日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2018.3.1-3.15)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2018.3.1-3.15)
内閣府世論調査で「日本が戦争に巻き込まれるおそれがあるか」の設問に対し、「ある」「どちらかといえばある」が過去最高の85.5%に。前回調査の2015年から10ポイントのアップ。また、自衛隊に期待する役割は、災害派遣が79.2%。防衛力強化について「今のままでよい」が60.1%。
 
[米韓/北朝鮮]
・5日北朝鮮平壌に特使として派遣されている韓国国家保安室長が金主席と会談し、以下の合意を引き出す。
・4月末板門店で第三次南北首脳会談を実施。
・両国間のホットラインの設置。
北朝鮮は米国と非核化に向けて対話の用意がある。
・対話が持続される間、核・ミサイルの戦略挑発の再開はしない。
・核・通常兵器を南朝鮮(韓国)に対して使用しない。
・この合意に対して中国は「韓国特使団の成果を歓迎する」、ロシア「半島情勢が氷点から甦った」と報道。
 
・8日北朝鮮に派遣された保安室長が訪米し、トランプ大統領と会談。その場でトランプ大統領と金主席の首脳会談が決定。
・9日トランプ大統領は中国・習主席と電話協議。習主席は「政治的に解決する積極的意欲を称賛する」と評価した。
・9日安倍首相と電話協議。日本は「北朝鮮IAEAの査察を受け入れるなど、核開発の放棄に関して具体的な行動をとらない限り対話に応じない」という方針を変更していない。トランプ氏の首脳会談について、日本との事前協議がなかったため、安倍首相は4月に急遽訪米を決定するが、国会での森友問題の紛糾によって日程が延期に。
 
[国内]
・2日参議院予算委員会で小野田防衛相はヘリ空母いずもを戦闘機搭載可能に改装する計画についてF35B戦闘機の搭載を研究していることを答弁。憲法との整合性については「きわめて大きな破壊力を有する爆弾を積む攻撃型空母は許されない」としたのみで、空母全般については言及せず。
・5日、先月27日に沖縄・嘉手納基地所属の米空軍F15戦闘機がアンテナを落下していたことが、外務省に連絡があり判明。落下地点は不明。
・6日沖永良部分屯基地所属の航空自衛隊輸送ヘリCH47Jが飛行中に森林にドアを落下。
・7日在沖縄米海兵隊は、昨年12月に同小学校校庭にCH53Eヘリの部品が落下したことから、日本政府や県が要求している、小学校上空の飛行停止について「絶対飛ばないと保証はできない」と回答。天候などの理由で、機体に危険が生じた場合はルート変更がありうるとした。2月に小学校上空を、海兵隊ヘリMH60が通過、米軍も飛行を認めた。1月にも日本政府はヘリの通過を確認したが、米軍は否定している。
・政府は沖縄本島に地対艦誘導ミサイルSSM部隊の配備を検討。宮古・石垣・奄美には配備決定済み。
・2016年に起きた嘉手納基地所属の米軍属による女性殺害事件の裁判で、1月に那覇地裁が出した賠償命令について、被告は支払い能力がなく、アメリカ政府も支払いを拒む。被告は基地内で勤務していたが、軍人ではなく、民間企業に所属していたため。外務省・防衛省は引き続き在日米軍に支払い要請を続けている。
 
[アメリカ]
・5日アメリカ海軍の原子力空母カールビンソンがベトナム・ダナンに寄港。ベトナム戦争後初。地域での影響力を強める中国を牽制する狙い。
・5日イスラエル・ネタニヤフ首相が、ユダヤロビー団体「米・イスラエル公共問題委員会」の招きで、アメリカを訪問。首脳会談でトランプ大統領は、大使館をエルサレムに移転するときは訪問すると約束。ペンス副大統領は委員会で「イスラエル大義は我々の大義であり、イスラエルの戦いは我々の戦い」と語った。
・13日トランプ政権のティラーソン国務長官が解任される。イランとの核合意についてトランプ大統領が離脱を検討していることに不満を持ち、「バカ」と発言。また、北朝鮮に対して対話路線を主張していたが、トランプ大統領から「時間の無駄」と否定されていたが、今回決定した北朝鮮との会談についてトランプ大統領は「彼は関与していない」としている。
・新国務長官には元CIA長官のポンペオ氏が任命される。イラン、北朝鮮に対して強硬的発言を繰り返し、トランプ大統領が肯定するテロ容疑者に対する拷問にも携わった人物。
 
・13日パレスチナ自治政府(ヨルダン川西岸地区)のハムダラ首相が、ガザ訪問中に車列を襲撃される。
 
[シリア]
・1日シリア・クルド人地区アフリンに対して越境攻撃を展開しているトルコ軍は、空爆でアサド政権側民兵14人を殺害。
・シリア国営テレビのニュースが、政権軍が反政府組織に対して攻撃を行っているダマスカス近郊の東グータ地区で、反体制派が負傷者に赤い塗料を塗っている場面を放送し、「負傷者は反体制派のでっちあげ」としたが、パレスチナガザ地区での医療訓練の画像を使っていたことが発覚。
・4日東グータ地区にアサド政権軍の地上作戦が本格化。政府は25%以上を制圧したと発表。
・6日シリア国内のロシア空軍基地でAN26輸送機が事故で墜落。32人が死亡。
・15日東グータ地区から12500人以上が避難。
 
・2日ブルキナファソの首都ワガドゥグで、フランス大使館や軍本部などが武装勢力による大規模を受ける。市民を含む28人以上が死亡。
・6日スリランカ中部キャンデイで仏教徒によるイスラム教徒襲撃が激化し、大統領が非常事態宣言。2011年の内戦終結以来初。