日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(10.29- 11.07)

 

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(10.29- 11.07)
 
[中国による南シナ海岩礁埋め立て]
・26日アメリカは中国が南シナ海で進めている埋め立てによる人工島スビ礁周辺で、領海とされる12カイリ以内に、横須賀基地所属のイージス艦を進入させた。
・29日米中海軍高官がテレビ会談。「専門的建設的な話し合いをした」との発表。
・3日マレーシアでASEAN国防省会議/日米などを加えた拡大ASEAN開催。アメリカの南シナ海中国埋め立て海域の12カイリ以内を航行する「航行の自由作戦」に対する理解を表明。米中では三ヶ月に一度程度の艦船派遣を継続することをアメリカが通達。最終的には南シナ海共同宣言は見送られる。
・日米会談。中谷防衛相が「航行の自由」への支持表明。海域での日米共同訓練、ASEANとの防衛協力の強化を確認。5日カーター国防相が原子力空母セオドア・ルーズベルトに搭乗し、スプラトリー岩礁付近を航行。米国ではマケイン軍事委員長が「12カイリ以内の航行は各国が行うべき」として、日本にも要請する方向。
・6日中谷防衛相はベトナムで国防相会議。南シナ海ベトナム軍基地に自衛隊艦船が寄港できること、共同訓練の実施などを確認。
 
[日中韓首脳会談]
・1日韓国大統領府で日中韓首脳会談が開催。安倍政権では初めて。同日日中首脳会談。2日日韓首脳会談。「歴史を直視し未来へ向かう」「二国間関係を改善し、三カ国協力を強化する」「平和と協力のため三カ国サミットを定期的に開催する」ことで一致。日韓では従軍慰安婦問題について「早期の妥結を目指す」見解発表。 
自民党の外交部会では慰安婦問題は「すでに解決済みであり」「守るべき立場は守るべきだ」との議論が出る。
 
[沖縄・辺野古新基地]
佐賀空港に沖縄の米軍のオスプレイ訓練を移設する計画が、佐賀県などの反対により取り下げとなる。自衛隊オスプレイ機については使用要請を続ける方針。
・29日辺野古基地の本体工事に着工。菅官房長官はグアムで「自然な形で再開できた」と発言。
・官邸は沖縄振興予算を市長・議会が新基地に反対している名護市に対してではなく、基地周辺の3区に直接交付する方針。菅官房長官は「反対運動が激化し、違法駐車や騒音が激しいため」としている。
・翁長知事は埋め立て承認取り消しに対して、政府から出された是正(取り消し宣言をやめるよう)勧告に対して、是正はしないと公表。政府は更に強い是正要求。
 
[核軍縮]
・3日長崎で核廃絶に向け、世界の科学者が議論する「パグウォッシュ会議」が開催される。日本に対しては48トンのプルトニウムの貯蔵、六ヶ所村の再処理工場の稼働は「核不拡散の障害である」として、中止を求める要請文を出した。
・7日東京での「原発と核」シンポジウムで、アメリカの核政策の専門家らが「いかなるプルトニウム核兵器に使うことができる」「六ヶ所村の稼働は日本の核保有につながると見なされ、アジアの安全保障を悪化させる」と発言。
 
・3日国連総会の軍縮安全保障委員会で日本が提出した「核兵器廃絶決議」が採択される。米・英・仏は棄権、パキスタンイスラエル、インド、イラン、中国、北朝鮮、ロシアは反対。メキシコが提出した具体的な核廃絶の道筋として「法的条項を整備する作業部会を作る」などの決議も採択。米・英・仏・ロ・中など核保有国が反対。北朝鮮は賛成。日本はアメリカに配慮して棄権した。
 
・5日馳文科相ユネスコで演説(日本の演説は10年ぶり)、世界記憶遺産に中国の「南京虐殺文書」が登録されたことについて「ガバナンスや透明性の向上を」と改善を訴えた。
同志社大学で学長選挙。現学長の村田氏は7月の衆議院安保法案審議の特別委員会で「日米同盟の強化は理にかなっている」と安保法を肯定する発言をしたため、学内で批判が高まっており、再選はならなかった。
 
・7日シンガポールで中国と台湾の首脳会談が、分断から66年で初めて行われる。
 
・30日アメリカはシリアに50人の特殊部隊を派遣。地上部隊の投入は初だが、戦闘任務には関わらず助言と側面支援を行うとの方針。
・30日からウイーンでシリア危機に関する17ヶ国の外相協議。米・ロ・EUのほか、イランが参加。
・30日シリア・ダマスカス市内の市場付近にアサド政権軍のミサイルが12発以上着弾。40人以上の市民が死亡。
 
・31日エジプトのシナイ半島でロシアの224人乗り民間旅客機が墜落し、ISが犯行声明。エジプト、ロシアの当局は原因調査中。
 
・1日トルコ総選挙。与党AKPが圧勝し、550議席中316議席を獲得。単独政権を復活。テロ・IS対策を強化していくことを表明。クルド系政党HDPは80議席を59議席に減らしたが第三党の座を維持した。AKPが非合法クルド人武装組織PKKに対して「撲滅」作戦を宣言したことに対し、PKKは先のテロ事件にともない停戦を表明していたが、停戦破棄を宣言。
 
・1日ソマリア・首都モガディシオでホテルに爆弾と銃撃によるテロ。9人が死亡。シャバブが犯行声明。