日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(9.28-10.7)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(9.28-10.7)
 
・10月6日TPPが大筋合意。
 
・28日バングラデシュの首都ダッカNGOのイタリア人が殺害される。10月3日農業の仕事をしていた日本人一名が殺害。ISが犯行声明を出した。ISがバングラデシュでテロを実行したのは初めて。
・2日オーストラリア・シドニーで15歳のイラン生まれのイラククルド人難民の少年が警察職員を銃殺。その後警官に射殺される。
 
[ 国連総会/アメリカ・ニューヨーク]
・28日一般討論演説はじまる。アメリカ:オバマ大統領「対シリアではISだけでなく、アサド政権に対しての行動に、ロシアも含めた各国の行動を求めていく」としたが、ロシア:プーチン首相は首脳会談で「ISと戦っているのはアサド政権」との見方を表明。
・中国:習主席はアフリカ連合に1億ドルの供与と、テロ・紛争即時対応部隊の育成に協力することを発表。
・イラン:ロハニ大統領は中東の現在の内戦状態は「米国の軍事介入が原因」と発言。
・30日パレスチナ:アッバス議長は、イスラエルとの和平へ向けて93年に締結されたオスロ合意について「イスラエルが背いている以上、我々だけが拘束される選択肢はない」と発言。パレスチナオスロ合意否定の公式発言は初めてで、議場の各国からは大きな拍手が起こった。
・1日北朝鮮の李外相は10月10日に発射予定の「ミサイル」とされる「人工衛星」について、「平和的な宇宙開発の権利がある」として、取りやめる意志はないと発言。
 
・28日ハイレベル会合で安倍首相は改正PKO法の成立を報告し、「さらなる貢献」を約束した。
・29日安倍首相は、今回の国連総会の最大の焦点とされる難民問題について、一般討論で「970億円の支援金を供出」と発表。その後記者会見で、日本も”難民”受け入れの意志はあるのか質問され「”移民”受け入れよりも女性・高齢者の活用」と回答した。
 
[国内]
・30日安保法制が公布。6ケ月以内に施行される。
・28日防衛省自衛隊の海外での武器使用の基準であるROEの見直しに着手。
・1日横須賀の米海軍基地に原子力空母ロナルド・レーガンが配備。2011年の福島原発事故の「トモダチ作戦」に出動し、被曝したため米国に戻り除染作業を行っていた。
・1日防衛省の内局として防衛装備庁が発足。今年3月の防衛省設置法の改訂によって作られた新省庁で、自衛隊の武器調達のほか、共同開発や輸出などを担当する。人員は1800人、予算は年間2兆円。
・7日第三次安部改造内閣の人事が発表。
 
・中国の北朝鮮国境遼寧省などで日本人二人がスパイ容疑で拘束されていることが発覚。一人は脱北者日本国籍を取得している人物とみられる。菅官房長官「個別の事案については発言を控えたい」。
・1日北朝鮮の東倉里ミサイル発射場に貨物列車が到着したことが確認される。内容は不明。
・25日に韓国・ソウルで韓国人3人が北朝鮮覚せい剤製造に協力していた罪で逮捕されていたことが判明。2000年から60kgの覚せい剤を製造し、25kgは北朝鮮に出荷されたという。また、北朝鮮から脱北した黄元書記の暗殺や、韓国の施設の調査を依頼されていたとされる。
・ソウルの地下鉄のサーバーが北朝鮮のハッキングに遭っていたことが発覚。
 
[IS:シリア/タリバーン:アフガン]
・30日、ロシアがシリア国内で「ISに対して」空爆を開始。中部のホムスなど12ケ所。英国のNGOによると戦闘員14人、民間人39人の死亡が確認された。米・カーター国防長官は「ISの存在しないところを空爆している」として、ロシアが反アサド政権の別の武装勢力に対して攻撃しているとの見解を発表。プーチン首相は前日まで国連総会に出席していたが、安保理においてラブロフ外相が「対ISにはアサド政権を含めた関係国の連携が必要」と主張していた。
・30日以来ロシアはISの司令部など、112箇所の目標を空爆してきたが、7日からミサイル攻撃を開始。カスピ海の海軍艦艇から26発のミサイルを発射。
 
・28日アフガニスタン北部クンドゥズ州でタリバーンが攻勢に出る。州都クンドゥズが陥落。タリバーンは最近ふたたび勢力を伸ばし、隣国パキスタンからのウイグル人武装勢力と合流しているとみられる。
・1日アフガン国防省は「クンドゥズ市の大半を奪還した」と発表。タリバーンは戦闘員10000人を展開していたが、150人が死亡したとする。
・3日アフガニスタンでアメリカ軍が国境なき医師団の病院を「誤爆」。スタッフ・患者が16人死亡。当初オバマ大統領はガニ大統領に「哀悼」を表明し、攻撃が米軍によるものとは認めなかった。病院スタッフによると空爆は病院の本棟を狙い、複数回行われたという。
 
・1日パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区で、イスラエル人夫妻が車の中で撃たれて死亡。パレスチナ人が逮捕される。
・1日イスラエルパレスチナの双方が領有を主張しているエルサレムで、19歳のパレスチナ人男性が刃物で通行人4人を殺傷。
西岸地区でのイスラエル軍パレスチナ人の衝突が激化。4,5日の二日間でパレスチナ人269人が死傷し、4日には18歳の男性、5日には13歳の少年を射殺されている。
 
ミャンマー政府は武装勢力との停戦協定を、一部の民族だけの先行署名によって締結。今もっとも政府と激しい戦闘を行っている中国国境のコーカン族は、もともと停戦協議に参加していない。
・28日内戦に、3月からサウジアラビアなどの湾岸諸国が空爆で介入しているイエメンで、反大統領派のフーシ派が掌握する村での結婚式に空爆が行われる。131人が死亡。