日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(7.7-7.26)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(7.7-7.26)
・8日南スーダンで大統領派と副大統領派間の大規模戦闘が再燃。11日に停戦合意したが、民間人を含む300人以上が死亡。13日JICAの日本人47人と外国人スタッフが退去。自衛隊が民間人輸送をすることはなく、JICAが独自調達した車両を使ってナイロビに退避した。PKO陸上自衛隊が350人駐留している。14日航自衛隊機で日本大使館員4人がジブチに退避。
・13日アメリカは米国民保護のため48人を派兵。ジブチに130人を待機させている。
・21日陸上自衛隊南スーダン宿営地内に小銃のものと見られる弾頭が複数落下していたことを発表。
・25日南スーダン、副大統領のマシャル氏が退任。後任のデン氏はマシャル氏派で和平合意交渉の代表者を務めていた人物。
 
[国内]
・11日東京地裁に「(入隊時に同意していないため)集団的自衛権での出動命令に従う義務はない」として、陸上自衛隊現役隊員が提訴。第一回公判が開かれる。
・10日参議院議員選挙投開票。投票率54.7%。改憲派とされる4党が242議席に達し、改憲発議が可能な3分の2に。32の一人区で野党は統一候補を立て、東日本中心の11選挙区で勝利。安倍首相は「わが党の改憲案をベースにして3分の2を構築する。これがまさに政治の技術だ」と発言。
・22日沖縄・辺野古新基地建設について、国と沖縄県が互いに提訴していた状態は3月に裁判所の和解案を受け入れて取り下げとなっていたが、国が再び「違法確定訴訟」で提訴。
・22日沖縄・北部の高江にヘリパッド(オスプレイ運用)を建設する工事に対し、住民らが反対を続けていたが、沖縄防衛局と機動隊がバリケードの撤去を開始。11日から搬入の準備がはじまっていた。米軍北部訓練場を半分返還するにあたり、国は、高江に新らたに6ヶ所のヘリパッドを建設する計画。
 
・9日北朝鮮は東岸の新浦沖海上から、潜水艦発射型の弾道ミサイル1発を発射。失敗か。8日に米韓が迎撃ミサイルTHAADを配備決定したことに対する挑発と思われる。
 
[南シナ海/中国]
・12日南シナ海の中国での埋めたてや軍事基地の建設に対してフィリピンなどが常設仲裁裁判所に申し立てた判決が出る。「9段線」とする中国が主張する海域を認めず、軍事行動の権利を否定。中国は反発し領有権があるとする「白書」を発表。また台湾も、領海の根拠としている「太平島」を「岩」と認定されたため、同海域に軍艦一隻を派遣。
・14日からモンゴルでアジア欧州会議ASEM開催。安全保障において、中国を名指しせず批判する首脳声明。
・ハワイ沖で米海軍が主導する環太平洋合同演習リムパックが開催。26ヶ国が参加。中国は二回目。他国との合同演習はせず、米軍との二カ国演習のみ。
 
[トルコ]
・15日トルコのイスタンブールアンカラなどでクーデター未遂。国会を爆撃し、橋や放送局を一時的に占拠した。リーダーははっきりしないが、中堅・下級の兵士らによるものとみられる。少なくとも290人が死亡、6000人が拘束される。
エルドアン大統領はイスラム教指導者のギュレン師(米国に逃亡中)の影響を受けた一派によるものとし、16日には鎮圧が完了したと発表。トルコ軍は世俗主義の原則をもっていたが、エルドアン大統領が宗教色を強める方向に政策転換。ギュレン師はイスラム教と世俗主義は両立するとする主張。また、エルドアン大統領が憲法改正によってみずからの権限を強化しようとしていることに、国内反発が強まっている。ギュレン師は関与を否定する声明。
20日トルコ全土に非常事態宣言が敷かれる。3ヶ月の予定。メディア統制、研究者・大学教授などの出国禁止を含む措置。一部ではエルドアン大統領がみずからの権限強化のための自作自演説が流れる。
 
[ヨーロッパ]
 
・8日ポーランドワルシャワNATOの首脳会議。ウクライナ危機後、バルト海での活動を拡大しているロシアを牽制するため、バルト3国に4000人以上の多国籍部隊を来年以降展開することを決定。
・14日フランス・ニースのプロムナードで革命記念日の花火に集まった群衆に大型トラックが2kmに渡って暴走し、84人以上を殺傷。チュニジア系の男の単独犯と見られ、現場で射殺された。ネットなどでISの思想に影響されたとみられる。ISなどは犯行声明を出していない。オランド大統領は演説で「イスラム過激派への攻撃を強める」として、イラク・シリアへの空爆の強化、予備役兵士の招集などを挙げた。
 
・18日ドイツ・バイエルンで17歳のアフガン難民の少年が列車内で斧を振り回し、射殺される。少年の自宅からはISの旗が見つかる。
・22日ドイツ・ミュンヘンマクドナルドで銃乱射。9人が死亡。18歳の犯人は自殺。イランとドイツの二重国籍者だったが、イスラム信仰は薄く、外国人排斥思想があり、2011年にノルウェーで起きた77人死亡の乱射事件(ヘイトクライム)に影響を受けたと見られる。
・24日ドイツ南部アンスバッハの野外音楽祭の会場付近で男が自爆。少なくとも12人が負傷。IS犯行声明。犯人は難民申請が認められず、ブルガリアへの送還を控えていた。
 
・26日フランス・ルーアンカトリック教会でミサ中に男2人が刃物を持って立てこもり。司祭のノドを切って殺害。犯人は射殺された。一人はISに忠誠を誓う動画をアップしており、以前にIS参加のためシリアに向かおうとして拘束されていた。犯行当時は自宅軟禁中。
 
・7日バングラディシュ・ショラキアで集団礼拝を狙った爆弾テロ。3人以上死亡。
・11日インド・パキスタン国境のカシミールでインドからの独立派のデモで、治安部隊と衝突。独立派の幹部殺害から対立が激化しており、22人が死亡。
・23日アフガニスタン・カブールでシーア派・ハザラ人のデモに対して自爆テロ。80人以上が死亡。ISが犯行声明。ISがアフガンの首都で活動を明らかにしたのは初めて。