おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
参考:今週のおもなできごと(16.2.4-2.29)
[国内]
・2月4日の衆院予算委で、志井委員長(共産)が「南スーダンは情け容赦ない戦闘が続き、まさに内戦」と質問したのに対し、岸田外務大臣は「武力紛争が発生しているとは考えていない」と答弁。安倍首相は、国連が武器の使用をともなう「積極的PKO」を拡大していることから、自衛隊の活動範囲を広げる必要を答弁。3月末の安保法施行により、南スーダンPKOに新任務の追加が可能となるが、次の交替部隊には適用しない方針。
・南スーダンでは昨年8月キール大統領政権と、マシャル元副大統領の反政府勢力が和平合意し、1月22日には暫定統一政府が樹立予定だった。が、マシャル氏が首都であるジュバに入らず、和平合意失敗の観測がなされている。
・21~26日ベトナムで開催された国連核軍縮部会の第一回が終了。90ヶ国とNGOやシンクタンクなどが参加したが、核保有国の参加はなし。日本は当初参加を見送る方針だったが、「核保有国と非保有国の橋渡し」を表明して参加。核兵器の法的禁止を求める動きに対して、日本は「時期尚早」と反対した。
・16~18日にかけて、ベトナムの中部ダナンに海自の哨戒機P3Cが2機派遣され、「南シナ海での遭難対応」として、初の合同図上演習を行った。2機はソマリアでの任務から要員交替のための帰還の途中で、3ヶ月に1度は南シナ海上空を往復しているため、今後もベトナムなどへの立ち寄りを検討している。P3Cはベトナムの次期導入が期待されている機種。
・29日フィリピンと防衛装備品・技術移転協定を締結。海自の中古練習機TC90の貸与を決定。
・14日からパレスチナのアッバス議長が来日。安倍首相、天皇と会談。第三国として、イスラエルとの「国際和平会議開催に協力してほしい」と呼びかけ。また取材に対して、国連安保理にイスラエルの入植活動を批判する決議を求めていくことを表明。2014年にパレスチナが安保理決議を求めた際には、イスラエルはパレスチナに対して2ヶ月に渡る空爆を行い、2000人以上の市民を殺害した。
・ユニバーサルスタジオ・ジャパンの運営組織である米メディア大手コムキャスト(昨年11月に買収)が、USJ沖縄の計画を撤回する方向。USJ沖縄は、菅官房長官が、翁長県知事との辺野古新基地をめぐる討論の中で、沖縄振興策として「必ず実現させる」と強調していた。
・辺野古新基地の仮設桟橋の工事で、防衛省が1年で契約を4回変更し、工事費が59億から147億円の、2.5倍にふくらんでいたことが判明。本体工事についても、契約直後に変更があり、413億円から564億円になっていた。総経費は3500億円とされる。防衛省によると、カヌーなどでの抗議への対処のため、工事区域へのフロートやブイを増設するために予算が上がったとしている。なお、フロートの設置位置は仲井間前知事が認めた岩礁破砕区域の外。
[海外/トルコ・シリア・IS]
・9日シリア・ダマスカスで爆弾テロ、4人が死亡。ISが犯行声明。
・11日国際シリア支援グループ(アメリカ・ロシア・サウジ・イランなど)はシリア内戦の1週間後の停戦を目指して、協議を開始。ISやヌスラ戦線など一部勢力は対象外として、空爆を継続していく方針。シリアのアサド大統領は独自にすべての反政府勢力に対して、攻撃を続行する方針。反体制派に対する補給路を分断することで、1年以内に全国土の統治が回復できる、としている。
・11日アメリカ主導の有志連合・国防相級会議でISへの攻撃強化を決定。
・15日アアザーズの病院や学校にミサイルが着弾し、14人が死亡。トルコは「ロシアがカスピ海からミサイル発射」としている。ロシアは「絶対受け入れられない」と反論。YPGにはロシアからの支援があるとみられる。
・21日シリア・ダマスカス郊外と、第三の都市ホムスで連続爆発テロ。ダマスカスではシーア派民兵の集会を狙った自動車爆弾で30人死亡、ホムスでは自動車2台が爆発し、民間人57人死亡。ISが犯行声明。その後、死亡者数の発表は184人超に達した。
・23日支援グループの会議で、アメリカとロシアが27日の停戦を合意。
・17日トルコ・首都アンカラで爆発テロ、軍関係者ら28人が死亡。18日ディヤルバクルで軍の車列に自動車爆弾、兵士7人が死亡。トルコ政府はトルコ国内のクルド系非合法政党PKKと、シリアのYPGによるものと断定。アンカラの実行犯(死亡)はYPGに属するシリア人であるとした。YPGは「トルコがシリアに軍事介入する口実」として、犯行を否定。のち、シリアの別のクルド系武装組織TAKが「トルコによるクルド人掃討作戦に対する報復」であるとしてホームページに犯行声明を出した。
[米韓・北朝鮮]
・日本は10万円を越す送金の禁止などの独自制裁を決定。アメリカは「正しい方向だ」として評価。
・16日韓国は国外にいる国民に対して、北朝鮮が関与するレストランの利用自粛を呼びかけた。こうした店は全世界に130店舗あるとされる。
・17日米軍のF22が4機、韓国の烏山空軍基地に飛来。
・16日米メディアFOXは民間の衛星写真により、南シナ海の西沙(パラセル)諸島に中国が地対空ミサイルを少なくとも8基配備していることを確認したと公表。ミサイルはHQ9型(紅旗9)で200kmの射程距離。南沙諸島では対空機関砲を確認。
・16日フランス国民議会は昨年11月の同時多発テロ以来の非常事態宣言の3ヶ月延長を可決。5月26日まで。令状なしでの家宅捜索や、市民の自宅軟禁、集会やデモの禁止が可能。
・23日オバマ大統領は演説でキューバにある米海兵隊のグアンタナモ基地を閉鎖する方針を表明。グアンタナモにはイラク戦争の捕虜や、9.11同時多発テロの容疑者など91人が収容されており、米国内法律が適用されないため、拷問や虐待が多発している。ISが人質処刑の際に使うオレンジの服は、グアンタナモの囚人服を模したものである。オバマ大統領は、基地が「テロリスト勧誘に利用されている」として、囚人を米国内の13施設に移す方針。
・25日オーストラリアのターンブル首相は3年ぶりの国防白書を発表。現在GDPの1.8%の軍事費を2020年までに2%に引き上げる。4兆円の予算の次期潜水艦導入計画は、現在日・独・仏の三カ国が検討されている。
・29日イランの国会議員選挙の大勢が判明。ロハニ大統領の改革派と、穏健保守派で、強硬な反米保守を上回る。