日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2018.3.29- 4.14)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2018.3.29- 4.14)
[シリア/アメリカ/ロシア]
・1日シリア東グータ地区で抵抗していた反体制派「イスラム軍」などがシリア北部への撤退に合意。アサド政権軍が同地区を掌握。2月中旬から激化した戦闘により、1600人以上が死亡している。3月中旬に12000人以上が脱出したが、いまだ6万人の住民が残されており、4000人の戦闘員がとどまっている。
・6~7日東グータ地区のドゥーマにアサド政権軍とロシア軍が空爆。48人以上が死亡。化学兵器使用の可能性があり、住民側は子どもなどが口から泡を吐いていると報告。
・政権側は、ドゥーマには「イスラム軍」の拠点があり、ダマスカス中心部に対する迫撃砲による砲撃で15人が死亡した、と発表。
 
・9日アメリカ・トランプ大統領はシリアの化学兵器使用に対し、軍事行動を含めた対応を検討していると発言。
・13日アメリカ・イギリス・フランスがシリア国内の3拠点にミサイル攻撃。米軍は地中海に展開する艦船・潜水艦、B1戦略爆撃機からの巡航ミサイル85発。イギリスは戦闘機4機からホムス西方の化学兵器貯蔵施設に対して巡航ミサイル攻撃、フランスは地中海に展開するフリゲート艦からの攻撃。アメリカ・トランプ政権は事前に議会承認しないまま、攻撃に踏み切った。
・14日ロシアはシリア攻撃に対し、ダマスカス内外で103発のミサイルのうち71発を迎撃したと発表。
・14日国連安保理でロシア主導で、米英仏の攻撃は「シリアに対する武力侵略」という非難決議案が出される。
・14日安倍首相は英米仏の攻撃について「決意を日本政府として支持する」と表明。
 
・3月29日イギリスでロシアの元スパイが神経剤ノビチョクと推定される暗殺攻撃で重体となっている事件で、アメリカ、EU14ヶ国がいっせいにロシア外交官を追放したことに対し、ロシアが報復でアメリカ外交官60人を追放。31日さらにイギリス外交官50人を追放。
 
[国内]
・4月2日防衛省が昨年の国会答弁で「ない」としてきた、イラク派遣の際の陸上自衛隊日報が、保管されていたと発表。2004~06年分の約14000ページ。陸自研究本部が発見したものが1月12日に陸幕に報告され、陸幕衛生部も31日に報告。小野寺防衛相への報告は3月31日だった。研究本部は昨年南スーダンPKO日報が問題になったときも、データを保管していた部署。
・4日同日報は昨年3月に存在を把握していたことが判明。3月は南スーダン日報問題での特別防衛監察が実施されていた。
・6日内部調査の結果、2003~2009年のうち3日分のイラク派遣日報が、航空幕僚監部と、運用支援情報部に保管されていたことが判明。
 
・9日2012年7月16日から17年5月24日分の南スーダンPKO派遣日報が防衛省情報本部であらたに発見される。情報公開請求に対し、16年12月の国会で「不存在」と回答された16年7月7日から12日分も含まれていた。「戦闘が生起した」と書かれた9日の前日分は、ファイル名「[注意]日本隊日報第1636号(8日)(金)」となっていた。
 
・3日在日米空軍横田基地オスプレイCV22の緊急配備が決定したと発表される。当初17年後半の予定が一度延期になり、19年10月の予定だったが、今年の夏からの運用開始に変更。3日には横浜ノースドックにコンテナが到着し、4日に陸揚げ。5日には飛行して横田に到着した。福生市をはじめとする周辺自治体からの訓練計画やルート、配備の理由についての問い合わせにも説明はなし。
・10日横田基地から700mの羽村市立の中学校のテニスコートに、訓練中の米軍のパラシュートが落下。C130輸送機から降下訓練中に絡まったものを切り離したもの。11日米軍側は中学校を訪問して謝罪。12日から訓練再開。
 
・安保法制に基づく、日米物品役務相互提供協定による自衛隊の新任務である米軍への補給は、17年4月の発効から12月までに、日本海などでミサイル警戒にあたるイージス艦に17回、5536キロリットルの燃料補給を行ったことが判明。
 
[北朝鮮/韓国]
・4月1日韓国で、米韓合同軍事演習がはじまる。1日から4週間の野外機動演習「フォール・イーグル」と、4月中旬から5月初旬の半島有事の際の増援を想定した「キーリゾルブ」を予定。米韓両国は「例年どおりの水準」と発表。北朝鮮は3月の韓国特使との会談で、演習には「理解を表明」しており、今回は非難声明を出さず。
・1日平壌で韓国芸術団とテコンドーの試技団の公演が行われる。金委員長夫妻は芸術団を観覧し、アイドルグループらと面会。また、北朝鮮を訪問したIOCバッハ委員長に対し、東京五輪への参加を表明。
・3月31日河野外相が高知での講演で「北朝鮮は次の核実験の準備を一所懸命やっている」と発言したのに対し、2日アメリカ・ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮研究グループ「38ノース」が、疑問を表明。「活動は減少しており、発言は裏づけできない。いつの画像を元にしているのか」。
・また、中国外務省は「対話で解決するという努力の足を引っ張る」と批判。
・3日河野外相は「様々公開されている情報で核関連施設の活動は続いている」と反論。
・5日韓国空軍のF15K戦闘機が国内山中に墜落。乗員2名のうち1名の死亡確認。
 
・3月30日から5月15日までの6週間、パレスチナガザ地区ではパレスチナ難民の帰還を求める大規模なデモが行われる。3月30日は1976年のイスラエル土地収用に抗議したパレスチナ人殺害された「土地の日」であり、1975年がイスラエルが建国された、パレスチナ側にとっては「大破局」とされるナクバ。30日のデモにはイスラエル軍が発砲し、デモ参加者13人以上が死亡。
・4月6日ガザでのデモにイスラエル軍が実弾発砲。8人以上が死亡。
 
・12日中国が南シナ海で「最大規模」と呼ばれる洋上演習。習主席が閲兵。空母「遼寧」など48隻が参加。
・13日台湾軍の洋上演習を、蔡総統が就任以来初の閲兵。潜水艦など20隻規模。