日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもなできごと(4.24-5.9)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(4.24-5.9)
[日本]
5月3日憲法記念日。朝日新聞社のアンケートで、「改憲は不要」が55%、必要とする37%を上回った。「9条改憲の必要はない」は昨年の63%から68%に上昇。自民党が進める緊急事態条項が「必要」は33%、不要は52%。都内では護憲派の集会に50000人が集まる。また、改憲派の集会には1100人が集まり、安倍首相からのメッセージが読み上げられた。
 
・4月27日警察庁はテロ情報などを収集するため、インターネット上の対象サイトを常時自動点検し、収集・分析するインターネット・オシント・センターを設置。オシントはOpen Source Intelligenceの略。
・30日辺野古新基地建設のため、海域を仕切っていたフロートが、裁判所の和解調停に基づき、撤去を開始。3~4週間かかる見込み。
・2~13日スイス・ジュネーブ国連軍縮作業部会の第二回が開かれる。メキシコ・ベトナムなどが中心で「核兵器の法的禁止」を目指す中、アメリカ・ロシアなどの核保有国はボイコット。日本はアメリカに配慮し、法的禁止に否定的。
・6日ロシア・ソチで安倍首相とプーチン大統領が会談。北方領土問題の解決や、平和条約締結交渉を進めることで合意。
 
[日本/アジア太平洋地域]
・26日日本が名乗りを上げていたオーストラリアの次期潜水艦はフランスに決定。日本からは三菱重工川崎重工による「そうりゅう」型が挙げられていたが、技術移転の面などで落選したものと考えられる。次期潜水艦の予算は5000億豪ドル(約4兆3000億円)。
・26日海上自衛隊護衛艦「いせ」がフィリピン北部スービック港に寄港。インドネシアで行われた多国籍間訓練コモドに参加した帰路、ベトナム軍の幹部などを乗せて南シナ海を航行した。
・1日から岸田外相がアジア歴訪。中国の南シナ海での軍事行動についての言及は少なめ。
・2日防衛省はフィリピンに海上自衛隊の中古練習機TC90を5機貸与することを決定。2014年の防衛装備移転三原則から初めての貸与となる。
 
・2月25日台湾漁船が沖ノ鳥島周辺での無許可操業により、海上保安庁に逮捕される。台湾では抗議デモが起き、政府は「沖ノ鳥島は島ではなく岩礁」と日本の排他的経済水域であることを否定するコメント。
 
[米韓/北朝鮮]
・アメリカは北朝鮮に対し、北朝鮮国内の市民に対する人権侵害について、政府当局者10人を入国禁止・資産凍結などの制裁対象に指定。
・28日北朝鮮江原道から中距離弾道ミサイル・ムスダンとみられる物体2発を発射。失敗して飛行せず。ムスダンは発射台つきの車両で移動するため、事前に兆候を把握することがむずかしい。
・6日より北朝鮮の党大会が開催され、9日、金正恩主席を新ポスト「党委員長」に認定。
 
[中国]
・中国が軍の体制を中央集権型に転換する方針にもとづき、北京市西部に「統合作戦指揮センター」が完成。習主席が視察し、同センターの「総指揮」に就任。軍最高指揮官として統合する地位にあたる。20日新華社通信が報道。
 
[シリア]
・24日停戦協定下にあるシリア・アレッポの政権軍支配地域で政権軍が空爆し、16人以上が死亡。砲撃により10人以上が死亡。
・25日アメリカ・オバマ大統領はシリアに特殊部隊250人を増派すると発表。対ISで戦闘を続けている反政府勢力への支援と指導のためとされる。
・25日シリア・ダマスカスで爆破事件。15人以上が死亡。ISが声明を出す。
・28日シリア・アレッポ国境なき医師団の小児科の拠点であった病院が空爆され、50人以上が死亡。
・5日シリア・イドリブ県の避難民キャンプに対し、空爆があり28人以上が死亡。現地ではアサド政権かロシア軍機によるものとみられている。
・7日シリアのヌスラ戦線に拘束されていたスペイン人のフリージャーナリスト3人が解放。3人は昨年7月より拘束されており、同じヌスラ戦線に拘束されているとされる日本人ジャーナリストとも、一時期一緒に拘束されていたと発言している。
 
・27日トルコ西部ブルサで爆発事件。25歳の女による自爆テロとみられる。
・30日イラクバグダッド、反欧米のシーア派を率いるサドル師を支持するグループが国会に乱入、一時機能停止に。
・1日トルコ南部ガジアンラップで県警本部前で自爆テロ。警官2人死亡。当局はISの犯行と報じる。
・1日トルコ南部キリスでシリア側のIS支配地域から着弾。民間人7人負傷
・1日トルコ南東部ヌサイビンで軍を狙った爆弾攻撃。兵士3人が死亡。軍はクルド人組織PKKの犯行と発表。
・2日イラン・テヘランでロハニ大統領が韓国・朴大統領と会談し、「世界中の、とりわけ朝鮮半島での核廃絶を希望する」と発言。北朝鮮核武装への反対意見とされる。イランは昨年六カ国協議に応じて核開発を中止している。
・5日トルコのダウトオール首相が辞意。大統領権限の拡大を進めるエルドアン氏との対立が解決できず。
・8日エジプト・カイロで私服警察官の乗ったマイクロバスに武装襲撃、警官8人が死亡。ISエジプトが犯行声明。
 
・26日南スーダン和平合意は、反政府軍のトップであるマシャル氏がジュバに入り、副大統領に就任。マシャル氏は合意内容を不服として1月にはジュバ入りしていなかった。29日にキール大統領を挙げる暫定政府が発足。
・4日アメリカ大統領選挙で、共和党のトランプ氏がインディアナ州予備選で勝利。他の候補が撤退を表明し、トランプ氏の指名獲得が確実視される。トランプ氏は米軍の海外展開に対し「世界の警察ではいられない」として、日本や韓国にも「駐留するなら全額負担すべき」「自主防衛のための核武装も検討しうる」などと発言している。
・5日投票のあったイギリス・ロンドン市長選挙で労働党のカーン氏がイスラム教徒としてはじめて市長に当選。カーン氏はパキスタン移民の二世。

今週のおもなできごと(4.16-4.23)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(4.16-4.23)
[国内]
・14日から群発している熊本県周辺の地震の支援物資の輸送のため、政府は17日米軍に普天間基地所属のオスプレイの支援を要請。当初は海上自衛隊の大型護衛艦から発着の予定だったが、18日から23日まで熊本空港から南阿蘇村まで36トンの物資を輸送した。
防衛省地震対策として300人規模の見通しで「即応予備自衛官」を召集。東日本大震災以来2回目。
・20日「国境なき記者団」の「報道の自由度ランキング」が発表。日本はG7で最低の72位(2010年11位→15年61位)。特定秘密保護法などに問題があるとされる。
・来日中の国連人権委員会の特別報告者であるアメリカの法学者が日本の「表現の自由」について中間報告。秘密保護法の問題や、「中立・公平」を求める政府の圧力によりメディアが自己検閲しているとして厳しい評価。
・22日国産初のステルス戦闘機の実証機X2が愛知県営名古屋空港で初飛行。三菱重工など200社が関与し、400億円の開発費とされる。
 
・21日ニューヨークの国連本部で北朝鮮外相が演説。核保有の米国が軍事演習を繰り返す以上、北朝鮮核兵器を保持することは正当でくうぇあると発言。
・23日北朝鮮咸鏡南道沖の日本海上から潜水艦発射型の弾道ミサイルと思われる物体一発を発射。30km程度飛行し、海面に落下した。
・日米韓は国連安保理で、北朝鮮が再度核実験を行った場合の制裁措置として、各国に「原油の輸出停止」と「自国の領空通過の禁止」を要求。
北朝鮮外相はニューヨークでインタビューに答え、米韓の演習をやめれば、核実験を停止する用意があると発言。
 
[シリア和平協議]
・13日に行われたシリアでの人民議会選挙はアサド政権の連立与党が8割の得票で勝利。選挙は政権の支配地域でのみ実施されたため、政権の事実上の「正当性」を担保するためのものと国内からは批判。
ジュネーブ国連主導のシリア停戦の協議が続く中、18日政権軍はアレッポでの作戦を継続。停戦違反とされる。ラタキア、ハマなどでも戦闘を継続している。
・19日停戦協議に参加していないヌスラ戦線が有力な地域・イドリブで2ヶ所の市場に対して政権軍によるものとみられる空爆。44人以上が死亡。
・21日反政府派の主流である「最高交渉委員会」が、「アサド政権が虐殺を続けている」として、和平協議から一時離脱。
・18日アメリカ・国防総省はIS対策としてイラクに特殊部隊217人と攻撃ヘリ・アパッチなどの増派を決定。合計4087人に。より前線に近く活動するもので、モスル奪還を目指す。
・19日アフガニスタン・カブールで要人警護施設前でトラックが自爆し、銃撃戦。民間人含む28人以上が死亡。
・20日リビアからイタリアに向かう難民船が地中海で転覆。500人以上が死亡。ソマリアなどからの難民と思われる。
 
[イエメン和平協議]
・20日アメリカ・オバマ大統領がサウジアラビアを訪問。イランへの経済制裁解除によって、冷え込んだサウジとの関係改善につとめた。21日サウジなどが主導してイエメン空爆をしている湾岸協力会議と会談。ISなどの過激派打倒のため、さらなる措置を約束。
・21日クウェートでイエメン和平協議がはじまる。ハディ暫定大統領派と対立するフーシ派の代表団が参加。
 

今週のおもなできごと(4.1-4.15)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(4.1-4.15)
[核不拡散]
・1日ワシントンの核保安サミットはISなどを念頭に、「核テロの脅威に対して連携」をしていく共同宣言を採択して閉幕。世界には2000トン以上の高濃縮ウランプルトニウムが分散しており、核物質や原子力施設に対するテロ対策が不十分であることの認識を表明した。
・11日G7外相会合が広島で開催。共同声明:
 ・ISなどに対するテロ対策での具体的行動計画の策定
 ・北朝鮮による核開発・ミサイルへの批難、拉致を含む人権問題に対処すること
 ・ロシアのウクライナクリミア半島併合への批難
・海洋安全保障に関する合意:東シナ海南シナ海の状況を懸念する
外相会合ではアメリカの閣僚としてはじめてケリー国務長官が広島訪問。平和記念公園原爆資料館原爆ドームを訪れた。核軍縮に関する「広島宣言」を採択、日本は「核兵器の非人道性」を盛り込む主張を取り下げ。米英仏には核軍縮の具体的な義務を課さない内容となった。
 
[国内/自衛隊]
・1日福岡地裁による和解のため、工事が停止中の沖縄・辺野古新基地で、海上からカヌーで抗議活動を続けている市民のうち、芥川賞作家の男性が「臨時制限区域」に立ち入ったとして、米軍により拘束され、海上保安庁に引き渡され逮捕。
・6日鹿児島県の鹿屋海上自衛隊基地で、飛行点検機U125(入間基地所属)が電波施設点検の飛行中に消息を絶つ。乗員6人は、7日に山中で4人、8日に2人が心肺停止の状態で発見され、機体の破片も見つかる。
・12日海上自衛隊護衛艦「ありあけ」「せとぎり」がベトナム南シナ海の要衝・カムラン湾に寄港。ベトナムはこれまで同港への外国船入港を厳しく制限しており、日本からは戦後初。
・15日海上自衛隊潜水艦はくりゅうがオーストラリア・シドニーに入港。26日までの日豪共同訓練トライデントに参加。また、オーストラリアの潜水艦受注には日本が名乗りを上げており、そのためのアピールとも見なされる。
 
[北朝鮮/米韓]
・1日北朝鮮咸鏡南道から地対空ミサイルと推定される物体が日本海に向けて発射。
・8日韓国政府は北朝鮮が海外に展開しているレストラン(所在はあきらかにせず)から従業員ら13人が脱出し、韓国に入ったと発表。11日昨年北朝鮮軍の偵察総局の大佐クラスの軍人が韓国に逃亡したことを発表。これまでに脱北した最高位の軍人であるとされる。
・15日北朝鮮は東部・江原道元山から弾道ミサイルと思われる物体を発射。グアムを射程に収める中距離弾ムスダンの初実験と思われるが、失敗して近距離で墜落したと推定。
 
[シリア/トルコ/IS/リビア]
・3月27日にシリア政権軍が10ヶ月ぶりにISから奪回したパルミラで、42人の遺体が発見される。IS占領下での殺害数は280~400人とみられている。
・1日、イラク南部アンバル州の都市をイラク政府軍がISから奪還。地下牢に収容されていた1500人の市民を救出。
・4日ギリシア、EUトルコ合意に基づく難民抑制策として、ギリシアにとどまっている難民のトルコへの送還を開始。ギリシアの東部には現在5000人以上の難民がとどまっており、4日も送還数よりも多い300人以上が到着した。
・5日リビア・首都トリポリを拠点とするイスラム勢力の政権が職務を停止し、昨年12月に合意にいたった国連が樹立を目指す統一政府に権限委譲することを表明。リビアは東西に分裂してふたつの勢力が政権を主張しており、その間隙をISが武力行動で支配を広げている。東部に政権を持つ世俗派勢力は統一政府をいまだ未承認。
・7日シリア・ダマスカスでセメント工場の作業員3000人以上がISに拉致される。
・13日シリアで人民議会選挙。アサド政権支配地域のみで実施され、現政権の「正当性」を担保するものとみられる。
 
[海外]
・2日アゼルバイジャンからの独立要求をしているナゴルノ・カラバフ自治州で、94年の停戦合意以来初の武力衝突。民間人を含めた30人以上が死亡。同州はアルメニア実効支配をしており、ロシアの支援を受けているとされる。5日に双方が停戦を宣言した。
・11日イエメン停戦が発効。15年3月からのサウジアラビアなどの空爆により6000人以上が死亡したとみられる。
・14日アメリカ軍が25年ぶりにフィリピンに駐留することが正式決定。フィリピンは25年前の改憲で、他国軍基地の設置を禁じているが、フィリピン軍基地の共同使用という形で国会で承認された。15日からの米比合同軍事訓練に派遣された部隊を前倒しで残留させ、秋には駐留部隊を送る。
 

今週のおもなできごと(3.19-3.31)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(3.19-3.31)
[北朝鮮・米韓]
・21日北朝鮮は東岸の咸鏡南道から日本海に向けて5発の短距離発射体を発射。スカッドミサイルと推定される。
・29日北朝鮮は東部の元山から北東に短距離発射体を発射。ロケット砲か。内陸に落下したと推定される。
・26日アメリカ・共和党大統領候補で極右的発言の目立つトランプ氏は取材に答え「在日米軍は大幅削減するか、日本が駐留費用を全額負担すべき」「北朝鮮の核の脅威があるなら、日韓は独自に核保有もありうる」と発言。オバマ大統領ほかは核拡散の流れに反するとして、強く批判。
・30日韓国防衛省は中期計画を発表。17~21年で予算は22兆円、北朝鮮による奇襲攻撃を想定した内容での、軍備の増強をはかるとしている。
・31日ワシントンでの世界核保安サミットで、日米韓首脳会談。北朝鮮の核・ミサイル問題を巡り、「緊密に連帯する」ことを確認。
 
[国内]
・22日内閣は共産党について「警察が暴力革命の方針に変化がないと見なしており」「破防法に基づく調査対象団体」であるとした国会答弁を閣議決定
・26日中谷防衛相は県・市を飛び越えて補助金を出している辺野古3地区の区長と会談。その後移設反対の名護市長と会談したが、話し合いは平行線に。
・29日安全保障法制が施行。今夏ハワイで行われ、日本も参加するアメリカの多国間軍事演習リムパックには、安保法にもとづくプログラムは盛り込まない方針。昨年末のアメリカでの準備会合でもすでに表明したとされている。
・30日野党5党が共同で国会提出した安保法の廃止案について、自公幹事長らは会談で審議に応じない方針を確認。
福知山陸上自衛隊史料館に「2013.12.16南スーダンPKO宿営地に着弾した」というキャプションとともに、もち帰られた小銃の弾丸が展示されていることが発覚。防衛省は宿営地に着弾があったことを認めておらず、キャプションは即日撤去、弾丸も後日撤去された。
 
[シリア・トルコ・IS]
・18、19日シリアのラッカをロシアが空爆。民間人55人が死亡。
・25日アメリカが主導の対IS有志連合はシリア領内に派遣した特殊部隊が、ISのナンバー2の人物を殺害したと発表。
・27日シリア・アサド政権軍は10ヶ月ぶりに世界遺産遺跡のあるパルミラをISから奪還。シリア・イラクで弱体化しているISは、リビアなどに拡散している。
・31日トルコ南東部ディヤルバクルで、警察車両が爆破されるテロ。警察官7人が死亡。トルコ政府はクルド人組織PKKの犯行であるとして非難。
 
・22日ベルギーブリュッセル同時多発テロ。空港で14人が死亡する爆発。空港の監視カメラが3人の容疑者を確認。EU本部のある地下鉄駅が20人死亡の爆発。
・アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、バチカンなどが連帯のメッセージを送り、名所の建物などがベルギー国旗の色にライトアップされた。
ベルギー同時多発テロ容疑者は原発を狙っていた可能性が明らかに。原子力研究所の技術者の動向を撮影していたデータが発見される。ベルギー国内では2ヶ所、7基の原発が稼働中。
・27日ブリュッセルで「テロに屈しない」ことをテーマとした市民デモが緊急事態宣言にもとづき中止に。代わって当日は地下鉄テロ事件近辺の広場で追悼集会が行われたが、移民排斥を訴える極右市民300人が乱入し、混乱。
 
・21日アメリカのオバマ大統領が国交回復を受けて初めてキューバを訪問。ラウル・カストロ議長と会談し、経済協力を確認。アメリカが要求するキューバの人権状況改善と、キューバが要求するグアンタナモ基地の全面返還(収容所の閉鎖は検討されている)については話は平行線。フィデル・カストロ前議長はアメリカが過去の侵略行為に対する謝罪がないとして、批判のコメント。
・23日イエメン内戦について、国連の仲介担当者は4月10日から全域停戦に入り、18日からクウェートで和平協議を行うことを発表。
・27日パキスタン・ラホールで遊園地で自爆テロ。72人以上が死亡。27日はイースターのため、キリスト教系住民が多く訪れていた。TTPが犯行声明。
・29日フィリピン領海でイスラム系武装組織アブサヤフを名乗る集団に、インドネシアの石炭運搬船が襲撃され、身代金1億2800万円が要求される。アブサヤフはフィリピンなどで身代金目的の要人誘拐や企業脅迫などを行っている。
・30日フランス・オランド大統領はテロ対策を盛り込んだ憲法改正を断念。人権侵害であるとの異論が強まったため。

今週のおもなできごと(16.3.1-3.19)

 

 
おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(16.3.1-3.19)
[米韓・北朝鮮]
・2日国連安保理北朝鮮の制裁決議案を採択。鉱物の輸入禁止や、航空燃料の輸出禁止など。
・7日から韓国での米韓合同軍事演習がはじまる。アメリカ側からは例年の2倍の15000人、韓国は1.5倍の29万人が参加する最大規模。「ゲリラ攻撃に対する防衛」「局地戦」「空爆」を想定した「5015計画」が新たに策定された。
・これに対して北朝鮮は「我々の軍事対応はすべて先制攻撃方式に転換した」と対抗。
・9日北朝鮮金正恩主席が現地指導という形で、ミサイル搭載型の核弾頭とされる物体を公開。
・9日国連の制裁決議にもとづき、中国が北朝鮮の船舶を複数の港湾で入港拒否していることが判明。中国は北朝鮮の最大の貿易相手国。
・アメリカはB2ステルス爆撃機(核搭載が可能)を3機、太平洋軍管内に配備したと発表。米韓訓練の参加が目的とされる。
・10日北朝鮮が南部サッカンモルからスカッド短距離弾道ミサイル2発を発射。飛距離500kmに到達し、日本海に落下。日米韓は発射の兆候つかめず。
・15日北朝鮮は長距離弾道ミサイルの「大気圏再突入模擬試験」に成功したと発表。
・16日オバマ大統領は対北朝鮮経済制裁を拡大。17の個人・団体と20の船舶をあらたに制裁対象とし、鉱物・軍関連の金融機関などとの取引凍結。
・18日北朝鮮は西部平安南道から日本海に向けてノドン型中距離ミサイル2発を発射。1発は海上に落下、2発目は空中爆発。
 
[中国・南シナ海尖閣]
・中国で開催されている2016年の全人代南シナ海に対する国防予算が昨年の1.9倍の1億2107万元(21億0180万円)に決定した。
・海自の練習潜水艦「おやしお」がフィリピン・ベトナムに寄航する計画を発表。潜水艦1隻と護衛艦2隻の体勢で3月19日出航、南シナ海を航行し、4月に到着。
・14日アルゼンチン南部の排他的経済水域で違法操業していた中国漁船に対し、沿岸警備隊が発砲し、撃沈する。乗組員は全員救助された。
・16日に尖閣諸島に中国公船「海警」3隻が侵入、警告を受け、1時間半で退去。19日に3隻が侵入、2時間で退去。今年7回目。
・18日アメリカ・ワシントンでフィリピンとの戦略対話、フィリピンの5基地を共同使用することで合意。米軍はフィリピンに基地を設けることができないが、法改正により一時的な滞在は可能となった。
 
[国内]
・安倍首相が改憲に意欲的な発言。1日の衆院予算委では「3分の2が可能となった条文から取り組む」、2日の参院予算委で「在任中に改憲を成し遂げたい」。
内閣府調査「中国への親しみを感じるか」が、「感じる14.8%/感じない83.2%」と発表。「日中関係は良好だと思わない」は85.7%。「親しみを感じる」は、韓国33.0%で去年より1.5% 増。アメリカは84.4%。3000人に面接調査し、1801人の有効回答を得たもの。
・2017年の高校教科書検定結果発表。日本史・現代社会・地理教科書で、
政府見解を記述するよう指導されたのちに合格するケースが多数。南京事件、「慰安婦」、集団的自衛権自衛隊についてなど。地理で領土についての記述は1.6倍に。
 
・4日国が沖縄県を訴えていた、辺野古新基地の代執行訴訟で、国は福岡高裁の和解案を受け入れ。安倍首相は埋めたて工事の中断を決定したが「辺野古が唯一の選択肢という考え方になんら変わりはない」と発言。また、ボーリング調査は継続する方向。
・13日沖縄・キャンプ・シュワブの米海兵隊員が県内のビジネスホテルの廊下で酔っていた女性を自室に連れこみ、抵抗のできない状況で性的暴行をはたらき、緊急逮捕される。
 
防衛省は有事に自衛隊を輸送するための民間フェリー2隻を250億円で契約。2025年まで。
防衛大学校の2016年度卒業生419人のうち47人が任官拒否。昨年の25人から倍増。過去最大は湾岸戦争のあった91年。
・18日防衛省東芝に発注したF15戦闘機を偵察機に改良する事業で、東芝システム開発が間にあわず訴えられた裁判で、東京地裁東芝に12億3700万円の違約金を命じた。
 
・19日参議院予算委で横畠内閣法制局長官核兵器の使用は違憲ではないと答弁。「あらゆる武器の使用は国内法・国際法の許す範囲で使用すべき」「核兵器は禁止されていると考えていない」とした。日本には非核三原則があり、憲法9条は「武力の行使は永久に放棄する」と書かれている。
・31日からアメリカで核保安サミットが開催される。安倍首相はこの場で、北朝鮮問題について日米韓首脳会談を持つことに意欲を表明。
 
[IS・トルコ・シリア]
・6日イラク・ヒッラで自爆テロ、60人以上が死亡。ISが声明。ヒッラ周辺にISの拠点はこれまでないとされていた。
・8日トルコ南部のキリスにシリア側からのロケット弾8発以上が着弾、2人死亡。ISと推定。
・14日国連主導のシリア和平協議がジュネーブで再開。ISやヌスラ戦線などは招待されず。
・14日ロシアがシリアから主力部隊を撤収。地対空ミサイルなどは残す。
・17日シリアのクルド人組織PYDが「自治区」樹立を宣言。アサド大統領は「宣言に正当性はない」としている。
 
・17日シリアで拘束されていることが懸念されていた日本人フリージャーナリスト本人と思われる談話の動画が、アルカイダ系ヌスラ戦線の仲介者によって投稿される。ジャーナリストはISに拘束されていると誤報が流れたのち、家族などが否定した経緯がある。ヌスラ戦線はISに比べて、人質を処刑するのではなく、身代金目的であるケースが多いとされる。
 
・13日トルコの首都アンカラで爆発テロ。34人以上が死亡。爆発テロは半年で3回目。治安当局はクルド人組織PKKによるものと推定。15日政府は男女二人の実行犯をPKKと身元特定し、14日イラク北部のPKK拠点を越境空爆、15日トルコ南東部のPKK勢力に対して掃討作戦。
・18日実行犯はPKKと対立している別のクルド人組織TAKと判明。TAKは犯行声明を出していた。
・19日イスタンブールの繁華街で爆発テロ、外国人4人が死亡。政府はPKKの犯行と発表。ISが犯行声明を出す。
 
[海外]
・1日アメリカ大統領選挙予備選の「スーパーチューズデー」で11州で投開票。共和党の極右候補トランプ氏が7州を制した。民主党クリントン氏が優勢。その後も大勢は変わらず、トランプ氏とクリントン氏が首位。
・2日アラビア半島湾岸協力会議(6ヶ国)がレバノンシーア派組織ヒズボラをテロ指定。11日アラブ連盟(22ヶ国、機構が参加)がテロ指定。アラブ連盟参加のイラクレバノンは賛成せず。ヒズボラレバノンで合法政党として活動し、国会に議席があり入閣もしている。
・5日タリバーンアフガニスタン政府との直接和平協議に応じないと声明を出した。
・5日ソマリアでアメリカがIS系組織アル・シャバブの訓練施設をはじめて空爆。150人を殺害したとする。
・7日チュニジア東部リビア国境近くベンガルデンで武装集団が軍・警察を襲撃し、戦闘中市民7人が巻き添えで死亡。兵士など10人が死亡、武装集団の28人を殺害。
・7日パキスタン北西部シャブカダルで裁判所に自爆テロ。民間人16人以上が死亡。TTPが犯行声明。
・8日、9日とイランがミサイル実験。ミサイルの機体には「イスラエルを粉砕せよ」と書かれていた。
・12日イスラエルパレスチナガザ地区ハマスの拠点空爆空爆は2014年以来。民間人の子ども2人が巻き添えで死亡。

今週のおもなできごと(16.2.4-2.29)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後も随時アンケートは行う予定ですので、その際の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけは定期的にアップしていきます(1~2週間に一回程度)。
 
参考:今週のおもなできごと(16.2.4-2.29)
[国内]
・2月4日の衆院予算委で、志井委員長(共産)が「南スーダンは情け容赦ない戦闘が続き、まさに内戦」と質問したのに対し、岸田外務大臣は「武力紛争が発生しているとは考えていない」と答弁。安倍首相は、国連が武器の使用をともなう「積極的PKO」を拡大していることから、自衛隊の活動範囲を広げる必要を答弁。3月末の安保法施行により、南スーダンPKOに新任務の追加が可能となるが、次の交替部隊には適用しない方針。
・南スーダンでは昨年8月キール大統領政権と、マシャル元副大統領の反政府勢力が和平合意し、1月22日には暫定統一政府が樹立予定だった。が、マシャル氏が首都であるジュバに入らず、和平合意失敗の観測がなされている。
・17日南スーダン北東部の国連施設内にある民間人の避難施設を武装勢力が襲撃し、少なくとも18人が死亡。
・26日中谷防衛相は会見で安保法施行までに、南スーダンPKOの任務拡大の規則改正が終わらないと発表。
 
・21~26日ベトナムで開催された国連軍縮部会の第一回が終了。90ヶ国とNGOシンクタンクなどが参加したが、核保有国の参加はなし。日本は当初参加を見送る方針だったが、「核保有国と非保有国の橋渡し」を表明して参加。核兵器の法的禁止を求める動きに対して、日本は「時期尚早」と反対した。
 
・2014年7月の集団的自衛権の行使容認の閣議決定に際し、内閣法制局が作成していた国会での想定問答集を野党が開示要求。法制局が拒否。
 
・22日竹島の日松江市で記念式典。460人が参加し、政務官が派遣された。会場外では20団体約100人が韓国に対して抗議した。人数は昨年の5分の1。
 
・16~18日にかけて、ベトナムの中部ダナンに海自の哨戒機P3Cが2機派遣され、「南シナ海での遭難対応」として、初の合同図上演習を行った。2機はソマリアでの任務から要員交替のための帰還の途中で、3ヶ月に1度は南シナ海上空を往復しているため、今後もベトナムなどへの立ち寄りを検討している。P3Cはベトナムの次期導入が期待されている機種。
・17日陸上自衛隊はタイでの東南アジア最大級の軍事訓練に参加。政情不安の国での邦人輸送訓練をおこなった。集団的自衛権により、行使可能な範囲が大きく広がった分野のひとつ。
・29日フィリピンと防衛装備品・技術移転協定を締結。海自の中古練習機TC90の貸与を決定。
 
・14日からパレスチナアッバス議長が来日。安倍首相、天皇と会談。第三国として、イスラエルとの「国際和平会議開催に協力してほしい」と呼びかけ。また取材に対して、国連安保理イスラエルの入植活動を批判する決議を求めていくことを表明。2014年にパレスチナ安保理決議を求めた際には、イスラエルパレスチナに対して2ヶ月に渡る空爆を行い、2000人以上の市民を殺害した。
・29日エジプトのシーシ大統領が来日。ISへの懸念を表明し、日本に連携を求めた。日本はODAによる円借款540億を約束。
 
・ユニバーサルスタジオ・ジャパンの運営組織である米メディア大手コムキャスト(昨年11月に買収)が、USJ沖縄の計画を撤回する方向。USJ沖縄は、菅官房長官が、翁長県知事との辺野古新基地をめぐる討論の中で、沖縄振興策として「必ず実現させる」と強調していた。
辺野古新基地の仮設桟橋の工事で、防衛省が1年で契約を4回変更し、工事費が59億から147億円の、2.5倍にふくらんでいたことが判明。本体工事についても、契約直後に変更があり、413億円から564億円になっていた。総経費は3500億円とされる。防衛省によると、カヌーなどでの抗議への対処のため、工事区域へのフロートやブイを増設するために予算が上がったとしている。なお、フロートの設置位置は仲井間前知事が認めた岩礁破砕区域の外。
 
[海外/トルコ・シリア・IS]
・9日シリア・ダマスカスで爆弾テロ、4人が死亡。ISが犯行声明。
・11日国際シリア支援グループ(アメリカ・ロシア・サウジ・イランなど)はシリア内戦の1週間後の停戦を目指して、協議を開始。ISやヌスラ戦線など一部勢力は対象外として、空爆を継続していく方針。シリアのアサド大統領は独自にすべての反政府勢力に対して、攻撃を続行する方針。反体制派に対する補給路を分断することで、1年以内に全国土の統治が回復できる、としている。
・11日アメリカ主導の有志連合・国防相級会議でISへの攻撃強化を決定。
・13、14日にトルコはシリア北部アアザーズヘ砲撃。クルド系の民主統一党(PYD)の軍事部門YPGの勢力圏。
・15日アアザーズの病院や学校にミサイルが着弾し、14人が死亡。トルコは「ロシアがカスピ海からミサイル発射」としている。ロシアは「絶対受け入れられない」と反論。YPGにはロシアからの支援があるとみられる。
・15日シリア・イドリブ県の国境なき医師団の運営する病院に空爆。7人が死亡(のちに26人に訂正)。
・21日シリア・ダマスカス郊外と、第三の都市ホムスで連続爆発テロ。ダマスカスではシーア派民兵の集会を狙った自動車爆弾で30人死亡、ホムスでは自動車2台が爆発し、民間人57人死亡。ISが犯行声明。その後、死亡者数の発表は184人超に達した。
・23日支援グループの会議で、アメリカとロシアが27日の停戦を合意。
・27日停戦が発動。当日は空爆はなく、国連幹部は「平和になった」と評価した。アサド政権軍が砲撃を継続し、「たる爆弾」2発を投下。
 
・17日トルコ・首都アンカラで爆発テロ、軍関係者ら28人が死亡。18日ディヤルバクルで軍の車列に自動車爆弾、兵士7人が死亡。トルコ政府はトルコ国内のクルド系非合法政党PKKと、シリアのYPGによるものと断定。アンカラの実行犯(死亡)はYPGに属するシリア人であるとした。YPGは「トルコがシリアに軍事介入する口実」として、犯行を否定。のち、シリアの別のクルド系武装組織TAKが「トルコによるクルド人掃討作戦に対する報復」であるとしてホームページに犯行声明を出した。
 
・19日リビアの首都トリポリの西方で、ISの訓練施設を米軍が空爆チュニジアテロの容疑者などを殺害した、としている。
・28日イラク・サドルシティで自爆テロ。携帯電話の市場にオートバイが突っ込み、70人以上が死亡。ISが犯行声明。
 
[米韓・北朝鮮]
・7日米韓合同軍事演習に、米海軍は佐世保から強襲揚陸艦を派遣。沖縄の米海兵隊と一体運用されているもの。
・10日韓国は、北朝鮮の「事実上のミサイル」発射に対する制裁として開城工業団地(北朝鮮にある韓国企業の工場)を操業停止に。
・日本は10万円を越す送金の禁止などの独自制裁を決定。アメリカは「正しい方向だ」として評価。
・12日北朝鮮は日本に対して、拉致被害者の調査の中止を通達。
・16日韓国は国外にいる国民に対して、北朝鮮が関与するレストランの利用自粛を呼びかけた。こうした店は全世界に130店舗あるとされる。
・17日米軍のF22が4機、韓国の烏山空軍基地に飛来。
 
・16日米メディアFOXは民間の衛星写真により、南シナ海の西沙(パラセル)諸島に中国が地対空ミサイルを少なくとも8基配備していることを確認したと公表。ミサイルはHQ9型(紅旗9)で200kmの射程距離。南沙諸島では対空機関砲を確認。
・27日ASEANは非公式の外相会議をラオスビエンチャンで開催。南シナ海の非軍事化を訴え、ベトナムなどからは米国を巻き込むことなく「当事者間で」解決するという意見が出た。
 
・16日フランス国民議会は昨年11月の同時多発テロ以来の非常事態宣言の3ヶ月延長を可決。5月26日まで。令状なしでの家宅捜索や、市民の自宅軟禁、集会やデモの禁止が可能。
 
・18日ホワイトハウスはアメリカ・オバマ大統領が3月21日の日程でキューバを訪問すると発表。
・23日オバマ大統領は演説でキューバにある米海兵隊グアンタナモ基地を閉鎖する方針を表明。グアンタナモにはイラク戦争の捕虜や、9.11同時多発テロの容疑者など91人が収容されており、米国内法律が適用されないため、拷問や虐待が多発している。ISが人質処刑の際に使うオレンジの服は、グアンタナモの囚人服を模したものである。オバマ大統領は、基地が「テロリスト勧誘に利用されている」として、囚人を米国内の13施設に移す方針。
 
・25日オーストラリアのターンブル首相は3年ぶりの国防白書を発表。現在GDPの1.8%の軍事費を2020年までに2%に引き上げる。4兆円の予算の次期潜水艦導入計画は、現在日・独・仏の三カ国が検討されている。
 
・29日イランの国会議員選挙の大勢が判明。ロハニ大統領の改革派と、穏健保守派で、強硬な反米保守を上回る。
・28日香港立法議会の補欠選挙。民主派が16万票で親中派を破る。民主派から「一定の実力行使を辞さない」という方針で分離した、本土派と呼ばれる「本土民主戦線」の24歳の候補が6.6万票。先月の屋台取締りからはじまるモンコック騒乱事件にも関与しており「極悪な政府と戦うには、非暴力という限界を設けてはいけない」と主張している

シールアンケート#18:2016.02.21.国会周辺

 質問:「安保法制によって日本は戦争(他国への武力行使)すると思いますか?」
   
実施日:2016.02.21.(日)13:00~16:00ごろ 
場所・:国会周辺「辺野古新基地建設反対! 国会包囲行動」
    参加者28000人。
総回答数:16
 
YES:14
 ・1年以内:6
・5年以内:4
・6年以上先:3
・いつかはわからない:1
NO:2
 
(YESの方は)どこと/どこで(複数回答可)?
・中東:6(イラク:2/シリア:1)
・南スーダン:4
・中国:1
 
コメント:
[NO]
・私は中国人です。日本は70年前、韓国や中国に対して戦争をした。(その反省があるから?)どの国の国民も戦争は望んでいない。私も望んでいない。(安倍政権は非常に軍事的ですが、どうすると思いますか?)安倍は全てを変えようとしていると思う。安倍を替えるしかない。(私の英語力では正確に質問の意図が伝わらず、また、この方のお話しのすべては聞き取れなかったことをお詫びします)。
・安倍がいくら戦争がしたいと言っても、民意が許さない。特に私たち戦争を体験した世代が生きているうちはできない。その先の世代に対して、私たちが第二次大戦がどんなものだったか語り伝えることが、この先も戦争を止める力になる。アメリカは戦争ばかりしてきたが、今はもう化けの皮が剥がれてきている。沖縄出身者として思うのは、沖縄からもっとアメリカの矛盾を世界に対して発信していくべきだ。沖縄には長い歴史・深い文化があり、アメリカとは違う。その歴史と文化をもって世界に伝えないといけない。
 
[YES]
・中東。近くだと国民の反響が大きいから、まずは離れたところではじめるだろう。
・南スーダン。今度の派遣部隊の交替がどうなるか。
・南スーダンが危ない。ジブチ自衛隊拠点から出撃できる。ジブチには、それこそ沖縄の米軍のような、不平等な基地協定を日本が結んでいる。しかし、今年の参院選がW選にならなければ、衆院選を見て先送りするのではないか。少なくとも今年中はないと思う。
・南スーダン。安倍が中国とやりたくても、いきなり中国とはできないから、「戦争ができる」ということを見せつけるための取っ掛かりを作る。
 
朝鮮半島。今のように、緊張状態を作り出して、あおっていると思う。
・場所はわからない。北朝鮮とやったら拉致被害者(家族)が悲しむし。ロシアとの北方領土を戦争で取り返すことはできないだろうし。安倍がやりたいのは中国だろうけれど、経済が成り立たなくなる。
・どこが相手かというより、アメリカと一緒にやる。
・中国。中国経済が失調しているから。(中国のどこですか?尖閣?南沙諸島?)わからないけど、中国本土か。日本が戦ったら、アメリカも参戦することになる。だから、よほどのことがないかぎり、戦争にはならない。可能性は低い(6年以上先)。
 
 
この内容では、半年ぶりのシールアンケートの実施となりました。北朝鮮の核実験・事実上のミサイル発射、中国南沙諸島での米軍の「航行の自由作戦」、シリアが少なくとも和平協議をはじめたこと、イランへの経済制裁解除がありましたが、そのことについては目だった意見は聞かれませんでした(イランについては「ホルムズ海峡はもうない」と言った方がいました)。
 
 
ご協力くださったみなさん、ありがとうございました。
今後、都内での辺野古関連の運動は、2016年3月20日(日)辺野古実主催新宿デモ(時間・場所未定)があります。
 
参考:今週の主なできごと(2016.1.19~2.09)[国内と朝鮮半島]
 
・1月21日参議院予算委員会で安倍首相は「改憲はどの条項について改正すべきか、新たな現実的段階に入った」と発言。19日には「緊急事態条項の新設は重く大切な課題」としている。
・2月3日衆議院予算委員会で安倍首相は「憲法改正を決めていただくのは国民投票」「その投票を行わないのは議会としての義務を放棄している」として、参議院選挙で改憲を訴えていくことを表明。また、稲田政調会長からの「9条2項をこのままにしておくことは、立憲主義の空洞化ではないか」との質問に対し、「安保法案に関しては、憲法学者の多くが違憲であるとしていたが、憲法学者の7割は自衛隊違憲であるとしている」「自民党改憲草案9条では将来のあるべき姿を示している」と応じた。自民党改憲草案9条では、国防軍が明記されている。
 
[北朝鮮/韓国]
北朝鮮・東倉里のミサイル発射場に白い幕がかけられ、弾道ミサイルの発射が懸念される。
・22日韓国は北朝鮮の弾道ミサイル発射準備に備えて、アメリカと情報共有システム「リンク16」の運用を決定。日米とミサイル防衛体制の構築をはかる。
・28日日本はミサイル発射の場合、破壊措置命令。日本海にイージス艦を展開、首都圏に迎撃ミサイルのPAC3を移動させた。
・2月3日北朝鮮が事実上のミサイル発射予告。日本ではNSCが破壊措置命令を出し、日本海にイージス艦3隻を配備、迎撃ミサイルPAC3を東京・市ヶ谷の防衛省と沖縄に配備。
・7日北朝鮮が東倉里から「人工衛星」として事実上のミサイルを発射。飛距離は2500kmで、沖縄県上空などを通過し、4つの機体が海上に墜落。機体の一部が衛星軌道に乗ったが、韓国は「電波は受信できない」としている。射程12000kmと推定され、アメリカ東海岸に到達する能力を持つ。
・8日北朝鮮警備艇黄海上の韓国との軍事境界線NLLを越えた。韓国側の警告射撃により退去。
国連安保理北朝鮮に対して非難声明。日本は独自制裁を検討。
・日韓はGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を年内締結に向けて協議を急ぐことで合意。
 
・9日北朝鮮寧辺の5000kw級黒鉛原子炉を再稼働させた。プルトニウムの抽出可能な原子炉であり、6者協議によって、北朝鮮が無力化に同意していたもの。アメリカ情報機関の発表。
 
・2日東京にある朝鮮大学校の元准教授が、北朝鮮の工作機関から指示を受けていたことが判明。韓国で逮捕された人物に対して、政治情報収集報告を伝達するよう、工作機関との連絡がPCに残っていた。
 
[辺野古新基地]
・24日沖縄県普天間米軍基地のある宜野湾市の市長選挙が投開票。政権の支援を受けた現職の佐喜真氏が再選。普天間基地の撤去を訴えながらも、移転先は明言せず、跡地へのディズニーリゾートの誘致を挙げた。対立候補の志村氏は辺野古移設反対を訴え、翁長県知事の支持を受けていた。
・1日沖縄県は地方係争処理委員会の却下を不服として、国を提訴。前知事が行った辺野古新基地予定の大浦湾の埋めたて承認を無効とする翁長知事に対して、代執行を申し立て、国が提訴したのに対し、取り消しの効力停止は違法である、として12月に行った県からの提訴と併せ、国と県の裁判は3件目。福岡地裁は和解勧告へ。
 
[自衛隊/日米関係]
・27日鹿児島・海上自衛隊の鹿屋航空基地でニュージーランド在住の日本人男性が復元した、第二次大戦中の日本軍の零式戦闘機の試験飛行が自衛隊の協力を得て行われる。
 
・31日自衛隊那覇基地にF15を20機移設し、40機の体勢で第9航空師団を編成。新しい航空師団の設置は50年ぶり。 
・2日仙台高裁で、07年陸上自衛隊情報保全隊の活動の違法性を問う裁判に判決。イラク派遣反対の人の個人情報収集に関わるもので、一審での原告勝訴の一部が取り消された。原告は控訴
・4日自衛隊は南スーダンPKO部隊の駐留を2月末までから、10月末まで延長。次に交替する部隊からは、安保法による駆けつけ警護の新任務が追加されるため、現行部隊に任務を継続させる。参院選前の新任務での派兵をきらったものとされる。
 
・20~22日、米空軍F22ステルス戦闘機14機が日本側への通達なく横田基地に飛来。
・1959年1月米軍の太平洋基地での核搭載機の爆発火災事故について情報開示。福岡・板付基地の所属で、韓国・烏山で訓練していた。
・27日米・太平洋軍のハリス司令官はワシントンでの講演で、中国からの尖閣諸島防衛を明言。日米安保第5条が適用されるとした。
在日米軍の日本負担金、いわゆる思いやり予算が大幅増額で日米合意署名。2016~20年までの5年で9465億円。133億円増額。
 
[その他外交関係など]
・22日日本はイランの経済制裁を解除。資産凍結や金融機関取引の禁止、貿易保険の禁止などの解除を閣議了解。
イスラエル・テルアビブで開かれたサイバー防衛の展示会「サイバーテック」に日本が初参加。9社が出展。
・2月にベトナムで開かれる国連の核軍縮部会に日本が参加表明。昨年の国連総会では、アメリカの「核兵器の法的禁止の動きを警戒する」主張に同調し、不参加としていた。
・26日から天皇皇后が第二次大戦の激戦地であったフィリピンを初訪問。フィリピン人の犠牲に触れ、「無名戦士の墓」で追悼の祈りを捧げた。
・31日中国軍の情報収集機と早期警戒機が日本海を飛行。領空侵犯はなし。