日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2017.7.4-7.17)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.7.4-7.17)
[北朝鮮/日米韓]
・4日北朝鮮ICBMとされる「火星14」の発射実験に成功。西部亀城市から発射され、39分、933km飛行して日本の排他的経済水域に落下。最高2800kmの高高度のロフテッド軌道を描いたことから、ハワイが射程に入ると推測される。
・5日国連安全保障理事会の緊急会合が開かれるが、ロシア・中国が「制裁は問題を解決しない」という立場から、米韓の大規模軍事演習やミサイル防衛の配備停止を要求。エジプトやボリビアなど非常任理事国がこれを評価し、北朝鮮への新たな制裁案を決議するにいたらず。アメリカのヘイリー国連大使は「北朝鮮と友達になりたいなら拒否権を行使すればいい」と発言。
・アメリカ・トランプ大統領はインタビューで「ICBMは恥ずべきこと。非常に強く立ち向かう」「私はレッドラインを設けていない」と発言。一方マティス国防長官は「戦争に近づいているとは思わない」と発言。
・6日ドイツ・ボンでG20サミット。安倍首相は文韓国大統領とトランプ米大統領と初の三者首脳会談。北朝鮮問題について「北朝鮮は対話の意志がない」と圧力強化を主張する安倍首相に対し、文大統領は「ミサイルへの脅威はわかるが、最前線で耐えている韓国の努力を理解してほしい」と応じた。
・7日安倍首相と文大統領の首脳会談。安倍首相は慰安婦問題を象徴する「少女像」の移転を求めることはせず、文大統領からも歴史問題への言及がなかった。
・6日大阪府の女性が「政府は昨年8月以来ミサイル破壊措置命令を常時出している」ことを根拠として、ミサイル攻撃に対して脆弱であるとして、稼働中の高浜原発の3,4号機の運転差し止め仮処分を大阪地裁に申し立てる。原子力規制委員会の田中委員長は「ミサイルの脅威がどれほどかわからないが、私だったら高浜原発よりも東京のど真ん中に落としたほうがいいと思う」と発言。原発のミサイル対策に関しては「規制委員会の範疇を超える」として具体的な策を出さなかった。
・8日米空軍の戦略爆撃機B1Bがグアムから2機、在韓米軍基地へ飛来。朝鮮半島上空で韓国軍とミサイル発射台爆撃と、地下施設攻撃の合同演習。
 
・7日国連核兵器禁止条約交渉会議で、核兵器を法的に禁止する条約案が参加124カ国中122ヶ国の賛成で可決。核保有国、日本、韓国は不参加で、岸田外相は「北朝鮮がこんな状況なのに、核保有国の存在を認めない条約には絶対反対」と発言。
・10日インド洋で海上自衛隊とインド、米国の海軍の共同訓練マラバールが開始。自衛隊からは過去最多の700人が参加。対潜水艦戦闘訓練に、潜水艦探知ヘリ9機を搭載した護衛艦いずもが参加。
 
・6日九州北部豪雨で自衛隊が救助活動中に稲田防衛相が「政務」で防衛省を1時間程度不在にしていたことが発覚。
 
・5日インド・モディ首相がイスラエル訪問し、ネタニヤフ首相と会談。武器の共同開発やミサイル防衛システムの購入などで合意した。インドはこれまでアメリカ・ロシアから主に武器を調達しており、3位のイスラエルの比率を上げて調達先の多角化をはかる。歴代のインド首相は国内のイスラム教徒からの反発を避け、イスラエルとの関係を深める政策は取っていなかったが、ヒンドゥ至上主義陣営の強力な支持基盤を持ち、対イスラム強硬派のモディ首相が今回の会談に踏み切った。
・7日エジプト・シナイ半島ラファで検問所で自爆テロ。兵士26人が死亡。ISが犯行声明。
・9日イラク・アバディ首相がISの「首都」とされていたモスルの解放を宣言。地区によっては戦闘が継続している。
・14日イスラエルエルサレムパレスチナ系の男3人がイスラエルの警官を銃撃、警官2人が死亡。
・14日エジプト・カイロで検問所を武装集団が襲撃、警官5人が死亡。同・紅海に面したリゾート地ハルガダで刃物を持った複数の男が観光客を襲撃、ドイツ人女性2人が死亡。
・17日トルコ国会は昨年7月のクーデター未遂以来続いている非常事態宣言の4回目の延長を決定。非常事態下ではすでに90000人ともいわれる逮捕者が出ている。エルドアン大統領は死刑制度の復活も示唆。