日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2019.7.1-31)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2019.7.1-31)
[国内]
・21日参議院議員選挙投開票。投票率48.8%。自公・維新の「改憲勢力」は改憲に必要な2/3に届かず。安倍首相は「秋の国会で憲法審査会の開催」を再度主張。
 
・17日横浜で弾道ミサイル防衛性能をもつイージス艦はぐろが進水。海上自衛隊8隻目のイージスとなる。21年3月に就役予定。工費1734億円。
・25日米軍航空機事故に関する日米ガイドラインが改定。基地外墜落などの際に日本側の早期立ち入りが認められるようになったが、米国の同意が必要。
・26日防衛省は現行のP3Cの後継機となるP1哨戒機を、鹿児島県鹿屋基地に配備開始。これまでは海自厚木基地のみで22機を運用(13年から試験運用、15年から実動部隊配備)していたが、全国配備で70機の導入を予定。
・30日日本が保有するプルトニウムが45.7tであることを総務省が公表。再稼働した原発MOX燃料として使用したため、前年より1.8tの減少。
 
[東アジア]
・23日日本海~東シナ海上空で中国・ロシアの爆撃機各2機が初の共同警戒監視活動。約11時間。日本・韓国・中国の防空識別権が入り組んだ空域であり、竹島付近でロシア軍機が2回韓国の防空識別権に侵入したとして、韓国軍が警告射撃。
・25日北朝鮮が東部元山から日本海に向けて飛翔体二発を発射。短距離弾道ミサイルか。飛距離は430kmと690km。北朝鮮朝鮮中央通信は金委員長が「新型戦術誘導兵器」実験を現地視察したと報道。安倍首相はゴルフ中で「我が国の安全保障に影響を与える事態ではない」としてゴルフを継続。
・31日北朝鮮が元山から再度飛翔体二発を発射。短距離弾道ミサイルか。飛距離は250km。
 
[イラン]
・1日イランの低濃縮ウランが核合意の上限を超過し205kgに達したとザリフ外相が発表。
・4日イランからシリアへ航行していた原油タンカーを、アサド政権への禁輸措置をとるEU制裁違反であるとしてジブラルタル沖で英海兵隊が拿捕。
・9日アメリカ・ダンフォード統合参謀本部議長がホルムズ海峡タンカー護衛のための有志連合結成方針を発表。
・19日米軍がサウジアラビアへの駐留を16年ぶり(2003年に撤退)に再開。有志連合の拠点を想定、500人規模を予定。
・19日アメリカがワシントンの国務省に日本など60ヶ国を招聘して有志連合の説明会。軍事か財政面での参加を要求。イランは日本などに対して不参加の要請。
・19日イランがホルムズ海峡でイギリスのタンカーを拿捕。「国際的な海洋規則の遵守を怠った」としており、20日にはタンカーがイラン漁船と衝突し、安全確保を行わなかったため、と発表。
・22日イラン情報省が5月以降にCIAのスパイとしてイラン人17人を拘束したと発表。死刑判決の見通し。
・22日イギリス議会でハント外相がイランの「海賊行為」として批難。欧州主導で海上保護作戦の展開を主張。有志連合とは距離を置く方向か。24日エスパー米国防長官が「有志連合を補完するもの」として歓迎の意思。31日ドイツのマース外相が有志連合に参加しないと方針発表。
 
・21~22日ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が来日し、河野外相、岩屋防衛相と会談。有志連合について説明。帰国後の取材で、在日米軍の駐留経費の負担増(5倍か)の要求を伝えたと明かす。駐留経費は2015年に5年間で9465億と決定されており、21年3月末で期限となる。
 
[トルコ]
・12日トルコはロシアから購入した地対空ミサイルS400を首都アンカラへの搬入を開始。アメリカはF35戦闘機の売却と多国籍間開発へのトルコの参加を機密漏えいの危険があるとしてとりやめにする方針。17日アメリカでF35の訓練を受けていたトルコ軍パイロットの帰国、売却の凍結、部品生産からの排除を決定。
・今年5月からトルコがキプロス排他的経済水域でのガス田掘削を開始したことに対し、15日EUは航空協定、融資などの面で経済制裁を発動。トルコはキプロスを国家として承認していない。
 
[中国]
・3日中国が南シナ海でミサイル実験。対艦弾道ミサイルか。アメリカ国防総省が初確認。中国は非公表。
・8日アメリカ議会が台湾にM1A1戦車108両、地対空ミサイル・スティンガーなど計22億ドル(2400億円)の武器の売却を承認。
・24日中国が「新時代の中国国防白書」を発表。4年ぶりの改定。「国際安全保障の不安定性がさらに目立ち、世界は必ずしも平和とはいえない」との認識を示し、アメリカが「世界の安定を害している」とする。中台関係は4年前には「平和的に発展」だったが、現状は武力解決も排除しないとの表現となった。
・28日中国が台湾海峡付近での軍事演習のため、28~8月1日に浙江省東シナ海沖で、29~8月2日広東省沿岸部で船舶の航行禁止を通知。1日は中国建軍節。
 
・1日ロシア海軍原子力深海潜水艇で火災発生、乗組員14名が煙を吸って死亡。
・12日ソマリア南部キスマヨで武装集団がホテルを襲撃、外国人記者を含む26人以上が死亡。シャバブが犯行声明。
・16日タイで総選挙の結果を受け、新政権が発足。19政党の連立政権。2014年5月以来の民政復帰だが、軍政のプラユット暫定首相が首相兼防衛相として再任。
・25日アフガニスタン・カブールで3回の爆破テロで11人以上が死亡。IS支部組織が犯行声明。28日カブールでガニ大統領陣営の副大統領候補の選挙事務所が武装襲撃され、20人以上が死亡。