今週のおもなできごと(20.12.30-21.01.19)
[アメリカ]
・1月1日トランプ大統領が6日の大規模抗議集会をツイッターで告知。2日共和党の上院議員11人、下院140人がバイデン氏の当選に異議申し立て。3日歴代国防長官10人(トランプ政権のマティス、エスパー氏も含む)が「選挙結果に軍が関与することは危険、と警告。同日、トランプ大統領はジョージア州の選管に「必要な票11780票」を見つけるように命じる電話。選管は拒否。
・6日議会でバイデン氏勝利の選挙結果を承認する手続き。トランプ支持者が全国から議会周辺に集結。トランプ大統領はホワイトハウス前で「議会まで行進せよ」と演説。6000人以上の支持者が議会に乱入し、占拠。侵入者4人と警官1人が死亡。事態収束後に議事は再開し、バイデン氏の勝利が確定。
・6日イギリス・ジョンソン首相「恥ずべき光景だ」7日フランス・マクロン大統領「暴力には屈しない」ドイツ・メルケル首相「敗北を認めないのは残念だ」とトランプ氏の態度を批難。7日中国は「注目している」とだけ発表。日本、加藤官房長官が「懸念をもって注視している」と発言。
・8日ツイッター本社がトランプ大統領のアカウントを「永久凍結」。暴力扇動による。11日トランプ支持者のあいだで根強い「陰謀論」11Qアノン関連の7万超のアカウント凍結。12日You Tubeがトランプ大統領のアカウントを凍結。
・13日下院議会でトランプ大統領の弾劾訴追が可決。
[国内]
・7日COVID-19の感染拡大により4都県に緊急事態宣言。外出を控えるよう呼びかけ、飲食店などに20時までの時間短縮要請。12日11都府県に拡大。
・19日通常国会開会。菅首相が施政方針演説。外交関係では「多国間主義」を冒頭にあげ、北朝鮮については「諸懸案を包括的に解決し、国交正常化をめざす」、中国は「諸課題の解決に向けて連携」、北方領土は「先送りせず終止符を打つ」とした。改憲については「憲法審査会の場で議論を深める」と前期と同様の発言。
[北朝鮮]
・6日北朝鮮党大会。金委員長が「総書記」に。演説では「国防力をさらに高い水準に」として、核開発の継続を宣言。アメリカについては「最大の主敵である米国を征圧し、屈服させることに焦点をおく」とし、韓国については「深刻な膠着状態」と表現。10日と14日には軍事パレードが確認されたと韓国軍合同参謀本部が発表。新SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)「北極星5」も登場。
・4日イランがウランの20%までの濃縮製造工程を開始。国内報道による。
・17日ロシア政府から毒による暗殺未遂を受けたとしてドイツの病院に搬送されていた活動家のナバリヌイ氏が帰国。モスクワの空港で即拘束される。空港には1000人以上の支援者が集まっており、60人が拘束された。