日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2019.9.1-9.17)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2019.9.1-9.17)
 
[国内]
・11日沖縄・嘉手納米軍基地の住民爆音訴訟控訴審で、福岡地裁那覇支部は国に261億2577万円の損害賠償を求める判決。1審判決から40億円の減額。飛行差し止めは棄却。嘉手納はアジア最大の米空軍基地といわれ、4000m級滑走路が2本、戦闘機などが100機以上常駐している。
・11日内閣改造防衛大臣には前・外務大臣河野太郎氏。
・13日内閣改造にともない、NSS国家安全保安局局長に北村滋・前内閣情報官が就任。NSSはNSCの事務局であり、これまでは外務省・防衛省出身者のポストだったが、警察官僚の北村氏の抜擢は異例。
・17日陸上自衛隊・熊本大矢野原演習場での日米合同訓練オリエント・シールドにおいて、陸自が国内で初の地対艦誘導ミサイルの訓練。
 
[日韓/北朝鮮]
・10日北朝鮮が内陸部平安南道から飛翔体2発を発射。飛距離330kmで日本海に落下。
防衛省は先月24日、日本海排他的経済水域EEZ内で北朝鮮武装船とみられる船舶が、海上保安庁巡視船に接近、小銃のようなものを確認したと発表。
・11日韓国・文化体育観光局がIOCに対し、東京五輪での客席への旭日旗の持込を禁止するよう要請。
・11日韓国は日本の輸出規制(ホワイト国除外)をWTOに提訴。
 
・4日からロシア・ウラジオストックで東方経済フォーラム。インドのモディ首相が初参加し、プーチン大統領と会談。モディ首相「特別な友好関係」プーチン大統領「格別に優先的」と関係性を強調し、兵器部品の共同生産やインドへの石油や天然ガスの輸出を約束。
・5日日露首脳会談。安倍首相が北方領土・平和交渉について「未来志向」の演説をしたのに対し、プーチン大統領は「スターリンが手に入れた。交渉は終わり」とした。また、同日には色丹島での水産加工場の稼働式にプーチン氏は出席した。
 
[サウジ/イエメン/イラン]
・1日サウジアラビアがイエメンに対して空爆。南西部ザマール近郊か。イエメン側は100人以上が死亡としている。
・4日イランが核合意破りのカードの第三弾として遠心分離機の研究開発制限を撤廃。
・14日サウジアラビア東部アブカイクの国有石油企業サウジアラムコの施設2ヶ所がドローンで攻撃され、炎上。サウジの一日の生産量の半分(全世界の生産量の5%)にあたる570万バーレル/日の原油生産が中断。イエメンの武装組織フーシが10機のドローンで攻撃したと発表。アブカイクはフーシの支配地域からは1000km以上あり、サウジ、アメリカはイランの関与を指摘。
 
・1日イスラエルレバノンとの国境でレバノンシーア派軍事組織ヒズボラと交戦。ヒズボラ対戦車ミサイルイスラエル軍用車両に被害があったとして、100発以上の報復砲撃。
・10日イスラエル、選挙を控えるネタニヤフ首相がパレスチナヨルダン川西岸地区のヨルダン渓谷と死海北部地域を併合すると宣言。
・14日トランプ大統領とネタニヤフ首相が電話会談。相互防衛条約締結へ向けて協議を進めるとした。
 
[東アジア]
・2日から6日まで南シナ海でASEAN10ヶ国とアメリカが初の合同海洋演習。ASEANは昨年10月には中国とも合同演習を行っている。
・4日香港・林行政長官が「逃亡犯条例」の改正案を撤回。デモ隊は8月31日に死者が出たとして、警察の暴力にテーマが拡大しており、収束の見通しなし。6日中国・李首相が「香港政府を支持する」と初めて態度表明。
 
・4日NATO事務総長が先月29日にアメリカが「タリバーンとの和平合意後に派遣部隊14000人を5000人削減する」としたのを受け、アメリカとともに部隊を削減することを発表。NATO軍は17000人、うち8500人がアメリカからの参加。
・5日カブールでNATOの車列に車爆弾によるテロ。米兵1名を含む12人以上が死亡。
・7日トランプ大統領はこれを受けて和平協議を中止するとツイート。8日にワシントンで予定されていた秘密会談をキャンセル。
・17日アフガニスタン東部パルワンでガニ大統領の選挙集会にバイクによる自爆テロ、30人以上が死亡。同日カブールでは国防省施設で爆発、22人以上が死亡。大統領選は28日。
・13~16日タリバーン代表団がロシア、イランを訪問し、和平協議再開に向けて調整を進めたと発表。
 
・6日米国防総省がメキシコとの国境の壁の建設費用として36億ドル(3850億円)の予算を計上。半分近くは海外基地の維持費用から転用する計画で、日本の米軍基地費用から4億ドル(430億円)。エスパー国防長官は「負担の分かち合いを増やす」としており、日本への費用増額要請が予想される。
・10日アメリカ、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が更迭。トランプ政権で3人目の更迭。
・14日アメリカ政府はオサマ・ビンラディンの息子をアフガニスタンパキスタン国境付近での米軍の対テロ作戦で殺害したと発表。殺害時期を含む詳細は秘匿された。「アルカイダに重要な指導力を維持している」として2017年に国際テロリスト指定していた。