日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2018.1.19-31)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもなできごと(2018.1.19-31)
[アメリカ]
・30日アメリカ・トランプ大統領が議会で一般教書演説。
国防においては、ならず者国家、テロ集団とともに、「価値観に挑戦する」中国とロシアを脅威と認定。「比類なき強さこそが防衛手段である」として核戦略の強化を表明。
また、シリア・イラクからのIS掃討ができたことを誇りに思う、と延べ、キューバ・グアタンナモ基地もテロリスト拘束のために維持が必要であるとして、公約の実行を誇った。
イスラエルの首都をエルサレムであると認め、反対する国々への支援を打ち切り・削減する方針については「国益に資する友好国だけに今後も援助する」とした。
北朝鮮の核ミサイルを「我が国土への脅威にあたる」とし、また、イラン・キューバベネズエラへの制裁強化の方針を表明。
 
・21日アメリカのペンス副大統領がイスラエル訪問。22日には国会で大使館のエルサレムへの移転は来年末までに実施すると演説。23日にはエルサレムユダヤ教聖地「嘆きの壁」を訪問。イスラム教の聖地である西エルサレムでは、パレスチナ市民による大規模な抗議行動。
 
[シリア/トルコ]
・19日トルコがシリア北東部のクルド人地域アフリンを越境砲撃。トルコ政府がテロ指定しているクルド人組織に対する戦闘であるとして、エルドアン大統領は「地上戦は事実上開始された」と発言。アメリカは和平交渉のさまたげとなるとして非難したが、トルコ側は空爆前にアメリカには通告がしていたことが判明。
・21日攻撃が本格化しミサイル攻撃で、12人以上が死亡。
・29日北西部イドリブ県で、国境なき医師団が運営する病院にアサド政権軍による空爆、5人以上が死亡。直前に近くの市場に対して空爆があり、病院には怪我人が運ばれていた。同病院は21日にも空爆を受けている。
・30日ロシア主導の「シリア国民対話会議」が、憲法改正のための草案作成委員会設立の共同声明。同会議がアサド政権の意向を反映したものであるとして主要反体制派は不参加、クルド人組織は招待されていない。2月1日、反体制派は「国連主導」を条件として、参加意向を表明。
 
・20日アフガニスタン・カブールで高級ホテルを武装集団が襲撃、外国人ら18人以上が死亡。
・24日アフガニスタン東部ジャララバードで子どもを支援するNGOの事務所を武装集団が襲撃、職員ら6人以上が死亡。IS系組織が犯行声明。
・27日アフガニスタン・カブール中心部の内務省前で爆破テロ、103人以上が死亡。当局はタリバーン強硬派の犯行とみている。
 
ミャンマーからバングラデシュに避難しているロヒンギャ難民の帰還について、両政府は今月23日から第一弾の帰還をはじめることで合意していたが、バングラデシュ側が「ミャンマーに受け入れ体勢ができていない」として延期通告。
・22日タイ・ヤラー県南部の市場でバイク爆弾を使ったテロ、3人以上が死亡。
 
・30日イエメン南部アデンで、分離独立派が大統領宮殿を包囲。イエメンは北部を反政府組織フーシが支配しており、南部ではサウジアラビアを中心とした有志連合の支援を受けるハディ暫定政権に対し、当初協力体制を取っていた分離独立派が激しく反発、28日から続く戦闘で36人以上が死亡する事態となっている。
・30日南部シャブワでアルカイダ系組織がハディ政権軍の部隊を襲撃、兵士14人が死亡。
 
[日本]
・日本自然保護協会は、沖縄・辺野古の米軍基地建設予定地である大浦湾に生息するアオサンゴが遺伝的に独立した種であり、他と異なる系統であると発表。
陸上自衛隊の装備取扱教本など50冊がネットで売買されていたことが判明。155ミリ榴弾砲などの教本で、本来は自衛官のみが購入でき、廃棄する際は立会いのもとシュレッダーする規則。
・22日東京都都心部で初のミサイル避難訓練。国と文京区が主催し、地下鉄後楽園駅、区役所、遊園地などで350人が参加。
・政府は東京・日比谷公園市政会館内に、竹島尖閣北方領土を日本固有の領土であるとする「領土・主権展示館」を設立する方針を決定。
防衛省は、防衛大綱の5年ぶりの見直しを年内に行うことを決定。従来の武力攻撃に加え、テロ・サイバー攻撃対策を強化。より中国を意識した内容となり、敵基地攻撃能力の保有については「どのような装備が今後必要となるか検討する」としている。
・23日沖縄・渡名喜島に米軍・普天間基地所属のヘリコプターAH1が不時着、24日に整備を終えて離陸した。
・25日松本文明内閣府副大臣衆院本会議で、沖縄で相次ぐ米軍機事故問題についての質問の途中「それで何人死んだんだ」と、ヤジ。26日に引責辞任
・29日中国軍のY9情報収集機が日本・韓国の防空識別権にあいついで侵入。航空自衛隊スクランブル発進。
・26日陸上自衛隊朝霞駐屯地で、陸自と警視庁の共同訓練。武装工作員が上陸したことを想定に治安出動する内容で1
60人が参加。
・29日、30日衆議院予算委員会で米軍ヘリの事故について野党各党から「日米地位協定の見直しを考えるべき」と質問。政府は慎重姿勢を崩さず。
・31日東京高裁は、「安保法制による集団的自衛権の行使は憲法違反であり」「戦闘部隊に配属され、出動命令が出ると生命に損害が生じるおそれ」として、2016年3月に現職陸上自衛官が国を提訴している裁判で、「出動命令が出ることは想定できない」とする国の主張を認めた一審での却下を取り消し、生命への損害を避けるためには「命令に従う義務がないこと」を確認する訴訟以外方法はないため、訴えは適法である、として、地裁に審理差し戻し。
・31日ハワイ・カウアイ島で日米共同開発の新型迎撃ミサイルSM3ブロック2の迎撃実験が失敗。昨年2月には成功していたが、昨年6月と今回で2回連続での失敗となる。同ミサイルは21年度からイージス艦に、23年度から新規に導入されるイージス・アショアに搭載予定。