日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2018.10.16-11.1)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2018.10.16-11.1)
[シリア]
・シリア・イドリブ県で15日までに非武装地帯を設置する計画は、ロシア、トルコが支援する反体制派は重火器を撤収。戦闘員10000人以上が残る最大勢力・シャーム解放委員会(旧・ヌスラ戦線)を含む複数の過激派組織は「聖戦と戦闘を放棄しない」として、撤収を拒否。
・23日トルコで、15年にシリア入りしてから行方不明となっていたフリージャーナリスト安田純平氏が保護され、帰国。シリアとの国境アンタキヤの入管施設に、カタール経由で到着したもの。
 
[国内]
・17日靖国神社秋季例大祭に安倍首相は「内閣総理大臣」の肩書きで真榊奉納、参拝は見送り。
・17日防衛省行政不服審査法に基づき、沖縄県による「辺野古新基地予定地の埋め立て承認撤回」の効力停止を国交省に申し立て。24日沖縄県は、行政不服審査は一般人の利益救済が趣旨であるため「申し立ての適格を欠く」として国交省に却下を要求。30日国交相が効力停止を決定。11月1日沖縄防衛局がフロート設置などの埋め立て工事再開。
 
・25日南シナ海・インド洋を長期航行中の海上自衛隊護衛艦「かが」と「いなづま」が南シナ海で米補給艦「ペコス」から洋上給油。未明から中国海軍のミサイル駆逐艦「蘭州」が追尾。給油中最短5kmまで接近。
・安倍首相は25日から中国・北京を訪問。26日習主席と会談。海洋安全保障分野の協力と信頼醸成を進めるとして、関係改善をアピール。2011年12月から途絶していた海上自衛隊と中国海軍の艦艇相互訪問再開の最終調整に向かう方針も表明。
 
・29日インド・モディ首相が来日し、安倍首相と会談。日印2プラス2を新たに発足するなど、防衛協力の強化を約束。日本が表明する「自由で開かれたインド・太平洋戦略」に対してはインド側は「開かれたというからには、どの国も排除されるべきではない」として、中国を刺激しないような牽制もみられた。
・24日航自衛隊新田原(宮崎県)と築城(福岡県)基地は、日米合同委員会で合意された06年の在日米軍再編ロードマップに基づき、米軍弾薬庫整備や滑走路延長などを決定。費用は全額日本側が負担。
・31日米陸軍キャンプ座間で、弾道ミサイル防衛部隊の新司令部(第38防空砲兵旅団司令部)の編成式典。PAC3を配備する沖縄・嘉手納基地や移動式早期警戒レーダー:Xバンドレーダーに加え、グアムのTHAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)などを指揮統制する。
 
[東アジア]
・18日シンガポールアメリカ・マティス防相と中国・魏国務委員(国防相兼)が会談、南シナ海について1時間半程度の集中審議を行うが、平行線に終わる。
・22日米海軍艦船2隻が台湾海峡を通過。今年7月以来。台湾国防部が発表。
 
・19日アメリカ・国防総省は12月の米韓合同軍事演習(空軍中心)を、北朝鮮との交渉に配慮して中止すると発表。韓国側はアメリカが先行して決定したとして、韓国単独での演習実施を予定。
・11月1日南北軍事境界線近くでの敵対行動を全面停止。20~80kmの空域の飛行禁止や、陸上・海上での砲射撃訓練禁止など。
 
20日アメリカ・トランプ大統領は記者会見で、米ソ間で1987年に締結された「中距離核戦力全廃条約」の破棄を表明。「ロシアが条約違反している」ためとしている。アメリカの核廃止条約からの脱退は、2002年ブッシュ大統領の「弾道弾迎撃ミサイル制限条約」脱退以来。
・13日ホンジュラスの元野党政治家の呼びかけで、貧困や治安悪化を逃れるためとして、「キャラバン」と呼ばれる徒歩行進がアメリカに向けて出発。通過国エルサルバドルグアテマラでも人々が加わり、7000人規模でメキシコ到達。25日トランプ大統領が「国家緊急事態のため、国境に軍隊を派遣」とツイート。国境警備は警察権であり、議会承認なしでは行使できないため、すでに配備されている国境警備隊や州兵の支援にまわる見込み。
・26日マティス防相が軍派遣を承認。29日武装兵士を含む5200人を派遣する「忠実な愛国者作戦」として決定。31日15000人に増員を決める。
・26日メキシコ・ペニャニエト大統領がキャラバンに対し、メキシコ南部に滞在することを条件として、希望者に身分証を発行することを決定。アメリカに配慮し、移民をメキシコにとどめる目的。
 
・26日トランプ大統領の批判者や民主党有力者にパイプ爆弾が連続して送りつけられた事件で、当局はフロリダ州に住むトランプ氏の支持者を逮捕。
・27日ペンシルバニア州シナゴーグで銃乱射、8人以上が死亡。犯人はトランプ氏支持の反ユダヤ主義の男。トランプ大統領は「反ユダヤの邪悪な攻撃」「死刑のケース」として、これまでの銃乱射事件と異なり、強い調子で批難。
 
・9月22日イラン西部アフワズで軍事パレードを4人の武装集団が襲撃、市民ら25人以上が死亡。イラン政府は「アメリカやサウジアラビアが関与している」と非難。10月1日イラン革命防衛隊は「報復」としてシリア東部のスンニ派の過激派組織拠点にミサイル6発を発射。10月16日に「ISに関係する」とした男5人をイラクの国境付近で殺害したと発表。
20日8年ぶりのアフガニスタン下院総選挙投票日。選挙運動や集会などを狙った攻撃が相次ぎ、選挙期間中に計192件、46人以上が死亡。
・26日パレスチナガザ地区のデモに対し、イスラエル軍が銃撃、5人以上が死亡。前日にはガザからイスラエルに向けてロケット弾が30発程度発射され、対空防衛システム「鉄のドーム」によって迎撃される。イスラエルハマスの拠点など80ヶ所に対して空爆
 
・28日ブラジル大統領選挙が投開票。極右・元軍人のボルソナーロ下院議員が左派候補を破り当選。「ブラジルのトランプ」とあだなされる差別的発言が目立ち、弾圧や虐殺のあった軍政時代を「治安も経済もよいすばらしい時代」と賛美している。