日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2017.5.23-6.4)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.5.23-6.4)
[国内/在日米軍/東アジア]
・23日自衛隊制服組トップである河野統合幕僚長が、安倍自民党総裁の「9条3項に自衛隊を明記」という改憲案について、外国特派員協会での講演で「統幕長という立場からではなく、一自衛官として、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるのであれば、非常にありがたい」と発言。
・24日米空軍・横田基地無人偵察機グローバルホークが首都圏では初配備。10月末までの一時配備として5機が飛来予定。北朝鮮・中国の監視が目的であるかどうかは表明されなかった。同機は自衛隊で3機を調達予定。
・24日米海軍が昨年10月以来、南シナ海南沙諸島付近でミサイル駆逐艦を航行させる。「航行の自由作戦」はトランプ政権で初。
・24日米海兵隊が沖縄からグアムへの移転を見直す方針。2020年代前半に19000人のうち9000人を海外に移転することで日米が合意していた。
・26~27日イタリア・シチリアで米・トランプ大統領など4首脳が初参加となるG7サミット。「対テロ、シリア問題を含む外交」が最初の議題となるが、首脳宣言は6ページという異例の短さとなった。安倍首相は日米首脳会談で北朝鮮情勢の重要性を強調し、圧力重視の方向性を確認した。
・26日アメリカ・原子力空母ニミッツ艦隊が6月1日に出航し、西太平洋に展開する予定を発表。
・27日陸上自衛隊南スーダンPKO部隊が4回に分けての帰国が完了。
 
・29日北朝鮮が東部元山から弾道ミサイル発射。450km飛行し、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下。ミサイルは今年13発目。
・29日韓国、文新政権は、在韓米軍がTHAAD(高高度ミサイル迎撃システム)の発射台4基を追加搬入していたことについて、国防省から報告されていなかったと発表。大統領府の調査結果では、搬入は5月10日、新政権の発足前になされたが、国防省が報告を削除したとされる。
・30日米軍がICBMの迎撃実験に初成功。マーシャル諸島から発射する模擬ミサイルをカリフォルニアの空軍基地からミサイル防衛システムで迎撃するというもの。
 
・1日海上自衛隊護衛艦2隻と航空自衛隊F15部隊が、日本海に展開する米軍空母カールビンソン、ロナルド・レーガンと共同訓練。
・1日ロシア・プーチン大統領サンクトペテルブルグでの記者会見で、北方領土交渉について「これらの島に米軍の基地が置かれる。ミサイル防衛システムが配備される可能性がある」ため返還は認められないと発言。米軍についての言及は初めて。
 
・23日フィリピンでISのマクテ・グループとの交戦が続くミンダナオ島全土とバシラン島を含むスールー諸島戒厳令戒厳令は現ドゥテルテ政権では初めて。
・24日インドネシアジャカルタ、道路沿いのバス停のトイレで二度に渡り爆発、警官3人が死亡。実行犯2人も死亡。現場ではラマダンを前にしたパレードが行われていた。警察はISの犯行と推定。
・24日シリア、アサド政権軍がISの「戦争相」マクリ幹部をアレッポ郊外で殺害したと発表。
・25日シリア東部のIS支配地域マヤディーンでアメリカ主体の有志連合が空爆。民間人を主に106人以上が死亡。
 
・25日ギリシアアテネ、パパディモス元首相が車で移動中に手紙爆弾により負傷。
・26日エジプト中部で修道院に向かうコプト教徒のバスに対する銃撃。29人以上が死亡。ISが犯行声明。同日、エジプト軍はリビア東部デルナのISのテロ拠点を空爆したと発表。デルナはアルカイダの支配地域で、拠点もアルカイダのものである可能性が高いとされる。
・29日イラクバグダッドの繁華街で自動車爆弾によるテロ。23人以上が死亡。
 
・31日アフガニスタン・カブール中心部で1.5tの爆弾を積んだ自動車爆弾によるとみられるテロ。90人以上が死亡。日本人二人(大使館職員・JICA職員)が怪我。ISが犯行声明。
・2日カブールで政府のテロ対策に対する数百人規模の抗議デモ。治安部隊が発砲し、7人が死亡。
・3日カブールの葬儀場で自爆テロ。20人以上が死亡。治安部隊の発砲で死亡した、デモ参加者で上院議員の息子の葬儀が行われていた。
 
・1日アメリカ・トランプ大統領が在イスラエル大使館のエルサレムへの移転を「半年間の先送り」を発表。和平交渉を踏まえ、パレスチナを刺激しないためとされるが「問題はいつ移転するかだけ」として、移転を取り下げる考えはないことを強調。
 
・2日フィリピン・マニラのリゾートホテルで発砲・放火事件。37人が死亡。犯人は単独で現場で自殺。ISが犯行声明を出したが、フィリピン当局は強盗とみている。後日容疑者は40代の元財務官僚で、テロではないと発表。
・3日イギリス・ロンドンの中心部ロンドン橋で車が暴走、刃物で通行人を襲撃するテロ。7人が死亡。犯人3人が射殺。うち一人はパキスタン出身の英国人で、昨年テレビドキュメンタリー「隣のジハーディスト」に登場。ISの旗を広げて礼拝する姿などが映されていた。
 
・4日サウジアラビアを中心とした湾岸諸国などがカタールを「イラン寄りのテロ支援国家」であるとして断交。カタールも属している湾岸協力会議バーレーンUAEに加え、エジプト、モルディブモーリタニア、イエメン暫定政権(湾岸諸国が暫定政権を支持するためイエメンに空爆を継続している)など。カタール外務省は「根拠のない主張である」とサウジを批難。カタールはエジプトの「アラブの春」を主導したが、現在の軍事政権に追放されたムスリム同胞団パレスチナハマスを公然と支援している。