おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
参考:今週のおもなできごと(2017.9.1-9.30)
[国内]
・28日秋の臨時国会が冒頭解散となり、10月に衆議院選挙が行われることとなる。安倍首相はこの選挙を「国難突破選挙」であるとして、少子高齢化、朝鮮半島情勢を「国難」と位置づけた。
・29日民進党・前原党首は新政党「希望の党」から、すべての立候補者を公認する、とし、事実上の民進党の解党を発表。希望の党代表・小池都知事は「安保・憲法観といった根幹の部分で一致している人」以外を排除すると会見で表明。
・30日日本維新の党が選挙公約に9条の改憲を明記。具体的な条文は決まらず。会見では「核保有も議論が必要」とした。
・30日日本のこころが選挙公約に「敵基地攻撃能力保有」「自主憲法制定」を盛りこむ方針を発表。
・23日麻生副総理は講演で、朝鮮半島有事を念頭に「難民が10万人単位で押し寄せてくる」「武装難民かもしれない。警察で対応するのか、自衛隊防衛出動か、射殺か」と発言。自衛隊の防衛出動は「武力攻撃事態」に対応するものとして設定されており、難民対応は含まない。
[北朝鮮/アメリカ/国連総会]
・15日北朝鮮が平壌近郊から火星12と推定される弾道ミサイル1発を発射。北海道上空を通過し、3700km飛翔して太平洋上に落下。日本国内ではJアラートが発令。北海道・東北で222校が登校時間を遅らせ、北海道の1校が休校。
・今回の発射は金委員長が現地指導したと北朝鮮では報道。また移動式発射台から直接の発射のため、準備時間が大幅に短縮され1時間以下となったとみられる。
・アメリカ・ニューヨークで国連総会。18日アメリカ・トランプ大統領はイスラエル・ネタニヤフ首相と会談し、イランの「地域への悪影響」に対抗することで一致。トランプ大統領は前政権でのイランとの核合意に反対を続けており、破棄を主張。
・18日安倍首相は安保理理事国であるエチオピアなど、アフリカの5ヶ国と、イスラエルとの首脳会談。北朝鮮への安保理の制裁決議の完全履行を求めた。
・19日国連総会の一般討論でトランプ大統領が初演説。「米国と同盟国を守らなければならない時、北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」。日本人拉致被害者についても言及。
・20日安倍首相が演説。8割を北朝鮮問題に費やす。「対話による問題解決の試みは無に帰した」とする一方で、北朝鮮は立地と勤勉な労働力によって国内経済を立て直す可能性を持っているとも。
・21日北朝鮮・金委員長が初の本人声明。米・トランプ大統領に対し「火遊びが好きなチンピラ」と罵倒し、「史上最高の超強硬措置を断行することを考慮している」と発言。国連総会に出席中の北朝鮮・李外相は「歴代最大級の水爆実験を太平洋上で行うのではないか」としつつも、委員長の判断のため「よくわからない」とした。
・25日北朝鮮・李外相はトランプ氏の批判を「明白な宣戦布告」とし、「アメリカの戦略爆撃機を北朝鮮の領空でなくても撃墜することを含む、あらゆる対応を想定している」と発言。
[オスプレイ]
・29日米軍普天間基地所属のオスプレイ2機が新石垣空港に緊急着陸。1機は自力走行ができず、牽引された。
・29日米軍のオスプレイ1機がシリアで墜落。原因は発表されていない。
・15日イギリス・ロンドン南部の地下鉄駅で爆発、簡易な爆破装置を使ったテロとみられ、22人が負傷。18歳少年が逮捕される。ISが犯行声明。
・16日中国軍の弾道ミサイルなどを担当するロケット軍のトップ司令官が交替。今年に入って、陸海空と全部隊の司令官が、習主席と関係の深い人物に交替。
・16日コンゴに避難していた隣国ブルンジの難民に対し、コンゴの治安部隊が発砲、18人以上が死亡。難民らは刑務所に拘束された仲間の解放を求めて抗議していた。
・24日ドイツ総選挙。与党キリスト教民主同盟が1位となり、メルケル首相が4選。連立政権の政党は得票を伸ばすことができず、難民排斥を主張する「ドイツのための選択肢AfD」が2013年の4.7%から12.6%と急進。
・27日アメリカ・マティス国防長官が予告なくアフガニスタンを訪問、ガニ大統領らと会談。同日カブールの空港で迫撃砲による武装集団の攻撃があり、1人が死亡。タリバーンが犯行を認めマティス氏の乗る飛行機を狙ったと主張。
[イラク/クルド/イラン/トルコ/シリア]
・アサド政権軍と反政府軍が停戦中のシリア北西部イドリブ県に、アサド政権を支持するイラン、ロシアと、反政府軍を支援するトルコが合同で停戦監視団を派遣することを決定。
・18日イラク西部のクルド人自治政府で、クルド系政党KRGが25日に予定しているクルド人国家として独立するための住民投票に対し、トルコ政府が国境付近で軍事演習を行い、中止を求める圧力を強める。クルド人はトルコ・イラク・イラン・シリア国境に住む「世界最大の国を持たない民族」といわれている。
・23日イランが国産の新弾道ミサイル発射実験に成功と報道。射程2000kmあり、イスラエルが射程距離に入る。
・25日イラクのクルド人自治政府で独立の住民投票が実施され、27日に賛成92.73%と確定、KRGのバルザニ大統領が勝利宣言。イラクと独立に関する協議に入るとしているが、イラク中央政府は住民投票は無効であるとし、交渉を拒否。KRG自治区にある空港の権限の移譲を求め、国際線の発着を禁止した。イランはKRGと接する国境を封鎖し、トルコは軍事演習を続けており、イラク政府は3ヶ国によるKRG自治区の封鎖を検討。
・29日アメリカ・ティラーソン国務長官は「統一されたイラクを支持する」として、投票の正当性を否定。
今週のおもなできごと(2017.8.30-9.14)
おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
参考:今週のおもなできごと(2017.8.30-9.14)
[北朝鮮]
[日本]
・9月1日東京・墨田区の横網公園で、関東大震災の死者を追悼する「東京都慰霊堂大法要」が開催。同園内で同時に行われる震災時のデマなどで虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典には、例年東京都知事がメッセージを送っていたが、小池都知事は中止。記者会見で、小池都知事は「民族差別という観点より災害で亡くなられた方々、様々な被害によって亡くなられた方々への慰霊をしていくべき」と、中止理由を語った。
・2018年度の防衛省の予算請求額は5兆2551億円となる。過去最大で当初請求額から(前記事「前年度から」は誤り)2.5%の増。いったんは導入を見直す方針だった無人機「グローバル・ホーク」を、再び3機の導入継続に戻し、予想される導入費用も510億から630億円に拡大。
・9月1~6日横須賀基地に所属する米空母ロナルド・レーガンの艦載機が厚木基地で模擬着艦訓練を行う。タッチ・アンド・ゴーを繰り返す同訓練は、騒音がひどいとして硫黄島での訓練が通常実施されていたが、2012年以来5年ぶりの厚木での実施となった。神奈川県は抗議。
・ノーベル平和賞受賞団体である国際平和ビューローIPBが選定する「ショーン・マクブライト平和賞」は、辺野古新基地に反対するオール沖縄会議に満場一致で決定。「たゆまぬ軍縮への努力と、軍事化・基地に反対する非暴力的な必死の頑張り」が評価された。
・12日自民党の憲法改正推進本部の全体会議。安倍総裁が提案している「9条に自衛隊を明記する」改憲案を、条文を作成して提示、臨時国会で党の案を国会に示し、来年の通常国会で発議する日程で、意見をまとめる方向に。従来の自民党改憲案にのっとり、戦力非保持と交戦権の否定を書いた9条2項の削除を求める意見が続出し、会議は紛糾した。
・14日安倍首相はインドでモディ首相と会談。防衛・安全保障での協力強化と海上共同訓練の拡大で合意したが、売り込み交渉をしているUS2救難飛行艇の購入はインドが難色を示し、決まらず。
・海上自衛隊が今月5日以降、日本海で米イージス艦に給油活動を複数回行っていたことが判明。補給艦ましゅうなどがミサイル警戒にあたっている米海軍のイージス艦などに実施、安保法制の後方支援に基づくものだが、同法により政府からは正式発表はなされなかった。
[米韓]
・21~31日に実施された最大の米韓合同演習「乙支フリーダム・ガーディアン」で、米軍の核搭載能力を持った戦略爆撃機B1Bの参加を韓国が拒否していたことが報道される。
・7日韓国に残る4基のTHAADが南部慶尚北道に追加配備、数日以内に稼働開始。韓国政府は暫定的な配備であるとしているが、反対する住民と警官隊が衝突。また、中国とロシアは批難を表明。
・14日韓国・文大統領が北朝鮮に対して国連機関を通じて800万ドルの人道支援をすることを表明。人道支援は制裁の対象外であり、WFPの栄養強化プログラム、ユニセフのワクチン・医療プログラムを検討。いずれも妊婦と幼児対象。人道支援は2015年12月に80万ドルの支援を行ったのち、翌年1月の核実験を受けて停止していた。
・15日安倍首相は日韓電話協議でこの対応を「圧力を弱める」として問題視。文大統領は「政治的状況と人道支援は関係ない」としているが、国内では野党の反発も。
・14日文大統領は米CNNのインタビューで「韓国も核開発を行う、在韓米軍の戦術核再配備という考え方には同意できない」と語る。
[ロシア]
・ウラジオストックと北朝鮮北部・羅先を結ぶ定期航路が運行停止に。今年5月にはじまり、ロシア企業が北朝鮮の万景峰号を使用して運行していたものだが、ウラジオストックの港湾管理局から多額の使用料を請求され、払えなかったため。
・6日アメリカが安保理事国に制裁強化案を提出。石油の輸出全面禁止、国外派遣の労働者の雇用禁止、在外資産の凍結などが盛り込まれた。ロシア・プーチン大統領は対話を要求、中国も慎重姿勢だったが、11日に全会一致で可決。
[ミャンマー]
・5日ミャンマー、アウンサン・スーチー国家顧問が、バングラデシュ国境付近のイスラム教少数民族ロヒンギャ迫害についての画像の投稿について「偽情報がテロリストを助ける」と発言。トルコ、エルドアン大統領との電話会談において、エルドアン氏の「行き過ぎた武力行使を控えることを求める」との発言を受けて。トルコはイスラム教国であるが、少数民族クルド人の迫害について国際的に批判されている。
・8日国連難民高等弁務官事務所UNHCRがロヒンギャは村の焼き打ちなどにより、バングラデシュへ27万人が逃れたと発表。
・14日イラク南部ナシリアで武装集団がレストランを銃撃、検問所を爆破などの多発テロ。ISが犯行声明。
・1日コロンビア、1964年に結成されて以来反政府闘争を続けていたが、今年6月に和平合意を受けて武装解除した左翼ゲリラFARCが、合意内容にもとづき合法政党としての活動を開始。名称は「市民の新たな革命勢力」で、略称は同じFARC。
今週のおもなできごと(2017.8.21-30)
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参考:今週のおもなできごと(2017.8.21-30)
[北朝鮮]
・21~31日米韓の最大の合同演習乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアンが開始される。半島有事を想定したもので、米軍17000人、韓国軍5万人が参加。
・29日北朝鮮が平壌近郊から火星12と推測される弾道ミサイルを発射。北海道上空を通過し、太平洋に落下。日本国内では12県でJアラートが発令。発射から4分後、着弾の10分前であった。原子力施設が集中する青森県六ヶ所村などで休校。
・29日韓国空軍はF15K戦闘機4機を使った爆弾投下訓練を行う。
・30日北朝鮮は29日のミサイル発射は米韓合同軍事演習への対抗措置であり、グアム攻撃を想定したものであると報道。
・30日米軍はハワイで海上配備型迎撃ミサイルSM6によるミサイル迎撃実験に成功。成功は2回目。
・30日日本の国会で北朝鮮対応の閉会中審査が開かれる。
[事故]
・21日アメリカ第七艦隊・横須賀基地に所属するイージス艦ジョン・マケインがシンガポール沖でリベリア船籍のタンカーと衝突し、破損、10人が行方不明。米軍では事故が相次いだことを受け、全世界での最大2日の作戦停止を検討。
[日本]
・2018年度の防衛省の予算請求額は5兆2551億円となる。過去最大で前年度から2.5%の増。
・24日沖縄・辺野古新基地反対でゲート前で座り込みを行っていた男女2人が軽自動車で引き逃げされる。運転していたのは18歳の県内在住の会社員男性。
・25日日韓の軍事情報包括保護協定GSOMIAが1年の自動延長が決定。
・21日アメリカ・トランプ大統領はバージニア州で記者会見。選挙時には「米軍は世界の警察ではない」として撤退も検討していたアフガニスタンにおける対タリバーンの軍事作戦について、「早急な撤退はテロリストがはびこる空白を生む」として4000人の増派(現在8400人)を決定。「テロリストは殺すが、国の建設はしない」として国家再建や復興のための介入はしない方向。
・27日イラク北部タルアファルを政府軍が制圧し、ISから奪還。
・28日レバノン北東部のシリア国境付近に展開していたIS戦闘員がシリアに撤収。
今週のおもなできごと(2017.8.1-18)
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参考:今週のおもなできごと(2017.8.1-18)
[日本]
・6日広島・9日長崎で原爆の追悼式典。安倍首相は国連の核兵器禁止条約に言及せず。長崎市の田上市長は平和宣言の半分以上を費やして「日本が参加しないという姿勢を被爆地は理解できない」など、核兵器禁止条約への日本の参加を求める内容を語った。
・15日全国戦没者追悼式が東京で開催。安倍総理は「希望に満ちた明るい未来」と発言し、今回もアジア諸国への「深い反省」「哀悼の意」を盛り込まなかった。靖国神社には安倍総理は私費で玉串料を納めた。佐藤正久外務副大臣を含む「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」や、稲田前防衛相を含む「伝統と創造の会」などが靖国参拝。
[オスプレイ]
・5日オーストラリア、米豪共同軍事演習タリスマン・セーバーに参加中の沖縄・キャンプ・ハンセン所属のオスプレイMV22が着艦しようとして墜落。3人が行方不明。8日に死亡確認。
・6日日本政府はアメリカにオスプレイの飛行自粛要請、7日オスプレイMV22が普天間を飛行。10日から北海道で行われる日米訓練にオスプレイが参加予定のため、7日に北海道知事は防衛省に飛行自粛を求める要請。
・8日アメリカ、海兵隊のすべての航空機の24時間飛行停止が検討されていることを報道される。航空訓練の手順確認などを行うため。
・8日新たに就任した江崎沖縄北方相がオスプレイの墜落にふれて、「日米地位協定は直すところは直すという交渉にすべき」と、閣議後の記者会見で語る。4時間後に「安倍政権下で2度に渡り大きな見直しを行った。あるべき姿を追求していくとの姿勢である」と訂正。訂正発言は手元のメモを見ながら行ったもので、江崎大臣は就任後支援者とのパーティーで「官僚の原稿を朗読するだけ」と発言していた。
・12日那覇で沖縄県民大会。翁長知事は辺野古新基地反対、普天間基地閉鎖、オスプレイの配備反対の立場について「県民の民意はいささかの揺るぎもない」と確認。大会はオスプレイの飛行を止めない日米両政府を批判する特別決議を採択した。
[北朝鮮・アメリカ]
・11日陸上自衛隊はミサイルの破壊措置命令を受け、PAC3を島根・広島・愛媛・高知の4ヶ所に移動。
・14日北朝鮮・金主席は「アメリカの様子を見守る」「アメリカが先に正しい選択をして行動で見せなければならない」と演説。
・9日フランス・パリ西部でテロ巡回中の兵士に車が突っ込み、6人が負傷。
・13日トルコ・イスタンブール。ISの疑いのある人物を留置所に護送中、警官1名が刺殺される。
・13日ブルキナファソ、レストランを武装グループが襲撃。18人以上が死亡。
[アメリカ]
・12日アメリカ・バージニア州シャーロッツビルでKKKなどの白人至上主義団体が数百人規模のデモ。同地に設置されている南北戦争の南軍のリー将軍の像の撤去に反対するもの。差別反対の団体などによる対抗デモと衝突になり、白人至上主義者の20歳の男が運転する車が、対抗デモに突入し、1人が死亡。
・トランプ大統領は「すべての憎悪に対して結束し、批難する」とし、白人至上主義者だけではなく、双方に対して批判していると解釈された。14日には「KKK、ネオナチ、白人至上主義者を含む暴力を引き起こした団体は犯罪者であり、残忍な悪党である」と訂正ととれる発言。この発言はプロンプター・ボードを見ながらのもの。
・14日アメリカのIT企業が、反トランプ大統領のサイトを閲覧した人の個人情報(氏名・住所・電話番号・メールアドレス・IPアドレス・写真)を提供するように司法省から要求を受けていると告発。対象は130万件。
・15日トランプ大統領は就任後初めてニューヨークのトランプタワーに帰還し、記者会見。シャーロッツビルの事件について「反対派は非常に暴力的」として態度を元に戻した。
今週のおもなできごと(2017.7.19-8.1)
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参考:今週のおもなできごと(2017.7.19-8.1)
[国内]
・21日防衛省・特別防衛観察で稲田防衛大臣の聞き取り調査(任意協力)。昨年7月南スーダンでの武力衝突を「戦闘」と表記した陸上自衛隊PKO部隊の日報を、ジャーナリストが情報公開請求。防衛省は「廃棄済み」と回答したが、12月に再捜索したところ、電子データが残っていたと2月に公表。2月の幹部会議で、黒江事務次官が岡部陸上幕僚長に対し、「電子データを出す必要はない」とした。幹部会議で報告を受けたとする防衛省側の言い分に対し、稲田氏は「報告を受けていない」と従来の態度を固持。28日に特別防衛観察の結果としては「幹部会議でなんらかの発言があった可能性」にとどまる。25日の国会閉会中審査でも稲田氏は関与を否定。
・26日3月から中国の国家安全当局によって拘束されていた日本人男性6人のうち4人が解放され、帰国。中国企業との合同で温泉施設の開発を行っていた会社員で、調査地付近の軍事施設を偵察したと見なされていた。解放されない2人は、当局の言い分では、パソコンから80枚以上の機密の地図が発見されたため反スパイ法の疑いがかけられている。
[北朝鮮/日米韓]
・28日北朝鮮が北部・舞坪里からICBMと思われるミサイルを発射。射程10000kmと推定される。奥尻島沖の日本のEEZに落下。岸田防衛相は官邸でNSCに出席したあと、市ヶ谷の防衛省に移動、深夜に外務省に移動した。
・28日アメリカ・トランプ大統領は「米本土と同盟国を防衛するために必要なすべての措置をとる」と発言。
・29日韓国・文大統領はTHAADの追加配備をアメリカと協議に。あくまで臨時と強調した。また、韓国のミサイルの射程距離や重量を定める米韓ミサイル指針の改定もあわせて検討に。同日米韓軍のトップが電話協議、軍事攻撃の可能性を含めて議論した。
・29日米韓軍が韓国東岸で射撃演習。
[アメリカ]
・19日アメリカ・トランプ政権はCIAによるシリア反体制派への武器提供と軍事訓練を中止。ロシアからの要請に応じたかたちで、シリアにおける軍事行動の協調をはかるものとみられる。
・21日トランプ大統領は軍事産業を強化する大統領令を発令。軍需品の供給網を調査し、効率化を図るとされる。
・22日アメリカ・バージニア州の海軍基地で新原子力空母ジェラルド・R・フォードの就役式。米軍の空母は11隻体勢に。
・26日トランプ大統領はツイッターで、オバマ前大統領が承認したトランスジェンダーの軍隊への受け入れを停止する方針を発表。「米軍は圧倒的勝利のために集中しなければならず、医学的コスト、混乱の負担は受け入れられない」とした。
[中国]
・30日中国・人民解放軍が内モンゴル自治区の訓練基地で創設90周年の軍事パレード。パレードは2年ぶりで異例のハイペース。今回は習近平主席も迷彩服を着て軍用車に乗車、党に対しての軍の忠誠を求める演説を行った。パレードの内容も実戦的で新型ICBM東風31AGが初披露された。
・8月1日ジブチ中国軍初の海外拠点「ジブチ保障基地」が運用開始。ソマリアでの海賊対策や南スーダンPKOなどの活動拠点となる予定。アフリカの東端にある小国ジブチは、地勢学上重視されており、各国の基地をはじめ自衛隊初の海外拠点も運用されている。
・18日トルコ教育相が新教育方針を発表。イスラム教の教義と矛盾するとして、義務教育での進化論を教えない、宗教指導者養成学校(中学・高校)で聖戦(ジハード)を定義するなど、トルコの国是である世俗主義に反するとして、国内で批判。
・22日イラン国防相が新型ミサイルの生産開始を発表。
・30日ベネズエラで現職のマドゥロ大統領が推し進める改憲に向けた制憲議会選挙が、野党がボイコットしたまま強行される。4月から激化している反政府デモに対して、警察が催涙弾などで攻撃、4月から累計の死者は110人以上10日だけで市民・治安部隊双方で10人以上の死者。31日マドゥロ大統領が勝利宣言、野党はデモ継続を呼びかけ。1日自宅軟禁中だった有力野党指導者2名が逮捕される。
・16日イスラエルがエルサレムに金属探知機設置。聖地の現状変更を禁じる協定違反であるとして、抗議するパレスチナ人市民と当局が衝突、20日までにパレスチナ人183人が負傷。21日投石するパレスチナ人と当局が大規模な衝突。パレスチナ側3人が死亡。パレスチナ自治政府は金属探知機の撤去を含むすべての措置の停止を要求。
今週のおもなできごと(2017.7.4-7.17)
おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
参考:今週のおもなできごと(2017.7.4-7.17)
[北朝鮮/日米韓]
・4日北朝鮮がICBMとされる「火星14」の発射実験に成功。西部亀城市から発射され、39分、933km飛行して日本の排他的経済水域に落下。最高2800kmの高高度のロフテッド軌道を描いたことから、ハワイが射程に入ると推測される。
・5日国連安全保障理事会の緊急会合が開かれるが、ロシア・中国が「制裁は問題を解決しない」という立場から、米韓の大規模軍事演習やミサイル防衛の配備停止を要求。エジプトやボリビアなど非常任理事国がこれを評価し、北朝鮮への新たな制裁案を決議するにいたらず。アメリカのヘイリー国連大使は「北朝鮮と友達になりたいなら拒否権を行使すればいい」と発言。
・6日ドイツ・ボンでG20サミット。安倍首相は文韓国大統領とトランプ米大統領と初の三者首脳会談。北朝鮮問題について「北朝鮮は対話の意志がない」と圧力強化を主張する安倍首相に対し、文大統領は「ミサイルへの脅威はわかるが、最前線で耐えている韓国の努力を理解してほしい」と応じた。
・7日安倍首相と文大統領の首脳会談。安倍首相は慰安婦問題を象徴する「少女像」の移転を求めることはせず、文大統領からも歴史問題への言及がなかった。
・6日大阪府の女性が「政府は昨年8月以来ミサイル破壊措置命令を常時出している」ことを根拠として、ミサイル攻撃に対して脆弱であるとして、稼働中の高浜原発の3,4号機の運転差し止め仮処分を大阪地裁に申し立てる。原子力規制委員会の田中委員長は「ミサイルの脅威がどれほどかわからないが、私だったら高浜原発よりも東京のど真ん中に落としたほうがいいと思う」と発言。原発のミサイル対策に関しては「規制委員会の範疇を超える」として具体的な策を出さなかった。
・7日国連核兵器禁止条約交渉会議で、核兵器を法的に禁止する条約案が参加124カ国中122ヶ国の賛成で可決。核保有国、日本、韓国は不参加で、岸田外相は「北朝鮮がこんな状況なのに、核保有国の存在を認めない条約には絶対反対」と発言。
・5日インド・モディ首相がイスラエル訪問し、ネタニヤフ首相と会談。武器の共同開発やミサイル防衛システムの購入などで合意した。インドはこれまでアメリカ・ロシアから主に武器を調達しており、3位のイスラエルの比率を上げて調達先の多角化をはかる。歴代のインド首相は国内のイスラム教徒からの反発を避け、イスラエルとの関係を深める政策は取っていなかったが、ヒンドゥ至上主義陣営の強力な支持基盤を持ち、対イスラム強硬派のモディ首相が今回の会談に踏み切った。
・9日イラク・アバディ首相がISの「首都」とされていたモスルの解放を宣言。地区によっては戦闘が継続している。
・14日エジプト・カイロで検問所を武装集団が襲撃、警官5人が死亡。同・紅海に面したリゾート地ハルガダで刃物を持った複数の男が観光客を襲撃、ドイツ人女性2人が死亡。
・17日トルコ国会は昨年7月のクーデター未遂以来続いている非常事態宣言の4回目の延長を決定。非常事態下ではすでに90000人ともいわれる逮捕者が出ている。エルドアン大統領は死刑制度の復活も示唆。
今週のおもなできごと(2017.6.6-6.30)
おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
参考:今週のおもなできごと(2017.6.6-6.30)
[日本]
・7日日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の総会で、国連で再開される核兵器禁止条約会議について核保有国や日本の交渉参加を要求する特別決議がなされる。
・21日日銀本店で初のテロ対策訓練。
・23日政府広報でテレビCMなどでミサイル避難の方法が流される。
・22日イージス艦に搭載する予定で開発中の次世代・海上発射型迎撃ミサイルSM3ブロック2Aの発射実験、迎撃に失敗する。
・23日山口県・岩国市が米軍岩国基地に対し、空母艦載機部隊を厚木から受け入れることを決定。配備は11月ごろを予定。約60機を受け入れ、これまで配備されていた海兵隊の70機に加えて130機となり、嘉手納と並ぶ最大規模の航空基地となる。
・27日東京都議会議員選挙・板橋選挙区で自民党候補の応援演説に入った稲田防衛相が「防衛省・自衛隊・防衛大臣・自民党としてもお願い」と発言。自衛隊法61条、職権行使の禁止に抵触するとみなされ、自衛隊の政治利用であるとの批判が高まる。都議選候補は落選。
[中東]
・7日ドイツ軍はトルコのインジルリク空軍基地に配備していたIS掃討作戦のための駐留部隊を撤収。トルコの昨年7月のクーデター未遂以降、ドイツによる政権批判で両国の関係は悪化。エルドアン大統領の権限拡大となる憲法改正もドイツは批判。トルコ側はクーデターの首謀者と認定している亡命中のギュレン師に関連する軍人や外交官がドイツに亡命申請をしていることを問題視。ドイツの国会議員による部隊の視察を、トルコがテロ組織指定しているクルド人政党PKKの支持者が視察団の中にいる、として拒否。
・7日イラン・テヘランの国会議事堂と、初代最高指導者であるホメイニ師の棺を安置するホメイニ廟で武装襲撃テロ。警備員17人以上が死亡。犯人5人は自爆死。10日イランの治安当局が首謀者を国外で発見し、殺害したと発表。犯人らはISに参加し、イラク、シリアでテロに関わった経歴があるとしている。シーア派の国・イランは治安当局による取締りが徹底しており、現体制での大規模なテロは初めて。
・18日イランはシリア東部のデリゾールのIS拠点に対し、国内の空軍基地からミサイル6発を発射。7日のテヘランでのテロへの報復を宣言。イランが国外に対してミサイルを発射するのはイラン・イラク戦争以来初めて。
・16日シリアに展開しているロシア軍は、5月28日のラッカ空爆でISの指導者であるバグダディ師を殺害した可能性があると発表。
・21日イラク軍によるモスル奪還作戦で追い詰められたISが自らヌーリ・モスクを爆破。同モスクはISのバグダディ師が14年カリフであることを宣言した場所であり、ISの支配の象徴的なものとなっていた。
・18日アメリカ軍がラッカ近郊でアサド政権軍機を撃墜。アサド政権がアメリカの支援を受けている反政府組織シリア民主軍を攻撃したため。
・26日アメリカはシリア軍が化学兵器使用の兆候を示しているとして、使用した場合「重い代償を支払う」と警告した。
[米韓・北朝鮮]
・13日北朝鮮が国家に対する敵対行為を働いたとして、今年1月から抑留していたアメリカ人男子大学生を釈放。帰国した学生は脳に損傷がみられ、暴行を受けた疑い。19日に死亡。北朝鮮は他に3人のアメリカ人の拘束を続けている。
・13日から17日、アメリカの元プロバスケットボール選手デニス・ロッドマン氏が訪朝。
・15日韓国軍が竹島で文政権になってから初の軍事演習。外務省が抗議。
・20日韓国・文大統領はインタビューで北朝鮮との対話路線について、核とミサイルの凍結、完全な核開発計画の廃棄が条件であるとしつつ、「制裁と圧力だけでは解決できない」と語った。
・30日アメリカ・トランプ大統領と韓国・文大統領が初の首脳会談。共同声明では北朝鮮に対して「対話の門が開かれている」とだけ表現し、THHAD配備については触れず。韓国では在韓米軍に対し、現在9000億ウォン(900億円)に物価上昇率を足した年間の負担金を払っているが、トランプ氏は増額要求の方針。また、有事の際は米軍が韓国軍に対して指揮権を持つ現状に対し、文大統領は公約では自分の任期中の移管実現を主張している。
・8日ソマリア北部プントランドの軍基地をIS系組織シャバブが襲撃。兵士20人以上が死亡。70人以上との説も。
・10日タイ・ワチラロンコン国王が生活拠点のひとつとしているドイツにおいて、自転車で走行中に、14歳少年らにBB弾で狙撃される。
・12日パナマが中国と国交を結び、台湾と断交。台湾と国交のある国は世界で20ヶ国に。
・14日アメリカ・バージニア州のグラウンドで行われる予定だった、恒例の共和党・民主党対抗野球の親善試合で、共和党の練習中に対し、男が50発近いライフル乱射。66歳の元不動産鑑定士で、FBではトランプ大統領批判、民主党のサンダース氏支持を書き込んでいた。
・19日イギリス・ロンドンのモスクに車が突入、モスクに通う信者1人が死亡。犯人は47歳のイギリス人で単独犯と思われる。
・20日ベルギー・ブリュッセル中央駅で爆発、犯人は兵士に射殺される。
・22日アフガニスタン南部ラシュカルガ、銀行の前で車が爆発。29人以上が死亡。
・23日フィリピン軍はミンダナオ島を中心に活動する反政府ゲリラ・マウテグループの創設者が死亡したと発表。
・26日インドのモディ首相が訪米し、トランプ大統領と会談。天然ガスと防衛装備の取引を大幅拡大。航空機100機、F16戦闘機をインドでの共同開発など、3億4000万ドル(400億円)相当。
・28日香港・返還記念モニュメントを独立派の議員・活動家ら30人が占拠。中国で逮捕されているノーベル平和賞受賞の人権活動家劉暁波氏の釈放などを訴えた。劉氏は末期の肝臓がんと診断され、刑務所外の病院に移送されたが、ドイツへの出国を希望しているとされる。