日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2017.6.6-6.30)

 

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.6.6-6.30)
[日本]
・6日日本海に展開していた米空母カール・ビンソンとロナルド・レーガンが海域を離れる。
・7日日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の総会で、国連で再開される核兵器禁止条約会議について核保有国や日本の交渉参加を要求する特別決議がなされる。
・17日伊豆半島沖合いで米軍イージス艦フィツツジェラルドがコンテナ船と衝突して大破。側面に大きな穴が開き、居住区に水が流れ込んだとみられ、乗組員7人が死亡。
・21日日銀本店で初のテロ対策訓練。
・23日政府広報でテレビCMなどでミサイル避難の方法が流される。
・22日イージス艦に搭載する予定で開発中の次世代・海上発射型迎撃ミサイルSM3ブロック2Aの発射実験、迎撃に失敗する。
・23日山口県・岩国市が米軍岩国基地に対し、空母艦載機部隊を厚木から受け入れることを決定。配備は11月ごろを予定。約60機を受け入れ、これまで配備されていた海兵隊の70機に加えて130機となり、嘉手納と並ぶ最大規模の航空基地となる。
・フランスの航空ショーに参加するため移動していた厚木基地所属の海上自衛隊P1哨戒機2機のうち、1機が中継地のジブチで点検時トラブルが発見され、ショー参加を断念。
・27日東京都議会議員選挙・板橋選挙区で自民党候補の応援演説に入った稲田防衛相が「防衛省自衛隊防衛大臣自民党としてもお願い」と発言。自衛隊法61条、職権行使の禁止に抵触するとみなされ、自衛隊の政治利用であるとの批判が高まる。都議選候補は落選。
 
[中東]
・7日ドイツ軍はトルコのインジルリク空軍基地に配備していたIS掃討作戦のための駐留部隊を撤収。トルコの昨年7月のクーデター未遂以降、ドイツによる政権批判で両国の関係は悪化。エルドアン大統領の権限拡大となる憲法改正もドイツは批判。トルコ側はクーデターの首謀者と認定している亡命中のギュレン師に関連する軍人や外交官がドイツに亡命申請をしていることを問題視。ドイツの国会議員による部隊の視察を、トルコがテロ組織指定しているクルド人政党PKKの支持者が視察団の中にいる、として拒否。
 
・7日イラン・テヘランの国会議事堂と、初代最高指導者であるホメイニ師の棺を安置するホメイニ廟で武装襲撃テロ。警備員17人以上が死亡。犯人5人は自爆死。10日イランの治安当局が首謀者を国外で発見し、殺害したと発表。犯人らはISに参加し、イラク、シリアでテロに関わった経歴があるとしている。シーア派の国・イランは治安当局による取締りが徹底しており、現体制での大規模なテロは初めて。
・18日イランはシリア東部のデリゾールのIS拠点に対し、国内の空軍基地からミサイル6発を発射。7日のテヘランでのテロへの報復を宣言。イランが国外に対してミサイルを発射するのはイラン・イラク戦争以来初めて。
 
・7日イラククルディスタン地域政府が9月25日に独立の住民投票実施する方針を発表。
・9日イラク中部のシーア派の聖地カルバラで、市場などで連続爆発。30人以上が死亡。
・16日シリアに展開しているロシア軍は、5月28日のラッカ空爆でISの指導者であるバグダディ師を殺害した可能性があると発表。
・21日イラク軍によるモスル奪還作戦で追い詰められたISが自らヌーリ・モスクを爆破。同モスクはISのバグダディ師が14年カリフであることを宣言した場所であり、ISの支配の象徴的なものとなっていた。
・18日アメリカ軍がラッカ近郊でアサド政権軍機を撃墜。アサド政権がアメリカの支援を受けている反政府組織シリア民主軍を攻撃したため。
・26日アメリカはシリア軍が化学兵器使用の兆候を示しているとして、使用した場合「重い代償を支払う」と警告した。
 
・8日今月4日、カタールとの断交を発表したサウジアラビアなどが、カタールやエジプトの個人59人と12組織をテロリスト指定。
・23日カタールと断交しているサウジなど4ヶ国は、関係改善の条件として、カタールに拠点を置くアラビア語ニュースチャンネルアルジャジーラの閉設など13項目を提示。7月1日カタール側はこれを拒否。
 
[米韓・北朝鮮]
・8日北朝鮮、東部元山から数発の地対艦巡航ミサイルを同時発射。200km飛行し、日本海に落下。
・13日北朝鮮が国家に対する敵対行為を働いたとして、今年1月から抑留していたアメリカ人男子大学生を釈放。帰国した学生は脳に損傷がみられ、暴行を受けた疑い。19日に死亡。北朝鮮は他に3人のアメリカ人の拘束を続けている。
・13日から17日、アメリカの元プロバスケットボール選手デニス・ロッドマン氏が訪朝。
・13日韓国北部の山中で、韓国軍が北朝鮮の小型無人機を発見したと発表。米軍が配備したTHAADの画像が撮影されていた。
・15日韓国軍が竹島で文政権になってから初の軍事演習。外務省が抗議。
・20日韓国・文大統領はインタビューで北朝鮮との対話路線について、核とミサイルの凍結、完全な核開発計画の廃棄が条件であるとしつつ、「制裁と圧力だけでは解決できない」と語った。
・30日アメリカ・トランプ大統領と韓国・文大統領が初の首脳会談。共同声明では北朝鮮に対して「対話の門が開かれている」とだけ表現し、THHAD配備については触れず。韓国では在韓米軍に対し、現在9000億ウォン(900億円)に物価上昇率を足した年間の負担金を払っているが、トランプ氏は増額要求の方針。また、有事の際は米軍が韓国軍に対して指揮権を持つ現状に対し、文大統領は公約では自分の任期中の移管実現を主張している。
 
・8日ソマリア北部プントランドの軍基地をIS系組織シャバブが襲撃。兵士20人以上が死亡。70人以上との説も。
・10日タイ・ワチラロンコン国王が生活拠点のひとつとしているドイツにおいて、自転車で走行中に、14歳少年らにBB弾で狙撃される。
・12日パナマが中国と国交を結び、台湾と断交。台湾と国交のある国は世界で20ヶ国に。
・14日アメリカ・バージニア州のグラウンドで行われる予定だった、恒例の共和党民主党対抗野球の親善試合で、共和党の練習中に対し、男が50発近いライフル乱射。66歳の元不動産鑑定士で、FBではトランプ大統領批判、民主党のサンダース氏支持を書き込んでいた。
・18日マリ・バマコイスラム過激派がリゾート施設を襲撃。2人以上が死亡、犯人のうち2人は射殺、2人は逃亡。
・19日イギリス・ロンドンのモスクに車が突入、モスクに通う信者1人が死亡。犯人は47歳のイギリス人で単独犯と思われる。
・19日フランス・パリの憲兵隊の車列に車が突入し、爆発。犯人はフランス国籍の31歳、イスラム過激派との関係を当局が把握していた。
・20日ベルギー・ブリュッセル中央駅で爆発、犯人は兵士に射殺される。
・22日アフガニスタン南部ラシュカルガ、銀行の前で車が爆発。29人以上が死亡。
・23日フィリピン軍はミンダナオ島を中心に活動する反政府ゲリラ・マウテグループの創設者が死亡したと発表。
・23日パキスタンの各地、市場や飲食店などで爆破や銃撃によるテロが多発、全土で60人以上が死亡。ラマダン明けの時期をねらったもの。
・26日インドのモディ首相が訪米し、トランプ大統領と会談。天然ガスと防衛装備の取引を大幅拡大。航空機100機、F16戦闘機をインドでの共同開発など、3億4000万ドル(400億円)相当。
・27日コロンビアで半世紀に渡って活動してきた左翼ゲリラFARCが和平合意にしたがって武装解除を完了。
・28日香港・返還記念モニュメントを独立派の議員・活動家ら30人が占拠。中国で逮捕されているノーベル平和賞受賞の人権活動家劉暁波氏の釈放などを訴えた。劉氏は末期の肝臓がんと診断され、刑務所外の病院に移送されたが、ドイツへの出国を希望しているとされる。
・27日欧米などで大規模なサイバー攻撃。5月にも起こった「ランサムウェア(身代金型)」で、ウクライナでは廃炉作業中のチェルノブイリ原発でも被害が確認された。
・30日地中海リビア沖でヨーロッパに向かう難民140人を載せたゴムボートが転覆し、60人以上が行方不明。IOM国際移住機関によると、7月までに地中海を越えてヨーロッパ入りした難民は95000人、2169人の死亡が確認されている。
ミャンマー西部のラカイン州でのロヒンギャ族に対する政府の人権侵害問題について、国連が人権理事会の調査団を派遣しようとしたところ、アウン・サン・スーチー与党党首がビザ発行を拒否したことが発覚。