日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(2017.8.30-9.14)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.8.30-9.14)
・3日北朝鮮が北部豊渓里核実験場で、ICBM搭載用の水爆実験に成功したと発表。核実験は6回目。160tキロの爆破エネルギーと推測される。
・9日北朝鮮が69回目の建国記念日。労働新聞の一面社説では「核強国」であることを強調。式典ではロシア、キューバなどから祝電はあったが、中国は祝電も要人出席もなし。
 
[日本]
・9月1日東京・墨田区横網公園で、関東大震災の死者を追悼する「東京都慰霊堂大法要」が開催。同園内で同時に行われる震災時のデマなどで虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典には、例年東京都知事がメッセージを送っていたが、小池都知事は中止。記者会見で、小池都知事は「民族差別という観点より災害で亡くなられた方々、様々な被害によって亡くなられた方々への慰霊をしていくべき」と、中止理由を語った。
・式典当日は横網公園内では「朝鮮人犠牲者の数が過大」「虐殺ではない」とする団体による震災被害者の慰霊行事も行われた。
 
・2018年度の防衛省の予算請求額は5兆2551億円となる。過去最大で当初請求額から(前記事「前年度から」は誤り)2.5%の増。いったんは導入を見直す方針だった無人機「グローバル・ホーク」を、再び3機の導入継続に戻し、予想される導入費用も510億から630億円に拡大。
・8月30日からイギリス・メイ首相が来日。海上自衛隊護衛艦いずもに乗艦したり、非公開である国家安全委員会NSCに招待されたり、日英の軍事協力をうながす内容も。
・8月31日航自衛隊F15、米空軍のB1B、F35Bが九州空域で共同訓練。F35Bステルス機の参加ははじめて。
・9月1~6日横須賀基地に所属する米空母ロナルド・レーガンの艦載機が厚木基地で模擬着艦訓練を行う。タッチ・アンド・ゴーを繰り返す同訓練は、騒音がひどいとして硫黄島での訓練が通常実施されていたが、2012年以来5年ぶりの厚木での実施となった。神奈川県は抗議。
 
ノーベル平和賞受賞団体である国際平和ビューローIPBが選定する「ショーン・マクブライト平和賞」は、辺野古新基地に反対するオール沖縄会議に満場一致で決定。「たゆまぬ軍縮への努力と、軍事化・基地に反対する非暴力的な必死の頑張り」が評価された。
 
・3日竹下亘自民党総務会長が、党広島県連の会合で、先月の北朝鮮のグアムに向けたミサイルの通過予告について「広島は人口が多いが、島根に落ちても意味はないと思った」と発言。竹下氏は島根選出。
・5日北朝鮮核実験問題で、国会閉会中審査。河野外相は追加対応を検討するむねの答弁をしたが、安保理の議論が行われているため即決は避けるものとした。
・5日河井自民党総裁外交特別補佐が、インド・ニューデリーの講演で「自衛隊も中距離弾道ミサイルや巡航ミサイル保有を検討すべき」と発言。インドと日本は原子力協定、防衛装備協定を立て続けに結んでいる。
・6日~8日アントニオ猪木参議院議員(日本のこころ)が、32回目となる北朝鮮訪問。労働党副委員長と会談。
 
・12日自民党憲法改正推進本部の全体会議。安倍総裁が提案している「9条に自衛隊を明記する」改憲案を、条文を作成して提示、臨時国会で党の案を国会に示し、来年の通常国会で発議する日程で、意見をまとめる方向に。従来の自民党改憲案にのっとり、戦力非保持と交戦権の否定を書いた9条2項の削除を求める意見が続出し、会議は紛糾した。
 
・14日安倍首相はインドでモディ首相と会談。防衛・安全保障での協力強化と海上共同訓練の拡大で合意したが、売り込み交渉をしているUS2救難飛行艇の購入はインドが難色を示し、決まらず。
海上自衛隊が今月5日以降、日本海で米イージス艦に給油活動を複数回行っていたことが判明。補給艦ましゅうなどがミサイル警戒にあたっている米海軍のイージス艦などに実施、安保法制の後方支援に基づくものだが、同法により政府からは正式発表はなされなかった。
 
[米韓]
・8月30日韓国国防相が、米ワシントンでの米韓国防相会議で在韓米軍の戦略爆撃機の増強と、核の再配備を求める声があること、韓国軍による独自の原子力潜水艦の開発について発言。
・21~31日に実施された最大の米韓合同演習「乙支フリーダム・ガーディアン」で、米軍の核搭載能力を持った戦略爆撃機B1Bの参加を韓国が拒否していたことが報道される。
・7日韓国に残る4基のTHAADが南部慶尚北道に追加配備、数日以内に稼働開始。韓国政府は暫定的な配備であるとしているが、反対する住民と警官隊が衝突。また、中国とロシアは批難を表明。
・14日韓国・文大統領が北朝鮮に対して国連機関を通じて800万ドルの人道支援をすることを表明。人道支援は制裁の対象外であり、WFPの栄養強化プログラム、ユニセフのワクチン・医療プログラムを検討。いずれも妊婦と幼児対象。人道支援は2015年12月に80万ドルの支援を行ったのち、翌年1月の核実験を受けて停止していた。
・15日安倍首相は日韓電話協議でこの対応を「圧力を弱める」として問題視。文大統領は「政治的状況と人道支援は関係ない」としているが、国内では野党の反発も。
・14日文大統領は米CNNのインタビューで「韓国も核開発を行う、在韓米軍の戦術核再配備という考え方には同意できない」と語る。
 
[ロシア]
・6~7日ロシア・ウラジオストックで東方経済フォーラム、韓国、日本も参加。北朝鮮が2年ぶりに代表団を派遣。6月に北朝鮮が鉄道事業での協力をロシアに依頼していたことが判明。   
ウラジオストック北朝鮮北部・羅先を結ぶ定期航路が運行停止に。今年5月にはじまり、ロシア企業が北朝鮮万景峰号を使用して運行していたものだが、ウラジオストックの港湾管理局から多額の使用料を請求され、払えなかったため。
 
・6日アメリカが安保理事国に制裁強化案を提出。石油の輸出全面禁止、国外派遣の労働者の雇用禁止、在外資産の凍結などが盛り込まれた。ロシア・プーチン大統領は対話を要求、中国も慎重姿勢だったが、11日に全会一致で可決。
・7日メキシコは北朝鮮の大使に国外退去命令。メキシコは国連での核兵器禁止条約推進のリーダー国のひとつであり、核実験に抗議してのもの。
 
・5日ミャンマー、アウンサン・スーチー国家顧問が、バングラデシュ国境付近のイスラム少数民族ロヒンギャ迫害についての画像の投稿について「偽情報がテロリストを助ける」と発言。トルコ、エルドアン大統領との電話会談において、エルドアン氏の「行き過ぎた武力行使を控えることを求める」との発言を受けて。トルコはイスラム教国であるが、少数民族クルド人の迫害について国際的に批判されている。
・8日国連難民高等弁務官事務所UNHCRがロヒンギャは村の焼き打ちなどにより、バングラデシュへ27万人が逃れたと発表。
・8日インドネシア・ボロブドゥールでイスラム至上主義団体FPIが抗議の集団礼拝。
・13日国連グテーレス事務総長がロヒンギャ問題を「人口の3分の1が国外に逃亡している状況は民族浄化と表現するしかない」「人道状況は危機的」と取材に語る。同日の国連総会をスーチー氏は欠席。
 
・7日イスラエルがシリア中部ハマのアサド政権軍をレバノン空域から攻撃。数発のロケットを発射し、軍関係者2人が死亡。
・14日イラク南部ナシリアで武装集団がレストランを銃撃、検問所を爆破などの多発テロ。ISが犯行声明。
 
・1日コロンビア、1964年に結成されて以来反政府闘争を続けていたが、今年6月に和平合意を受けて武装解除した左翼ゲリラFARCが、合意内容にもとづき合法政党としての活動を開始。名称は「市民の新たな革命勢力」で、略称は同じFARC
・4日コロンビア政府は反政府ゲリラ組織「民族解放軍ELN」と、10月1日から1月12日までの停戦合意。ELNは現在活動勢力が2000人弱。
 

今週のおもなできごと(2017.8.21-30)

 
おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.8.21-30)
・21~31日米韓の最大の合同演習乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアンが開始される。半島有事を想定したもので、米軍17000人、韓国軍5万人が参加。
・26日北朝鮮は東部江原道から3発の短距離ミサイルを発射。2発は250km飛翔して日本海に落下、1発は失敗。
・26日北朝鮮・金主席は朝鮮人民軍特殊作戦部隊の、韓国との国境にあたる白翎島・大延坪島の占領仮想訓練を視察し、「ソウルを一気に占領し南を平定する」よう訓示。
・29日北朝鮮平壌近郊から火星12と推測される弾道ミサイルを発射。北海道上空を通過し、太平洋に落下。日本国内では12県でJアラートが発令。発射から4分後、着弾の10分前であった。原子力施設が集中する青森県六ヶ所村などで休校。
・29日韓国空軍はF15K戦闘機4機を使った爆弾投下訓練を行う。
・30日北朝鮮は29日のミサイル発射は米韓合同軍事演習への対抗措置であり、グアム攻撃を想定したものであると報道。
・30日米軍はハワイで海上配備型迎撃ミサイルSM6によるミサイル迎撃実験に成功。成功は2回目。
・30日日本の国会で北朝鮮対応の閉会中審査が開かれる。
 
[事故]
・21日アメリカ第七艦隊・横須賀基地に所属するイージス艦ジョン・マケインシンガポール沖でリベリア船籍のタンカーと衝突し、破損、10人が行方不明。米軍では事故が相次いだことを受け、全世界での最大2日の作戦停止を検討。
・26日青森県大湊航空基地で夜間訓練を行っていた海上自衛隊SH60Jヘリコプターが墜落。乗員4人のうち3人が行方不明。
・29日普天間基地所属の米軍オスプレイMV22が岩国基地からの移動中に大分空港に緊急着陸
 
[日本]
・2018年度の防衛省の予算請求額は5兆2551億円となる。過去最大で前年度から2.5%の増。
・22日ジュネーブ国連軍縮会議本会議に毎年派遣される高校生平和大使(22人)が、今年は本会議での演説中止。「問題視する国があった」とされる。21日にはレセプションで発言の場を設けられた。
・24日沖縄・辺野古新基地反対でゲート前で座り込みを行っていた男女2人が軽自動車で引き逃げされる。運転していたのは18歳の県内在住の会社員男性。
・25日小野寺防衛大臣が閣議後会見で航空自衛隊在日米軍が横田・岩国・三沢でのPAC3機動展開の合同訓練を行う予定を発表。
・25日日韓の軍事情報包括保護協定GSOMIAが1年の自動延長が決定。
・27日陸上自衛隊が実弾を使う最大規模の演習「富士総合火力演習」が一般公開。今年は初の離島奪回作戦も盛り込まれ、2時間2400人が参加。2億9000万円分の弾薬が使用された。
 
・21日アメリカ・トランプ大統領はバージニア州で記者会見。選挙時には「米軍は世界の警察ではない」として撤退も検討していたアフガニスタンにおける対タリバーンの軍事作戦について、「早急な撤退はテロリストがはびこる空白を生む」として4000人の増派(現在8400人)を決定。「テロリストは殺すが、国の建設はしない」として国家再建や復興のための介入はしない方向。
・23日イエメン・サヌア近郊でフーシ派が設けた検問所近くのホテルに空爆。民間人を含む35人以上が死亡。イエメン政府当局はサウジアラビアによるものと発表。
・27日イラク北部タルアファルを政府軍が制圧し、ISから奪還。
・25日アフガニスタン・カブールでシーア派の礼拝所が自爆・銃などによる襲撃を受け、30人以上が死亡。
・28日レバノン北東部のシリア国境付近に展開していたIS戦闘員がシリアに撤収。
 
・24日ミャンマー政府の諮問委員会が、バングラデシュとの国境周辺のラカイン州イスラム少数民族ロヒンギャについて人権侵害があるかどうかの最終調査報告を発表。政府責任については踏み込まない内容となった。
・25日ラカイン州で警察施設19ヶ所が武装集団により襲撃され、警官・兵士11人が死亡。政府は外国に拠点を置くロヒンギャの組織「アラカンロヒンギャ救援軍」の犯行であると断定。戦闘は続き、28日までに双方の死者は民間人を含めて100人を超す。住民迫害も激化し、30日までに18000人以上のロヒンギャ住民がバングラデシュに脱出。

 

今週のおもなできごと(2017.8.1-18)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.8.1-18)
[日本]
・1日ジブチ・海賊対策駐留中の中国の艦船に対し、日本の海上自衛隊の潜水員が違法に接近したため、警告を行った、と中国側が報道。河野統合幕僚長は事実を否定。
・3日内閣改造が行われ、第三次安倍内閣が発足。防衛大臣には2012年にも同職を務めた小野寺五典氏が任命される。安倍首相は即座に防衛大綱の見直しを指示。現在は2013年12月に閣議決定されたもの。
・6日広島・9日長崎で原爆の追悼式典。安倍首相は国連核兵器禁止条約に言及せず。長崎市の田上市長は平和宣言の半分以上を費やして「日本が参加しないという姿勢を被爆地は理解できない」など、核兵器禁止条約への日本の参加を求める内容を語った。
・8日2017年の防衛白書が発行。北朝鮮に関しては「新たな段階の脅威に入った」、中国に関しては「海上戦力の日本海における活動も活発化する可能性」と記述。
・15日全国戦没者追悼式が東京で開催。安倍総理は「希望に満ちた明るい未来」と発言し、今回もアジア諸国への「深い反省」「哀悼の意」を盛り込まなかった。靖国神社には安倍総理は私費で玉串料を納めた。佐藤正久外務副大臣を含む「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」や、稲田前防衛相を含む「伝統と創造の会」などが靖国参拝
 
・5日オーストラリア、米豪共同軍事演習タリスマン・セーバーに参加中の沖縄・キャンプ・ハンセン所属のオスプレイMV22が着艦しようとして墜落。3人が行方不明。8日に死亡確認。
・6日日本政府はアメリカにオスプレイの飛行自粛要請、7日オスプレイMV22が普天間を飛行。10日から北海道で行われる日米訓練にオスプレイが参加予定のため、7日に北海道知事は防衛省に飛行自粛を求める要請。
・8日アメリカ、海兵隊のすべての航空機の24時間飛行停止が検討されていることを報道される。航空訓練の手順確認などを行うため。
・8日新たに就任した江崎沖縄北方相がオスプレイの墜落にふれて、「日米地位協定は直すところは直すという交渉にすべき」と、閣議後の記者会見で語る。4時間後に「安倍政権下で2度に渡り大きな見直しを行った。あるべき姿を追求していくとの姿勢である」と訂正。訂正発言は手元のメモを見ながら行ったもので、江崎大臣は就任後支援者とのパーティーで「官僚の原稿を朗読するだけ」と発言していた。
・11日防衛省オスプレイの飛行再開を容認。普天間基地の4機が青森・三沢基地へ移動。
・12日那覇沖縄県民大会。翁長知事は辺野古新基地反対、普天間基地閉鎖、オスプレイの配備反対の立場について「県民の民意はいささかの揺るぎもない」と確認。大会はオスプレイの飛行を止めない日米両政府を批判する特別決議を採択した。
・18日北海道恵庭市陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練に、普天間から三沢に移動していたオスプレイの1機が参加。北海道での飛行は初めて。
 
[北朝鮮・アメリカ]
・10日北朝鮮ICBMとされる「火星12」をグアム周辺30~40kmの海域に4発同時に落とす「包囲射撃計画」を発表。島根・広島・高知の3県上空を通過することも言及した。
・11日陸上自衛隊はミサイルの破壊措置命令を受け、PAC3を島根・広島・愛媛・高知の4ヶ所に移動。
・14日北朝鮮・金主席は「アメリカの様子を見守る」「アメリカが先に正しい選択をして行動で見せなければならない」と演説。
・16日トランプ大統領がツイッターで「北朝鮮・金主席は非常に賢く筋の通った選択をした」と発信。
 
・9日フランス・パリ西部でテロ巡回中の兵士に車が突っ込み、6人が負傷。
・9日北朝鮮は敵対行為の疑いで逮捕・服役していた韓国系カナダ人の牧師を解放。前日にはカナダの首相補佐官北朝鮮入りして交渉にあたっていた。
・10日南シナ海スプラトリー礁周辺をアメリカのミサイル駆逐艦ジョン・マケインが「航行の自由」作戦。トランプ政権になって3回目。
・9~10日イエメン沖でソマリアエチオピアからの移民・難民280人以上が、密航業者によってボートから突き落とされる。56人以上が死亡。
・13日トルコ・イスタンブール。ISの疑いのある人物を留置所に護送中、警官1名が刺殺される。
・13日ブルキナファソ、レストランを武装グループが襲撃。18人以上が死亡。
 
[アメリカ]
・12日アメリカ・バージニア州シャーロッツビルKKKなどの白人至上主義団体が数百人規模のデモ。同地に設置されている南北戦争の南軍のリー将軍の像の撤去に反対するもの。差別反対の団体などによる対抗デモと衝突になり、白人至上主義者の20歳の男が運転する車が、対抗デモに突入し、1人が死亡。
・トランプ大統領は「すべての憎悪に対して結束し、批難する」とし、白人至上主義者だけではなく、双方に対して批判していると解釈された。14日には「KKK、ネオナチ、白人至上主義者を含む暴力を引き起こした団体は犯罪者であり、残忍な悪党である」と訂正ととれる発言。この発言はプロンプター・ボードを見ながらのもの。
・14日アメリカのIT企業が、反トランプ大統領のサイトを閲覧した人の個人情報(氏名・住所・電話番号・メールアドレス・IPアドレス・写真)を提供するように司法省から要求を受けていると告発。対象は130万件。
・15日トランプ大統領は就任後初めてニューヨークのトランプタワーに帰還し、記者会見。シャーロッツビルの事件について「反対派は非常に暴力的」として態度を元に戻した。

今週のおもなできごと(2017.7.19-8.1)

おわびとお知らせ:

「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.7.19-8.1)
[国内]
・21日防衛省・特別防衛観察で稲田防衛大臣の聞き取り調査(任意協力)。昨年7月南スーダンでの武力衝突を「戦闘」と表記した陸上自衛隊PKO部隊の日報を、ジャーナリストが情報公開請求。防衛省は「廃棄済み」と回答したが、12月に再捜索したところ、電子データが残っていたと2月に公表。2月の幹部会議で、黒江事務次官が岡部陸上幕僚長に対し、「電子データを出す必要はない」とした。幹部会議で報告を受けたとする防衛省側の言い分に対し、稲田氏は「報告を受けていない」と従来の態度を固持。28日に特別防衛観察の結果としては「幹部会議でなんらかの発言があった可能性」にとどまる。25日の国会閉会中審査でも稲田氏は関与を否定。
・27日稲田氏が引責辞任。岡部陸幕長、黒江事務次官が辞任。後任には岸田外務大臣が兼務。
 
・24日沖縄・翁長県知事が那覇地裁に、辺野古新基地の埋め立て差し止めを提訴。県が岩礁破砕許可を取り消したのに、4月から工事をしていることが理由だが、国は工事に岩礁破砕許可は必要ないとしている。
 
・26日3月から中国の国家安全当局によって拘束されていた日本人男性6人のうち4人が解放され、帰国。中国企業との合同で温泉施設の開発を行っていた会社員で、調査地付近の軍事施設を偵察したと見なされていた。解放されない2人は、当局の言い分では、パソコンから80枚以上の機密の地図が発見されたため反スパイ法の疑いがかけられている。
 
[北朝鮮/日米韓]
・27日朝鮮戦争の休戦協定締結から64年、韓国・文大統領は「対話への最初のステップ」として、この日から軍事境界線付近での敵対行動の停止を呼びかけたが、北朝鮮は反応せず。
・28日北朝鮮が北部・舞坪里からICBMと思われるミサイルを発射。射程10000kmと推定される。奥尻島沖の日本のEEZに落下。岸田防衛相は官邸でNSCに出席したあと、市ヶ谷の防衛省に移動、深夜に外務省に移動した。
・28日アメリカ・トランプ大統領は「米本土と同盟国を防衛するために必要なすべての措置をとる」と発言。
・29日韓国・文大統領はTHAADの追加配備をアメリカと協議に。あくまで臨時と強調した。また、韓国のミサイルの射程距離や重量を定める米韓ミサイル指針の改定もあわせて検討に。同日米韓軍のトップが電話協議、軍事攻撃の可能性を含めて議論した。
・29日米韓軍が韓国東岸で射撃演習。
・30日米空軍のB1B戦略爆撃機が九州で航空自衛隊と、朝鮮半島上空で韓国空軍と相次いで共同訓練。
・31日ロシア外務省は北朝鮮ICBM発射を批難すると同時に、日米韓が「軍事的活動を強めている」と懸念を表明。
・8月1日北朝鮮は韓国が呼びかけた南北赤十字接触に応答せず。
 
[アメリカ]
・19日アメリカ・トランプ政権はCIAによるシリア反体制派への武器提供と軍事訓練を中止。ロシアからの要請に応じたかたちで、シリアにおける軍事行動の協調をはかるものとみられる。
・21日トランプ大統領は軍事産業を強化する大統領令を発令。軍需品の供給網を調査し、効率化を図るとされる。
・22日アメリカ・バージニア州の海軍基地で新原子力空母ジェラルド・R・フォードの就役式。米軍の空母は11隻体勢に。
・26日トランプ大統領はツイッターで、オバマ前大統領が承認したトランスジェンダーの軍隊への受け入れを停止する方針を発表。「米軍は圧倒的勝利のために集中しなければならず、医学的コスト、混乱の負担は受け入れられない」とした。
 
[中国]
・30日中国・人民解放軍内モンゴル自治区の訓練基地で創設90周年の軍事パレード。パレードは2年ぶりで異例のハイペース。今回は習近平主席も迷彩服を着て軍用車に乗車、党に対しての軍の忠誠を求める演説を行った。パレードの内容も実戦的で新型ICBM東風31AGが初披露された。
・8月1日ジブチ中国軍初の海外拠点「ジブチ保障基地」が運用開始。ソマリアでの海賊対策や南スーダンPKOなどの活動拠点となる予定。アフリカの東端にある小国ジブチは、地勢学上重視されており、各国の基地をはじめ自衛隊初の海外拠点も運用されている。
 
・18日トルコ教育相が新教育方針を発表。イスラム教の教義と矛盾するとして、義務教育での進化論を教えない、宗教指導者養成学校(中学・高校)で聖戦(ジハード)を定義するなど、トルコの国是である世俗主義に反するとして、国内で批判。
・22日イラン国防相が新型ミサイルの生産開始を発表。
 
・28日ドイツ・ハンブルグのスーパーで刃物を持った男が数人を刺し、一人が死亡。犯人はUAE出身で、当局がイスラム過激派としてマークしていた男。
・30日ドイツ南部のコンスタンツのディスコでイラク人の男が自動小銃を乱射、一人が死亡。犯人は射殺された。
 
・30日ベネズエラで現職のマドゥロ大統領が推し進める改憲に向けた制憲議会選挙が、野党がボイコットしたまま強行される。4月から激化している反政府デモに対して、警察が催涙弾などで攻撃、4月から累計の死者は110人以上10日だけで市民・治安部隊双方で10人以上の死者。31日マドゥロ大統領が勝利宣言、野党はデモ継続を呼びかけ。1日自宅軟禁中だった有力野党指導者2名が逮捕される。
 
・21日アフガニスタン南部のヘルマンドで、対タリバーンで戦闘中のアフガニスタンの治安部隊に対し、米軍が誤爆。兵士ら16人以上が死亡。米軍の誤爆では今年前半で232人の民間人が死亡している。
・24日アフガニスタン・カブールで自動車爆弾による自爆テロ。36人以上が死亡。タリバーンが犯行声明。
・25日アフガニスタンカンダハルで軍基地を武装集団が襲撃。兵士26人が死亡、反撃でゲリラ80人を殺害。タリバーンが犯行声明。
・31日アフガニスタン・カブールのイラク大使館を武装集団が襲撃。従業員2名が死亡。ISが、イラクのモスル奪還に対する報復であるとして、犯行声明。
 
・14日現在イスラエル領となっており、ユダヤ教イスラム教・キリスト教の聖地であるエルサレムパレスチナ系の男3人がイスラエルの警官を銃撃、警官2人が死亡。
・16日イスラエルエルサレムに金属探知機設置。聖地の現状変更を禁じる協定違反であるとして、抗議するパレスチナ人市民と当局が衝突、20日までにパレスチナ人183人が負傷。21日投石するパレスチナ人と当局が大規模な衝突。パレスチナ側3人が死亡。パレスチナ自治政府は金属探知機の撤去を含むすべての措置の停止を要求。
・21日パレスチナ人の男がパレスチナ・ヨルダン西岸地区のラマッラー近郊のイスラエル入植地ハラミシェで、民家に侵入。3人を刺殺。
・21日ヨルダンで大規模な抗議デモ。23日首都アンマンのイスラエル大使館に大工仕事で入館した17歳のパレスチナ系の男が居住棟で工具を使って関係者を襲撃、ヨルダン人2名が死亡。警備員が発砲して犯人は射殺、近くにいた医師が誤射で死亡。ヨルダンは人口の7割がパレスチナ人。
・25日イスラエルが金属探知機の撤去を開始。代わりに武器探知の機能のある高性能カメラ導入したが、27日にすべて撤去。イスラム教徒が礼拝を再開。

今週のおもなできごと(2017.7.4-7.17)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.7.4-7.17)
[北朝鮮/日米韓]
・4日北朝鮮ICBMとされる「火星14」の発射実験に成功。西部亀城市から発射され、39分、933km飛行して日本の排他的経済水域に落下。最高2800kmの高高度のロフテッド軌道を描いたことから、ハワイが射程に入ると推測される。
・5日国連安全保障理事会の緊急会合が開かれるが、ロシア・中国が「制裁は問題を解決しない」という立場から、米韓の大規模軍事演習やミサイル防衛の配備停止を要求。エジプトやボリビアなど非常任理事国がこれを評価し、北朝鮮への新たな制裁案を決議するにいたらず。アメリカのヘイリー国連大使は「北朝鮮と友達になりたいなら拒否権を行使すればいい」と発言。
・アメリカ・トランプ大統領はインタビューで「ICBMは恥ずべきこと。非常に強く立ち向かう」「私はレッドラインを設けていない」と発言。一方マティス国防長官は「戦争に近づいているとは思わない」と発言。
・6日ドイツ・ボンでG20サミット。安倍首相は文韓国大統領とトランプ米大統領と初の三者首脳会談。北朝鮮問題について「北朝鮮は対話の意志がない」と圧力強化を主張する安倍首相に対し、文大統領は「ミサイルへの脅威はわかるが、最前線で耐えている韓国の努力を理解してほしい」と応じた。
・7日安倍首相と文大統領の首脳会談。安倍首相は慰安婦問題を象徴する「少女像」の移転を求めることはせず、文大統領からも歴史問題への言及がなかった。
・6日大阪府の女性が「政府は昨年8月以来ミサイル破壊措置命令を常時出している」ことを根拠として、ミサイル攻撃に対して脆弱であるとして、稼働中の高浜原発の3,4号機の運転差し止め仮処分を大阪地裁に申し立てる。原子力規制委員会の田中委員長は「ミサイルの脅威がどれほどかわからないが、私だったら高浜原発よりも東京のど真ん中に落としたほうがいいと思う」と発言。原発のミサイル対策に関しては「規制委員会の範疇を超える」として具体的な策を出さなかった。
・8日米空軍の戦略爆撃機B1Bがグアムから2機、在韓米軍基地へ飛来。朝鮮半島上空で韓国軍とミサイル発射台爆撃と、地下施設攻撃の合同演習。
 
・7日国連核兵器禁止条約交渉会議で、核兵器を法的に禁止する条約案が参加124カ国中122ヶ国の賛成で可決。核保有国、日本、韓国は不参加で、岸田外相は「北朝鮮がこんな状況なのに、核保有国の存在を認めない条約には絶対反対」と発言。
・10日インド洋で海上自衛隊とインド、米国の海軍の共同訓練マラバールが開始。自衛隊からは過去最多の700人が参加。対潜水艦戦闘訓練に、潜水艦探知ヘリ9機を搭載した護衛艦いずもが参加。
 
・6日九州北部豪雨で自衛隊が救助活動中に稲田防衛相が「政務」で防衛省を1時間程度不在にしていたことが発覚。
 
・5日インド・モディ首相がイスラエル訪問し、ネタニヤフ首相と会談。武器の共同開発やミサイル防衛システムの購入などで合意した。インドはこれまでアメリカ・ロシアから主に武器を調達しており、3位のイスラエルの比率を上げて調達先の多角化をはかる。歴代のインド首相は国内のイスラム教徒からの反発を避け、イスラエルとの関係を深める政策は取っていなかったが、ヒンドゥ至上主義陣営の強力な支持基盤を持ち、対イスラム強硬派のモディ首相が今回の会談に踏み切った。
・7日エジプト・シナイ半島ラファで検問所で自爆テロ。兵士26人が死亡。ISが犯行声明。
・9日イラク・アバディ首相がISの「首都」とされていたモスルの解放を宣言。地区によっては戦闘が継続している。
・14日イスラエルエルサレムパレスチナ系の男3人がイスラエルの警官を銃撃、警官2人が死亡。
・14日エジプト・カイロで検問所を武装集団が襲撃、警官5人が死亡。同・紅海に面したリゾート地ハルガダで刃物を持った複数の男が観光客を襲撃、ドイツ人女性2人が死亡。
・17日トルコ国会は昨年7月のクーデター未遂以来続いている非常事態宣言の4回目の延長を決定。非常事態下ではすでに90000人ともいわれる逮捕者が出ている。エルドアン大統領は死刑制度の復活も示唆。

今週のおもなできごと(2017.6.6-6.30)

 

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.6.6-6.30)
[日本]
・6日日本海に展開していた米空母カール・ビンソンとロナルド・レーガンが海域を離れる。
・7日日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の総会で、国連で再開される核兵器禁止条約会議について核保有国や日本の交渉参加を要求する特別決議がなされる。
・17日伊豆半島沖合いで米軍イージス艦フィツツジェラルドがコンテナ船と衝突して大破。側面に大きな穴が開き、居住区に水が流れ込んだとみられ、乗組員7人が死亡。
・21日日銀本店で初のテロ対策訓練。
・23日政府広報でテレビCMなどでミサイル避難の方法が流される。
・22日イージス艦に搭載する予定で開発中の次世代・海上発射型迎撃ミサイルSM3ブロック2Aの発射実験、迎撃に失敗する。
・23日山口県・岩国市が米軍岩国基地に対し、空母艦載機部隊を厚木から受け入れることを決定。配備は11月ごろを予定。約60機を受け入れ、これまで配備されていた海兵隊の70機に加えて130機となり、嘉手納と並ぶ最大規模の航空基地となる。
・フランスの航空ショーに参加するため移動していた厚木基地所属の海上自衛隊P1哨戒機2機のうち、1機が中継地のジブチで点検時トラブルが発見され、ショー参加を断念。
・27日東京都議会議員選挙・板橋選挙区で自民党候補の応援演説に入った稲田防衛相が「防衛省自衛隊防衛大臣自民党としてもお願い」と発言。自衛隊法61条、職権行使の禁止に抵触するとみなされ、自衛隊の政治利用であるとの批判が高まる。都議選候補は落選。
 
[中東]
・7日ドイツ軍はトルコのインジルリク空軍基地に配備していたIS掃討作戦のための駐留部隊を撤収。トルコの昨年7月のクーデター未遂以降、ドイツによる政権批判で両国の関係は悪化。エルドアン大統領の権限拡大となる憲法改正もドイツは批判。トルコ側はクーデターの首謀者と認定している亡命中のギュレン師に関連する軍人や外交官がドイツに亡命申請をしていることを問題視。ドイツの国会議員による部隊の視察を、トルコがテロ組織指定しているクルド人政党PKKの支持者が視察団の中にいる、として拒否。
 
・7日イラン・テヘランの国会議事堂と、初代最高指導者であるホメイニ師の棺を安置するホメイニ廟で武装襲撃テロ。警備員17人以上が死亡。犯人5人は自爆死。10日イランの治安当局が首謀者を国外で発見し、殺害したと発表。犯人らはISに参加し、イラク、シリアでテロに関わった経歴があるとしている。シーア派の国・イランは治安当局による取締りが徹底しており、現体制での大規模なテロは初めて。
・18日イランはシリア東部のデリゾールのIS拠点に対し、国内の空軍基地からミサイル6発を発射。7日のテヘランでのテロへの報復を宣言。イランが国外に対してミサイルを発射するのはイラン・イラク戦争以来初めて。
 
・7日イラククルディスタン地域政府が9月25日に独立の住民投票実施する方針を発表。
・9日イラク中部のシーア派の聖地カルバラで、市場などで連続爆発。30人以上が死亡。
・16日シリアに展開しているロシア軍は、5月28日のラッカ空爆でISの指導者であるバグダディ師を殺害した可能性があると発表。
・21日イラク軍によるモスル奪還作戦で追い詰められたISが自らヌーリ・モスクを爆破。同モスクはISのバグダディ師が14年カリフであることを宣言した場所であり、ISの支配の象徴的なものとなっていた。
・18日アメリカ軍がラッカ近郊でアサド政権軍機を撃墜。アサド政権がアメリカの支援を受けている反政府組織シリア民主軍を攻撃したため。
・26日アメリカはシリア軍が化学兵器使用の兆候を示しているとして、使用した場合「重い代償を支払う」と警告した。
 
・8日今月4日、カタールとの断交を発表したサウジアラビアなどが、カタールやエジプトの個人59人と12組織をテロリスト指定。
・23日カタールと断交しているサウジなど4ヶ国は、関係改善の条件として、カタールに拠点を置くアラビア語ニュースチャンネルアルジャジーラの閉設など13項目を提示。7月1日カタール側はこれを拒否。
 
[米韓・北朝鮮]
・8日北朝鮮、東部元山から数発の地対艦巡航ミサイルを同時発射。200km飛行し、日本海に落下。
・13日北朝鮮が国家に対する敵対行為を働いたとして、今年1月から抑留していたアメリカ人男子大学生を釈放。帰国した学生は脳に損傷がみられ、暴行を受けた疑い。19日に死亡。北朝鮮は他に3人のアメリカ人の拘束を続けている。
・13日から17日、アメリカの元プロバスケットボール選手デニス・ロッドマン氏が訪朝。
・13日韓国北部の山中で、韓国軍が北朝鮮の小型無人機を発見したと発表。米軍が配備したTHAADの画像が撮影されていた。
・15日韓国軍が竹島で文政権になってから初の軍事演習。外務省が抗議。
・20日韓国・文大統領はインタビューで北朝鮮との対話路線について、核とミサイルの凍結、完全な核開発計画の廃棄が条件であるとしつつ、「制裁と圧力だけでは解決できない」と語った。
・30日アメリカ・トランプ大統領と韓国・文大統領が初の首脳会談。共同声明では北朝鮮に対して「対話の門が開かれている」とだけ表現し、THHAD配備については触れず。韓国では在韓米軍に対し、現在9000億ウォン(900億円)に物価上昇率を足した年間の負担金を払っているが、トランプ氏は増額要求の方針。また、有事の際は米軍が韓国軍に対して指揮権を持つ現状に対し、文大統領は公約では自分の任期中の移管実現を主張している。
 
・8日ソマリア北部プントランドの軍基地をIS系組織シャバブが襲撃。兵士20人以上が死亡。70人以上との説も。
・10日タイ・ワチラロンコン国王が生活拠点のひとつとしているドイツにおいて、自転車で走行中に、14歳少年らにBB弾で狙撃される。
・12日パナマが中国と国交を結び、台湾と断交。台湾と国交のある国は世界で20ヶ国に。
・14日アメリカ・バージニア州のグラウンドで行われる予定だった、恒例の共和党民主党対抗野球の親善試合で、共和党の練習中に対し、男が50発近いライフル乱射。66歳の元不動産鑑定士で、FBではトランプ大統領批判、民主党のサンダース氏支持を書き込んでいた。
・18日マリ・バマコイスラム過激派がリゾート施設を襲撃。2人以上が死亡、犯人のうち2人は射殺、2人は逃亡。
・19日イギリス・ロンドンのモスクに車が突入、モスクに通う信者1人が死亡。犯人は47歳のイギリス人で単独犯と思われる。
・19日フランス・パリの憲兵隊の車列に車が突入し、爆発。犯人はフランス国籍の31歳、イスラム過激派との関係を当局が把握していた。
・20日ベルギー・ブリュッセル中央駅で爆発、犯人は兵士に射殺される。
・22日アフガニスタン南部ラシュカルガ、銀行の前で車が爆発。29人以上が死亡。
・23日フィリピン軍はミンダナオ島を中心に活動する反政府ゲリラ・マウテグループの創設者が死亡したと発表。
・23日パキスタンの各地、市場や飲食店などで爆破や銃撃によるテロが多発、全土で60人以上が死亡。ラマダン明けの時期をねらったもの。
・26日インドのモディ首相が訪米し、トランプ大統領と会談。天然ガスと防衛装備の取引を大幅拡大。航空機100機、F16戦闘機をインドでの共同開発など、3億4000万ドル(400億円)相当。
・27日コロンビアで半世紀に渡って活動してきた左翼ゲリラFARCが和平合意にしたがって武装解除を完了。
・28日香港・返還記念モニュメントを独立派の議員・活動家ら30人が占拠。中国で逮捕されているノーベル平和賞受賞の人権活動家劉暁波氏の釈放などを訴えた。劉氏は末期の肝臓がんと診断され、刑務所外の病院に移送されたが、ドイツへの出国を希望しているとされる。
・27日欧米などで大規模なサイバー攻撃。5月にも起こった「ランサムウェア(身代金型)」で、ウクライナでは廃炉作業中のチェルノブイリ原発でも被害が確認された。
・30日地中海リビア沖でヨーロッパに向かう難民140人を載せたゴムボートが転覆し、60人以上が行方不明。IOM国際移住機関によると、7月までに地中海を越えてヨーロッパ入りした難民は95000人、2169人の死亡が確認されている。
ミャンマー西部のラカイン州でのロヒンギャ族に対する政府の人権侵害問題について、国連が人権理事会の調査団を派遣しようとしたところ、アウン・サン・スーチー与党党首がビザ発行を拒否したことが発覚。

今週のおもなできごと(2017.5.23-6.4)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(2017.5.23-6.4)
[国内/在日米軍/東アジア]
・23日自衛隊制服組トップである河野統合幕僚長が、安倍自民党総裁の「9条3項に自衛隊を明記」という改憲案について、外国特派員協会での講演で「統幕長という立場からではなく、一自衛官として、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるのであれば、非常にありがたい」と発言。
・24日米空軍・横田基地無人偵察機グローバルホークが首都圏では初配備。10月末までの一時配備として5機が飛来予定。北朝鮮・中国の監視が目的であるかどうかは表明されなかった。同機は自衛隊で3機を調達予定。
・24日米海軍が昨年10月以来、南シナ海南沙諸島付近でミサイル駆逐艦を航行させる。「航行の自由作戦」はトランプ政権で初。
・24日米海兵隊が沖縄からグアムへの移転を見直す方針。2020年代前半に19000人のうち9000人を海外に移転することで日米が合意していた。
・26~27日イタリア・シチリアで米・トランプ大統領など4首脳が初参加となるG7サミット。「対テロ、シリア問題を含む外交」が最初の議題となるが、首脳宣言は6ページという異例の短さとなった。安倍首相は日米首脳会談で北朝鮮情勢の重要性を強調し、圧力重視の方向性を確認した。
・26日アメリカ・原子力空母ニミッツ艦隊が6月1日に出航し、西太平洋に展開する予定を発表。
・27日陸上自衛隊南スーダンPKO部隊が4回に分けての帰国が完了。
 
・29日北朝鮮が東部元山から弾道ミサイル発射。450km飛行し、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下。ミサイルは今年13発目。
・29日韓国、文新政権は、在韓米軍がTHAAD(高高度ミサイル迎撃システム)の発射台4基を追加搬入していたことについて、国防省から報告されていなかったと発表。大統領府の調査結果では、搬入は5月10日、新政権の発足前になされたが、国防省が報告を削除したとされる。
・30日米軍がICBMの迎撃実験に初成功。マーシャル諸島から発射する模擬ミサイルをカリフォルニアの空軍基地からミサイル防衛システムで迎撃するというもの。
 
・1日海上自衛隊護衛艦2隻と航空自衛隊F15部隊が、日本海に展開する米軍空母カールビンソン、ロナルド・レーガンと共同訓練。
・1日ロシア・プーチン大統領サンクトペテルブルグでの記者会見で、北方領土交渉について「これらの島に米軍の基地が置かれる。ミサイル防衛システムが配備される可能性がある」ため返還は認められないと発言。米軍についての言及は初めて。
 
・23日フィリピンでISのマクテ・グループとの交戦が続くミンダナオ島全土とバシラン島を含むスールー諸島戒厳令戒厳令は現ドゥテルテ政権では初めて。
・24日インドネシアジャカルタ、道路沿いのバス停のトイレで二度に渡り爆発、警官3人が死亡。実行犯2人も死亡。現場ではラマダンを前にしたパレードが行われていた。警察はISの犯行と推定。
・24日シリア、アサド政権軍がISの「戦争相」マクリ幹部をアレッポ郊外で殺害したと発表。
・25日シリア東部のIS支配地域マヤディーンでアメリカ主体の有志連合が空爆。民間人を主に106人以上が死亡。
 
・25日ギリシアアテネ、パパディモス元首相が車で移動中に手紙爆弾により負傷。
・26日エジプト中部で修道院に向かうコプト教徒のバスに対する銃撃。29人以上が死亡。ISが犯行声明。同日、エジプト軍はリビア東部デルナのISのテロ拠点を空爆したと発表。デルナはアルカイダの支配地域で、拠点もアルカイダのものである可能性が高いとされる。
・29日イラクバグダッドの繁華街で自動車爆弾によるテロ。23人以上が死亡。
 
・31日アフガニスタン・カブール中心部で1.5tの爆弾を積んだ自動車爆弾によるとみられるテロ。90人以上が死亡。日本人二人(大使館職員・JICA職員)が怪我。ISが犯行声明。
・2日カブールで政府のテロ対策に対する数百人規模の抗議デモ。治安部隊が発砲し、7人が死亡。
・3日カブールの葬儀場で自爆テロ。20人以上が死亡。治安部隊の発砲で死亡した、デモ参加者で上院議員の息子の葬儀が行われていた。
 
・1日アメリカ・トランプ大統領が在イスラエル大使館のエルサレムへの移転を「半年間の先送り」を発表。和平交渉を踏まえ、パレスチナを刺激しないためとされるが「問題はいつ移転するかだけ」として、移転を取り下げる考えはないことを強調。
 
・2日フィリピン・マニラのリゾートホテルで発砲・放火事件。37人が死亡。犯人は単独で現場で自殺。ISが犯行声明を出したが、フィリピン当局は強盗とみている。後日容疑者は40代の元財務官僚で、テロではないと発表。
・3日イギリス・ロンドンの中心部ロンドン橋で車が暴走、刃物で通行人を襲撃するテロ。7人が死亡。犯人3人が射殺。うち一人はパキスタン出身の英国人で、昨年テレビドキュメンタリー「隣のジハーディスト」に登場。ISの旗を広げて礼拝する姿などが映されていた。
 
・4日サウジアラビアを中心とした湾岸諸国などがカタールを「イラン寄りのテロ支援国家」であるとして断交。カタールも属している湾岸協力会議バーレーンUAEに加え、エジプト、モルディブモーリタニア、イエメン暫定政権(湾岸諸国が暫定政権を支持するためイエメンに空爆を継続している)など。カタール外務省は「根拠のない主張である」とサウジを批難。カタールはエジプトの「アラブの春」を主導したが、現在の軍事政権に追放されたムスリム同胞団パレスチナハマスを公然と支援している。