日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2019.8.1-16)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2019.8.1-16)
 
[日韓関係]
・1日国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画として、美術館で展示拒否された作品などを集めた「表現の不自由展・その後」が開会。従軍慰安婦
問題を訴え韓国など各地に設置されている、「平和の少女像」や、天皇をモチーフにした作品などが含まれていたため、初日から会場で混乱。官房長官が「補助金を精査する必要がある」と会見で語る。河村たかし名古屋市長が「国民の心を踏みにじる」と大村県知事に抗議文。脅迫・抗議の電話・ファックスが事務局に殺到し、「ガソリン缶を持っていく」と送られたため、3日に展示中止を決定。大村知事は河村市長の抗議について「憲法違反」と指摘。スペインの実業家が少女像の購入を発表。美術館などで展示拒否をうけた作品を集めた「自由ミュージアム」設立をめざすとしている。
・14日韓国で、元慰安婦が名乗り出たことを記念する「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」に、ソウル市内で韓国・中国・フィリピンを象徴する3体の少女像の除幕式。文大統領は式典には出席せず、SNSを通じてメッセージ。日本を具体的に批判する内容はなかった。
 
・7日政府は韓国を輸出優遇国(ホワイト国)から除外する政令を公布。軍事転用可能な工作機械などは、契約1件ごとに個別許可が必要となる。9日3件につき、許可が下りる。
・9日:9月1日の東京都墨田区横網町公園で営まれる、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者追悼式について、小池百合子都知事が定例記者会
見で、今回も追悼文を送付しない考えを明らかに。歴代知事は「痛ましい出来事を、世代を超えて語り継いでいかなければならない」などとする追悼文を送っていたが、小池都政下で3年連続で見送りとなる。
・12日韓国がホワイト国指定の基準を変更し、結果、29ヶ国中、日本1国をホワイト国から除外。
・15日終戦の日。韓国では日本の植民地支配から解放された「光復節」とされる。文大統領は演説で「日本国民にとっても軍国主義の抑圧から脱し、侵略戦争から解放された」という表現をはじめて使用。日本については「隣国に不幸を与えた過去を省察する中で、東アジアの平和と繁栄を一緒に導くことを望む」とした。また、2045年までの南北統一を目標とするとしている。
 
[東アジア]
・2日北朝鮮日本海に向けて飛翔体2発を発射。距離220km。6日朝鮮半島西側の黄海南道から日本海へ飛翔体2発。迎撃回避性を持つ誘導弾と発表。10日東部・咸鏡南道から2発。飛距離400km。「新兵器完成」と報道される。戦術地対地弾道ミサイルか。16日東部江原道から2発、飛距離230km。
・5~20日、米韓合同軍事演習。北朝鮮は中止を要請している。
・5日香港でゼネスト。12日デモ隊が国際空港のロビーを占拠。裁判所が禁止命令。中国政府は「テロにつながる」として、隣接する深セン陸上競技場に人民武装警察のトラック100台を集結させる。15日には武警がデモ隊の制圧訓練。
・15日アメリカ政府はF16V戦闘機66機を台湾に売却決定。台湾への戦闘機売却は1992年以来。
 
[米ロ核問題]
・2日米ロ間の中距離核戦力全廃条約(IMF)が2月のアメリカの離脱通告から6ヶ月となり、失効する。同条約は射程500~5500kmの地上発射型ミサイルを禁じていた。4日エスパー国防長官は地上発射型のミサイルのアジア配備進めると発表。
・8日ロシア・アルハンゲリスクのミサイル実験場で爆発。原子力企業ロスアトム職員5名が死亡と発表。40km離れた市街地での放射能レベルが通常の16倍となったことが判明。新型巡行ミサイルに搭載する小型原子炉の開発中か。
 
[イラン/有志連合]
アメリカ・ワシントンの国務省に7月19日、日本など60ヶ国を招聘して有志連合の説明会が行われた。第二回は25日で、参加は30ヶ国。5日イギリス国防省が参加を初表明。7日エスパー国防長官が来日、岩屋防衛相に有志連合参加要請。また韓国との関係改善を要請し、韓国で離脱が議論されているGSOMIA軍事情報包括保護協定の重要性を訴えた。
 
・6日インド政府がパキスタンとの国境が定まっていないカシミール地方のインド側:ジャム・カシミール州の自治権剥奪。1947年のインド、パキスタンの独立以来の国境問題で、49年に国連の介入で停戦ラインが引かれ、以来自治権が承認されていた。7日パキスタンが貿易の一時停止、インド大使の退去要請、新大使の着任予定を中止。15日停戦ラインで銃撃戦。パキスタン側は兵士3名死亡と発表。
・16日国連安保理が緊急会合。カシミール問題での会合は48年ぶりとなる。全会一致が原則である議長声明の発表はできず。
 
・2日タイ・バンコクで政府施設、駅など3ヶ所で爆発。3人が怪我。ASEAN外相会議が開催されている。
・7日アフガニスタン・カブールで警察署前で爆発。14人以上が死亡。
・7日イエメン南部アデンで分離独立派「南部暫定評議会」とハディ暫定政権の戦闘が激化。70人以上が死亡。10日評議会が大統領宮殿などを占拠。