日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2018.11.1-11.15)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2018.11.1-11.15)
・14日シンガポールで安倍首相とロシア・プーチン大統領が会談。1956年の日ソ共同宣言にもとづき、平和条約交渉を進めることで合意。宣言で歯舞・色丹の2島の返還が明言されており、日本がこれまで主張してきた4島一括返還が崩れることに。これは9月12日ロシア・ウラジオストックで行われた東方経済フォーラムのパネルディスカッションでプーチン大統領が安倍首相に向かって「今思いついた」として提案した、年内に平和条約を締結、その後北方領土交渉というアイデアに準拠している。また、安倍首相は返還後の2島に米軍基地を設けないことを個人的に伝えたとされる。
 
・2日航自衛隊築城基地(福岡)で、F2戦闘機が訓練中に接触。乗員に怪我はなく、部品が海上に落下。
・7日青森県の国道沿いの民家に三沢基地所属の大型トラックが突入。住人は不在で死傷者はなし。
防衛省は今月19日に期限が切れるソマリアでの海賊対処での海上自衛隊派遣を1年間延長を決定。09年から派遣がはじまり、16年からは規模を縮小し護衛艦1隻、P3C哨戒機2機の派遣。
・12日那覇沖で横須賀基地所属の米・第七艦隊ロナルド・レーガンの艦載機FA18戦闘機が墜落事故。日米共同訓練中だった。
・14日滋賀県陸上自衛隊饗庭野演習場で訓練中に81ミリ迫撃砲弾が照準ミスで敷地外の国道脇に着弾。破片が飛散して殺傷力のある実弾。破片により停車中の民間乗用車のガラスが割れる。運転者は無事。訓練では1,2発目に発射した砲弾の着弾地点が確認できなかったため、飛距離を伸ばす修正を行ったが、照準ミスが起きた。同演習場では2015年に銃弾が3.5キロ離れた民家の屋根を貫通する事故が起きている。
 
・6日アメリカ上院・下院中間選挙・知事選挙。トランプ大統領共和党が上院(100議席)で非改選42議席を含め51議席に増(2議席未確定)、下院(435議席すべて改選)は野党・民主党が改選前193議席から36議席増(6議席未確定)、州知事50州(非改選14)は、民主党17州:共和党33州から民主党23州:共和党27州に。
・9日アメリカ・ワシントンで米中閣僚級外交安全保障対話。中国はアメリカが南シナ海でおこなう「航行の自由作戦」の中止を要求したが米国は応じず、平行線に終わる。ウイグル族迫害問題についても「内政干渉である」として強い態度を崩さない。
・12日アメリ戦略国際問題研究所北朝鮮の非公開ミサイル施設13ヶ所を特定したと発表。非公開の施設は全部で20ヶ所にのぼるとされ、核・ミサイル施設のすべてを申告するように要求。
 
・5日カメルーン北西部バメンタで独立勢力とみられる武装組織が学校を襲撃し、中高生80人を誘拐。7日に校長・教師1人を除いて解放される。
・8日シリア南部スウェイダで7月に起きたISにより拉致された女性19人がパルミラ北東部で解放される。政府は政権軍が戦闘して解放したと発表しているが、「シリア人権監視団」は人質交換であるとしている。
・9日オーストラリア・メルボルンの繁華街でナイフを持った男が通行人を襲撃し、1人が死亡。犯人は射殺される。ISが犯行声明。
・9日ソマリアの首都モガディシオでホテル前で車爆弾が爆発、53人以上が死亡。シャバブが犯行声明。
・11日ウクライナ東部の親ロシア派勢力「ドネツク民共和国」が「元首」選挙を実施。8月末に元首を名乗る人物が殺害されたための後任選挙だが、停戦合意を無視したものであり、ウクライナは批難し、選挙の正当性を否定。
・12日アフガニスタン・カブールでシーア派の政府抗議デモを狙った自爆テロ。6人以上が死亡。ISの支部が犯行声明。
 
・11日パレスチナ・ガザにイスラエル軍が進入作戦、ハマス幹部を含む7名を殺害、銃撃戦の際イスラエル兵1名が死亡。
・12日より戦闘が激化。ガザからはロケット弾460発が発射、イスラエルは報復空爆や装甲車両による攻撃で160ヶ所を爆撃。ハマスや「イスラム聖戦」の拠点のほか、テレビ局など。ガザでは民間人を含む7人以上が死亡。2014年以降最大規模の戦闘となる。
・13日エジプトの仲介によりハマスなどが停戦合意。
・14日イスラエル国防相が停戦は「テロへの降伏だ」と抗議して辞任。
 
・13日国連高等弁務官ミャンマーからバングラデシュに避難しているロヒンギャの帰還事業が、現状ではミャンマーでふたたび迫害にあうおそれがあるとして中止を要請。ロヒンギャは72万人超が迫害により避難、バングラデシュは第一弾として2200人の再入国を進めていた。
・15日帰還希望者がゼロ。バングラデシュは帰還事業を中止。