。ギュレン師は否定。
・21日シリア北部のIS拠点バーブをトルコ軍が包囲。IS側は自爆攻撃で反撃。22日トルコ軍が空爆。市民72人以上が死亡。
・22日ISはトルコ軍の兵士2人を焼き殺す動画を公開。
 
[国内]
・24日2017年度の予算が確定。安全保障費は5兆1251億円に増額。F35戦闘機6機880億円、オスプレイ4機391億円など。大学などに対する研究費として、110億円。2016年の6億円から大幅な増額。海上保安庁は東南アジア各国の海上保安機関を支援する専従組織をたちあげる。中国の南シナ海での勢力拡大を念頭に、軍とは分離した活動で連携するため。
・16日国連安保理南スーダンPKOの一年間延期を決定。17年12月まで。
・23日国連安保理にアメリカが提出していた、南スーダンに対しての武器禁輸を含めた制裁案が否決される。アメリカ、EU各国などが賛成したが、日本・ロシア・中国の棄権により廃案。日本の棄権理由は「勢力のバランスが崩れてかえって治安悪化する」というもの。稲田防衛相は「自衛隊が安全を確保して活動できること」に重点を置いており、南スーダン政府との関係維持をはかった。
・今年の5~11月に行っていた海上自衛隊の練習航海中に、2名の下士官(20代と40代)が艦内で首吊り自殺をしていたことを、防衛省が公表。
 
[沖縄]
・13日沖縄・普天間基地オスプレイが空中給油訓練中に損傷し、機体が大破した状態で名護市の沿岸に着水。集落からは300mの地点。日本では「不時着水」と報道されるが、米軍の準広報誌スターズ&ストライプスではCRASH(墜落)と表現された。14日沖縄県の抗議に対し、在沖米軍のトップは「市街地を避けたパイロットはヒーローであり、むしろ感謝されるべきで表彰もの」「政治問題化するのか」などと激怒。
・19日オスプレイが飛行再開。
・20日最高裁沖縄県の翁長知事による、前知事の辺野古新基地の埋め立て承認を取り消しを巡り、国が沖縄県を訴えていた審理で、沖縄県の敗訴を確定。
・22日沖縄・米軍北部訓練場の一部、4000ha(過去最大)が返還。日米両政府・自民党議員ら120人が出席して返還式典が行われたが、翁長知事は10kmほど離れた場所で4200人を集めた反対集会に出席。同地区の高江においてオスプレイ等が運用するヘリパッドが強行工事されていること、普天間基地オスプレイ墜落について原因究明のないまま早期の飛行再開されたことなどに対し、「政府は沖縄県民を日本国民と見ていない」「占領時代と同じ」と、強く抗議。
 
[ヨーロッパ]
・19日ドイツ・ベルリン、中心部の教会前で開かれていたクリスマス・マーケットにトラックが突入し、11人が死亡。犯人は逃亡。トラックは待機中のものが盗まれ、助手席には運転手の射殺死体があった。メルケル首相はテロと発表。アメリカ・トランプ次期大統領、オランダの野党オランダ自由党ウィルダース党首、フランスの野党国民戦線のルペン党首ら、極右政治家からは反イスラム、反移民の強い非難が、犯人不明の時点で即座に発表された。
・21日犯人はチュニジア国籍の男として公開捜査がはじまる。23日イタリア・ミラノで犯人射殺。ISに忠誠を誓う動画が見つかる。犯人の男は2015年にドイツに入国、難民申請が却下されていた。
・19日スイス・チューリヒイスラム教施設に発砲。信者ら3人が負傷。
・13日EU議会が認定する人権活動に対するサハロフ賞は、ISに性奴隷とされて脱出したイラクのヤジディ教徒の女性二人に授与。
 
[中国]
・16日南シナ海のフィリピン沖の公海で、海洋調査活動をしていた米海軍の無人潜水機を、中国海軍が艦船から小型ボートを出して、1機を奪う。
19日に公海上で米軍に引き渡された。
・25日中国海軍の空母「遼寧」がミサイル駆逐艦など5隻とともに宮古海峡を抜けて太平洋へ。海軍トップの司令官が搭乗。実戦を想定した演習か。26日南シナ海に入る。
 
[海外]
・18日ヨルダン・カラクで武装集団が観光地の城に立てこもり。警官7名のほか、カナダ人観光客1名と市民2名が死亡。城は十字軍の侵略によって建てられたもの。
・23日国連安保理イスラエルパレスチナに対する入植活動への批難決議。アメリカは拒否権を発動せず、棄権。イスラエル寄りとされるトランプ次期大統領は就任後の政策転換を宣言。15日に駐イスラエル大使に指名した弁護士のフリードマン氏はエルサレムを「永遠の首都」と呼ぶなど二国体制を認めず、入植推進派とされる。
・23日リビア航空機がハイジャック、マルタの空港に着陸。犯人はカダフィ政権の支持者を名乗り、政治亡命を希望した。
・24日フィリピン・ミンダナオ島の教会でクリスマス・イヴのミサ中に手投げ弾が爆発。16人が怪我。
 

今週のおもなできごと(11.28-12.13)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(11.28-12.13)
[シリア]
・11月25~28日にかけて、シリア・アサド政権軍はアレッポに大規模攻勢をかけ、反体制派の支配地域を分断することに成功。市民らはクルド人支配地域などに大量に脱出。
・12月4日シリア・イドリブ県でロシア軍とみられる空爆。市場などが爆撃され、子どもを含む73人以上が死亡。イドリブ県はシリア征服戦線(旧・ヌスラ戦線)などのISではない反政府勢力の支配地域で、11月15日から空爆が連続している。
・11日ISがシリア・パルミラに4000人規模で再侵攻。ロシアが空爆
・13日米軍はシリア・ラッカでの空爆によりISの幹部3人を殺害したと発表。うち2人は2015年のパリ同時テロに関わっていたとされる。米国防省の発表による。
 
・11月30日南スーダンPKO陸上自衛隊120名が第2陣として出発。3陣は12月14日の予定。
・30日国連人権専門家調査団が南スーダン視察の結果を記者会見。政府軍・反政府軍の双方が子どもを含めた民間人を大量に動員しており、戦闘の激化が予測される。ジュバでも市民の間で戦闘がはじまるという噂が流れているとする
 
[日米]
・5日安倍首相が12月25,26日の日程で、1941年第二次世界大戦で日本が奇襲をかけたハワイ・真珠湾を訪問することが決まる。
・7日真珠湾で追悼式典。米海軍司令官は「真珠湾のレガシーを教訓として、強力な米軍が来るべき幾世代も、世界を見据え、独裁政治や不正義に対する戦いを続ける」と演説。
・12日アメリカ・トランプ次期大統領が最新鋭の主力戦闘機F35の開発計画に異議。2400機が導入予定のステルス戦闘機で、開発に4000億ドルが見込まれていることに対し「計画と費用が制御不能になっている」と表明。F35は日本も共同開発しており、自衛隊には2018年以降42機の導入計画。
・12日トランプ政権の国土安全保障長官に元海兵大将のジョン・ケリー氏が決まる。軍出身は三人目。トランプ氏の公約である「メキシコとのあいだに壁をつくる」の責任者となる。
・13日安保法にもとづき平時や、武力攻撃にいたらない「グレーゾーン」事態において、自衛隊が米軍などを「武器等防護」する運用指針が年内に決定される方針。
 
・11月30日国連安保理北朝鮮の核実験に対する制裁を決議。北朝鮮の外貨収入の3分の1にあたる10億ドル近くを占めるとされる、石炭輸出に対し、輸入国に従来の半分以下の上限を設ける。
・12月9日韓国朴大統領の弾劾訴追案が国会本会議で可決。大統領は権限停止となり、黄首相が代行する。
・10日中国は11日から年内いっぱい、北朝鮮からの石炭の輸入を停止する。国連安保理の制裁として、石炭の輸入の上限規制がかけられたため。
 
・12月10日トルコ・イスタンブールでサッカー・スタジアム前の路上などで連続爆破テロ。警官36人を含む44人以上が死亡。クルド系の反政府勢力TAKが犯行声明。
・トルコ・エルドアン大統領が改憲案を発表。首相府を撤廃し、大統領を行政のトップとするもの。来年にも国民投票
 
・11月28日フィリピン・マニラのアメリカ大使館近くでゴミ箱に簡易爆発装置が仕掛けられているのが発見される。警察が処理して被害なし。
・29日フィリピン・ミンダナオ島に30日ドゥテルテ大統領が訪問するための先遣隊の車両に対し、道路に爆発物。どちらも警察はフィリピン南部の武装勢力「マウテ」グループの犯行と推測している。マウテはISに忠誠を誓っており、9月にダバオでの爆発を実行。ミンダナオ島の都市ブティグを占領し、庁舎にISの旗をかかげているとされる。
 
・30日コロンビア、国民投票でいったん否決された和平合意が、議会に承認され正式に発効。
 
・12月5日イタリアのレンツィ首相が辞意を表明。上院を縮小する憲法改正案が否決されたため。
・6日NATOの外相理事会がはじまる。対ロシアでサイバー防衛など、EUとの連携を強化する方向。トランプ次期大統領がNATO不要論をとなえており、EUは独自の安全保障が検討されている。
 
・6日リビア暫定政府は中部シルトをISから奪還したと発表。シルトは2015年にISに占領された。
・9日ナイジェリア北東部マダガリで、市街地で女性2人につけられた爆弾が爆発。45人以上が死亡。ボコ・ハラムが犯行声明。
・11日エジプト・カイロでキリスト教系のコプト教の教会が爆発。70人以上が死亡。ISが犯行声明。
・11日ソマリアモガディシオでトラックが爆発し、20人以上が死亡。ソマリア武装勢力シャバブが犯行声明。
 
・9日アメリカCIAは、大統領選挙において、ロシアがトランプ氏勝利のためのサイバー攻撃を行っていた、と発表。クリントン陣営に対してハッキングがあり、その情報をウィキリークスに提供したメールの送信者がロシア政府関係者であるとしている。
 

今週のおもなできごと(11.11-11.25)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(11.11-11.25)
[国内/外交]
・11日インドのモディ首相が来日。日印原子力協定に調印し、日本のインドへの原発輸出が現実化。インドはNPT核拡散条約に非加盟の核保有国。核実験を行った場合には協力停止することは、拘束力の弱い関連文書のみに記載された。
・16日に参議院、17日に衆議院憲法審査会がはじまる。政権内では17年に具体的な改憲項目を決め、18年に原案をとりまとめるというスケジュール。
・17日安倍首相が訪米し、トランプ次期大統領と会談。個人的な会見であるとして、内容は公表せず。
・19日ペルー・リマで行われているAPECの会場で、安倍総理とロシアのプーチン大統領が会談。プーチン氏は北方四島に関して、ロシアが領有権を保持したままの「共同経済活動」を提案。安倍総理は返還を含めた「日露平和条約」をめざしていたが「難しい」と発言。
・22日ロシアのインタファックス通信は軍の発表として、国後。択捉島に地対艦ミサイルの配備を完了したと報道。
・23日日韓GSOMIA(軍事情報包括保護協定)が両国での署名により発効。双方の秘密情報の交換の枠組みを定める協定。朝鮮半島有事の際、自衛隊が後方支援や邦人輸送を行う場合に、韓国側の情報を共有することができる。北朝鮮SLBM(潜水艦発射型ミサイル)防衛の情報が共有できるなどの運用が想定される。朴大統領への追求が続く中、韓国野党は反対を表明している。
 
・15日政府は今月から交替で派遣される、陸上自衛隊南スーダンPKO部隊に、安保法制に基づく新任務「駆けつけ警護」の付与を閣議決定。首都ジュバ周辺に限定し、他国軍人を警護することは「想定せず」とされる。稲田防衛相は「銃撃戦のような苛烈な現場は想定しない」とし、安倍総理
「活動が困難な場合は撤収を躊躇することはない」とした。
・20日青森空港から、南スーダンPKOに新任務駆けつけ警護を付与された、陸上自衛隊交替部隊の先発隊130人が出発。
・20日ソマリア沖での海賊対策の海上自衛隊の交替部隊が出発。これまで2隻が参加していたが、今回は護衛艦きりさめ一隻に縮小。ソマリア沖の海賊は15年は0件、16年上半期は1件と大幅に減少している。
 
・11日国連のディエン事務総長特別顧問は5日間南スーダンを視察、「ジェノサイド(民族虐殺)になる危険性がある」と指摘。
 
[シリア/トルコ]
・15日シリアのイドリブ・ホムスなどでアサド政権軍、ロシア軍による大規模な空爆。地中海はに展開するロシアの空母も攻撃参加。アレッポでも空爆再開。14日にロシアのプーチン大統領はアメリカ・トランプ次期大統領と電話会談を行い、「国際的テロ素岸が共通の敵である」ことを確認。シリアについても意見交換を行ったとされる。
・15日からシリア・アレッポで連日の空爆が続く。小児科の医療施設が爆撃され、患者の子どもやスタッフら35人以上が死亡。たる爆弾や燃料気化爆弾といった殺傷力の強い兵器が使用されたとの報告もある。
・24日シリア北部でトルコ軍に対し、シリア・アサド政権軍が空爆を行い、3人が死亡。シリア政府はトルコの越境しての軍事作戦を認めていない。
・24日EU本会議でトルコのEU加盟に関する交渉を一時停止することが可決。トルコは2005年からEU加盟交渉を行っており、難民流入抑制策を実施することとひきかえに交渉は加速していた。7月のクーデター以来の国内での人権侵害や報道の自由への懸念から停止措置となった。
 
[インド/パキスタン]
・12日パキスタン南西部バルチスタンのシーア派聖廟で爆発。61人以上が死亡。
・23日インド・パキスタンカシミール地方の停戦ラインで、越境砲撃戦。22日にインド兵3名が国境で殺害されているのが発見されたことによる。
 
・20日ミャンマー北東部の中国国境付近でカチン独立機構など、停戦合意に参加していない少数民族武装組織が政府軍の駐屯地を攻撃。民間人を含む8人以上が死亡。その他、橋などの10ヶ所以上を攻撃した。
・21日アフガニスタン・カブールでシーア派のモスクで自爆テロ。28人以上が死亡。
・24日イラクバグダッド近郊のヒラで給油所での爆破テロ。同地はシーア派の聖地カルバラに近く、巡礼者ら80人以上が死亡。ISが犯行声明。
 
・アメリカ・トランプ次期大統領の政権スタッフの人事が進む。国家安全保障担当にマイケル・フリン氏、嫌イスラムの発言で問題になった人物。国防長官はマティス元中央軍司令官。イラク戦争で「狂犬」と呼ばれ、オバマ政権が行ったイラン核合意に強固に反対している。大統領副補佐官(安全保障担当)にマクファーランド氏、レーガン政権で同ポジションの保守強硬派。対イスラム過激派の戦争に必ず勝利する、と断言している。
・25日キューバフィデル・カストロ前議長が死去。90歳。キューバ革命以降社会主義政権を維持し、中南米やアフリカの社会主義国の連携を強めていた。アメリカ・トランプ次期大統領は「残忍な独裁者が死去した」と声明。オバマ大統領が行った国交正常化に対して否定的であり、再交渉を公言している。

今週のおもなできごと(10.22-11.9)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(10.22-11.9)
・24日陸上自衛隊岩手山演習場で駆けつけ警護の演習がメディア向けに公開される。武器使用をともなわず、小銃は下向きで使用された。23日の非公開演習では小銃を撃つ場面もあった。
・26日陸上自衛隊PKO南スーダンの首都ジュバにおいて、施設外での活動を再開。採石場から砂利を運搬する任務。7月の武力衝突以来、自衛隊PKO施設内での活動に限定していた。
・11月1日国連は7月の武力衝突時にPKOが指導力欠如により、対処に失敗したことを報告。国連の避難民保護施設で装甲車破壊に対する応戦のため、73人(中国軍PKO2名を含む)が死亡。また、市街地での戦闘で、ホテル滞在者に対して政府軍が残虐行為を行ったことを止めることができなかった。
・同報告にもとづく国連による軍司令官更迭に対して、ケニア軍は抗議し、PKO部隊の撤収を決定。2日にも。ケニア軍は1053人を派遣し、PKO部隊中6番目の規模だが、隣国南スーダンからの補給路を担っていた。海上への補給路が経たれると、南スーダン部隊は基本的な物資の補給も危うくなる。
・政府は11月20日予定のPKO派遣部隊に駆けつけ警護を付与することを決定、15日にも閣議決定の予定。他国軍の保護は適用外とされる。
 
・10月31日日本のアイドルグループ欅坂46が22日のライヴで着用した衣装がナチスを想起させるとして、アメリカのユダヤ人団体サイモン・ウィーゼンタール・センターが謝罪を求める。プロデューサーらは「自覚なかった」と謝罪。
・8日県営佐賀空港で2019年から陸自が配備予定のオスプレイの試験飛行(米軍機)。陸自は17年末までに長崎県相浦駐屯地に新設の「水陸機動団」を設置、オスプレイ配備を予定している。
 
[韓国]
・24日韓国・朴大統領は国会演説において憲法改正を推進することを表明。大統領の再任禁止を改訂することが予想されるが、現行憲法では改正された場合でも提案した大統領自身は再任可能とはならない。
・31日韓国・朴大統領が私的なアドバイザーに政府文書を流出させていたことで、アドバイザーの実業家が逮捕される。2日大統領は野党系の人物を首相に据える内閣改造案を提出して収束を図ったが、野党は合意がないとして更に反発、大統領の退陣論も。4日韓国ギャラップの世論調査で、大統領の支持率が5%と過去最低に。数万人規模のデモがソウルで。
 
・10月末~11月3日まで韓国で行われた在韓米軍の「非戦闘員救出作戦訓練」で、在韓米人らをC130輸送機などで在日米軍まで搬送。同訓練は毎年行われているが、国外への搬送は7年ぶりの実施。
・韓国政府は日本とのGSOMIA軍事情報包括保護協定を年内にも締結する方針を発表。
 
[核軍縮]
・27日国連軍縮委員会は来年から核兵器の法的禁止をめざす「核兵器禁止条約」の交渉入りを賛成123ヶ国で可決。日本、韓国は反対。核保有国はアメリカ・イギリス・ロシア・フランス・イスラエルが反対、中国・インド・パキスタンは棄権、北朝鮮は賛成。
 
[イラク・モスル奪還作戦/IS]
・23日トルコ軍はイラク・モスル近郊のバシカでISに対して砲撃。イラク政府はトルコ軍の参加に反対している。
・11月1日日本人フリージャーナリストがモスル近郊のクルド人勢力の支配地域で拘束されていることが判明。5日に解放。
・1日イラク政府軍はモスル市域に突入。ISは3000~5000人程度が迎撃体勢か。
・24日パキスタン西部クエッタで警察学校が襲撃され、61人以上が死亡。ISが犯行声明。
・26日シリア北西部イドリブで学校に対して8回以上の空爆がなされ、子ども・教師ら28人以上が死亡。11~27日にかけて同地区では5つの学校に対して空爆が行われた。
・11月1日中国・珠海で開催された中国国際宇宙博覧会で、中国軍は新型ステルス戦闘機殲20を公開。次世代主力機とされる。
 
・4日トルコ・ディヤルバクルでの爆発で9人以上が死亡。ISが犯行声明。ISがトルコ国内で犯行声明を出したのは初。警察はクルド人組織PKKの犯行として発表。
・8月のクーデター以降緊急事態宣言下にあるトルコで、4日クルド系政党HDPの党首ら野党国会議員9人が、5日大手新聞ジュムフリエット編集長ら9人が「テロ組織支援」で逮捕される。
 
・9日アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏が勝利。同時に行われた連邦議会選挙でも上院下院ともに共和党が過半数を占めた。トランプ氏は在日米軍について「応分の負担を求める」としており、公約では「日本が100%の負担をしないと撤退する」と述べていた(日本の駐留経費負担、いわゆる思いやり予算は16~20年の5年で9465億円)。また、日韓の独自核武装を推進する発言も。トランプ氏に反対するデモは全米で50ヶ所以上。60人以上が逮捕。ニューヨークで10000人、ロサンゼルスで7~8000人規模で行われ、シアトルでは発砲事件も発生。2019年にアメリカから独立の住民投票を行う予定のカリフォルニア州では独立の気運が拡大している。

今週のおもなできごと(10.12-21)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(10.12-21)
 
・12日国連PKO管轄は南スーダンはここ数週間で武力衝突が大幅に増加、非常に懸念される状態であると発表。同日、衆議院予算委員会で安倍首相は自衛隊南スーダンPKOに関する質問に対して「永田町よりは危険」と答弁。永田町は年間で殺人・強盗などの件数が0件。
・14日南スーダン政府軍報道官は「この一週間での戦闘・残虐行為によって60人以上が死亡」と発表。
・17日南スーダン政府軍発表、北東部のマラカル周辺では反政府勢力との戦闘で双方に60人の死者。南スーダンでは一度は和平合意が成立したものの、長年争ってきた大統領が副大統領を再度追放。副大統領は隣国ザイールから反政府勢力を指揮して7月から戦闘が再燃している。
・19日陸上自衛隊国連南スーダンPKOに関して、今月末までの期間を来年3月までに延長することを自民党が了承。安全保障法制にもとづく新任務「駆けつけ警護」を付与するかどうかは検討中。
・20日南スーダンの元副大統領で現大統領のキール氏に追放され、近隣国から反体制勢力を率いるマシャル氏は取材に対し、和平合意・統一政権は完全に崩壊しているとコメント。
 
・24日木更津自衛隊に米軍オスプレイ2機が初飛来。騒音測定のため。木更津では米軍24機、陸自17機のオスプレイの整備拠点となることが計画されている。
・23日宇都宮市内でお祭りのパレード付近で元自衛官の72歳の男性が自爆し、死亡。爆発物には釘やビー玉が仕込まれており、2人が重傷。直前に駐車場で同男性の車が爆発、アパートで火災。
 
[北朝鮮・米韓]
・13日韓国の大統領諮問機関がアメリカに戦術核再配備を促す建議書を提出したことを発表。また7日の国会では原潜導入について「積極的に推進」との発言。北朝鮮の核実験を受けて韓国国内で核武装論が高まることに対して、沈静化を図る意図か。
・15日北朝鮮は北西部平安北道から中距離弾道ミサイル・ムスダンを発射し、失敗。発射台付き車両から運用されるムスダンは事前に発射兆候が察知しづらく、今回も米韓は事前に察知できなかったとしている。10~15日まで大規模な米韓軍事演習があり、最終日に抗議のミサイル発射か。
・20日北朝鮮は同所からムスダンを発射し、失敗。
 
・15日イラクバグダッドシーア派の行事アシュラが行われている会場で自爆テロ。34人以上が死亡。ISが犯行声明。
・17日イラク軍は、2014年からISに支配されているイラク第二の都市モスルの奪還作戦実施に踏み切ったことを発表。10万人規模での作戦で、すでにモスルから10km圏内のいくつかの村を掌握。モスルにはIS戦闘員5000~10000人がおり、住民150万人が残っているとされる。
・20日イラク軍はモスルから30km圏内に進攻、2014年にISが制圧したカラコシュに迫る。ISはモスル南方で油田や工場内の硫黄に放火。20~21日でモスル住民284人以上を殺害。
・21日イラク北部のクルド人支配地域キルクークで警察や発電所施設が襲撃され、15~6人が死亡。
 
・16日シリアのヨルダン国境付近の難民キャンプで自爆テロ。3人以上が死亡。ISの犯行か。
・17日ロシア軍はシリアのアレッポに対する空爆を主体とした攻撃を20日AM8時からPM4時までの8時間停止することを予告。市民・反政府勢力に対してアレッポからの退避を要請。
・15日イエメン沖の公海を航行中の米駆逐艦に対して、反体制派フーシの支配地域から地対空ミサイルが発射される。被害はなし。14日フーシを支援するイランはイエメン沖に駆逐艦2隻を派遣。
 
・11日中国・北京で軍の中枢機関の建物八一大楼が退役軍人数百人~最大時10000人によって包囲される。年金支給への不満であり、反政府活動ではないと、軍人らは主張。
・9日ミャンマーバングラデシュと国境を接するラカイン州で武装集団が国境警察施設など3ヶ所を襲撃、警官9人が死亡、51丁の銃が奪われた。イスラム系のロヒンギャ族の犯行か。10~12日にかけてロヒンギャ300人以上が軍の部隊を襲撃、銃撃戦となる。
 

今週のおもなできごと(10.2-9)

 

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(10.2-9)
 [国内]
・4日政府は「南スーダンPKO自衛隊員がジュネーブ条約での捕虜となることはない」とした国会答弁を閣議決定ジュネーブ条約は戦争時に他国兵士が拘束された場合に適用されるもので、日本の自衛隊は安保法制上は停戦合意が成立しているところでしか活動しないことになっていることを論拠としている。ジュネーブ条約は捕虜に対する拷問や殺害の禁止などを定めている。
・8日稲田防衛相が南スーダンへ。「隊員が安全を確保できるか、11月からの派遣部隊に駆けつけ警護などの新任務を付与する判断の一助として」との名目。視察結果「治安が落ち着いていることを見ることができた」と報告。現地では7月に大規模な戦闘があり、キール大統領から再度追放されたマシャル副大統領が近隣国から武力抵抗を宣言しており、和平合意は完全に崩壊したと見られている。
 
・8日菅官房長官は沖縄・北部訓練場の年内返還に向けて米軍との交渉を進めると発言。条件としては建設中の高江ヘリパッド4ヶ所が完成し、年内にオスプレイなどの離発着拠点の機能を高江に移すことであるとしている。
 
[シリア]
・3日アメリカ・ロシアのシリア停戦合意が実質破綻。先月12日に発効したシリア停戦は、19日シリア・アサド政権が停戦終了を宣言。アメリカはロシア・シリアが停戦合意に反して空爆を行ったとしており、ロシアはアメリカがヌスラ戦線などの反政府勢力を支援しているとして、互いに非難の応酬。アメリカが停戦協議の打ち切りを通達した。9月19日から10月3日までシリアでは2000回以上の空爆、少なくとも406人の民間人が死亡。空爆にはオスロ条約で禁止されている「たる爆弾」やクラスター弾、地中貫通型爆弾などが使われている。
・3日シリア北東部ハサカでクルド人の結婚式に対して自爆テロ。30人以上が死亡。ISが犯行声明。
・5日シリア北部バーブ空爆。14人以上が死亡。トルコ軍の戦闘機か。
・8日国連安保理でのシリア空爆停止決議は、ロシアが拒否権を発動したため採択されず。
 
[核軍縮]
・3日国連の核軍縮協議がはじまる。メキシコなどが主導する核兵器禁止の作業部会は、核兵器禁止条約の総会決議を求めているが、アメリカは「長年の核軍縮の取り組みを分裂させるものだ」として、作業部会の報告書を拒絶。他国へも拒絶を求めていく方針を明言。
・5日国際司法裁判所はアメリカの原水爆実験の被害国であるマーシャル諸島が、核保有国9ヶ国を相手どって「核軍縮交渉の義務を果たしていない」とした訴えを、「裁判所は審理できる立場にない」として退けた。
 
・2日ハンガリー、EUの難民受け入れ分担についての国民投票。反対が僅差で上回ったが、投票率が43%で不成立となる。投票は難民受け入れを拒む右派政権が実施したもので、不成立であっても、受け入れ拒否を国内世論として政権運営を進めていく見通し。
・3日アフガニスタン・クンドゥズでタリバーンが猛攻。
・8日イエメンでフーシ派の関係者の葬儀に対して空爆。140人以上が死亡。イエメンではサウジアラビアが諸国連合を率いて内戦に介入し、空爆を続けている。
・9日ミャンマーバングラデシュと国境を接するラカイン州で武装集団が国境警察施設など3ヶ所を襲撃、警官9人が死亡、51丁の銃が奪われた。イスラム系のロヒンギャ族の犯行か。
 
[コロンビア和平]
・先月26日にコロンビア政府と左翼ゲリラFARCの52年に渡る内戦状態の和平合意がなされ、2日に是非を問う国民投票が行われる。反対が上回り、和平合意文書の効力停止に。FARCに対する刑罰が軽減されることや、政治参加を認めることに反対する意見が根強い。
・7日ノーベル平和賞がコロンビア・サントス大統領に決定。国民投票の否決はあったが、和平プロセス前進への後押しの趣旨と思われる。これまで、和平合意の当事者に対してノーベル賞を授与するときには、紛争当事者の双方に与えるケースが多かったが、FARCに対しては国民感情に配慮したためか、授与されなかった。FARC司令官は「我々が切望する唯一の賞は報復やウソがない社会正義をともなうコロンビアの平和である」とツイート。一方、ウリベ前大統領は和平反対の立場を貫いている。サントス大統領はウリベ政権時代の国防相で、市民殺害を指示したとして、国民の一部からは受賞が不適切であるとの意見もあがっている。