日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

おもなできごと 2024.5月

・6日アメリカ・フィリピンの大規模合同演習バリカタンが始まる。16000人規模で、南シナ海ルソン島付近での実弾演習など。日本、オーストラリア、フランスがオブザーバー参加。

・9日海上自衛隊横須賀基地所属の護衛艦いずものドローン動画が、3月26日にSNSサイトのbilibiliに投稿されていた。内容を分析した防衛省が「フェイクではない」と発表。

・27日韓国ソウルで日中韓サミット。経済分野に限定したもので、パンデミック知財について話され、FTA交渉の再開などが決定。ユン大統領は「今日を起点に首脳会談は正常化」岸田首相「プロセスの再活性化」李首相「新たな責任と行動力を示す」と締めた。

・27日北朝鮮がサミット直前に予告していた軍事偵察衛星を打ち上げ、失敗。日本では弾道ミサイルと発表される。

・30日陸上自衛隊北富士演習場で手投げ弾訓練中、30m離れた爆発の破片で隊員1名が死亡。

・1日コロンビアがイスラエルと断交。

・5日イスラエルカタールのメディア・アルジャジーラの支局閉鎖命令。「ハマスの代弁者を追い出す」としている。

・6日ハマスカタールで開かれている停戦協議のエジプトの3段階停戦案受け入れを表明。イスラエルは拒否したが代表団を派遣することに。

・6日イスラエルがガザ最南端のラファ東部に退避勧告を出し、空爆と地上戦を開始。ラファにはこれまで北部から始まった攻撃で避難してきた人々150万人(ガザ人口は200万)近くが暮らしている。

・7日アメリカは2種類の爆弾3500発のイスラエルへの輸送を停止。

・10日国連総会でパレスチナ加盟の投票。日本・中国・フランス・ロシアを含む143ヶ国が賛成。アメリカが拒否権を発動し、安保理勧告にはいたらず。パレスチナは今年9月から発言・提案権を得るが投票権はない。

・12日ガザ保健局発表の死者数が35000人を超える。

・12日南アフリカイスラエルのジェノサイドを提訴しているICJ訴訟にエジプトが原告参加。

・14日アメリカ・バイデン大統領がイスラエルに10億ドル(1560億円)の武器支援決定。弾薬・砲弾・戦闘車両など地上戦向けの兵器。

・16,17日ICJで原告・被告の弁論。南アフリカは「パレスチナ人すべての存在を脅かしている」と主張。イスラエルは「戦争だがジェノサイドではない」としている。原告にはニカラグア、コロンビア、リビア、エジプトが参加。トルコとアイルランドも予定。24日ICJがラファでの即時停戦を要求。「停戦」の決定は初めて。イスラエルは同日ラファを空爆

20日ICCがネタニヤフ首相ほか閣僚と、ハマス幹部らに戦争犯罪で逮捕状を出す。ICC加盟国に入国すると逮捕されるが、日本を含む加盟国124ヶ国にはパレスチナも加わった。

・22日スペイン、ノルウェーアイルランドパレスチナを国家承認。承認した国は140ヶ国以上にのぼる。

・26日イスラエルがラファの避難民テントを空爆し45人以上が死亡。ネタニヤフ首相は「市民数人が死亡したことは過ちだった」と発表。ハマスがテルアビブにロケット弾を発射し、報復。

・27日ラファ検問所でエジプト兵とイスラエル兵が銃撃戦。エジプト側が1人死亡。

・28日ラファ近郊の避難民テントにイスラエルが装甲弾。21人以上が死亡。

・29日イスラエル軍がガザとエジプト間の緩衝地帯を掌握。トンネル20本、ロケット弾の発射台を発見したと発表。

・30日中国・アラブ諸国協力フォーラムが北京で開催。ガザに5億元(110億円)の追加援助を決定。

・6日ロシア国防省ウクライナ隣接地域で戦術核の演習準備を開始すると発表。

・6日ロシアの国・地方すべての選挙で「外国の代理人」に指定された人物の立候補が不可に。

・7日プーチン大統領の5期目の就任式。任期は2030年まで。日米は欠席。フランスは出席。

・7日ウクライナ保安局がロシアFSBに協力してゼレンスキー大統領の暗殺を図ったとして大佐2名を反逆罪で拘束。

・10日ロシアがウクライナ北東部ハルキウ州で地上侵攻を開始。

・12日ロシア・ショイグ国防相が交替。経済官僚のベロウソフ氏が就任、ショイグ氏は安全保障会議書記に。

・14日米ブリンケン国務長官がキーウ訪問。

・21日ロシアが南部ロストフナドヌーで戦術核兵器の軍事演習。ミサイル・イスカンデルの車両を移動、極超音速ミサイル・キンジャル搭載した爆撃機の飛行訓練など。

・21日広島市議会が8月6日の平和式典に3年連続でロシアの招待を中止。「ウクライナについて事実に反する主張をするおそれがある」としているが、イスラエルは「可能性はない」として招待。

・23~25日ウクライナハルキウに滑空誘導弾攻撃。ホームセンターやオフィスビルなどで23人以上が死亡。

・29日アメリカ・ブリンケン国務長官モルドバを訪問。ロシアの偽情報対策に1億3500万ドル(210億円)を拠出。

・30日アメリカ・バイデン大統領がウクライナに対し、「ロシア領」ハルキウでの米供出兵器を「反撃目的」での使用を許可。ドイツ、フィンランドも追従。

・17日北朝鮮が東部元山から短距離弾道ミサイル1発を発射。

・29日北朝鮮がソウルなどに汚物やゴミを下げた風船260個を飛ばす。韓国軍は化学兵器対策部隊を動員。

・30日北朝鮮順安から短距離弾道ミサイル10発を連続して発射。日本海に落下。GPS妨害信号も発信。

・3日ミャンマー軍政府が男性の出国を禁止。2月から男女に徴兵制を敷いている。

・5日中国の習主席がフランスを訪問。マクロン大統領と会談でパリ五輪中の休戦呼びかけで合意。航空機・原発の輸出契約を結ぶ。

・13日南太平洋フランス領ニューカレドニアで先住民カナックの若者らが幹線道路を占拠、治安部隊と衝突し7人が死亡。フランスの憲法改正ニューカレドニアの地方選挙の参政権が「現地で10年以上暮らす」に条件が変わり、カナック以外の住民に大幅に拡大されたことで独立派の抗議活動が拡大。23日マクロン仏大統領が現地訪問。日本人38人はオーストラリアに退避。

・15日スロバキアのフィフォ首相が街頭で銃撃される。実行犯の男1人を拘束。

・14日アメリカがネバダ州の施設で未臨界核実験。通算34回、バイデン政権で3回目。

・19日アメリカが9月15までにニジェールから撤退することを両国で共同声明。サヘル地域のテロ対策のため駐留していたが、23年にニジェールでは軍事クーデターが起きている。

・19日イラン東部アゼルバイジャン州でライシ大統領を乗せたヘリが墜落。外相ほか9人全員が死亡。ヘリは1976年製で老朽化しており、現地は悪天候だった。23日イラン政府は「攻撃の形跡はない」と仮報告。

20日台湾・頼清徳新総統就任式。中国とは「並び立つ関係」として「言論や武力での威嚇をやめるよう」主張した。

・23~24日中国東部戦区が台湾包囲演習。海上封鎖・重要目標への精密爆撃を想定したもので頼総統就任の「懲罰」であると主張。