日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週の主なできごと(2016.1.19~2.8)[海外]

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週の主なできごと(2016.1.19~2.8)[海外]
・29日ジュネーブ国連本部でシリア和平協議が始まる。アサド政権側と、国連のシリア担当特使が会談、31日から反体制勢力の一部も参加。IS、ヌスラ戦線、クルド人系の組織は招待されていない。
・31日シリア・ダマスカスで爆発。バスに対する車爆弾と、市場、燃料売り場に対する爆弾ベスト着用での自爆テロ。71人が死亡。バスにはアサド政権派のシーア派民兵が乗っており、ISがシーア派を狙ったと声明。
 
・20日アフガニスタン・カブールで民放局のバスに車が突っ込み自爆、7人が死亡。放送局はタリバーン批判の報道をしていた。
・21日エジプト・カイロで武装グループのアパートを捜索中、仕掛け爆弾とみられる爆発が発生。警官7人市民3人が死亡。ISの拠点か。
・2月3日カイロ、道路沿いでイタリア人男子学生の遺体が発見。半裸で拷問の跡があった。学生は貿易組合の調査をしていた。
 
・25日イエメンでの紛争で、湾岸諸国による空爆の中心であるサウジアラビアは、対立するフーシ派に対してクラスター爆弾を使用したことを公式に認めた。住宅地や首都サヌアでの使用は否定した。
 
・29日国連PKOでの性的搾取が69件であり、うち22件が中央アフリカでの活動で起こったと報告。子どもが被害に遭うケースも多数ある。
 
・22日エーゲ海でトルコからギリシアに向かう難民船が転覆、少なくとも42人が死亡。難民船の事故死は今年に入ってすでに100人を超えている。
・30日エーゲ海でトルコからギリシアに向かう難民船が転覆、39人死亡。
・2月8日エーゲ海でトルコからギリシアに向かう難民船が転覆、24人が死亡、うち子どもが11人とみられる。
 
・26日デンマーク。難民申請者の所持金品を欧州し、食費・住居費に当てる法律が可決。デンマークでの難民申請は昨年で2000人。スウェーデンは国境管理の強化を決定。
・フランスで「テロで有罪判決を受けた二重国籍者のフランス国籍剥奪」は憲法上疑義があるとして、司法相が辞任。この問題以外でも、新自由主義的な市場開放について、政府内で意見の対立があった。
・イタリア・ベネチアのカーニバルは、テロ対策のため主会場入場時に金属探知を実施。カーニバルの象徴である仮面もはずすことが義務付けられた。
・24日ポルトガル大統領選挙中道右派社会民主党が勝利。首相は中道左派社会党。財政緊縮策を巡る対立に、右派の支持が勝った。
 
・20日パキスタン北西部の公立大学で武装集団が銃乱射テロ。学生ら20人が死亡。2014年のパキスタン・ペシャワル学校襲撃事件の犯人の系譜につながるパキスタンタリバーン運動(TTP)の一派が犯行声明。処刑された仲間の報復であること、「教育は反イスラムの温床」が理由としている。TTP指導部は関与を否定している。
 
・インドはフランスからラファール戦闘機36機の購入を決定。シリア空爆で使われているラファールは2015年からエジプトやカタールなどと次々商談が成立している。また、原子炉6基の建設をフランスが請け負うことも決定。
・2月6日インドが国際観艦式を実施。日米などと連携を深め、中国のシーレーン「真珠の首飾り」を警戒する意図とされる。中国からは2隻の艦船が参加。
 
[中国/南シナ海]
・19日中国の習主席はサウジアラビアを訪問し、原子力を含むインフラの整備に協力すること、テロ対策での連携を確認。両国の関係を「全面的戦略パートナーシップ」に格上げ。
・23日中国の習主席はイラン・テヘランを訪問し、ロハニ大統領と会談。6ケ国協議の核合意による経済制裁の解除、兵器転用の可能性のない原子力開発の解禁にともない、原発2基の建設と、イランと米国が共同で建設中の重水炉をプルトニウム排出しないように設計しなおすこと、などを中国が請け負う。
・19日中国の海軍司令官がアメリカとテレビ会談。南沙諸島のファイアリークロス岩礁を埋めたてて建設した滑走路での航空機試験について「民間機の基準」と説明。今後防衛的設備をどの程度備えるかは「威嚇を受ける程度による」とした。
・28日台湾の馬総統が南沙諸島実効支配している太平島を訪問。0.5平方キロの島には150人が常駐している。アメリカ・ベトナムが挑発的であると抗議。「ひとつの中国」と見なしている中国は歓迎の意向。
・30日アメリカのイージス艦西沙諸島の12カイリ以内を航行。「航行の自由作戦」として実施した。中国は抗議。
 
・1日中国は国軍を現行の7軍区から5戦区に再編することを決定。即応体制の強化と「統合作戦指揮体制」を確立し、党中央に指揮権を集中させるもの。習主席は「戦争に勝てる強軍目標」としている。