日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(10.22-11.9)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(10.22-11.9)
・24日陸上自衛隊岩手山演習場で駆けつけ警護の演習がメディア向けに公開される。武器使用をともなわず、小銃は下向きで使用された。23日の非公開演習では小銃を撃つ場面もあった。
・26日陸上自衛隊PKO南スーダンの首都ジュバにおいて、施設外での活動を再開。採石場から砂利を運搬する任務。7月の武力衝突以来、自衛隊PKO施設内での活動に限定していた。
・11月1日国連は7月の武力衝突時にPKOが指導力欠如により、対処に失敗したことを報告。国連の避難民保護施設で装甲車破壊に対する応戦のため、73人(中国軍PKO2名を含む)が死亡。また、市街地での戦闘で、ホテル滞在者に対して政府軍が残虐行為を行ったことを止めることができなかった。
・同報告にもとづく国連による軍司令官更迭に対して、ケニア軍は抗議し、PKO部隊の撤収を決定。2日にも。ケニア軍は1053人を派遣し、PKO部隊中6番目の規模だが、隣国南スーダンからの補給路を担っていた。海上への補給路が経たれると、南スーダン部隊は基本的な物資の補給も危うくなる。
・政府は11月20日予定のPKO派遣部隊に駆けつけ警護を付与することを決定、15日にも閣議決定の予定。他国軍の保護は適用外とされる。
 
・10月31日日本のアイドルグループ欅坂46が22日のライヴで着用した衣装がナチスを想起させるとして、アメリカのユダヤ人団体サイモン・ウィーゼンタール・センターが謝罪を求める。プロデューサーらは「自覚なかった」と謝罪。
・8日県営佐賀空港で2019年から陸自が配備予定のオスプレイの試験飛行(米軍機)。陸自は17年末までに長崎県相浦駐屯地に新設の「水陸機動団」を設置、オスプレイ配備を予定している。
 
[韓国]
・24日韓国・朴大統領は国会演説において憲法改正を推進することを表明。大統領の再任禁止を改訂することが予想されるが、現行憲法では改正された場合でも提案した大統領自身は再任可能とはならない。
・31日韓国・朴大統領が私的なアドバイザーに政府文書を流出させていたことで、アドバイザーの実業家が逮捕される。2日大統領は野党系の人物を首相に据える内閣改造案を提出して収束を図ったが、野党は合意がないとして更に反発、大統領の退陣論も。4日韓国ギャラップの世論調査で、大統領の支持率が5%と過去最低に。数万人規模のデモがソウルで。
 
・10月末~11月3日まで韓国で行われた在韓米軍の「非戦闘員救出作戦訓練」で、在韓米人らをC130輸送機などで在日米軍まで搬送。同訓練は毎年行われているが、国外への搬送は7年ぶりの実施。
・韓国政府は日本とのGSOMIA軍事情報包括保護協定を年内にも締結する方針を発表。
 
[核軍縮]
・27日国連軍縮委員会は来年から核兵器の法的禁止をめざす「核兵器禁止条約」の交渉入りを賛成123ヶ国で可決。日本、韓国は反対。核保有国はアメリカ・イギリス・ロシア・フランス・イスラエルが反対、中国・インド・パキスタンは棄権、北朝鮮は賛成。
 
[イラク・モスル奪還作戦/IS]
・23日トルコ軍はイラク・モスル近郊のバシカでISに対して砲撃。イラク政府はトルコ軍の参加に反対している。
・11月1日日本人フリージャーナリストがモスル近郊のクルド人勢力の支配地域で拘束されていることが判明。5日に解放。
・1日イラク政府軍はモスル市域に突入。ISは3000~5000人程度が迎撃体勢か。
・24日パキスタン西部クエッタで警察学校が襲撃され、61人以上が死亡。ISが犯行声明。
・26日シリア北西部イドリブで学校に対して8回以上の空爆がなされ、子ども・教師ら28人以上が死亡。11~27日にかけて同地区では5つの学校に対して空爆が行われた。
・11月1日中国・珠海で開催された中国国際宇宙博覧会で、中国軍は新型ステルス戦闘機殲20を公開。次世代主力機とされる。
 
・4日トルコ・ディヤルバクルでの爆発で9人以上が死亡。ISが犯行声明。ISがトルコ国内で犯行声明を出したのは初。警察はクルド人組織PKKの犯行として発表。
・8月のクーデター以降緊急事態宣言下にあるトルコで、4日クルド系政党HDPの党首ら野党国会議員9人が、5日大手新聞ジュムフリエット編集長ら9人が「テロ組織支援」で逮捕される。
 
・9日アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏が勝利。同時に行われた連邦議会選挙でも上院下院ともに共和党が過半数を占めた。トランプ氏は在日米軍について「応分の負担を求める」としており、公約では「日本が100%の負担をしないと撤退する」と述べていた(日本の駐留経費負担、いわゆる思いやり予算は16~20年の5年で9465億円)。また、日韓の独自核武装を推進する発言も。トランプ氏に反対するデモは全米で50ヶ所以上。60人以上が逮捕。ニューヨークで10000人、ロサンゼルスで7~8000人規模で行われ、シアトルでは発砲事件も発生。2019年にアメリカから独立の住民投票を行う予定のカリフォルニア州では独立の気運が拡大している。