日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2017.11.1-11.13)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.11.1-11.13)
[トランプ米大統領/日韓/北朝鮮]
・6日ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)が、パナマ文書に次ぐ、税逃れの要人リスト「パラダイス文書」を世界同時報道。イギリスのエリザベス女王、日本の鳩山元首相ほか、来日中のアメリカ・トランプ大統領の閣僚からはロス商務長官を含む10人の名前が挙がっていた。
 
・5日アメリカ大統領トランプ氏が来日。6日に首脳会談。会見では北朝鮮に対し、トランプ氏は「戦略的忍耐の時代は終わった」とし、安倍首相は「あらゆる手段で最大限の圧力をかけていく」と補足した。また「日本が膨大な兵器をアメリカから追加で買う」ことで、一致。
・トランプ氏は北朝鮮による拉致被害者家族らと30分面会。北朝鮮に対して武力攻撃を行わないことは明言しなかったが、「多くの人々を返せば、多くの特別なことのはじまりとなる」として、拉致被害者帰還が情勢打開のきっかけとなりうると見なした発言も。・6日辺野古新基地の建設予定海域南側で新たな護岸工事がはじまり、石の袋が投入される。国は、7月に発見された希少サンゴの移植のため、県に特別採捕許可を申請していたが、許可を待たず工事が開始された。
 
・6日韓国・文政権は北朝鮮の金融機関関係者18人に対し、韓国での資産凍結、取引の禁止といった独自制裁を発表。
・7日トランプ大統領が韓国訪問、米軍の最大規模国外基地キャンプ・ハンフリーズに到着、文大統領が出迎えた。韓国は在韓米軍基地の建設土地の92%、107億ドルを負担していることを強調し、さらなる負担を求めるトランプ政権を牽制。また、韓国は有事の際の米韓の作戦統制権を韓国軍に移管を求めているが、米軍側が難色。来年秋のSCM(定例安保会議)までに具体案を出すことで先送りに。
・車列の沿道には星条旗を振る人たちもあったが、No WARのプラカードを上げた批判デモが大規模に行われた。
・夕食会には竹島:韓国名独島産のエビを出し、元慰安婦の女性を招待するなど、日本と軋轢になっている問題を組み入れた。日本側は不快感を表明し、8日河野外相は、韓国外務省に抗議。
・8日米韓首脳会談。会見では、北朝鮮核武装に関して文大統領は「平和的に解決するよう協力する」、トランプ大統領は「軍事的行動ではなく、すべての可能な手段を使って解決」としつつも「軍事力を最大限に使って自国と同盟国を守る準備がある」と、発言にずれが生じた。
・11日~14日米韓合同軍事演習はじまる。先月25日原子力空母ニミッツが米海軍・第七艦隊管轄域に移動したことにより、空母3隻体勢となり、今回の演習には最大で同時に二つの空母打撃群が参加する。
 
・13日韓国・北朝鮮国境の板門店JSA共同管理区域で、北朝鮮側の警備兵が脱北。北朝鮮軍の銃撃を受け、5~6ヶ所の銃創を負って韓国側「自由の家」に保護される。意識不明の重態で病院に搬送。
 
・11日からベトナム・ダナンでAPEC首脳会議。中国・習主席はASEAN諸国に対し、南シナ海問題で「各国に安全に航行する権利がある」「平和と安定、発展を維持していく」と、強硬さを控えた発言。それにともない、会議の声明では、従来の中国の海洋進出に対する「懸念」の表現が消え、「相互信頼の強化」「関係改善に留意」が盛り込まれた。
 
・4日サウジアラビア、11人の王族を含む50人が「腐敗撲滅」の名目で一斉に逮捕。ムハンマド皇太子(国防相)にますます権力集中が進む。
・4日イエメンがサウジの首都・リヤドにミサイル発射。サウジ側は地対空誘導弾パトリオットで迎撃したと発表。イエメンを実効支配し、サウジ率いる有志連合から空爆を受けて、戦闘状態にあるフーシは、空港を標的にした攻撃であると認めた。
 
・4日シリア・デリゾールで自動車爆弾が爆発、75~120人以上といわれる死亡者。デリゾールではISに対する掃討戦が激化しており、3日にはアサド政権軍が市内を制圧、ISの抵抗が続いている。
・9日シリア最後のIS拠点とされるデリゾール県アブカマルを政権軍が制圧。
 
・5日カタルーニャのプッチダモン元首相と幹部ら4人がベルギーで身柄拘束。6日に釈放。
 
・5日アメリカ・テキサスの教会で銃乱射。26人が死亡。逃亡した犯人に対して住民が銃で反撃。犯人は車内で死体で発見されたが、自殺の可能性も。地元親族とのトラブルが原因と見られる。
 
・9日ベルギー・ブリュッセルでのNATO国防相会議で、アフガニスタンへの派兵規模を現在の13000人から16000人に増派することが決定。
 
・12日イラン・イラク国境の山岳地帯でM7.3の地震。440人以上が死亡。イラン側ではケルマンシャー州が、イラク側ではスレイマニア県の被害が甚大。スレイマニアクルド人自治区にあり、独立問題で対立する中央政府からの救援が大幅に遅れる。
 
ASEAN会議において、ミャンマー、アウン・サン・スーチー外相がロヒンギャ問題に「各国の人道支援を歓迎する」「バングラデシュと合意したのち、難民の帰還を受け入れる」方針を発表。13日ミャンマー国軍の調査団が「ロヒンギャに対する暴行はなかった」「迫害の情報はテロリストによるプロパガンダ」と報告。