日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(5.25-6.10)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(5.25-6.10)
 
[日本]
・26~27日日本をホスト国とするG7首脳会談伊勢志摩サミット。政治・外交についての対話では、安倍首相が中国を念頭に東シナ海南シナ海の安全保障を議題に。
・サミット宣言は外交面では「テロ・暴力的過激主義対策の行動計画」で合意、難民問題には根本的原因に対処する長期的戦略でのぞむ。北朝鮮の核・ミサイル開発に対してもっとも強い非難、ロシアのクリミア統合に対して非難を表明。東シナ海南シナ海の問題については「懸念」の表現にとどまった。核軍縮については「核のない世界に向けた環境を醸成する」として、従来より踏み込んだ表現はなかった。
・27日オバマ大統領が広島訪問。平和記念公園で被爆者と直接対面、17分のメッセージを語った。核軍縮については具体策は語らず。
・サミット拡大会合で安倍首相はスリランカベトナム、チャドなど6ヶ国首脳と会談。中国を牽制するうごきでの協調をはかった。ベトナムに対しては防衛装備の輸出を進める方針で、新造船2隻、中古2隻の巡視船供与を決めている。
 
・25日から日米韓など6ヶ国が韓国をホスト国として潜水艦救出訓練の合同演習。韓国海軍の揚陸艦「独島(竹島の韓国名)」を使用する予定が、海自が難色を示したため、使用艦を変更。また、24日には自衛隊の救難艦が旭日旗を揚げて韓国に入港し、反発を呼んだ。
・26日日本学術会議は軍事研究のあり方を見直す「安全保障と学術に関する検討委員会」を設置。これまでは「戦争を目的とする科学の研究には絶対従わない」としてきたが、現在の技術が軍事と民生の両用に使われる(デュアルユース)の傾向にあるため、線引きが難しくなったとしている。
・在日アメリカ海軍は厚木基地の空母艦載部隊の拠点を、現在の大島-厚木間から、2017年に岩国に移転を計画。現在はCQといわれる着艦資格取得訓練が実施されている。
・30日ヌスラ戦線に拘束されているとして身代金要求の映像が流された日本人フリージャーナリストの新たな画像がネット上に投降される。「助けてください。これが最後のチャンスです」という文章と名前を日本語で書いた紙を持っている。身代金要求額は1000万ドルとされ、期限を切って、支払われない場合にはISに身柄を売り渡すのではないかと言われている。
 
・5月22日~6月4日モンゴルで中韓チェコなど13ヶ国が集まってのPKO訓練が実施。青森の陸上自衛隊40人が参加し、パトロール訓練などを行った。安全保障法制で可能となった駆けつけ警護、ゲリラの包囲・探索、暴動対処、国連施設の警備などの訓練には、今回は参加を見送り、小隊長らが見学するにとどめた。
 
[シリア/トルコ/IS]
・25日AFPが配信した写真で、シリアで行動中の米軍特殊部隊兵士が人民防衛隊(YPG)の記章をつけていたことで、トルコが「容認できない」と強く抗議。YPGはシリアのクルド人の武装組織。アメリカの支援を受けてISと戦う武装組織連合のSDF(シリア民主軍)による、ラッカ奪還作戦の主力となっている。トルコ国内のクルド人組織PKKの兄弟組織であるとされ、トルコはPKKをテロ指定している。
・30日シリア北部イドリブ県で空爆。市民23人以上が死亡。ロシア軍は関与を否定。
・4日アサド政権軍が2014年陥落以来はじめてラッカに進軍。SDFが単独での奪還を進めることに対抗した動き。
・7日トルコ・イスタンブールで警察車両を爆破するテロ。民間人を含む11人が死亡。警察はクルド人政党PKKの犯行と発表。後日、別のクルド人組織TAKが犯行を認める声明。
・8日トルコ南東のシリア国境付近の町で警察本部近くで自動車爆弾によるテロ。3人が死亡。警察はPKKの犯行と発表。
 
[海外]
・29日天安門事件27周年のデモが香港で行われる。参加者は昨年から半減し1500人。香港の占拠が中国の指定した候補者であることに反対してはじまった学生運動である「雨傘革命」の団体が参加をとりやめ。香港の民主化運動は、中国本土の民主化よりも香港独立を主張する傾向が強まっている。
・31日北朝鮮の外交の統括責任者である労働党副委員長が北京を訪問し、中国の党幹部と会談。核実験などで悪化している両国関係の回復をめざしていると思われる。
・4日韓国外相がキューバを初訪問。アメリカとの国交正常化を受け、キューバと国交のある北朝鮮を牽制する狙いか。
・6日国際原子力機関IAEA北朝鮮寧辺の核施設でプルトニウム生産を再開したと発表。
 
・1日アメリカ軍がアフリカ東部ソマリアで武装組織シャバブに対して空爆。幹部殺害を目的としたとされる。
・27日地中海リビア沖でイタリアに向かう難民を乗せたゴムボートが転覆。45人以上が死亡。
・2~3日にかけ、リビア北西部の海岸に117人の難民と思われる遺体が漂着。アフリカ系出身者が多数を占めていた。
 
・30日イスラエルで極右政党「イスラエル我が家」のリーベルマン氏が国防相に就任し、連立政権に参加。
・3日フランスで米中など20ヶ国の外相が「パレスチナ和平交渉再開のための会議」開催。当事国は招かず。パレスチナは歓迎の意向だが、現在の和平交渉の内容に反対しているイスラエルは強い反発を表明。
 
・3~7日シャングリラ・ダイアローグ(アジア安全保障会議)がシンガポールで開催。アメリカ・カーター国防長官は中国の南シナ海軍事拠点化について「懸念がもっとも高まっている」「中国は自国を孤立させる万里の長城を築いている」と表現。爆撃機や無人潜水艇を派遣したり、日韓などと合同演習・パトロールをおこなっていく計画を示し、「航行の自由・飛行の自由」を主張した。中国は「海洋権益を守る」として、両者は対立のまま閉幕。
・韓国は対北朝鮮で米国と共同で進めているTHAAD(地対空高高度迎撃ミサイル)の配備計画については議題にしない方針。THAAD配備には、自国が射程圏に入るため、中国が強い反対を示しており、シャングリラ・ダイアローグでも強く批判した。
 
・3日中谷防衛相はシンガポールでインド国防相と会談。インドとアメリカの海上演習「マラバール」を6月10~17日の日程で東シナ海で開催し、海上自衛隊が参加することを決定。中国軍幹部とは立ち話をし、握手を交わした。
 
・2日中国が東シナ海日中中間線(境界が未確定の海域)付近で進めているガス田開発施設の2基に新たに掘削やぐらが完成していることが確認され、外務省は中国大使館を通じて抗議した。
・7日中国軍戦闘機が東シナ海での米軍偵察機に接近し、飛行妨害。
・8日中国は南シナ海の軍事拠点化が「国際法違反である」として常設仲裁裁判所に提訴しているフィリピンに対し、「一方的で話し合いで解決するという合意に反している」と、提訴取り下げを要求。
・8日南シナ海スプラトリー海礁で中国が築いている人工島に、機関砲・レーダーアンテナと見られるものが確認された。ベトナム紙が報じた。
・8日ロシアの駆逐艦3隻が東シナ海尖閣諸島の接続水域(日本の領海12カイリの外12カイリ)を航行。「ロシアは領有を主張していない」として、日本は抗議せず。
・9日深夜中国フリゲート艦が同海域を航行。外務省が大使館を通じて抗議し、2時間半程度で退去。ロシア軍の航行との関係は不明。
・10日朝鮮半島西部の漢江河口域(南北の中立水域)で違法操業している中国漁船を韓国軍の高速艇が拿捕。

今週のおもなできごと(5.9-5.26)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(5.9-5.26)
[オバマ大統領の動向/核軍縮]
・10日オバマ米大統領がサミット後の27日に広島訪問を決定。現職アメリカ大統領としては初。「核なき世界」を訴えるメッセージを発信し、日米同盟の強化を伝えるものとされる。
・12日韓国の原爆被害者境界がオバマ氏の訪問にあわせ、広島に代表団を送る方針。韓国人の原爆犠牲者は広島で5万人、長崎で2万人。オバマ氏に韓国人慰霊碑も訪問するよう求める。
・アメリカの元日本軍捕虜の団体は、ホワイトハウスから、広島訪問に同行できる元捕虜を要請されたとして、フィリピンで捕虜になり、足尾銅山で強制労働させられていた93歳男性の同行を決めた。アメリカ国内では原爆投下は戦争の早期終結で犠牲者を減らしたとして、原爆を評価する意見が根強く、元捕虜団体もこの立場を取っている。最終的には訪問は中止となった。
・13日スイス・ジュネーブでの国連軍縮部会が閉幕。メキシコなど100ヶ国以上が求める核兵器の法的禁止へ向けた取り組みは、日本や東欧NATO国などの反対で進展せず。日本は米国の「核の傘」を考慮し、徐々に削減する「進歩的アプローチ」を支持している。
 
・11日、2月に丸山和也参議院議員(自民)が国会で「アメリカは黒人が大統領になっている。これは奴隷ですよ」と言った発言を憲法審査会が議事録から削除。
・24日衆議院ヘイトスピーチ法案が可決。ヘイトスピーチを「適法に居住する外国人を排除する言動」と定義。韓国大使館や在日韓国人団体からは一定の評価。一方、対象の範囲が狭い、罰則がない、拡大解釈の余地がある、などの疑問もあがり、人権団体からは「最初の一歩にすぎない」「人種差別を容認しないというメッセージが伝わらない」との声も。
 
・23日オバマ大統領がベトナムを訪問し、フック議長と会談。ベトナム戦争以来の武器禁輸措置を全面的に解除。「包括的パートナーシップ」関係を提唱した。ベトナムでは戦争時の米軍による枯葉剤散布が現世代にも深刻な健康被害を引き起こしているが、アメリカ側は因果関係を認めていない。オバマ氏は謝罪することなく、土壌の除染支援を継続することを表明。
 
[沖縄]
・19日沖縄で20歳の女性が行方不明になっている事件で、県警は米国籍の元海兵隊員・軍属の男を死体遺棄容疑で逮捕。男は女性を性的暴行の上刺殺し、死体遺棄をしたことを認めた。
・24日沖縄の10市議会が抗議決議を可決。
・島尻沖縄相と自民党沖縄県連が1960年締結の日米地位協定の見直し・改正を求める方針表明。翁長知事は地位協定の抜本的見直しを求める抗議文などを外務省に届けた。以前には類似の事件が発生した際、犯人が米軍基地内に逃げ込んだため、地位協定によって日本の警察への身柄の引渡しがなされなかった。
・26日沖縄県議会が「在沖縄海兵隊の撤退」を要求する意見書を全会一致で可決。
 
[国内]
・10日安保法は違憲であるとの立場で活動を続ける憲法学者小林節氏が参議院選挙に向けて、政治団体「国民怒りの声」を立ち上げ。自らも含め、10人以上の候補を擁立する方針。当初は野党の統一名簿を提案していたが、民進党が消極的だったため、としている。
・18日党首討論民進党・岡田代表は憲法改正について、野党も草案を出すべきとの安倍首相の発言に対し「今のままでいい、9条を変える必要はない。草案は出さない」と強く反論。安倍首相は「自民党改憲草案では平和主義が貫かれていると思う」「改憲をしないで、そのために日米関係が悪くなってもいいのか」と反論。
 
・6月のハワイ沖で行われる合同演習リムパックで日米韓が合同でのMD(ミサイル防衛訓練)を行うことが決定される。
・11日日本政府は、北朝鮮の党大会終了にともない、弾道ミサイル発射に備えた「破壊措置命令」を解除。首都圏に運ばれていたPAC3を撤収した。
 
・政府はシリア難民を留学生として受け入れる方針を発表。17年から5年で最大150人の予定。一般的な難民受け入れではないが、政策的にシリア難民を受け入れるのは、今回が初めて。
 
・21日南スーダンPKOの第10次部隊が出発に向けて壮行会。陸自北部方面隊350人の編成。安保法で加えられた「駆けつけ警護」の任務は、今回は見送られる。
・24日北海道の然別陸上自衛隊演習場で、北部方面後方支援隊が演習中に実弾誤射。2名が負傷。30人が敵味方に分かれて行っていた訓練で、空砲使用のはずが9人に79発の実弾が誤って配給されたため。
 
・10日アメリカ海軍のイージス艦南シナ海のスプラトリー礁を航行。「航行の自由」作戦によるもので、3回目の実施。
・17日南シナ海の国際空域で、中国軍機2機が監視中の米軍偵察機に急接近。米国は非難。
・14日ベトナムのフック首相は会見で、サミットに向けて「日本は地域の大国として、南シナ海の平和的解決に向けて積極的な役割を果たしてほしい」と発言。
 
・23日台湾行政院は「海洋協力対話」を立ち上げ。2月に台湾漁船が沖ノ鳥島海域での無許可操業により、日本の海上保安庁に逮捕された事態について、馬前総統が、「沖ノ鳥島は岩」として、日本の排他的経済水域を否定。蔡新政権はそれを継承しない方針。同海域から海岸巡防署の巡視艇を引き上げた。
 
・9日ロシアで、旧ソ連ナチスドイツに対する戦勝記念日。「平和は自然に達成されるものではない」とプーチン大統領は演説。また、昨年の演説で「日本の軍国主義」に触れたが、今年はなかった。
・20日プーチン大統領は会見で、「日露平和条約の交渉において、北方領土についてもはなしあう」と明言。
 
[イラク/シリア/IS]
・11日イラクバグダッドで3ヶ所の自爆テロ、合計93人以上が死亡。爆発は市街地で起こり、美・理容店の前で起きた爆発では結婚式の準備中の新郎新婦が多数犠牲になった。ISが犯行声明。
・17日バグダッドで4ヶ所のテロ。72人以上が死亡。市場でのテロは自爆ベルトを用いた女性の実行犯とされる。ISが犯行声明。
・20日イラクの政治腐敗を糾弾するサドル師支持派のデモ隊が国際警備区域(グリーンゾーン)に突入し、庁舎に乱入。治安部隊が実弾使用し、死者も出ている。
 
・14日シリア東部デリゾールでアサド政権が運営している病院をISが襲撃。戦闘になり、警備の兵士20人、IS側6人が死亡。
・23日シリアの地中海沿岸のジャブラとタルトスでバスターミナルなどの複数の場所で爆破テロ。140人以上が死亡。この地域はアサド政権の支持者が多く、政府軍・ロシア軍の基地があり、治安が「比較的良好」とされていた。ISが犯行声明。ISは支配地域を政権軍などに奪還されて、後退しており、領域の維持よりも政権側の地域におけるテロに重心を移す傾向にある。
 
・16日リビアの統一政府樹立を支援するため、20ヶ国以上の関係国がウィーンで外相級会合。リビアでは東西に分裂していたふたつの勢力が、暫定政権の樹立で合意をしており、関係国はこの暫定政府に対し、対ISでの軍事支援として武器供与や訓練などを行う方針。
 
[海外]
・18日ナイジェリア、2014年にボコ・ハラムにより女子学生200人以上が誘拐されたうち、1人が保護された。監禁中に出産したと思われる乳児をともなっていた。
・16日アルメニアアゼルバイジャンの停戦遵守のため、ウィーンで両国大統領が会談。今年4月にアルメニアが実効支配しているナゴルノ・カラバフ自治州で、94年の停戦合意を破る武力衝突が発生。その後も散発的に戦闘が続いている。
・19日パリ発カイロ行きのエジプト機がギリシア上空で消息を絶つ。エジプト当局がテロの可能性高いと判断。
・20日イスラエルのヤアロン国防相が辞意。ネタニヤフ首相が、連立を組む極右「イスラエル我が家」のリーベルマン元外相に、国防相の地位を打診したため、首相への信頼を失った、としている。
・21日アメリカはアフガニスタンタリバーンの最高指導者マンスール氏を空爆で殺害したと発表。タリバーンの和平交渉への参加を阻み、妨げとなっていたため、としている。25日タリバーンマンスール氏の死亡を認め、後継にアリンザダ幹部が昇格。アリンザダ氏は和平協議を拒む守旧派で、交渉にタリバーン側が態度を硬化させたとみられる。
・23日ローマ法王スンニ派の最高指導者タイイブ総長(エジプト)とバチカンで会談。
 
[極右政治家]
・9日オーストリアのファイマン首相(中道左派)が辞意。当初難民受け入れに反対していたが、難民排斥を主張する右翼の躍進を受けて、受け入れ抑制に転向したが、支持が得られなかったことが大きな要因とされる。公認には与党から、国営鉄道社長のケルン氏が就任。
・10日フィリピン大統領選挙でドゥテルテ氏が勝利。米大統領選のトランプ氏と共通するともいわれる過激な発言が目立ち、「南シナ海の中国の人工島に水上バイクで行き、旗を立てる」などと言う一方、「中国と対話する」との発言も。
・17日アメリカ・共和党の大統領候補のトランプ氏は、インタビューで「金正恩と会談をしたい」「ロシアのウクライナ軍事介入を支持しない」と発言。
・23日オーストリア大統領選。EU協調派の左翼・緑の党ファンダーベレン氏が当選。反移民をかかげる極右の自由党が大幅に躍進し、50.35対49.65ポイントと、辛勝であった。

今週のおもなできごと(4.24-5.9)

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「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(4.24-5.9)
[日本]
5月3日憲法記念日。朝日新聞社のアンケートで、「改憲は不要」が55%、必要とする37%を上回った。「9条改憲の必要はない」は昨年の63%から68%に上昇。自民党が進める緊急事態条項が「必要」は33%、不要は52%。都内では護憲派の集会に50000人が集まる。また、改憲派の集会には1100人が集まり、安倍首相からのメッセージが読み上げられた。
 
・4月27日警察庁はテロ情報などを収集するため、インターネット上の対象サイトを常時自動点検し、収集・分析するインターネット・オシント・センターを設置。オシントはOpen Source Intelligenceの略。
・30日辺野古新基地建設のため、海域を仕切っていたフロートが、裁判所の和解調停に基づき、撤去を開始。3~4週間かかる見込み。
・2~13日スイス・ジュネーブ国連軍縮作業部会の第二回が開かれる。メキシコ・ベトナムなどが中心で「核兵器の法的禁止」を目指す中、アメリカ・ロシアなどの核保有国はボイコット。日本はアメリカに配慮し、法的禁止に否定的。
・6日ロシア・ソチで安倍首相とプーチン大統領が会談。北方領土問題の解決や、平和条約締結交渉を進めることで合意。
 
[日本/アジア太平洋地域]
・26日日本が名乗りを上げていたオーストラリアの次期潜水艦はフランスに決定。日本からは三菱重工川崎重工による「そうりゅう」型が挙げられていたが、技術移転の面などで落選したものと考えられる。次期潜水艦の予算は5000億豪ドル(約4兆3000億円)。
・26日海上自衛隊護衛艦「いせ」がフィリピン北部スービック港に寄港。インドネシアで行われた多国籍間訓練コモドに参加した帰路、ベトナム軍の幹部などを乗せて南シナ海を航行した。
・1日から岸田外相がアジア歴訪。中国の南シナ海での軍事行動についての言及は少なめ。
・2日防衛省はフィリピンに海上自衛隊の中古練習機TC90を5機貸与することを決定。2014年の防衛装備移転三原則から初めての貸与となる。
 
・2月25日台湾漁船が沖ノ鳥島周辺での無許可操業により、海上保安庁に逮捕される。台湾では抗議デモが起き、政府は「沖ノ鳥島は島ではなく岩礁」と日本の排他的経済水域であることを否定するコメント。
 
[米韓/北朝鮮]
・アメリカは北朝鮮に対し、北朝鮮国内の市民に対する人権侵害について、政府当局者10人を入国禁止・資産凍結などの制裁対象に指定。
・28日北朝鮮江原道から中距離弾道ミサイル・ムスダンとみられる物体2発を発射。失敗して飛行せず。ムスダンは発射台つきの車両で移動するため、事前に兆候を把握することがむずかしい。
・6日より北朝鮮の党大会が開催され、9日、金正恩主席を新ポスト「党委員長」に認定。
 
[中国]
・中国が軍の体制を中央集権型に転換する方針にもとづき、北京市西部に「統合作戦指揮センター」が完成。習主席が視察し、同センターの「総指揮」に就任。軍最高指揮官として統合する地位にあたる。20日新華社通信が報道。
 
[シリア]
・24日停戦協定下にあるシリア・アレッポの政権軍支配地域で政権軍が空爆し、16人以上が死亡。砲撃により10人以上が死亡。
・25日アメリカ・オバマ大統領はシリアに特殊部隊250人を増派すると発表。対ISで戦闘を続けている反政府勢力への支援と指導のためとされる。
・25日シリア・ダマスカスで爆破事件。15人以上が死亡。ISが声明を出す。
・28日シリア・アレッポ国境なき医師団の小児科の拠点であった病院が空爆され、50人以上が死亡。
・5日シリア・イドリブ県の避難民キャンプに対し、空爆があり28人以上が死亡。現地ではアサド政権かロシア軍機によるものとみられている。
・7日シリアのヌスラ戦線に拘束されていたスペイン人のフリージャーナリスト3人が解放。3人は昨年7月より拘束されており、同じヌスラ戦線に拘束されているとされる日本人ジャーナリストとも、一時期一緒に拘束されていたと発言している。
 
・27日トルコ西部ブルサで爆発事件。25歳の女による自爆テロとみられる。
・30日イラクバグダッド、反欧米のシーア派を率いるサドル師を支持するグループが国会に乱入、一時機能停止に。
・1日トルコ南部ガジアンラップで県警本部前で自爆テロ。警官2人死亡。当局はISの犯行と報じる。
・1日トルコ南部キリスでシリア側のIS支配地域から着弾。民間人7人負傷
・1日トルコ南東部ヌサイビンで軍を狙った爆弾攻撃。兵士3人が死亡。軍はクルド人組織PKKの犯行と発表。
・2日イラン・テヘランでロハニ大統領が韓国・朴大統領と会談し、「世界中の、とりわけ朝鮮半島での核廃絶を希望する」と発言。北朝鮮核武装への反対意見とされる。イランは昨年六カ国協議に応じて核開発を中止している。
・5日トルコのダウトオール首相が辞意。大統領権限の拡大を進めるエルドアン氏との対立が解決できず。
・8日エジプト・カイロで私服警察官の乗ったマイクロバスに武装襲撃、警官8人が死亡。ISエジプトが犯行声明。
 
・26日南スーダン和平合意は、反政府軍のトップであるマシャル氏がジュバに入り、副大統領に就任。マシャル氏は合意内容を不服として1月にはジュバ入りしていなかった。29日にキール大統領を挙げる暫定政府が発足。
・4日アメリカ大統領選挙で、共和党のトランプ氏がインディアナ州予備選で勝利。他の候補が撤退を表明し、トランプ氏の指名獲得が確実視される。トランプ氏は米軍の海外展開に対し「世界の警察ではいられない」として、日本や韓国にも「駐留するなら全額負担すべき」「自主防衛のための核武装も検討しうる」などと発言している。
・5日投票のあったイギリス・ロンドン市長選挙で労働党のカーン氏がイスラム教徒としてはじめて市長に当選。カーン氏はパキスタン移民の二世。

今週のおもなできごと(4.16-4.23)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(4.16-4.23)
[国内]
・14日から群発している熊本県周辺の地震の支援物資の輸送のため、政府は17日米軍に普天間基地所属のオスプレイの支援を要請。当初は海上自衛隊の大型護衛艦から発着の予定だったが、18日から23日まで熊本空港から南阿蘇村まで36トンの物資を輸送した。
防衛省地震対策として300人規模の見通しで「即応予備自衛官」を召集。東日本大震災以来2回目。
・20日「国境なき記者団」の「報道の自由度ランキング」が発表。日本はG7で最低の72位(2010年11位→15年61位)。特定秘密保護法などに問題があるとされる。
・来日中の国連人権委員会の特別報告者であるアメリカの法学者が日本の「表現の自由」について中間報告。秘密保護法の問題や、「中立・公平」を求める政府の圧力によりメディアが自己検閲しているとして厳しい評価。
・22日国産初のステルス戦闘機の実証機X2が愛知県営名古屋空港で初飛行。三菱重工など200社が関与し、400億円の開発費とされる。
 
・21日ニューヨークの国連本部で北朝鮮外相が演説。核保有の米国が軍事演習を繰り返す以上、北朝鮮核兵器を保持することは正当でくうぇあると発言。
・23日北朝鮮咸鏡南道沖の日本海上から潜水艦発射型の弾道ミサイルと思われる物体一発を発射。30km程度飛行し、海面に落下した。
・日米韓は国連安保理で、北朝鮮が再度核実験を行った場合の制裁措置として、各国に「原油の輸出停止」と「自国の領空通過の禁止」を要求。
北朝鮮外相はニューヨークでインタビューに答え、米韓の演習をやめれば、核実験を停止する用意があると発言。
 
[シリア和平協議]
・13日に行われたシリアでの人民議会選挙はアサド政権の連立与党が8割の得票で勝利。選挙は政権の支配地域でのみ実施されたため、政権の事実上の「正当性」を担保するためのものと国内からは批判。
ジュネーブ国連主導のシリア停戦の協議が続く中、18日政権軍はアレッポでの作戦を継続。停戦違反とされる。ラタキア、ハマなどでも戦闘を継続している。
・19日停戦協議に参加していないヌスラ戦線が有力な地域・イドリブで2ヶ所の市場に対して政権軍によるものとみられる空爆。44人以上が死亡。
・21日反政府派の主流である「最高交渉委員会」が、「アサド政権が虐殺を続けている」として、和平協議から一時離脱。
・18日アメリカ・国防総省はIS対策としてイラクに特殊部隊217人と攻撃ヘリ・アパッチなどの増派を決定。合計4087人に。より前線に近く活動するもので、モスル奪還を目指す。
・19日アフガニスタン・カブールで要人警護施設前でトラックが自爆し、銃撃戦。民間人含む28人以上が死亡。
・20日リビアからイタリアに向かう難民船が地中海で転覆。500人以上が死亡。ソマリアなどからの難民と思われる。
 
[イエメン和平協議]
・20日アメリカ・オバマ大統領がサウジアラビアを訪問。イランへの経済制裁解除によって、冷え込んだサウジとの関係改善につとめた。21日サウジなどが主導してイエメン空爆をしている湾岸協力会議と会談。ISなどの過激派打倒のため、さらなる措置を約束。
・21日クウェートでイエメン和平協議がはじまる。ハディ暫定大統領派と対立するフーシ派の代表団が参加。
 

今週のおもなできごと(4.1-4.15)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(4.1-4.15)
[核不拡散]
・1日ワシントンの核保安サミットはISなどを念頭に、「核テロの脅威に対して連携」をしていく共同宣言を採択して閉幕。世界には2000トン以上の高濃縮ウランプルトニウムが分散しており、核物質や原子力施設に対するテロ対策が不十分であることの認識を表明した。
・11日G7外相会合が広島で開催。共同声明:
 ・ISなどに対するテロ対策での具体的行動計画の策定
 ・北朝鮮による核開発・ミサイルへの批難、拉致を含む人権問題に対処すること
 ・ロシアのウクライナクリミア半島併合への批難
・海洋安全保障に関する合意:東シナ海南シナ海の状況を懸念する
外相会合ではアメリカの閣僚としてはじめてケリー国務長官が広島訪問。平和記念公園原爆資料館原爆ドームを訪れた。核軍縮に関する「広島宣言」を採択、日本は「核兵器の非人道性」を盛り込む主張を取り下げ。米英仏には核軍縮の具体的な義務を課さない内容となった。
 
[国内/自衛隊]
・1日福岡地裁による和解のため、工事が停止中の沖縄・辺野古新基地で、海上からカヌーで抗議活動を続けている市民のうち、芥川賞作家の男性が「臨時制限区域」に立ち入ったとして、米軍により拘束され、海上保安庁に引き渡され逮捕。
・6日鹿児島県の鹿屋海上自衛隊基地で、飛行点検機U125(入間基地所属)が電波施設点検の飛行中に消息を絶つ。乗員6人は、7日に山中で4人、8日に2人が心肺停止の状態で発見され、機体の破片も見つかる。
・12日海上自衛隊護衛艦「ありあけ」「せとぎり」がベトナム南シナ海の要衝・カムラン湾に寄港。ベトナムはこれまで同港への外国船入港を厳しく制限しており、日本からは戦後初。
・15日海上自衛隊潜水艦はくりゅうがオーストラリア・シドニーに入港。26日までの日豪共同訓練トライデントに参加。また、オーストラリアの潜水艦受注には日本が名乗りを上げており、そのためのアピールとも見なされる。
 
[北朝鮮/米韓]
・1日北朝鮮咸鏡南道から地対空ミサイルと推定される物体が日本海に向けて発射。
・8日韓国政府は北朝鮮が海外に展開しているレストラン(所在はあきらかにせず)から従業員ら13人が脱出し、韓国に入ったと発表。11日昨年北朝鮮軍の偵察総局の大佐クラスの軍人が韓国に逃亡したことを発表。これまでに脱北した最高位の軍人であるとされる。
・15日北朝鮮は東部・江原道元山から弾道ミサイルと思われる物体を発射。グアムを射程に収める中距離弾ムスダンの初実験と思われるが、失敗して近距離で墜落したと推定。
 
[シリア/トルコ/IS/リビア]
・3月27日にシリア政権軍が10ヶ月ぶりにISから奪回したパルミラで、42人の遺体が発見される。IS占領下での殺害数は280~400人とみられている。
・1日、イラク南部アンバル州の都市をイラク政府軍がISから奪還。地下牢に収容されていた1500人の市民を救出。
・4日ギリシア、EUトルコ合意に基づく難民抑制策として、ギリシアにとどまっている難民のトルコへの送還を開始。ギリシアの東部には現在5000人以上の難民がとどまっており、4日も送還数よりも多い300人以上が到着した。
・5日リビア・首都トリポリを拠点とするイスラム勢力の政権が職務を停止し、昨年12月に合意にいたった国連が樹立を目指す統一政府に権限委譲することを表明。リビアは東西に分裂してふたつの勢力が政権を主張しており、その間隙をISが武力行動で支配を広げている。東部に政権を持つ世俗派勢力は統一政府をいまだ未承認。
・7日シリア・ダマスカスでセメント工場の作業員3000人以上がISに拉致される。
・13日シリアで人民議会選挙。アサド政権支配地域のみで実施され、現政権の「正当性」を担保するものとみられる。
 
[海外]
・2日アゼルバイジャンからの独立要求をしているナゴルノ・カラバフ自治州で、94年の停戦合意以来初の武力衝突。民間人を含めた30人以上が死亡。同州はアルメニア実効支配をしており、ロシアの支援を受けているとされる。5日に双方が停戦を宣言した。
・11日イエメン停戦が発効。15年3月からのサウジアラビアなどの空爆により6000人以上が死亡したとみられる。
・14日アメリカ軍が25年ぶりにフィリピンに駐留することが正式決定。フィリピンは25年前の改憲で、他国軍基地の設置を禁じているが、フィリピン軍基地の共同使用という形で国会で承認された。15日からの米比合同軍事訓練に派遣された部隊を前倒しで残留させ、秋には駐留部隊を送る。
 

今週のおもなできごと(3.19-3.31)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(3.19-3.31)
[北朝鮮・米韓]
・21日北朝鮮は東岸の咸鏡南道から日本海に向けて5発の短距離発射体を発射。スカッドミサイルと推定される。
・29日北朝鮮は東部の元山から北東に短距離発射体を発射。ロケット砲か。内陸に落下したと推定される。
・26日アメリカ・共和党大統領候補で極右的発言の目立つトランプ氏は取材に答え「在日米軍は大幅削減するか、日本が駐留費用を全額負担すべき」「北朝鮮の核の脅威があるなら、日韓は独自に核保有もありうる」と発言。オバマ大統領ほかは核拡散の流れに反するとして、強く批判。
・30日韓国防衛省は中期計画を発表。17~21年で予算は22兆円、北朝鮮による奇襲攻撃を想定した内容での、軍備の増強をはかるとしている。
・31日ワシントンでの世界核保安サミットで、日米韓首脳会談。北朝鮮の核・ミサイル問題を巡り、「緊密に連帯する」ことを確認。
 
[国内]
・22日内閣は共産党について「警察が暴力革命の方針に変化がないと見なしており」「破防法に基づく調査対象団体」であるとした国会答弁を閣議決定
・26日中谷防衛相は県・市を飛び越えて補助金を出している辺野古3地区の区長と会談。その後移設反対の名護市長と会談したが、話し合いは平行線に。
・29日安全保障法制が施行。今夏ハワイで行われ、日本も参加するアメリカの多国間軍事演習リムパックには、安保法にもとづくプログラムは盛り込まない方針。昨年末のアメリカでの準備会合でもすでに表明したとされている。
・30日野党5党が共同で国会提出した安保法の廃止案について、自公幹事長らは会談で審議に応じない方針を確認。
福知山陸上自衛隊史料館に「2013.12.16南スーダンPKO宿営地に着弾した」というキャプションとともに、もち帰られた小銃の弾丸が展示されていることが発覚。防衛省は宿営地に着弾があったことを認めておらず、キャプションは即日撤去、弾丸も後日撤去された。
 
[シリア・トルコ・IS]
・18、19日シリアのラッカをロシアが空爆。民間人55人が死亡。
・25日アメリカが主導の対IS有志連合はシリア領内に派遣した特殊部隊が、ISのナンバー2の人物を殺害したと発表。
・27日シリア・アサド政権軍は10ヶ月ぶりに世界遺産遺跡のあるパルミラをISから奪還。シリア・イラクで弱体化しているISは、リビアなどに拡散している。
・31日トルコ南東部ディヤルバクルで、警察車両が爆破されるテロ。警察官7人が死亡。トルコ政府はクルド人組織PKKの犯行であるとして非難。
 
・22日ベルギーブリュッセル同時多発テロ。空港で14人が死亡する爆発。空港の監視カメラが3人の容疑者を確認。EU本部のある地下鉄駅が20人死亡の爆発。
・アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、バチカンなどが連帯のメッセージを送り、名所の建物などがベルギー国旗の色にライトアップされた。
ベルギー同時多発テロ容疑者は原発を狙っていた可能性が明らかに。原子力研究所の技術者の動向を撮影していたデータが発見される。ベルギー国内では2ヶ所、7基の原発が稼働中。
・27日ブリュッセルで「テロに屈しない」ことをテーマとした市民デモが緊急事態宣言にもとづき中止に。代わって当日は地下鉄テロ事件近辺の広場で追悼集会が行われたが、移民排斥を訴える極右市民300人が乱入し、混乱。
 
・21日アメリカのオバマ大統領が国交回復を受けて初めてキューバを訪問。ラウル・カストロ議長と会談し、経済協力を確認。アメリカが要求するキューバの人権状況改善と、キューバが要求するグアンタナモ基地の全面返還(収容所の閉鎖は検討されている)については話は平行線。フィデル・カストロ前議長はアメリカが過去の侵略行為に対する謝罪がないとして、批判のコメント。
・23日イエメン内戦について、国連の仲介担当者は4月10日から全域停戦に入り、18日からクウェートで和平協議を行うことを発表。
・27日パキスタン・ラホールで遊園地で自爆テロ。72人以上が死亡。27日はイースターのため、キリスト教系住民が多く訪れていた。TTPが犯行声明。
・29日フィリピン領海でイスラム系武装組織アブサヤフを名乗る集団に、インドネシアの石炭運搬船が襲撃され、身代金1億2800万円が要求される。アブサヤフはフィリピンなどで身代金目的の要人誘拐や企業脅迫などを行っている。
・30日フランス・オランド大統領はテロ対策を盛り込んだ憲法改正を断念。人権侵害であるとの異論が強まったため。

今週のおもなできごと(16.3.1-3.19)

 

 
おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(16.3.1-3.19)
[米韓・北朝鮮]
・2日国連安保理北朝鮮の制裁決議案を採択。鉱物の輸入禁止や、航空燃料の輸出禁止など。
・7日から韓国での米韓合同軍事演習がはじまる。アメリカ側からは例年の2倍の15000人、韓国は1.5倍の29万人が参加する最大規模。「ゲリラ攻撃に対する防衛」「局地戦」「空爆」を想定した「5015計画」が新たに策定された。
・これに対して北朝鮮は「我々の軍事対応はすべて先制攻撃方式に転換した」と対抗。
・9日北朝鮮金正恩主席が現地指導という形で、ミサイル搭載型の核弾頭とされる物体を公開。
・9日国連の制裁決議にもとづき、中国が北朝鮮の船舶を複数の港湾で入港拒否していることが判明。中国は北朝鮮の最大の貿易相手国。
・アメリカはB2ステルス爆撃機(核搭載が可能)を3機、太平洋軍管内に配備したと発表。米韓訓練の参加が目的とされる。
・10日北朝鮮が南部サッカンモルからスカッド短距離弾道ミサイル2発を発射。飛距離500kmに到達し、日本海に落下。日米韓は発射の兆候つかめず。
・15日北朝鮮は長距離弾道ミサイルの「大気圏再突入模擬試験」に成功したと発表。
・16日オバマ大統領は対北朝鮮経済制裁を拡大。17の個人・団体と20の船舶をあらたに制裁対象とし、鉱物・軍関連の金融機関などとの取引凍結。
・18日北朝鮮は西部平安南道から日本海に向けてノドン型中距離ミサイル2発を発射。1発は海上に落下、2発目は空中爆発。
 
[中国・南シナ海尖閣]
・中国で開催されている2016年の全人代南シナ海に対する国防予算が昨年の1.9倍の1億2107万元(21億0180万円)に決定した。
・海自の練習潜水艦「おやしお」がフィリピン・ベトナムに寄航する計画を発表。潜水艦1隻と護衛艦2隻の体勢で3月19日出航、南シナ海を航行し、4月に到着。
・14日アルゼンチン南部の排他的経済水域で違法操業していた中国漁船に対し、沿岸警備隊が発砲し、撃沈する。乗組員は全員救助された。
・16日に尖閣諸島に中国公船「海警」3隻が侵入、警告を受け、1時間半で退去。19日に3隻が侵入、2時間で退去。今年7回目。
・18日アメリカ・ワシントンでフィリピンとの戦略対話、フィリピンの5基地を共同使用することで合意。米軍はフィリピンに基地を設けることができないが、法改正により一時的な滞在は可能となった。
 
[国内]
・安倍首相が改憲に意欲的な発言。1日の衆院予算委では「3分の2が可能となった条文から取り組む」、2日の参院予算委で「在任中に改憲を成し遂げたい」。
内閣府調査「中国への親しみを感じるか」が、「感じる14.8%/感じない83.2%」と発表。「日中関係は良好だと思わない」は85.7%。「親しみを感じる」は、韓国33.0%で去年より1.5% 増。アメリカは84.4%。3000人に面接調査し、1801人の有効回答を得たもの。
・2017年の高校教科書検定結果発表。日本史・現代社会・地理教科書で、
政府見解を記述するよう指導されたのちに合格するケースが多数。南京事件、「慰安婦」、集団的自衛権自衛隊についてなど。地理で領土についての記述は1.6倍に。
 
・4日国が沖縄県を訴えていた、辺野古新基地の代執行訴訟で、国は福岡高裁の和解案を受け入れ。安倍首相は埋めたて工事の中断を決定したが「辺野古が唯一の選択肢という考え方になんら変わりはない」と発言。また、ボーリング調査は継続する方向。
・13日沖縄・キャンプ・シュワブの米海兵隊員が県内のビジネスホテルの廊下で酔っていた女性を自室に連れこみ、抵抗のできない状況で性的暴行をはたらき、緊急逮捕される。
 
防衛省は有事に自衛隊を輸送するための民間フェリー2隻を250億円で契約。2025年まで。
防衛大学校の2016年度卒業生419人のうち47人が任官拒否。昨年の25人から倍増。過去最大は湾岸戦争のあった91年。
・18日防衛省東芝に発注したF15戦闘機を偵察機に改良する事業で、東芝システム開発が間にあわず訴えられた裁判で、東京地裁東芝に12億3700万円の違約金を命じた。
 
・19日参議院予算委で横畠内閣法制局長官核兵器の使用は違憲ではないと答弁。「あらゆる武器の使用は国内法・国際法の許す範囲で使用すべき」「核兵器は禁止されていると考えていない」とした。日本には非核三原則があり、憲法9条は「武力の行使は永久に放棄する」と書かれている。
・31日からアメリカで核保安サミットが開催される。安倍首相はこの場で、北朝鮮問題について日米韓首脳会談を持つことに意欲を表明。
 
[IS・トルコ・シリア]
・6日イラク・ヒッラで自爆テロ、60人以上が死亡。ISが声明。ヒッラ周辺にISの拠点はこれまでないとされていた。
・8日トルコ南部のキリスにシリア側からのロケット弾8発以上が着弾、2人死亡。ISと推定。
・14日国連主導のシリア和平協議がジュネーブで再開。ISやヌスラ戦線などは招待されず。
・14日ロシアがシリアから主力部隊を撤収。地対空ミサイルなどは残す。
・17日シリアのクルド人組織PYDが「自治区」樹立を宣言。アサド大統領は「宣言に正当性はない」としている。
 
・17日シリアで拘束されていることが懸念されていた日本人フリージャーナリスト本人と思われる談話の動画が、アルカイダ系ヌスラ戦線の仲介者によって投稿される。ジャーナリストはISに拘束されていると誤報が流れたのち、家族などが否定した経緯がある。ヌスラ戦線はISに比べて、人質を処刑するのではなく、身代金目的であるケースが多いとされる。
 
・13日トルコの首都アンカラで爆発テロ。34人以上が死亡。爆発テロは半年で3回目。治安当局はクルド人組織PKKによるものと推定。15日政府は男女二人の実行犯をPKKと身元特定し、14日イラク北部のPKK拠点を越境空爆、15日トルコ南東部のPKK勢力に対して掃討作戦。
・18日実行犯はPKKと対立している別のクルド人組織TAKと判明。TAKは犯行声明を出していた。
・19日イスタンブールの繁華街で爆発テロ、外国人4人が死亡。政府はPKKの犯行と発表。ISが犯行声明を出す。
 
[海外]
・1日アメリカ大統領選挙予備選の「スーパーチューズデー」で11州で投開票。共和党の極右候補トランプ氏が7州を制した。民主党クリントン氏が優勢。その後も大勢は変わらず、トランプ氏とクリントン氏が首位。
・2日アラビア半島湾岸協力会議(6ヶ国)がレバノンシーア派組織ヒズボラをテロ指定。11日アラブ連盟(22ヶ国、機構が参加)がテロ指定。アラブ連盟参加のイラクレバノンは賛成せず。ヒズボラレバノンで合法政党として活動し、国会に議席があり入閣もしている。
・5日タリバーンアフガニスタン政府との直接和平協議に応じないと声明を出した。
・5日ソマリアでアメリカがIS系組織アル・シャバブの訓練施設をはじめて空爆。150人を殺害したとする。
・7日チュニジア東部リビア国境近くベンガルデンで武装集団が軍・警察を襲撃し、戦闘中市民7人が巻き添えで死亡。兵士など10人が死亡、武装集団の28人を殺害。
・7日パキスタン北西部シャブカダルで裁判所に自爆テロ。民間人16人以上が死亡。TTPが犯行声明。
・8日、9日とイランがミサイル実験。ミサイルの機体には「イスラエルを粉砕せよ」と書かれていた。
・12日イスラエルパレスチナガザ地区ハマスの拠点空爆空爆は2014年以来。民間人の子ども2人が巻き添えで死亡。