日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

おもなできごと 23年10月

・4日渡米している木原防衛相はオースティン国防長官と会談。トマホークミサイルの25年度からの調達を1世代旧型のものに変更することで1年の前倒しを決定。
・5日沖縄・辺野古基地建設をめぐり県に替わって埋め立て設計変更の承認ができる行政代執行を福岡高裁に提訴。
・12日文部科学省が世界平和家庭連合(旧統一教会)の解散請求を地裁に提出。
・14日~31日沖縄全域で年間最大の日米共同訓練レゾリュート・ドラゴンが展開。もともとは米軍のオスプレイ訓練を県外に移転させることを条件として始まった訓練だが、今年は陸上自衛隊オスプレイが初となる参加。民間の新石垣空港に着陸し、邦人救出などの訓練を行う。
・17日在日米軍海兵隊が11月15日から「海兵沿岸連隊MLR」に改組すると発表。沖縄県内でミサイル射程圏内移動攻撃を想定した「遠征前線基地作戦」が可能に。
・23日臨時国会。岸田首相は所信表明で「自分の任期中に内閣として、国の根幹である憲法を改正する」と発言。
会計検査院が日本が6ヶ国と結んでいる防衛装備品の「物品役務相互協定ACSA」において、1億3千万円が未回収であると発表。12ヵ月以内の金銭か物品での精算が必要だが、相手国の交渉先が不明のケースも。
 
・7日パレスチナガザ地区からイスラエルに対してロケット弾2500発、ハマス戦闘員がフェンスを爆破、パラグライダーなどで越境攻撃。イスラエルキブツや、壁近くで行われていた音楽イベントやタイ人やネパール人の労働者宿舎を襲撃し、イスラエル人・外国人を拉致。イスラエル側の死者100人以上、パレスチナ保健省発表のガザ側死者198人。
・8日イスラエルは「強力な報復」を宣言し、ガザへの空爆を激化。前日の戦闘でカンボジア人、ネパール人の労働者、アメリカ人11人が死亡。死者はイスラエル600人以上、ガザ370人。レバノンヒズボライスラエル北部国境のゴラン高原に砲撃。
・9日ハマスは100人以上の民間人人質をとっており、空爆ごとに1人ずつ殺害すると声明。
・10日米空母打撃群が地中海に到着。死者はイスラエル900人以上、ガザ830人。
・11日イスラエルはガザの3ヶ所350標的を空爆。36.5万人の予備役を徴兵。死者イスラエル1200人以上、ガザ1055人。シリア、レバノンからイスラエルに向けて砲撃。
・11日イスラエル・ネタニヤフ政権が挙国一致政府を発足。ガザ地区への空爆UNRWA職員11人、赤新月社職員4人が死亡。
・12日イスラエルはシリアのダマスカス、アレッポの空港に砲撃。アメリカのブリンケン国務長官イスラエル到着。死者イスラエル1300人以上、ガザ1354人。
・13日イスラエルはガザ北部の住民と国連機関に対し、24時間以内に南部への退避を要請。死者イスラエル1300人以上、ガザ1799人。
・14日韓国軍の民間人退避作戦の輸送機がテルアビブからソウルに到着。日本人51人も搭乗。日本は小牧空自基地から輸送機が出発。死者イスラエル1300人以上、ガザ2215人。
・15日日本のチャーター機がテルアビブからドバイまで日本人8人を脱出させる。費用として3万円を請求。死者はイスラエル1400人以上、ガザ2329人。
・16日ハマスの軍事部門カッサム旅団が人質の画像を公開し、200~250人の人質がいると発表。レバノンヒズボラ対戦車ミサイル・ロケット砲でイスラエル北部を砲撃。兵士1人が死亡。死者はイスラエル1400人以上、ガザ2750人。国連安保理でロシアの停戦案が否決される。日本は反対。
・17日ガザ北部の病院で爆発。イスラエルイスラム聖戦による誤射を主張。パレスチナ側はイスラエルのミサイルであり471人が死亡と発表。双方の情報戦が疑われる。使者合計はガザ3478人に。ヨルダン川西岸地区パレスチナ人が自治政府に抗議デモ、アッバス議長の退任要求。治安部隊と衝突。ヨルダンのアンマン、トルコのイスタンブールイスラエル大使館、領事館へのデモ。大使館に押し入ろうとしたり、花火を投げ込んだりが多発。
・18日米バイデン大統領がテルアビブ訪問、ネタニヤフ首相と会談。戦争中に米大統領が訪問するのは初めて。「一人にはしない」とイスラエル側に立つことをあらためて強調。病院爆発により、アラブ主導者との会談は中止。帰路の飛行機内でアッバス議長、エジプトのシーシ大統領と電話会談。国連安保理でブラジルの「人道的中断」案がアメリカの拒否権発動で否決。日本・ヨーロッパ諸国も賛成し、反対したのはアメリカ一カ国のみ。フランスでは13日に高校でのイスラム過激思想の男による教員殺害事件や14日、17日にベルサイユ宮殿が爆破予告を受けたことを理由に、テロ警戒レベルを最高水準に引き上げ。空港など10ヶ所wでテロのおそれによる避難措置がとられる。パレスチナ支持デモは全土で禁止。ドイツ、スイスなどでも禁止。
・18日アメリカ・ワシントンの議会内でユダヤ系団体が「イスラエルによる虐殺を止めろ」と抗議活動。300人が逮捕。
・19日バイデン大統領がエジプトとガザ南部のラファ検問所で待機する支援物資トラックのうち20台の通過を認可。燃料はハマスが軍事目的で使用するとして不許可。ガザはイスラエルにより電源が断たれているため、病院や避難所も含めガソリンを使った発電機を使用している。死者はガザ3785人、うち子どもが1500人以上、イスラエル側は1400人以上。米軍は紅海上でイエメンのフーシのものとされるミサイルとドローン3機撃墜と発表。バイデン大統領は米議会で「ハマスとロシアは同等の脅威である」「イスラエルの軍事的優位を保つべき」「米国は光であり、できないことは何もない」と演説。
20日ハマスが米国人人質2人を解放。ラファ検問所で国連のグティエレス総長が演説し、物資搬入を要求。死者合計ガザ4137人、イスラエル1400人以上。
・21日ラファ検問所から20台のトラックがガザに入る。22日は14台。日本の空自輸送機がテルアビブから羽田に到着。日本人・韓国人83人が脱出。
・22日ガザ保険省が21日一日の死者が400人を超えたと発表。死者合計ガザ5087人、イスラエルは1400人以上。ヨルダン川西岸地区ジェニンにイスラエル空爆2人以上が死亡、トルカレムで銃撃、13人が死亡。
・23日ハマスイスラエル人女性の人質2人を解放。死者合計ガザ5791人、うち子ども2360人、イスラエル1400人以上。シリア南部で米軍が駐留地に接近したドローン2機を撃墜。
・24日国連安保理グティエレス総長が人道的停戦を主張。イスラエル大使は「テロを容認するものである」として総長の辞任要求し、国連関係者へのビザ発給を停止。米ブリンケン国務長官は「停戦はハマスを利する」として「人道的中断」という表現を主張。死者合計ガザ6546人、イスラエル1400人以上。
・25日カタールの放送局アルジャジーラのガザ支局長の家族4人が空爆で死亡。
・26日未明と夜にイスラエルがガザに戦車・歩兵・ドローンを使い越境攻撃。250ヶ所を空爆。バイデン大統領とネタニヤフ首相が電話会談。「人道的配慮」を要望し、西岸地区にも言及。米軍はシリア東部の「イラン関連施設」を空爆。7~26日においてイラク12回、シリア4回の空爆を実施。死者合計ガザ7028人、イスラエル1400人以上。
・27日ガザ北東部ベイトハヌーンと中部ブレジで地上戦。WHOが現地スタッフとの連絡が途絶と発表。国連緊急特別会合でヨルダンが主導し「敵対行為の停止につながる人道的停戦」を決議。120ヶ国が賛成。米は反対。日本・韓国・イギリスは棄権。死者合計ガザ7326人。イスラエル1400人以上。
・28日ネタニヤフ首相は「作戦は第二段階」と発表。死者合計ガザ7703人。米NSCはガザ保健局の報告は「額面どおりに受け止められない」として、17日の病院での爆発の死者471人の発表を100-300人程度と見積もり。これに対し、ガザ保健局は6747人の死者の名前を公表。ホワイトハウス前でのパレスチナ支援デモの参加者もバナーに使用。
・29日ガザ地区イスラエルから退避警告が出ている病院の50m近くに着弾。ロシア・ダゲスタン共和国のマバチカラ空港でイスラエルから到着の便を暴徒が襲撃し、イスラエル人を探して暴行しようとする。死者合計ガザ8005人、イスラエル1400人以上。
・30日ハマスが人質のイスラエル女性3人がネタニヤフ氏に対し「停戦して人質を助けて」と訴える動画を公開。WHOはガザの医療施設82ヶ所が攻撃され、スタッフ16人を含む491人が死亡したと発表。死者合計ガザ8306人イスラエル1400人以上。
・31日~11月1日イスラエルがガザ中部のジャバリヤ難民キャンプを空爆。死者195人。ラファ検問所から医療物資のトラック搬入開始。31日は59台、1日55台、2日102台。燃料の搬入は認められず。ボリビアイスラエルと断交。今回の攻撃を非難して断交する国は初。チリ、コロンビアも大使を召還。南米でもっともユダヤ人の多いアルゼンチンは非難声明。
 
・3日米政府広報は議会でつなぎ予算のウクライナ支援予算除外を受け、「支援金は2ヵ月程度で尽きる」と発表。バイデン政権は240億ドル(3兆5千億円)を要求している。
・3日ウクライナ軍特殊部隊が水上バイクなどでクリミア半島上陸。
・5日北東部ハルキウ・フロザ村で兵士の追悼式典が行われていたカフェに着弾。52人以上が死亡。
・6日アメリCSISが5日の衛星画像解析で北朝鮮豆満江駅に73両の貨車が集結、ロシアへの大砲・弾薬の過去最大規模の輸出と見られると発表。
・13日キルギスで、ロシアを中心とした集団防衛同盟CISの首脳会議。プーチン大統領も出席。キルギスCIC未加盟のため逮捕の義務はない。
・17日中国・北京で一帯一路フォーラム。18日はプーチン大統領が習主席と首脳会談。
・30-31日北京で多国籍安全保障条約・香山フォーラム。ロシアのショイグ国防相が出席。
 
・5日シリア北東部ハサカの米軍部隊にトルコのドローンが接近。F16戦闘機で撃墜。
・5日シリア中部ホムス軍学校卒業式にドローン攻撃。123人以上が死亡。アッバス防相も出席していたが、攻撃時には退席していた。
・5日イギリスで2021年に女王暗殺を図ってウィンザー城に侵入した男の裁判。AI彼女のChat Botによるそそのかしが認められる。
・5日バイデン政権がメキシコ国境の壁の建設一部再開を決定。
・6日ノルウェーオスロノーベル平和賞が発表。拘束中のイランの活動家ナルゲス・モハンマディ氏が受賞。氏が所属する人権擁護センターの受賞は2003年に次ぐ2度目。
・9日ミャンマー・カチン高原の避難民キャンプに国軍がドローン攻撃。29人以上が死亡。
・19日EU議会はサハロフ賞にイランでヒジャブ不着用で警察に殺されたマフサ・アミニさんとそこから起きた女性の権利のための抗議活動を選定。
・19日米国防総省が中国軍事力の年次報告書を発表。23年5月時点で運用可能な核弾頭は前年の400発から500発に増加、ICBMサイロは300ヶ所で確認されている。
・22日南シナ海のフィリピンが実効支配する海域で中国の「海上民兵」を含む船舶22隻がフィリピン沿岸警備隊の補給船の針路をふさぐ行動。
・27日ミャンマーの三つの少数民族武装勢力の連合体「兄弟同盟」が東部シャン州で国軍の拠点やチンシュエホーの中国との国境ゲートを占拠。