日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(4.1-4.15)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(4.1-4.15)
[核不拡散]
・1日ワシントンの核保安サミットはISなどを念頭に、「核テロの脅威に対して連携」をしていく共同宣言を採択して閉幕。世界には2000トン以上の高濃縮ウランプルトニウムが分散しており、核物質や原子力施設に対するテロ対策が不十分であることの認識を表明した。
・11日G7外相会合が広島で開催。共同声明:
 ・ISなどに対するテロ対策での具体的行動計画の策定
 ・北朝鮮による核開発・ミサイルへの批難、拉致を含む人権問題に対処すること
 ・ロシアのウクライナクリミア半島併合への批難
・海洋安全保障に関する合意:東シナ海南シナ海の状況を懸念する
外相会合ではアメリカの閣僚としてはじめてケリー国務長官が広島訪問。平和記念公園原爆資料館原爆ドームを訪れた。核軍縮に関する「広島宣言」を採択、日本は「核兵器の非人道性」を盛り込む主張を取り下げ。米英仏には核軍縮の具体的な義務を課さない内容となった。
 
[国内/自衛隊]
・1日福岡地裁による和解のため、工事が停止中の沖縄・辺野古新基地で、海上からカヌーで抗議活動を続けている市民のうち、芥川賞作家の男性が「臨時制限区域」に立ち入ったとして、米軍により拘束され、海上保安庁に引き渡され逮捕。
・6日鹿児島県の鹿屋海上自衛隊基地で、飛行点検機U125(入間基地所属)が電波施設点検の飛行中に消息を絶つ。乗員6人は、7日に山中で4人、8日に2人が心肺停止の状態で発見され、機体の破片も見つかる。
・12日海上自衛隊護衛艦「ありあけ」「せとぎり」がベトナム南シナ海の要衝・カムラン湾に寄港。ベトナムはこれまで同港への外国船入港を厳しく制限しており、日本からは戦後初。
・15日海上自衛隊潜水艦はくりゅうがオーストラリア・シドニーに入港。26日までの日豪共同訓練トライデントに参加。また、オーストラリアの潜水艦受注には日本が名乗りを上げており、そのためのアピールとも見なされる。
 
[北朝鮮/米韓]
・1日北朝鮮咸鏡南道から地対空ミサイルと推定される物体が日本海に向けて発射。
・8日韓国政府は北朝鮮が海外に展開しているレストラン(所在はあきらかにせず)から従業員ら13人が脱出し、韓国に入ったと発表。11日昨年北朝鮮軍の偵察総局の大佐クラスの軍人が韓国に逃亡したことを発表。これまでに脱北した最高位の軍人であるとされる。
・15日北朝鮮は東部・江原道元山から弾道ミサイルと思われる物体を発射。グアムを射程に収める中距離弾ムスダンの初実験と思われるが、失敗して近距離で墜落したと推定。
 
[シリア/トルコ/IS/リビア]
・3月27日にシリア政権軍が10ヶ月ぶりにISから奪回したパルミラで、42人の遺体が発見される。IS占領下での殺害数は280~400人とみられている。
・1日、イラク南部アンバル州の都市をイラク政府軍がISから奪還。地下牢に収容されていた1500人の市民を救出。
・4日ギリシア、EUトルコ合意に基づく難民抑制策として、ギリシアにとどまっている難民のトルコへの送還を開始。ギリシアの東部には現在5000人以上の難民がとどまっており、4日も送還数よりも多い300人以上が到着した。
・5日リビア・首都トリポリを拠点とするイスラム勢力の政権が職務を停止し、昨年12月に合意にいたった国連が樹立を目指す統一政府に権限委譲することを表明。リビアは東西に分裂してふたつの勢力が政権を主張しており、その間隙をISが武力行動で支配を広げている。東部に政権を持つ世俗派勢力は統一政府をいまだ未承認。
・7日シリア・ダマスカスでセメント工場の作業員3000人以上がISに拉致される。
・13日シリアで人民議会選挙。アサド政権支配地域のみで実施され、現政権の「正当性」を担保するものとみられる。
 
[海外]
・2日アゼルバイジャンからの独立要求をしているナゴルノ・カラバフ自治州で、94年の停戦合意以来初の武力衝突。民間人を含めた30人以上が死亡。同州はアルメニア実効支配をしており、ロシアの支援を受けているとされる。5日に双方が停戦を宣言した。
・11日イエメン停戦が発効。15年3月からのサウジアラビアなどの空爆により6000人以上が死亡したとみられる。
・14日アメリカ軍が25年ぶりにフィリピンに駐留することが正式決定。フィリピンは25年前の改憲で、他国軍基地の設置を禁じているが、フィリピン軍基地の共同使用という形で国会で承認された。15日からの米比合同軍事訓練に派遣された部隊を前倒しで残留させ、秋には駐留部隊を送る。