日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2017.8.1-18)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.8.1-18)
[日本]
・1日ジブチ・海賊対策駐留中の中国の艦船に対し、日本の海上自衛隊の潜水員が違法に接近したため、警告を行った、と中国側が報道。河野統合幕僚長は事実を否定。
・3日内閣改造が行われ、第三次安倍内閣が発足。防衛大臣には2012年にも同職を務めた小野寺五典氏が任命される。安倍首相は即座に防衛大綱の見直しを指示。現在は2013年12月に閣議決定されたもの。
・6日広島・9日長崎で原爆の追悼式典。安倍首相は国連核兵器禁止条約に言及せず。長崎市の田上市長は平和宣言の半分以上を費やして「日本が参加しないという姿勢を被爆地は理解できない」など、核兵器禁止条約への日本の参加を求める内容を語った。
・8日2017年の防衛白書が発行。北朝鮮に関しては「新たな段階の脅威に入った」、中国に関しては「海上戦力の日本海における活動も活発化する可能性」と記述。
・15日全国戦没者追悼式が東京で開催。安倍総理は「希望に満ちた明るい未来」と発言し、今回もアジア諸国への「深い反省」「哀悼の意」を盛り込まなかった。靖国神社には安倍総理は私費で玉串料を納めた。佐藤正久外務副大臣を含む「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」や、稲田前防衛相を含む「伝統と創造の会」などが靖国参拝
 
・5日オーストラリア、米豪共同軍事演習タリスマン・セーバーに参加中の沖縄・キャンプ・ハンセン所属のオスプレイMV22が着艦しようとして墜落。3人が行方不明。8日に死亡確認。
・6日日本政府はアメリカにオスプレイの飛行自粛要請、7日オスプレイMV22が普天間を飛行。10日から北海道で行われる日米訓練にオスプレイが参加予定のため、7日に北海道知事は防衛省に飛行自粛を求める要請。
・8日アメリカ、海兵隊のすべての航空機の24時間飛行停止が検討されていることを報道される。航空訓練の手順確認などを行うため。
・8日新たに就任した江崎沖縄北方相がオスプレイの墜落にふれて、「日米地位協定は直すところは直すという交渉にすべき」と、閣議後の記者会見で語る。4時間後に「安倍政権下で2度に渡り大きな見直しを行った。あるべき姿を追求していくとの姿勢である」と訂正。訂正発言は手元のメモを見ながら行ったもので、江崎大臣は就任後支援者とのパーティーで「官僚の原稿を朗読するだけ」と発言していた。
・11日防衛省オスプレイの飛行再開を容認。普天間基地の4機が青森・三沢基地へ移動。
・12日那覇沖縄県民大会。翁長知事は辺野古新基地反対、普天間基地閉鎖、オスプレイの配備反対の立場について「県民の民意はいささかの揺るぎもない」と確認。大会はオスプレイの飛行を止めない日米両政府を批判する特別決議を採択した。
・18日北海道恵庭市陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練に、普天間から三沢に移動していたオスプレイの1機が参加。北海道での飛行は初めて。
 
[北朝鮮・アメリカ]
・10日北朝鮮ICBMとされる「火星12」をグアム周辺30~40kmの海域に4発同時に落とす「包囲射撃計画」を発表。島根・広島・高知の3県上空を通過することも言及した。
・11日陸上自衛隊はミサイルの破壊措置命令を受け、PAC3を島根・広島・愛媛・高知の4ヶ所に移動。
・14日北朝鮮・金主席は「アメリカの様子を見守る」「アメリカが先に正しい選択をして行動で見せなければならない」と演説。
・16日トランプ大統領がツイッターで「北朝鮮・金主席は非常に賢く筋の通った選択をした」と発信。
 
・9日フランス・パリ西部でテロ巡回中の兵士に車が突っ込み、6人が負傷。
・9日北朝鮮は敵対行為の疑いで逮捕・服役していた韓国系カナダ人の牧師を解放。前日にはカナダの首相補佐官北朝鮮入りして交渉にあたっていた。
・10日南シナ海スプラトリー礁周辺をアメリカのミサイル駆逐艦ジョン・マケインが「航行の自由」作戦。トランプ政権になって3回目。
・9~10日イエメン沖でソマリアエチオピアからの移民・難民280人以上が、密航業者によってボートから突き落とされる。56人以上が死亡。
・13日トルコ・イスタンブール。ISの疑いのある人物を留置所に護送中、警官1名が刺殺される。
・13日ブルキナファソ、レストランを武装グループが襲撃。18人以上が死亡。
 
[アメリカ]
・12日アメリカ・バージニア州シャーロッツビルKKKなどの白人至上主義団体が数百人規模のデモ。同地に設置されている南北戦争の南軍のリー将軍の像の撤去に反対するもの。差別反対の団体などによる対抗デモと衝突になり、白人至上主義者の20歳の男が運転する車が、対抗デモに突入し、1人が死亡。
・トランプ大統領は「すべての憎悪に対して結束し、批難する」とし、白人至上主義者だけではなく、双方に対して批判していると解釈された。14日には「KKK、ネオナチ、白人至上主義者を含む暴力を引き起こした団体は犯罪者であり、残忍な悪党である」と訂正ととれる発言。この発言はプロンプター・ボードを見ながらのもの。
・14日アメリカのIT企業が、反トランプ大統領のサイトを閲覧した人の個人情報(氏名・住所・電話番号・メールアドレス・IPアドレス・写真)を提供するように司法省から要求を受けていると告発。対象は130万件。
・15日トランプ大統領は就任後初めてニューヨークのトランプタワーに帰還し、記者会見。シャーロッツビルの事件について「反対派は非常に暴力的」として態度を元に戻した。

今週のおもなできごと(2017.7.19-8.1)

おわびとお知らせ:

「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.7.19-8.1)
[国内]
・21日防衛省・特別防衛観察で稲田防衛大臣の聞き取り調査(任意協力)。昨年7月南スーダンでの武力衝突を「戦闘」と表記した陸上自衛隊PKO部隊の日報を、ジャーナリストが情報公開請求。防衛省は「廃棄済み」と回答したが、12月に再捜索したところ、電子データが残っていたと2月に公表。2月の幹部会議で、黒江事務次官が岡部陸上幕僚長に対し、「電子データを出す必要はない」とした。幹部会議で報告を受けたとする防衛省側の言い分に対し、稲田氏は「報告を受けていない」と従来の態度を固持。28日に特別防衛観察の結果としては「幹部会議でなんらかの発言があった可能性」にとどまる。25日の国会閉会中審査でも稲田氏は関与を否定。
・27日稲田氏が引責辞任。岡部陸幕長、黒江事務次官が辞任。後任には岸田外務大臣が兼務。
 
・24日沖縄・翁長県知事が那覇地裁に、辺野古新基地の埋め立て差し止めを提訴。県が岩礁破砕許可を取り消したのに、4月から工事をしていることが理由だが、国は工事に岩礁破砕許可は必要ないとしている。
 
・26日3月から中国の国家安全当局によって拘束されていた日本人男性6人のうち4人が解放され、帰国。中国企業との合同で温泉施設の開発を行っていた会社員で、調査地付近の軍事施設を偵察したと見なされていた。解放されない2人は、当局の言い分では、パソコンから80枚以上の機密の地図が発見されたため反スパイ法の疑いがかけられている。
 
[北朝鮮/日米韓]
・27日朝鮮戦争の休戦協定締結から64年、韓国・文大統領は「対話への最初のステップ」として、この日から軍事境界線付近での敵対行動の停止を呼びかけたが、北朝鮮は反応せず。
・28日北朝鮮が北部・舞坪里からICBMと思われるミサイルを発射。射程10000kmと推定される。奥尻島沖の日本のEEZに落下。岸田防衛相は官邸でNSCに出席したあと、市ヶ谷の防衛省に移動、深夜に外務省に移動した。
・28日アメリカ・トランプ大統領は「米本土と同盟国を防衛するために必要なすべての措置をとる」と発言。
・29日韓国・文大統領はTHAADの追加配備をアメリカと協議に。あくまで臨時と強調した。また、韓国のミサイルの射程距離や重量を定める米韓ミサイル指針の改定もあわせて検討に。同日米韓軍のトップが電話協議、軍事攻撃の可能性を含めて議論した。
・29日米韓軍が韓国東岸で射撃演習。
・30日米空軍のB1B戦略爆撃機が九州で航空自衛隊と、朝鮮半島上空で韓国空軍と相次いで共同訓練。
・31日ロシア外務省は北朝鮮ICBM発射を批難すると同時に、日米韓が「軍事的活動を強めている」と懸念を表明。
・8月1日北朝鮮は韓国が呼びかけた南北赤十字接触に応答せず。
 
[アメリカ]
・19日アメリカ・トランプ政権はCIAによるシリア反体制派への武器提供と軍事訓練を中止。ロシアからの要請に応じたかたちで、シリアにおける軍事行動の協調をはかるものとみられる。
・21日トランプ大統領は軍事産業を強化する大統領令を発令。軍需品の供給網を調査し、効率化を図るとされる。
・22日アメリカ・バージニア州の海軍基地で新原子力空母ジェラルド・R・フォードの就役式。米軍の空母は11隻体勢に。
・26日トランプ大統領はツイッターで、オバマ前大統領が承認したトランスジェンダーの軍隊への受け入れを停止する方針を発表。「米軍は圧倒的勝利のために集中しなければならず、医学的コスト、混乱の負担は受け入れられない」とした。
 
[中国]
・30日中国・人民解放軍内モンゴル自治区の訓練基地で創設90周年の軍事パレード。パレードは2年ぶりで異例のハイペース。今回は習近平主席も迷彩服を着て軍用車に乗車、党に対しての軍の忠誠を求める演説を行った。パレードの内容も実戦的で新型ICBM東風31AGが初披露された。
・8月1日ジブチ中国軍初の海外拠点「ジブチ保障基地」が運用開始。ソマリアでの海賊対策や南スーダンPKOなどの活動拠点となる予定。アフリカの東端にある小国ジブチは、地勢学上重視されており、各国の基地をはじめ自衛隊初の海外拠点も運用されている。
 
・18日トルコ教育相が新教育方針を発表。イスラム教の教義と矛盾するとして、義務教育での進化論を教えない、宗教指導者養成学校(中学・高校)で聖戦(ジハード)を定義するなど、トルコの国是である世俗主義に反するとして、国内で批判。
・22日イラン国防相が新型ミサイルの生産開始を発表。
 
・28日ドイツ・ハンブルグのスーパーで刃物を持った男が数人を刺し、一人が死亡。犯人はUAE出身で、当局がイスラム過激派としてマークしていた男。
・30日ドイツ南部のコンスタンツのディスコでイラク人の男が自動小銃を乱射、一人が死亡。犯人は射殺された。
 
・30日ベネズエラで現職のマドゥロ大統領が推し進める改憲に向けた制憲議会選挙が、野党がボイコットしたまま強行される。4月から激化している反政府デモに対して、警察が催涙弾などで攻撃、4月から累計の死者は110人以上10日だけで市民・治安部隊双方で10人以上の死者。31日マドゥロ大統領が勝利宣言、野党はデモ継続を呼びかけ。1日自宅軟禁中だった有力野党指導者2名が逮捕される。
 
・21日アフガニスタン南部のヘルマンドで、対タリバーンで戦闘中のアフガニスタンの治安部隊に対し、米軍が誤爆。兵士ら16人以上が死亡。米軍の誤爆では今年前半で232人の民間人が死亡している。
・24日アフガニスタン・カブールで自動車爆弾による自爆テロ。36人以上が死亡。タリバーンが犯行声明。
・25日アフガニスタンカンダハルで軍基地を武装集団が襲撃。兵士26人が死亡、反撃でゲリラ80人を殺害。タリバーンが犯行声明。
・31日アフガニスタン・カブールのイラク大使館を武装集団が襲撃。従業員2名が死亡。ISが、イラクのモスル奪還に対する報復であるとして、犯行声明。
 
・14日現在イスラエル領となっており、ユダヤ教イスラム教・キリスト教の聖地であるエルサレムパレスチナ系の男3人がイスラエルの警官を銃撃、警官2人が死亡。
・16日イスラエルエルサレムに金属探知機設置。聖地の現状変更を禁じる協定違反であるとして、抗議するパレスチナ人市民と当局が衝突、20日までにパレスチナ人183人が負傷。21日投石するパレスチナ人と当局が大規模な衝突。パレスチナ側3人が死亡。パレスチナ自治政府は金属探知機の撤去を含むすべての措置の停止を要求。
・21日パレスチナ人の男がパレスチナ・ヨルダン西岸地区のラマッラー近郊のイスラエル入植地ハラミシェで、民家に侵入。3人を刺殺。
・21日ヨルダンで大規模な抗議デモ。23日首都アンマンのイスラエル大使館に大工仕事で入館した17歳のパレスチナ系の男が居住棟で工具を使って関係者を襲撃、ヨルダン人2名が死亡。警備員が発砲して犯人は射殺、近くにいた医師が誤射で死亡。ヨルダンは人口の7割がパレスチナ人。
・25日イスラエルが金属探知機の撤去を開始。代わりに武器探知の機能のある高性能カメラ導入したが、27日にすべて撤去。イスラム教徒が礼拝を再開。

今週のおもなできごと(2017.7.4-7.17)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.7.4-7.17)
[北朝鮮/日米韓]
・4日北朝鮮ICBMとされる「火星14」の発射実験に成功。西部亀城市から発射され、39分、933km飛行して日本の排他的経済水域に落下。最高2800kmの高高度のロフテッド軌道を描いたことから、ハワイが射程に入ると推測される。
・5日国連安全保障理事会の緊急会合が開かれるが、ロシア・中国が「制裁は問題を解決しない」という立場から、米韓の大規模軍事演習やミサイル防衛の配備停止を要求。エジプトやボリビアなど非常任理事国がこれを評価し、北朝鮮への新たな制裁案を決議するにいたらず。アメリカのヘイリー国連大使は「北朝鮮と友達になりたいなら拒否権を行使すればいい」と発言。
・アメリカ・トランプ大統領はインタビューで「ICBMは恥ずべきこと。非常に強く立ち向かう」「私はレッドラインを設けていない」と発言。一方マティス国防長官は「戦争に近づいているとは思わない」と発言。
・6日ドイツ・ボンでG20サミット。安倍首相は文韓国大統領とトランプ米大統領と初の三者首脳会談。北朝鮮問題について「北朝鮮は対話の意志がない」と圧力強化を主張する安倍首相に対し、文大統領は「ミサイルへの脅威はわかるが、最前線で耐えている韓国の努力を理解してほしい」と応じた。
・7日安倍首相と文大統領の首脳会談。安倍首相は慰安婦問題を象徴する「少女像」の移転を求めることはせず、文大統領からも歴史問題への言及がなかった。
・6日大阪府の女性が「政府は昨年8月以来ミサイル破壊措置命令を常時出している」ことを根拠として、ミサイル攻撃に対して脆弱であるとして、稼働中の高浜原発の3,4号機の運転差し止め仮処分を大阪地裁に申し立てる。原子力規制委員会の田中委員長は「ミサイルの脅威がどれほどかわからないが、私だったら高浜原発よりも東京のど真ん中に落としたほうがいいと思う」と発言。原発のミサイル対策に関しては「規制委員会の範疇を超える」として具体的な策を出さなかった。
・8日米空軍の戦略爆撃機B1Bがグアムから2機、在韓米軍基地へ飛来。朝鮮半島上空で韓国軍とミサイル発射台爆撃と、地下施設攻撃の合同演習。
 
・7日国連核兵器禁止条約交渉会議で、核兵器を法的に禁止する条約案が参加124カ国中122ヶ国の賛成で可決。核保有国、日本、韓国は不参加で、岸田外相は「北朝鮮がこんな状況なのに、核保有国の存在を認めない条約には絶対反対」と発言。
・10日インド洋で海上自衛隊とインド、米国の海軍の共同訓練マラバールが開始。自衛隊からは過去最多の700人が参加。対潜水艦戦闘訓練に、潜水艦探知ヘリ9機を搭載した護衛艦いずもが参加。
 
・6日九州北部豪雨で自衛隊が救助活動中に稲田防衛相が「政務」で防衛省を1時間程度不在にしていたことが発覚。
 
・5日インド・モディ首相がイスラエル訪問し、ネタニヤフ首相と会談。武器の共同開発やミサイル防衛システムの購入などで合意した。インドはこれまでアメリカ・ロシアから主に武器を調達しており、3位のイスラエルの比率を上げて調達先の多角化をはかる。歴代のインド首相は国内のイスラム教徒からの反発を避け、イスラエルとの関係を深める政策は取っていなかったが、ヒンドゥ至上主義陣営の強力な支持基盤を持ち、対イスラム強硬派のモディ首相が今回の会談に踏み切った。
・7日エジプト・シナイ半島ラファで検問所で自爆テロ。兵士26人が死亡。ISが犯行声明。
・9日イラク・アバディ首相がISの「首都」とされていたモスルの解放を宣言。地区によっては戦闘が継続している。
・14日イスラエルエルサレムパレスチナ系の男3人がイスラエルの警官を銃撃、警官2人が死亡。
・14日エジプト・カイロで検問所を武装集団が襲撃、警官5人が死亡。同・紅海に面したリゾート地ハルガダで刃物を持った複数の男が観光客を襲撃、ドイツ人女性2人が死亡。
・17日トルコ国会は昨年7月のクーデター未遂以来続いている非常事態宣言の4回目の延長を決定。非常事態下ではすでに90000人ともいわれる逮捕者が出ている。エルドアン大統領は死刑制度の復活も示唆。

今週のおもなできごと(2017.6.6-6.30)

 

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.6.6-6.30)
[日本]
・6日日本海に展開していた米空母カール・ビンソンとロナルド・レーガンが海域を離れる。
・7日日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の総会で、国連で再開される核兵器禁止条約会議について核保有国や日本の交渉参加を要求する特別決議がなされる。
・17日伊豆半島沖合いで米軍イージス艦フィツツジェラルドがコンテナ船と衝突して大破。側面に大きな穴が開き、居住区に水が流れ込んだとみられ、乗組員7人が死亡。
・21日日銀本店で初のテロ対策訓練。
・23日政府広報でテレビCMなどでミサイル避難の方法が流される。
・22日イージス艦に搭載する予定で開発中の次世代・海上発射型迎撃ミサイルSM3ブロック2Aの発射実験、迎撃に失敗する。
・23日山口県・岩国市が米軍岩国基地に対し、空母艦載機部隊を厚木から受け入れることを決定。配備は11月ごろを予定。約60機を受け入れ、これまで配備されていた海兵隊の70機に加えて130機となり、嘉手納と並ぶ最大規模の航空基地となる。
・フランスの航空ショーに参加するため移動していた厚木基地所属の海上自衛隊P1哨戒機2機のうち、1機が中継地のジブチで点検時トラブルが発見され、ショー参加を断念。
・27日東京都議会議員選挙・板橋選挙区で自民党候補の応援演説に入った稲田防衛相が「防衛省自衛隊防衛大臣自民党としてもお願い」と発言。自衛隊法61条、職権行使の禁止に抵触するとみなされ、自衛隊の政治利用であるとの批判が高まる。都議選候補は落選。
 
[中東]
・7日ドイツ軍はトルコのインジルリク空軍基地に配備していたIS掃討作戦のための駐留部隊を撤収。トルコの昨年7月のクーデター未遂以降、ドイツによる政権批判で両国の関係は悪化。エルドアン大統領の権限拡大となる憲法改正もドイツは批判。トルコ側はクーデターの首謀者と認定している亡命中のギュレン師に関連する軍人や外交官がドイツに亡命申請をしていることを問題視。ドイツの国会議員による部隊の視察を、トルコがテロ組織指定しているクルド人政党PKKの支持者が視察団の中にいる、として拒否。
 
・7日イラン・テヘランの国会議事堂と、初代最高指導者であるホメイニ師の棺を安置するホメイニ廟で武装襲撃テロ。警備員17人以上が死亡。犯人5人は自爆死。10日イランの治安当局が首謀者を国外で発見し、殺害したと発表。犯人らはISに参加し、イラク、シリアでテロに関わった経歴があるとしている。シーア派の国・イランは治安当局による取締りが徹底しており、現体制での大規模なテロは初めて。
・18日イランはシリア東部のデリゾールのIS拠点に対し、国内の空軍基地からミサイル6発を発射。7日のテヘランでのテロへの報復を宣言。イランが国外に対してミサイルを発射するのはイラン・イラク戦争以来初めて。
 
・7日イラククルディスタン地域政府が9月25日に独立の住民投票実施する方針を発表。
・9日イラク中部のシーア派の聖地カルバラで、市場などで連続爆発。30人以上が死亡。
・16日シリアに展開しているロシア軍は、5月28日のラッカ空爆でISの指導者であるバグダディ師を殺害した可能性があると発表。
・21日イラク軍によるモスル奪還作戦で追い詰められたISが自らヌーリ・モスクを爆破。同モスクはISのバグダディ師が14年カリフであることを宣言した場所であり、ISの支配の象徴的なものとなっていた。
・18日アメリカ軍がラッカ近郊でアサド政権軍機を撃墜。アサド政権がアメリカの支援を受けている反政府組織シリア民主軍を攻撃したため。
・26日アメリカはシリア軍が化学兵器使用の兆候を示しているとして、使用した場合「重い代償を支払う」と警告した。
 
・8日今月4日、カタールとの断交を発表したサウジアラビアなどが、カタールやエジプトの個人59人と12組織をテロリスト指定。
・23日カタールと断交しているサウジなど4ヶ国は、関係改善の条件として、カタールに拠点を置くアラビア語ニュースチャンネルアルジャジーラの閉設など13項目を提示。7月1日カタール側はこれを拒否。
 
[米韓・北朝鮮]
・8日北朝鮮、東部元山から数発の地対艦巡航ミサイルを同時発射。200km飛行し、日本海に落下。
・13日北朝鮮が国家に対する敵対行為を働いたとして、今年1月から抑留していたアメリカ人男子大学生を釈放。帰国した学生は脳に損傷がみられ、暴行を受けた疑い。19日に死亡。北朝鮮は他に3人のアメリカ人の拘束を続けている。
・13日から17日、アメリカの元プロバスケットボール選手デニス・ロッドマン氏が訪朝。
・13日韓国北部の山中で、韓国軍が北朝鮮の小型無人機を発見したと発表。米軍が配備したTHAADの画像が撮影されていた。
・15日韓国軍が竹島で文政権になってから初の軍事演習。外務省が抗議。
・20日韓国・文大統領はインタビューで北朝鮮との対話路線について、核とミサイルの凍結、完全な核開発計画の廃棄が条件であるとしつつ、「制裁と圧力だけでは解決できない」と語った。
・30日アメリカ・トランプ大統領と韓国・文大統領が初の首脳会談。共同声明では北朝鮮に対して「対話の門が開かれている」とだけ表現し、THHAD配備については触れず。韓国では在韓米軍に対し、現在9000億ウォン(900億円)に物価上昇率を足した年間の負担金を払っているが、トランプ氏は増額要求の方針。また、有事の際は米軍が韓国軍に対して指揮権を持つ現状に対し、文大統領は公約では自分の任期中の移管実現を主張している。
 
・8日ソマリア北部プントランドの軍基地をIS系組織シャバブが襲撃。兵士20人以上が死亡。70人以上との説も。
・10日タイ・ワチラロンコン国王が生活拠点のひとつとしているドイツにおいて、自転車で走行中に、14歳少年らにBB弾で狙撃される。
・12日パナマが中国と国交を結び、台湾と断交。台湾と国交のある国は世界で20ヶ国に。
・14日アメリカ・バージニア州のグラウンドで行われる予定だった、恒例の共和党民主党対抗野球の親善試合で、共和党の練習中に対し、男が50発近いライフル乱射。66歳の元不動産鑑定士で、FBではトランプ大統領批判、民主党のサンダース氏支持を書き込んでいた。
・18日マリ・バマコイスラム過激派がリゾート施設を襲撃。2人以上が死亡、犯人のうち2人は射殺、2人は逃亡。
・19日イギリス・ロンドンのモスクに車が突入、モスクに通う信者1人が死亡。犯人は47歳のイギリス人で単独犯と思われる。
・19日フランス・パリの憲兵隊の車列に車が突入し、爆発。犯人はフランス国籍の31歳、イスラム過激派との関係を当局が把握していた。
・20日ベルギー・ブリュッセル中央駅で爆発、犯人は兵士に射殺される。
・22日アフガニスタン南部ラシュカルガ、銀行の前で車が爆発。29人以上が死亡。
・23日フィリピン軍はミンダナオ島を中心に活動する反政府ゲリラ・マウテグループの創設者が死亡したと発表。
・23日パキスタンの各地、市場や飲食店などで爆破や銃撃によるテロが多発、全土で60人以上が死亡。ラマダン明けの時期をねらったもの。
・26日インドのモディ首相が訪米し、トランプ大統領と会談。天然ガスと防衛装備の取引を大幅拡大。航空機100機、F16戦闘機をインドでの共同開発など、3億4000万ドル(400億円)相当。
・27日コロンビアで半世紀に渡って活動してきた左翼ゲリラFARCが和平合意にしたがって武装解除を完了。
・28日香港・返還記念モニュメントを独立派の議員・活動家ら30人が占拠。中国で逮捕されているノーベル平和賞受賞の人権活動家劉暁波氏の釈放などを訴えた。劉氏は末期の肝臓がんと診断され、刑務所外の病院に移送されたが、ドイツへの出国を希望しているとされる。
・27日欧米などで大規模なサイバー攻撃。5月にも起こった「ランサムウェア(身代金型)」で、ウクライナでは廃炉作業中のチェルノブイリ原発でも被害が確認された。
・30日地中海リビア沖でヨーロッパに向かう難民140人を載せたゴムボートが転覆し、60人以上が行方不明。IOM国際移住機関によると、7月までに地中海を越えてヨーロッパ入りした難民は95000人、2169人の死亡が確認されている。
ミャンマー西部のラカイン州でのロヒンギャ族に対する政府の人権侵害問題について、国連が人権理事会の調査団を派遣しようとしたところ、アウン・サン・スーチー与党党首がビザ発行を拒否したことが発覚。

今週のおもなできごと(2017.5.23-6.4)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.5.23-6.4)
[国内/在日米軍/東アジア]
・23日自衛隊制服組トップである河野統合幕僚長が、安倍自民党総裁の「9条3項に自衛隊を明記」という改憲案について、外国特派員協会での講演で「統幕長という立場からではなく、一自衛官として、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるのであれば、非常にありがたい」と発言。
・24日米空軍・横田基地無人偵察機グローバルホークが首都圏では初配備。10月末までの一時配備として5機が飛来予定。北朝鮮・中国の監視が目的であるかどうかは表明されなかった。同機は自衛隊で3機を調達予定。
・24日米海軍が昨年10月以来、南シナ海南沙諸島付近でミサイル駆逐艦を航行させる。「航行の自由作戦」はトランプ政権で初。
・24日米海兵隊が沖縄からグアムへの移転を見直す方針。2020年代前半に19000人のうち9000人を海外に移転することで日米が合意していた。
・26~27日イタリア・シチリアで米・トランプ大統領など4首脳が初参加となるG7サミット。「対テロ、シリア問題を含む外交」が最初の議題となるが、首脳宣言は6ページという異例の短さとなった。安倍首相は日米首脳会談で北朝鮮情勢の重要性を強調し、圧力重視の方向性を確認した。
・26日アメリカ・原子力空母ニミッツ艦隊が6月1日に出航し、西太平洋に展開する予定を発表。
・27日陸上自衛隊南スーダンPKO部隊が4回に分けての帰国が完了。
 
・29日北朝鮮が東部元山から弾道ミサイル発射。450km飛行し、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下。ミサイルは今年13発目。
・29日韓国、文新政権は、在韓米軍がTHAAD(高高度ミサイル迎撃システム)の発射台4基を追加搬入していたことについて、国防省から報告されていなかったと発表。大統領府の調査結果では、搬入は5月10日、新政権の発足前になされたが、国防省が報告を削除したとされる。
・30日米軍がICBMの迎撃実験に初成功。マーシャル諸島から発射する模擬ミサイルをカリフォルニアの空軍基地からミサイル防衛システムで迎撃するというもの。
 
・1日海上自衛隊護衛艦2隻と航空自衛隊F15部隊が、日本海に展開する米軍空母カールビンソン、ロナルド・レーガンと共同訓練。
・1日ロシア・プーチン大統領サンクトペテルブルグでの記者会見で、北方領土交渉について「これらの島に米軍の基地が置かれる。ミサイル防衛システムが配備される可能性がある」ため返還は認められないと発言。米軍についての言及は初めて。
 
・23日フィリピンでISのマクテ・グループとの交戦が続くミンダナオ島全土とバシラン島を含むスールー諸島戒厳令戒厳令は現ドゥテルテ政権では初めて。
・24日インドネシアジャカルタ、道路沿いのバス停のトイレで二度に渡り爆発、警官3人が死亡。実行犯2人も死亡。現場ではラマダンを前にしたパレードが行われていた。警察はISの犯行と推定。
・24日シリア、アサド政権軍がISの「戦争相」マクリ幹部をアレッポ郊外で殺害したと発表。
・25日シリア東部のIS支配地域マヤディーンでアメリカ主体の有志連合が空爆。民間人を主に106人以上が死亡。
 
・25日ギリシアアテネ、パパディモス元首相が車で移動中に手紙爆弾により負傷。
・26日エジプト中部で修道院に向かうコプト教徒のバスに対する銃撃。29人以上が死亡。ISが犯行声明。同日、エジプト軍はリビア東部デルナのISのテロ拠点を空爆したと発表。デルナはアルカイダの支配地域で、拠点もアルカイダのものである可能性が高いとされる。
・29日イラクバグダッドの繁華街で自動車爆弾によるテロ。23人以上が死亡。
 
・31日アフガニスタン・カブール中心部で1.5tの爆弾を積んだ自動車爆弾によるとみられるテロ。90人以上が死亡。日本人二人(大使館職員・JICA職員)が怪我。ISが犯行声明。
・2日カブールで政府のテロ対策に対する数百人規模の抗議デモ。治安部隊が発砲し、7人が死亡。
・3日カブールの葬儀場で自爆テロ。20人以上が死亡。治安部隊の発砲で死亡した、デモ参加者で上院議員の息子の葬儀が行われていた。
 
・1日アメリカ・トランプ大統領が在イスラエル大使館のエルサレムへの移転を「半年間の先送り」を発表。和平交渉を踏まえ、パレスチナを刺激しないためとされるが「問題はいつ移転するかだけ」として、移転を取り下げる考えはないことを強調。
 
・2日フィリピン・マニラのリゾートホテルで発砲・放火事件。37人が死亡。犯人は単独で現場で自殺。ISが犯行声明を出したが、フィリピン当局は強盗とみている。後日容疑者は40代の元財務官僚で、テロではないと発表。
・3日イギリス・ロンドンの中心部ロンドン橋で車が暴走、刃物で通行人を襲撃するテロ。7人が死亡。犯人3人が射殺。うち一人はパキスタン出身の英国人で、昨年テレビドキュメンタリー「隣のジハーディスト」に登場。ISの旗を広げて礼拝する姿などが映されていた。
 
・4日サウジアラビアを中心とした湾岸諸国などがカタールを「イラン寄りのテロ支援国家」であるとして断交。カタールも属している湾岸協力会議バーレーンUAEに加え、エジプト、モルディブモーリタニア、イエメン暫定政権(湾岸諸国が暫定政権を支持するためイエメンに空爆を継続している)など。カタール外務省は「根拠のない主張である」とサウジを批難。カタールはエジプトの「アラブの春」を主導したが、現在の軍事政権に追放されたムスリム同胞団パレスチナハマスを公然と支援している。

今週のおもなできごと(2017.5.4-5.22)

 

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.5.4-5.22)
[北朝鮮/日米韓]
・7日在韓米軍は今年10月までに、陸軍第501情報旅団の下に「北朝鮮に対する人的情報の収集・分析」の専門部隊の設立を決定。これまでは通信傍受、衛星・偵察機からの情報収集であったのに加え、脱北者やスパイからの人的情報を強化する。
・9日韓国大統領選挙。進歩系の「共に民主党」の文在寅氏が当選し、政権交代。在韓米軍が配備を進めるTHAADについて、他の候補が容認する中、文氏は「(大統領選後の)次の政府にまかせるべき」として、早期配備に否定的な態度を保っていた。
・14日中国・北京で「シルクロード経済圏構想(一帯一路)」の初の国際会議。巨額のプロジェクト投資が発表され、15日には中ロ首脳会談も。
・14日北朝鮮が西部亀城から新型中距離弾道ミサイル「火星12」を発射。高度2000km、飛距離800kmで日本海に落下。高い放物線を描き迎撃しにくいロフテッド軌道に達したとみられる。通常であれば発射準備が1時間程度で済むところ、12日夜から移動式発射台を展開したことで、事前予告をはかったともとれる。
・19日在韓米軍は6月に米空母カールビンソンに加え、横須賀を母港とするロナルド・レーガン日本海に展開する計画を公表。アジア圏で同じ海域に二隻の空母が同時に展開するのは異例だが、「朝鮮半島有事」の際は5隻を展開する作戦計画がある。ロナルド・レーガンは16日に横須賀を出港。
・22日北朝鮮が新ミサイル「北極星2」を西部・北倉から発射。自走式車両から固体燃料を使い、潜水艦発射型にも転用できるコールド・ランチャー方式。高度560kmで500km飛行し、日本海に落下。金正恩主席は実戦配備、量産化を指示。ミサイル発射は金正恩体制になってから53発。
 
[国内]
・8日衆議院予算委員会、今月実施された米艦に対する武器等防護について、「米軍の活動に影響するため」情報は公表しない。また1日に安倍首相とアメリカ・トランプ大統領が北朝鮮の動向について電話会談を行ったが、内容は「公表しないことでアメリカと合意しているため」公表しない、と政府答弁。
・9日参議院予算委員会、安倍首相は改憲について、先の9条に3項を加えて自衛隊を明記することで、9条優先の改憲方針を答弁。「自衛隊について7,8割の憲法学者違憲であると言っている状況を変えなくてはいけない」ため、とする。
・10日沖縄・嘉手納基地で米軍が日本政府に通達ないままのパラシュート訓練。パラシュート訓練は1996年のSACO合意で伊江島に集約されていた。
・13日をピークとして、windowsパソコンを狙ったサイバー攻撃(ランサムウェア型)が全世界で発生。日本国内でも2000件以上の被害。
秋田県青森県松山市が韓国への夏季中高生派遣を中止。理由は北朝鮮のミサイル危機と、韓国での研修施設である平沢市青少年文化センターの前に従軍慰安婦問題への抗議である「少女像」が設置されているため。
・16日日印原子力協定が衆議院本会議で可決。インドがNPT(核拡散防止条約)への加盟を拒否しているため、野党が反対。また原発プラントである東芝系の米ウエスティング・ハウス社の経営破綻のため、発電所の建設の計画は見直しに。
・17日福井県高浜原発4号炉が再稼働。
・中国で日本人6人がスパイ容疑で拘束されていることが、領事館からの通達で判明。山東省、海南省で各3人、中国企業とともに許可を得て、温泉開発のため地下調査を行っていたが、近くに軍事施設があったためか。6人はホテルなどで軟禁状態の「居住監視」という状態。
 
[アメリカ/中東]
・9日アメリカ国防総省は、シリアでのISからのラッカ奪還作戦において、クルド系組織人民防衛隊YPGに対して武器供与を行う方針を決定。YPGはトルコのクルド系組織と連携しているため、トルコ政府は「トルコの将来を脅かすテロ組織」であるとして、トルコ政府は武器供与に反発。
・15日シリア北部デリゾールでアメリカ主導の有志連合による空爆。市民23人以上が死亡。
・アメリカ・トランプ大統領が、ロシアのラブロフ外相との会談の際に、軍事機密を漏らしたと指摘される。イスラエルを情報源とするISに関する内容とみられる。
・19日イラク南部バスラと首都バグダッドで自動車爆弾による自爆テロ。合計で35人以上が死亡。ISが犯行声明。
・19日イランで大統領選挙、現職の保守穏健派のロハニ氏が再選。昨年米オバマ政権との核合意の受け入れにより、経済封鎖は解除されたが、経済的成果がまだ出ていないことから、保守強硬派で反米のライシ元検事総長が強い追い上げを見せていた。
・20日トランプ大統領が初の外遊を開始し、サウジアラビアに到着、サルマン国王と会談。史上最大規模の1100億ドル(12兆円)の武器売却を決定。オバマ前大統領は昨年、イエメンへの空爆問題で、サウジへの武器売却を停止措置を取っていた。
・トランプ大統領と中東諸国代表がテロ対策を訴え、会合。イランや、大統領令でアメリカに入国禁止措置が出ているシリア、ソマリアなどの国は招待されず。22日イラン新大統領のロハニ氏は記者会見で、イラン抜きで中東の安全保障、安定はありえないと不快感を表明。また、通常ミサイルは自衛のための抑止力であるため開発を続けること、シリアのアサド政権、レバノンシーア派組織ヒズボラの支援を続けることを宣言した。
・22日トランプ大統領がイスラエル訪問。エルサレムユダヤ教の聖地「嘆きの壁」とキリスト教の聖地「聖墳墓教会」を訪問。イスラム教の聖地と重なり、パレスチナとの境界問題の象徴となっている「嘆きの壁」訪問はアメリカ大統領として初。イスラエル・ネタニヤフ首相は同行せず。
 
・4日南スーダン北部リアーで国連PKOの拠点が小型武器で攻撃される。ガーナの国連部隊が反撃。
・6日ナイジェリア、2014年にボコ・ハラムによって276人の女学生が連れ去られた事件で、政府は拘留中の容疑者との交換を条件に82人を解放させる。
・7日フランス大統領選挙。マクロン前経済相が66.1%の得票率で、移民排斥などをかかげる極右の国民戦線FNのルペン党首に勝利。
・5日地中海で北アフリカからイタリアに向かう難民船が沈没し、80人以上が死亡。132人が載ったゴムボート。7日リビア沖で170人を載せた難民船が沈没。7人のみ救助された。国連難民高等弁務官UNHCRは今年地中海で死亡した難民は1300人以上と発表。
・11日ドイツで難民受け入れに寛容な政治家(ガウク前大統領、マース法相ら)の暗殺を計画したとして、ドイツ連邦軍兵士、大学生ら3人が逮捕。一人はシリア難民を偽装して難民申請を出していた。
・18日リビアの旧軍派・民兵組織「リビア国民軍」の航空基地を、暫定政府を支持する別の民兵組織「第3軍」が襲撃、141人以上が戦闘で死亡。
・22日イギリス・マンチェスター・アリーナで、米歌手アリアナ・グランデのコンサート終演直後のロビーで爆発、22人以上が死亡。自爆テロか。ISが犯行声明。

今週のおもなできごと(2017.4.18-5.3)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:((今週のおもなできごと(2017.4.18-5.3
[国内/東アジア]
・20日日本とオーストラリアの2+2(外相・防衛相会談)、北朝鮮に対してもっとも強い表現で批難し、アメリカとの三カ国の連携を確認。
 
・21日内閣官房「国民保護ポータル」にミサイル落下時の対応が掲載される。閃光を見ないように気をつけ、建物や地下、物陰に隠れるように指示。
・23日日本海方面に向かう米海軍原子力潜水艦カールビンソンと、海上自衛隊護衛艦「あしがら」「さみだれ」が通信訓練などの共同訓練。2015年に改訂された日米ガイドラインに基づくもので、安保法制による作戦ではない。28日には航空自衛隊のF15が参加。模擬戦や編隊飛行などを行う。
 
・26日在韓米軍がTHAAD6基の一部装備を南東部・星州に搬入。2日に稼働。導入に反対する中国の国防省は「実戦的演習や新型武器のテストを続け、国家の安全を守る」と軍事行動で応じるともとれる、断固反対の表明。また27日に米・トランプ大統領が「10億ドル(1112億円)の費用は韓国が負担する」と発言し、米韓が再度従来の合意確認を取る事態に。合意では米軍が施設展開費用を負担することになっていた。韓国は在韓米軍に対して年間9000億ウォン(900億円)を負担している。
・26日中国初の実戦用国産空母が進水。5万トン級30数機艦載機を搭載でき、名称は「山東」と推測される。2020年に就役予定。
 
・29日北朝鮮が西部・北倉から対艦弾道ミサイルと推測されるミサイルを発射、失敗して内陸に落下したとみられる。この警報を受け、東京メトロが早朝に全線運休。ほかの都内鉄道会社は通常運行。また、韓国・ソウルでも交通機関等は通常通り。
・1日海上自衛隊横須賀基地所属の巡洋艦「いずも」が、米軍補給艦に対して「武器等防護」の任務で出発。房総沖で合流し、四国沖まで同行する。集団的自衛権にもとづくグレーゾーン事態下での「我が国の防衛に資する活動」を行う同盟国の艦船を護衛する任務。3日には呉基地所属の「さざなみ」も加わり、同日終了。
・2日米軍のB1爆撃機朝鮮半島上空を飛行。4月1日以降2回目。
 
・25日沖縄・辺野古新基地の埋め立てが着工。建設予定海域に岩石などが投入された。埋め立て工事は5年で完了の予定。
・3日憲法記念日。安倍首相は日本会議主催の改憲大会にビデオメッセージ。9条に3項として自衛隊を明文化することを改憲項目にあげ、2020年の施行をめざすとして、はじめて年限を公言した。9条については従来の自民案では2項の改正、国軍創設がいわれており、自衛隊明文化はこれまでなかったもの。
 
[海外]
・18日タイの軍事政権は中国からの潜水艦1隻と戦車10台の購入を閣議承認。タイの潜水艦導入は初めて。中国のS26T潜水艦で135億バーツ(約430億円)とみられる。
・1日中国のミサイル駆逐艦長春」がフィリピン・ミンダナオ島に寄港。南シナ海問題を巡り対話路線にシフトしているドゥテルテ大統領が乗艦し、合同演習にも合意した。
 
・18日コンゴ、昨年7月に南スーダンから流入してきたマシャル元副大統領派の反政府組織が国連施設を襲撃、16人以上が死亡。
・18日エジプト東部のキリスト教修道院近くの検問所が襲撃される。ISが犯行声明。
 
・21日ロシア・ハバロフスクで連邦保安局が襲撃され、2人が死亡。射殺された容疑者はネオナチ組織に属しているとされる。
・11日に起きたドイツ・ドルトムントでのサッカーチームのバス爆発は株価下落を狙ったロシア系ドイツ人の犯行と判明。爆破はホテルからの遠隔操作で行われていた。
・20日フランス・パリ・シャンゼリゼで警官襲撃。1人死亡。射殺された犯人はISについて記載されたメモを所持。
 
・21日アフガニスタン・マザリシャリフで軍基地が襲撃され、兵士ら135人以上が死亡。タリバーンが犯行声明。
・25日トルコ軍がシリア北西部とイラク北部に越境空爆。シリアで1人以上死亡。トルコ政府はクルド人組織PKKがトルコ国内でのテロを計画しているため、と発表。
・27日イラク北西部ハトラ遺跡と周辺都市を政府系民兵組織がISから奪還。
・2日シリア北東部ハサケ県でISが難民キャンプを襲撃。戦闘員が自爆したあと戦闘となり、46人以上が死亡。
・3日アフガニスタン・カブールでNATO軍の車両を狙った爆発。通行人ら8人以上が死亡。ISが犯行声明。
 
・1日パレスチナガザ地区を実効支配しているハマスが新政策文書を発表。従来どおりイスラエルを国家として承認しないが、闘争相手はユダヤ人全体ではなく「パレスチナを占領しているユダヤ人」に限定される。