日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2017.9.1-9.30)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
考:今週のおもなできごと(2017.9.1-9.30)
[国内]
・28日秋の臨時国会が冒頭解散となり、10月に衆議院選挙が行われることとなる。安倍首相はこの選挙を「国難突破選挙」であるとして、少子高齢化朝鮮半島情勢を「国難」と位置づけた。
・29日民進党・前原党首は新政党「希望の党」から、すべての立候補者を公認する、とし、事実上の民進党の解党を発表。希望の党代表・小池都知事は「安保・憲法観といった根幹の部分で一致している人」以外を排除すると会見で表明。
・30日日本維新の党が選挙公約に9条の改憲を明記。具体的な条文は決まらず。会見では「核保有も議論が必要」とした。
・30日日本のこころが選挙公約に「敵基地攻撃能力保有」「自主憲法制定」を盛りこむ方針を発表。
 
・23日麻生副総理は講演で、朝鮮半島有事を念頭に「難民が10万人単位で押し寄せてくる」「武装難民かもしれない。警察で対応するのか、自衛隊防衛出動か、射殺か」と発言。自衛隊の防衛出動は「武力攻撃事態」に対応するものとして設定されており、難民対応は含まない。
 
[北朝鮮/アメリカ/国連総会]
・15日北朝鮮平壌近郊から火星12と推定される弾道ミサイル1発を発射。北海道上空を通過し、3700km飛翔して太平洋上に落下。日本国内ではJアラートが発令。北海道・東北で222校が登校時間を遅らせ、北海道の1校が休校。
・今回の発射は金委員長が現地指導したと北朝鮮では報道。また移動式発射台から直接の発射のため、準備時間が大幅に短縮され1時間以下となったとみられる。
・アメリカ・ニューヨークで国連総会。18日アメリカ・トランプ大統領はイスラエル・ネタニヤフ首相と会談し、イランの「地域への悪影響」に対抗することで一致。トランプ大統領は前政権でのイランとの核合意に反対を続けており、破棄を主張。
・18日安倍首相は安保理理事国であるエチオピアなど、アフリカの5ヶ国と、イスラエルとの首脳会談。北朝鮮への安保理の制裁決議の完全履行を求めた。
・19日国連総会の一般討論でトランプ大統領が初演説。「米国と同盟国を守らなければならない時、北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」。日本人拉致被害者についても言及。
・20日安倍首相が演説。8割を北朝鮮問題に費やす。「対話による問題解決の試みは無に帰した」とする一方で、北朝鮮は立地と勤勉な労働力によって国内経済を立て直す可能性を持っているとも。
・21日北朝鮮・金委員長が初の本人声明。米・トランプ大統領に対し「火遊びが好きなチンピラ」と罵倒し、「史上最高の超強硬措置を断行することを考慮している」と発言。国連総会に出席中の北朝鮮・李外相は「歴代最大級の水爆実験を太平洋上で行うのではないか」としつつも、委員長の判断のため「よくわからない」とした。
・25日北朝鮮・李外相はトランプ氏の批判を「明白な宣戦布告」とし、「アメリカの戦略爆撃機北朝鮮の領空でなくても撃墜することを含む、あらゆる対応を想定している」と発言。
 
 [オスプレイ]
・29日米軍普天間基地所属のオスプレイ2機が新石垣空港緊急着陸。1機は自力走行ができず、牽引された。
・29日米軍のオスプレイ1機がシリアで墜落。原因は発表されていない。
 
・15日イギリス・ロンドン南部の地下鉄駅で爆発、簡易な爆破装置を使ったテロとみられ、22人が負傷。18歳少年が逮捕される。ISが犯行声明。
 
・16日中国軍の弾道ミサイルなどを担当するロケット軍のトップ司令官が交替。今年に入って、陸海空と全部隊の司令官が、習主席と関係の深い人物に交替。
 
・16日コンゴに避難していた隣国ブルンジの難民に対し、コンゴの治安部隊が発砲、18人以上が死亡。難民らは刑務所に拘束された仲間の解放を求めて抗議していた。
 
・24日ドイツ総選挙。与党キリスト教民主同盟が1位となり、メルケル首相が4選。連立政権の政党は得票を伸ばすことができず、難民排斥を主張するドイツのための選択肢AfD」が2013年の4.7%から12.6%と急進。
 
・27日アメリカ・マティス国防長官が予告なくアフガニスタンを訪問、ガニ大統領らと会談。同日カブールの空港で迫撃砲による武装集団の攻撃があり、1人が死亡。タリバーンが犯行を認めマティス氏の乗る飛行機を狙ったと主張。
 
[イラク/クルド/イラン/トルコ/シリア]
・アサド政権軍と反政府軍が停戦中のシリア北西部イドリブ県に、アサド政権を支持するイラン、ロシアと、反政府軍を支援するトルコが合同で停戦監視団を派遣することを決定。
・18日イラク西部のクルド人自治政府で、クルド系政党KRGが25日に予定しているクルド人国家として独立するための住民投票に対し、トルコ政府が国境付近で軍事演習を行い、中止を求める圧力を強める。クルド人はトルコ・イラク・イラン・シリア国境に住む「世界最大の国を持たない民族」といわれている。
・23日イランが国産の新弾道ミサイル発射実験に成功と報道。射程2000kmあり、イスラエルが射程距離に入る。
・25日イラククルド人自治政府で独立の住民投票が実施され、27日に賛成92.73%と確定、KRGのバルザニ大統領が勝利宣言。イラクと独立に関する協議に入るとしているが、イラク中央政府住民投票は無効であるとし、交渉を拒否。KRG自治区にある空港の権限の移譲を求め、国際線の発着を禁止した。イランはKRGと接する国境を封鎖し、トルコは軍事演習を続けており、イラク政府は3ヶ国によるKRG自治区の封鎖を検討。
・29日アメリカ・ティラーソン国務長官は「統一されたイラクを支持する」として、投票の正当性を否定。