日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2018.10.1-15)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2018.10.1-15)
[国内/外交]
・3日アメリカの「知日派アーミテージ元国務副長官、ナイ教授らが「21世紀における日米同盟の刷新」を発表。日本の防衛費をGDPの1%以上に、安保法制で設定されたグレーゾーン事態には米軍が関与して行動すべき、中国の海洋進出を念頭に西太平洋に日米共同統合任務部隊を設置する、など。
・5日、防衛省は韓国・済州島で11日に開かれる国際観艦式に海自護衛艦の派遣中止を決定。8月末から韓国側が海上自衛隊旗の旭日旗を揚げないように要請。日本は国連海洋法条約にもとづき、所属を示す外部標識の掲揚が義務であるとして要請を拒否。旭日旗は旧日本軍で使われ、1954年の発足時に海上自衛隊の旗として採用された。
・7日南シナ海で行われているアメリカ・フィリピンの共同訓練に派遣されていた陸上自衛隊隊員2人が交通事故、1人が死亡。訓練には80人が派遣されている。
・11日ロシア政府は日本に対し、14~21日に北方領土周辺で射撃訓練を行うと通告。
・14日陸上自衛隊朝霞訓練場で観閲式。安倍首相は訓示で「すべての自衛隊員が強い誇りをもって任務をまっとうできる環境をつくる」と改憲に意欲。
・15日会計検査院は、防衛装備庁の防衛装備品製造原価データベースについて改善要求。購入契約済みの1300件について調査した結果、詳細がデータベースに入力されていたのは1割のみ、残りはおおまかなデータしかなく、コスト抑制につながらないと指摘。
 
[韓国/北朝鮮/アメリカ]
・1日韓国と北朝鮮国境・板門店で、9月の首脳会談で合意された緊張緩和策の「最初の履行措置」としてJSA(共同警備区域)の地雷撤去がはじまる。一帯は10月中に非武装化する予定。
・1日韓国の国会答弁で統一相が北朝鮮保有する核爆弾を20~60発であると答弁。20発以上と認めるのは初めて。
・7日アメリカ・ポンペオ国務長官北朝鮮平壌で金委員長と会談。北朝鮮寧辺核実験場の査察受け入れの方向を表明。
 
アメリカ国家核安全保障局が4半期報告書で17年12月にネバダ州で未臨界核実験(爆発をともなわない)を行いプルトニウム爆縮のデータを収集したと報告。アメリカの核実験は12年12月以来で、28回目。トランプ政権で初。
 
・2日アフガニスタン・ナンガルハル、選挙集会で爆発。14人以上が死亡。20日に総選挙。
 
・5日ロシア・プーチン大統領がインド訪問、モディ首相と会談。インドはロシアの地対空ミサイルS400導入の契約を結ぶ。S400を導入した中国に対し、9月20日アメリカは「ロシアの軍事産業と重大な取引をした」として中国に経済制裁。S400は他にトルコが導入を検討している。
・5日フランス・マルセイユの難民救援団体「SOS地中海」の事務所を極右団体GI(アイデンティティ世代)が一時占拠。22人が拘束される。SOS地中海は2015年から30000人の地中海を船で渡る難民を救出してきた。
・10日トルコ国防省は、シリア・イドリブ県に15日までに非武装地帯を設置するため、トルコが支援する反体制派が重火器撤去を行ったと発表。
・13日アフガニスタン北部タカール州で選挙集会を狙った爆発。14人以上が死亡。西部ヘラート州では選挙事務所に銃撃。2人が死亡。
 
・5日ノーベル平和賞に、コンゴの婦人科医師デニ・ムクウェゲ氏と、ISによる性暴力被害者で脱出後に被害者救済を訴える活動を続けてきたイラクのヤジディ教徒ナディア・ムラド・バセ・タハ氏が決まる。選考委員長は性暴力撲滅に対して国際社会の取り組みが足りないと述べ、旧日本軍慰安婦問題についても「高齢になった韓国の女性たちが勇気を出して語った」と言及。