日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

おもなできごと 2022年8月

・1日ニューヨーク、国連のNPT(核不拡散防止条約)検討会議に岸田首相が日本の首相として初の演説。「ヒロシマ・アクション・プラン」を打ち出し、9月にCTBT(包括的核実験禁止条約)会合を日本で主催すると発表。核兵器禁止条約については触れず。26日ロシアの反対により文書採択できず終了。ザポリージャ原発ウクライナの非核化について折り合わず。
・4日駐日ロシア大使が広島を訪問し、原爆慰霊碑に献花。右翼団体一水会の招待による。6日の式典にロシアは招待されていない。
・4日ペロシ議長が日本到着。
・4日中国の軍事演習により与那国島漁協が出漁自粛を判断。軍事演習が理由での出漁中止は初めて。
・6~7日右派シンクタンク「日本戦略研究フォーラム」が台湾有事を想定した机上訓練を主催。元防衛相や元自衛隊幹部が参加。
・8日ソロモン諸島政府主催のガダルカナル戦闘80年の式典に参列していた護衛艦きりしまの海上自衛官が現地人に刺される。
・10日内閣改造。岸防衛相は首相補佐官に。浜田靖一氏が防衛相に。統一教会関係者は7人から8人に増加。
・13日西村経産相、15日高市経済安保担当相、秋葉復興相、萩生田政調会長靖国参拝。岸田首相は私費で玉串奉納。
・15日全国戦没者追悼式で岸田首相が式辞。前年までの内容と8割が同じ。
・21日岸田首相が新型コロナウイルス感染。アフリカでのTICADはオンライン出席に切り替える。
・24日GX(脱炭素・グリーントランスフォーメーション会議)で岸田首相が原発の新増設、東電・柏崎刈羽原発を含む7基の再稼働について国が全面に立つと表明。
・25日三井・三菱がサハリン2の新会社に出資決定。
・28日陸上自衛隊各地での大規模訓練オリエント・シールド、熊本・大矢野原演習場でジャベリンの訓練を公開。
・30日京都地裁朝鮮人地区のウトロ地区への放火事件の判決。「偏見が動機」と明記したが、ヘイト、差別といった言葉は使われず。被告は控訴せず懲役4年が確定したが「嫌悪感情は変わっていない」としている。
 
・1日南部ヘルソンからの避難バスをロシアが対戦車ミサイルで攻撃。乗客3人が死亡。
・1日ウクライナ軍がヘルソンとクリミア半島を結ぶ鉄道を攻撃し、破壊。ロシアの補給路を断つ作戦。
・2日ロシアがサハリン2の新運営会社設立を発表。シェルなどは撤退しているが、三井・三菱は出資の意向。
・5日ザポリージャ原発に攻撃。ロシア、ウクライナ双方が相手の攻撃によるものとして批難声明。8日には地雷敷設が判明。
・9日ロシア占領下のクリミア半島西岸の軍用空港で爆発。ロシアの軍用機9機が破壊される。
・11日ベラルーシ南東部のロシア軍が地対空ミサイルを配備している空港で爆発。
・13日南部ヘルソンでウクライナ軍がドニプロ川にかかる橋を攻撃。ロシアの補給路を断つ作戦を展開。16日クリミアでロシアの武器弾薬庫が爆発。18日クリミア南西部セバストポリの空港で爆発。20日セバストポリのロシア軍司令部付近に無人機攻撃。対空兵器で迎撃したとされる。
・18日国連グテーレス総長がリビウでゼレンスキー大統領とトルコ・エルドアン大統領と会談、19日にはオデーサ、20日にトルコ・イスタンブールに移動。16日にはオデーサからエチオピアに向け、国連手配の穀物輸送貨物船が出港。
・17~18日北東部ハルキウで高齢者・障害者施設などにミサイル着弾。
20日ロシア・モスクワでプーチン大統領と近しい極右思想家ドゥーギン氏の娘でジャーナリストのダリヤ・ドゥーギナ氏が車爆弾で殺害される。ロシアはウクライナ工作員が入国しているとしている。
・24日中部ドニプロペトロウスク州チャプリネで駅や民家に着弾、25人以上が死亡。
・25日ロシアが占領している南部ザポリージャ原発付近での砲撃により、外部電源が遮断され、非常電源に切り替え。ザポリージャでは2基が稼働中。ロシア・ウクライナ双方が相手の砲撃であると主張。
・30日モスクワ、ゴルバチョフ元大統領が死去。
 
・3日アメリカのペロシ下院議長が台湾訪問。蔡総統や香港の民主活動家などと面会。16日プーチン大統領ペロシ氏を批判。
・4日中国が台湾周辺で大規模軍事演習。弾道ミサイル11発を発射し、うち5発が波照間島沖の日本のEEZに着弾。当初7日までの予定だったが延長された。14~15日アメリカの上下院議員5人が訪台。
・5日カンボジアASEAN地域フォーラム。北朝鮮からは駐インドネシア大使が参加。日米豪の外相が中国の演習中止要請声明。
・10日北朝鮮防疫対策会議で金与正労働党副部長が「兄は高熱を出したが治癒した」と、金正恩氏が新型コロナに感染したと思われる発言。北朝鮮はウイルスは韓国から流入したが完全に克服したと勝利宣言をし、韓国に対して「強力な報復」を示唆。
・15日韓国光復節で尹大統領がこれまでの「植民地支配」の語を使わず、日本を「隣人」と表現し、「歴史問題は解決できる」と演説。徴用工、従軍慰安婦については言及せず。北朝鮮に関しては「大胆な構想」として北朝鮮が実質的非核化をおこなった場合、食糧やインフラ支援を進めると表明。19日北朝鮮金与正副部長は「実現とはかけ離れた愚かさの極致」と批判。韓国側も「無礼な言葉で歪曲している」と応酬。
・16日中国が駐米台湾大使ら7人に対し、入境制限の制裁。
・17日北朝鮮平安南道から黄海に向けて巡航ミサイル2発を発射。
・22日韓国各地で米韓合同の野外機動訓練・乙支フリーダムシールドが開始。
・28日米第七艦隊のミサイル巡洋艦2隻が台湾海峡を航行。
 
・8日FBIがマイアミにあるトランプ前大統領の自宅に家宅捜査。核使用を含む機密文書を持ち出していたとされる。
・12日1988年の作品「悪魔の詩」でイランから殺害予告を受けている作家のサルマン・ラシュディ氏がニューヨークで講演中に刺される。容疑者はその場で拘束。
・11日オハイオ州でFBIの事務所に武装した男が侵入未遂。逃走したところを射殺される。
・14日ワシントン・連邦議事堂のバリケードに男が車で突入、発砲。追跡されて自殺。
・16日アメリカの中間選挙共和党予備選でワイオミング州でトランプ前大統領訴追を主張するリズ・チェイニー議員が敗退。トランプ氏の弾劾に賛成した10人のうち4人が敗退、4人が不出馬で候補になったのは2人のみ。
・16日アメリカ・カリフォルニアでICBMミニットマン3発を発射。
 
・5~6日イスラエルパレスチナガザ地区に大規模空爆。子ども15人を含む44人以上が死亡。先制攻撃の理由をイスラエルは「適切な対テロ作戦」と説明。
・12日ミャンマーで外国人と許可なく面会した場合政党要件を抹消する命令が発動。
・26日パキスタンで大洪水、国家非常事態宣言発令。30日までに1136人の死亡が確認。
・29~30日イラクバグダードの政府機能の集中するグリーンゾーンをサドル師派の武装勢力が襲撃し、戦闘状態に。一時は首相府を占拠。イラクでは政権争いが激化し、10ヵ月以上首相を決められない状態が続いている。サドル師がTwitterで政界引退を表明、サドル師派の議員全員が辞職するなどの混乱の中、一部が暴徒化した。サドル師の撤収命令により収束。