日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(20.1.18-2.7)

・1月20日通常国会が開会。安倍首相が首相方針演説。オリンピック・パラリンピックに14回言及し、「オリンピック・パラリンピックの本年、積極的平和主義の旗の下、戦後外交を総決算」するとした。北朝鮮については「国交正常化をめざす」、韓国とは「基本的な価値と戦略的利益を共有するもっとも重要な隣国」であるとした。ロシアについては「領土問題を解決して、平和条約を締結」とする。航空自衛隊にこの春「宇宙作戦隊」を開設する。中東派遣については「情報収集態勢を整える」とした。
・21日韓国国防省はホルムズ海峡を含む中東海域への海軍派遣を決定。ソマリアで海賊対策にあたっていたヘリ搭載駆逐艦の活動範囲を拡大する。アメリカ主導の有志連合には参加せず、独自派遣とする。
・31日防衛省はチャーターしている民間貨客船「はくおう」を新型コロナウイルス対策で帰国者の一時滞在先として使用することを検討。
・31日NECの防衛事業部門の社内サーバに対してハッカー攻撃があり、27000ファイルへのアクセスが可能とされた。中国系サイバー攻撃集団Tickによるものとみている。ファイルには潜水艦ソナーなどの内容が含まれているが、なにが流出したかは未公表。
・2月2日昨年12月の閣議決定に基づき、自衛隊の「調査・情報収集目的」での中東派遣で、横須賀基地から海上自衛隊護衛艦たかなみが出航。
 
・1月18日内戦の続くイエメンで、ハディ暫定政権軍の施設にミサイルやドローンによる攻撃。兵士80名以上が死亡。政権側は武装組織フーシによると断定。
 
・26日イラクバグダッドで米大使館敷地に向けてロケット弾5発が発射され、4発が着弾。
 
・18日内戦の続くリビアで東部を拠点とするLNAが石油輸出ターミナルを占拠。19日からドイツ・ベルリンでロシアやトルコなど12ヶ国が出席する多国間協議。LNAと暫定政権の代表者は直接対話はなかったが、軍事委員会を設けて停戦を目指す方向で合意。各国の軍事支援停止も決定。
・26日LNAは西部ミスラタに向けて進軍し、暫定政府軍と衝突。LNA側の兵士2名が死亡。
・4日~6日リビア停戦に向けてのジュネーブでの会議で、LNAと暫定政権側が初の代表協議。
 
・29日シリア・アサド政権軍がイドリブ県マーレトヌーマンを制圧。シリア東部では35万人以上が避難。
・2月3日シリア・イドリブ県でアサド政権軍の砲撃によりトルコ兵8人が死亡。トルコの反撃により政権軍側に23人以上の死傷者。
・6日シリア・ダマスカスと南部ダラスに対し、イスラエルによるとみられる空爆。兵士、イラン民兵ら23人以上が死亡。
 
・28日アメリカ・トランプ大統領イスラエルパレスチナ新和平案を発表。イスラエルの領土を拡大する新たな国境線を設定、パレスチナへの入植地を容認、エルサレムイスラエルの首都と認めるなどの内容に、パレスチナは完全に拒絶。イランは「世紀の背信」、トルコは「占領を正当化するもの」として批難。UAEオマーンバーレーンサウジアラビアは支持、エジプトも「理解を示す」としている。
・2月5~6日トランプ大統領の和平案に抗議し、パレスチナで衝突。イスラエル軍の攻撃により、5日ヨルダン川西岸地区ヘブロンで少年1人が、6日ジェニンで2人が死亡。エルサレムではイスラエル兵に対して、車で追突、銃撃などが相次ぐ。
 
・31日アメリカは対人地雷に関し、2014年にオバマ政権が決めた「使用は朝鮮半島のみに制限し、製造・備蓄を中止する」方針を転換、使用場所に制限を設けず、保有も可能に緩和する。国際的に対人地雷は1999年のオタワ条約で全面禁止されている。また、移民規制を現在の中東7ヶ国からミャンマー、ナイジェリア、スーダンタンザニアエリトリアキルギスに拡大。
・2月4日アメリカ海軍は5キロトン級の小型核弾頭搭載の潜水艦発射型弾道ミサイルを実戦配備。