日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

おもなできごと 2022年1月

・3日米英仏露中の核保有国5ヶ国が「核戦争に勝者なし」「回避することが一番の責務」との共同声明を発表。
 
[国内]
・5日アメリカは沖縄県内の米軍基地のCOVID-19感染者が1001人であると公表。日米地位協定により通常の日本政府の規定での検疫は適用されないため、昨年12月21日に外務省が入国時の検疫体制を問い合わせたところ、入国後5日目にPCR検査を行うのみで、移動や日本人従業員との接触も可能となっていた。22日に政府が改善要求、26日からアメリカ出発時の検査も行うことになった。発表された感染者数は横田(5日)65人、三沢(3日)82人、横須賀(12月30日)75人、厚木(5日)69人、キャンプ富士(5日)46人。5日の沖縄県民の感染者数は623人。6日林外相が米兵の外出制限などの強化を求める。9日米軍は10日からの14日間、「必要不可欠な活動以外の」外出制限を実施することを決定。
・6日岸田首相とオーストラリア・モリソン首相がオンラインで会談。訓練円滑化協定を進めることで合意し、共同声明。
通常国会開会。自衛隊法の改正案を提出予定。昨年のアフガニスタンからの退避で現地スタッフを自衛隊機で退避させられなかったことを踏まえ、外国人だけでも退避活動の対象とできるようにする、など。
・19日カリフォルニアで8日から実施している陸上自衛隊アメリカの共同訓練で、陸自隊員の190人中40人がCOVID-19感染。
20日日仏2プラス2がオンライン開催。
・21日防衛大学ベトナム陸軍からの留学生が在留カードや学生証を不正に売ったとして入管法違反で逮捕。     
在日米軍海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)に無人機MQ9を7機前後と、運用員100人程度を新規配備する方向で調整。
・28日岸田政権が佐渡金山を世界遺産推薦を決定。2月1日に閣議了解。韓国が朝鮮人の強制労働があったとして反対しており、登録は困難。
・27日沖縄市内で暴走族を見物していた高校生を警官が暴行し、失明させたとして、若者300人以上が沖縄署を取り囲み、投石などして暴動。
・31日航自衛隊小松基地・飛行教導群のF15戦闘機が海に墜落。乗員は不明。
・31日石垣市長が現職として初めて尖閣諸島海上から視察。釣魚島に1.8kmまで接近。
 
・10日ジュネーブで米ロの代表団がウクライナについての協議を開始。
・18日ロシアは2月10~20日ベラルーシ各地でベラルーシと共同演習を行う計画を発表。
・19日アメリカ・バイデン大統領は「ロシアがウクライナ侵攻するものと予測」するが「プーチン大統領の最終決断ではない」との見通しを発表。侵攻があれば「第二次大戦以降もっとも重大なことになる」としている。アメリカ政府は「意図的衝突による偽装作戦を侵攻の口実にする」おそれもあるとしている。
・21日ジュネーブで米ロ外相会議。
・23日米大使館が家族に退避命令。
・24日EU外相理事会がオンラインで米ブリンケン国務長官を招待。アメリカはウクライナ大使館のスタッフに自主避難を許可しているが、EUではそうした「予防措置は必要ない」との見解。英・独は自主退避を許可。アメリカは8500人をNATO即応部隊と合流させて、東欧に派兵する準備。デンマーク・フランス・スペインが追随。イギリスは対戦車ミサイルウクライナに供給する方針。
・24日ウクライナアメリカの自主退避を「時期尚早、警戒過剰」と声明を出す。
・26日ロシア・プーチン大統領が出した「1.NATOの拡大停止。2.ロシア国境付近への兵器配備のとりやめ。3.東欧の部隊縮小」の要求に、NATOが拒否回答。
・31日国連安保理開催。アメリカは「ロシアの軍事規模は最大であり、サイバー攻撃による偽情報や、戦闘の映像制作をしている」と指摘。ロシアは「戦争が起こるというのは挑発的だ」と反発。
 
・2日カザフスタンで燃料値上げに対する抗議デモが全国で発生。6日首都アルマトイで警察を襲撃したデモ隊と銃撃戦。ロシアなど「集団安全保障条約機構(CSTO)」が空挺部隊など2~3000人の派兵を開始。
・7日中国・習主席は「果断な措置」「外部勢力が下心を持って引き起こしたもの」とカザフに支援を約束するメッセージを出す。
・8日前国家保安委員長が国家反逆罪で拘束される。
 
・5日飛翔体発射、700km飛行し日本のEEZに落下。6日極超音速ミサイル実験に成功したと発表。米韓は極超音速にはいたっていないとしている。
・11日北部慈江道から弾道ミサイル1発を発射。日本のEEZ圏外に落下。北朝鮮は1000km飛翔したと発表。
・14日北西部平安道から2発、430km飛翔。鉄道機動ミサイル連隊によると発表。12日に5日の発射に対してアメリカが経済制裁を追加。
・15日アメリカのミサイル原子力潜水艦ネバダがグアムに寄港したと発表。通常は極秘だが、中朝牽制の意図で公表。
・17日平壌順安空港から「戦術誘導弾」を2発発射。
・17日中朝国境で2年ぶりに援助物資の列車が北朝鮮入り。
・19日朝鮮労働党中央政治局会議が「全ての活動を再稼働するよう検討」を要請。核実験再開を意味するとみられる。
・25日内陸から巡航ミサイル2発を発射。
・27日東部咸興から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射。北朝鮮は「戦術誘導弾である」と発表。
・30日北部慈江道から高高度のロフテッド機動で一発発射。グアムが射程圏に。北朝鮮は「中距離弾道ミサイル・火星12」と発表。
 
[トンガ]
・15日海底火山の噴火により津波地震被害。火山灰で港が使えず、物資が不足。トンガはこれまでCOVID-19感染がほとんどなく、厳格な入国制限を行っている。20日周辺国軍が救助に到着。自衛隊もC130二機が出発。飲料水を輸送 する。21日にC2二機を追加。22日にトンガに到着し、オーストラリアに移動。24日に発熱した自衛隊員のCOVID-19陽性判明。
 
・5~6日ナイジェリア北西部サムファラ州で武装組織が村を襲撃、58人以上が死亡。3日には政府が武装組織の拠点を空爆し、100人以上が死亡している。
・7日エチオピア北部の反政府勢力支配地域ティグライの避難民キャンプを政府軍がドローンで攻撃。56人以上が死亡。
・17日UAEアブダビでトラックなど爆発、3人死亡。イエメンの武装勢力フーシによるドローン攻撃か。21日イエメン北部のフーシ支配地域をサウジ主導の有志連合が空爆。60人以上が死亡。同日西部ホデイダへの空爆でイエメン全土のネットが停止。
・19日東エルサレムイスラエル占領地区で、パレスチナ人住民2家族の住宅を破壊。500人に立ち退きが要求されている。 
20日シリア北東部・クルド人自治区でISが刑務所を襲撃。シリア民主軍と戦闘になり、IS側114人、民主軍45人、市民7人以上が死亡。
・24日ブルキナファソで軍が暴動、政府・議会の解散、憲法停止、国境封鎖。IS系過激派が12月に50人以上の兵士を殺害するなど、政府による押さえ込みの失敗が原因でのクーデター。
・28日中国が「宇宙白書」発表。ロシアと共同で月面基地を建設する計画。2030年までに着工、35年には短期滞在可能にする予定。