日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週の主なできごと(2015.12.13~24)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週の主なできごと(2015.12.13~24)
[国内]
・22日「国境なき記者団」は、日本人のフリージャーナリストがシリアのヌスラ戦線支配地域で拘束され、身代金要求がなされていると発表。身代金要求について、関係者からは、家族などに要求は来ていないとする見かたも。
 
・16日、2016~20年の5年間の在日米軍に対する「思いやり予算」が9465億円と決定。15年までの5年間より133億円の増額となる。
・17日群馬県の相馬原演習場で、自衛隊が邦人輸送訓練を公開。あらたに4台配備された、爆弾や地雷に耐える輸送防護車を使用した。
・17日日本とインドネシア外相、防衛相による2プラス2が東京で行われる。防衛装備移転に関する協定締結交渉に入ることを確認。来年インドネシアが主催する多国間共同軍事訓練に自衛隊が参加することを決定。
・18日オーストラリアのターンブル新首相が来日し、安倍首相と会談。アボット前大統領が積極的に進めていた日本からの潜水艦購入が注目されたが、進展はなかった模様。訪問部隊地位協定への早期締結に向けて交渉していくことを確認した。ターンブル氏は0泊3日の日程で、首脳会談も1時間程度。
 
[IS/シリア/ロシア/トルコ]
・14日アメリカ国防省イラクでの対ISの戦闘行動により、ISが制圧していた市街地のうち4割を奪還したとして、成果を強調。今後掃討作戦を強める方針を示した。
国連安全保障理事会財務相会合を開き、ISに対して資金提供を行う個人や団体に対し、経済制裁を加えることを決定。
・17日イラク北部モスル近郊で、トルコ軍の治安部隊の施設にISが砲撃。トルコ軍2名が死亡。
・13日ロシアの駆逐艦エーゲ海で600mまで接近したとして、トルコ漁船に警告射撃。トルコは「これ以上の対立が深まるのは避けたい」としているが、15日に予定されていた首脳会談を中止した。
・17日ロシアのプーチン大統領が定例の大型記者会見。トルコとの関係改善に向かうためにはエルドアン大統領の退陣が必要と示唆した。シリア正常化については、アサド政権を支持する立場を表明しつつも、アメリカのイニシアチブによるシリア正常化を評価。また、アメリカ大統領選挙の共和党候補のトランプ氏を絶賛した。
 
[テロ対策]
・15日アメリカ・ロサンジェルスの公立学校1300校がメールによるテロ予告のため閉鎖。
・アメリカのディズニー、ユニバーサル、シーワールドなどのテーマパークで、テロ対策のため、入場ゲートに金属探知機が導入される。また、ディズニーでは園内でのオモチャの銃の販売を取りやめ、14歳以上のコスプレを禁止した。
・23日フランス・バルス首相は改憲案を公表。国家非常事態法を盛り込む。
 
[東アジア]
・16日アメリカは台湾にミサイルフリゲート艦2隻を含む18億3000万ドルの武器売却を決定。中国は反発しているが、アメリカ政府はこれまでどおり「ひとつの中国」政策を支持する立場に変化はないとしている。
 
・16日南シナ海上空をオーストラリア軍の哨戒機が、アメリカが主導する「ゲートウェイ作戦」の一環として初めて飛行。
 
・中国・北京で公演を行うため、11日にリハーサルを行った北朝鮮の楽団・合唱団が北京公演を中止、12日に帰国。2012年12月のミサイル発射の映像が使われるなど、金正恩主席を礼賛し、軍事色の強い演出であったため、とされる。
 
・20日スペイン総選挙。これまで政権を持っていた中道右派の国民党が下院(350議席)で123議席過半数割れ。既存政党が伸び悩む中、2012年のマドリッド・オキュパイ運動から発生した左翼ポデモス(69議席)や市民党などが初選挙で躍進した。
・24日クロアチア中道右派政権が組閣に向かう。11日の選挙によの4年間政権を持っていた中道左派も、中道右派も双方が過半数割れ。右派が新党と連立し、政権を握る。
・17日世俗派とイスラム国家のふたつの政府・議会がある状態が続いているリビアで、モロッコで両勢力の会談が行われ、統一政府に向けての合意署名がなされる。世俗派は東部トブルクに、イスラム系は西部のトリポリに首都を置いているが、その中間点にあたるシルトは、現在ISが制圧している。
 
・21日アフガニスタン東部のバグラム空軍基地でのパトロール行動に対し、タリバーンがオートバイによる自爆攻撃。
・19日ヨルダンのダマスカス近郊で、イスラエル軍とみられる戦闘機が住宅地を空爆。ヨルダン・レバノンなどで活動する武装勢力ヒズボラの幹部が死亡。
・23日エルサレムパレスチナ人の若者2人がイスラエル人2人を刃物で切りつける。イスラエル人の一人は死亡。もう一名は警察の流れ弾で死亡。犯人はその場で射殺された。イスラエル国内では、組織的でない反抗心を持ったパレスチナ人の若者による殺傷事件が多発。兄を殺害された14歳と16歳の少女による切り付け事件も起きている。10月以来20人のイスラエル人と120人以上のパレスチナ人が死亡している。クリスマスを控え、聖地への観光客は前年の半分程度に減少。
 
・24日アメリカNORAD(北米防空宇宙防衛司令部)が毎年恒例の「サンタクロース追跡」のサービスを提供。今年で60周年。電話や多言語のサイトで世界中にプレゼントを配るサンタクロースの現在位置を回答するもの。現在米軍が空爆を行っているシリアのアレッポでもサンタクロースは確認された。