日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

今週のおもな出来事(2018.8.1-8.15)

おわびとお知らせ:
「日本は戦争すると思いますか?」のシールアンケートの結果まとめとして運営している本サイトですが、取材者の都合により、これまでの1~2週に一回ペースでのアンケート採取ができなくなりました。アンケート結果の掲載はしばらくお休みしますが、今後の参考のため、日本と世界のニュースのまとめだけはアップしていきます。
 
参考:今週のおもな出来事(2018.8.1-8.15)
[日本]
アメリカ政府が秘密指定を解除した1967~68年の日米安全保障高級事務レベル協議(SSC)議事録で、日本は核武装にあたる、ABM(核搭載弾道弾迎撃ミサイル)を検討していたことが判明。同時期には中国の核実験。佐藤栄作内閣。日本側からは議事録の開示はない。
 
防衛省の2019年度概算要求は5兆4000億円に。2000億円の増額。
防衛省自衛官の採用年齢を26歳から32歳に引き上げる。引き上げは28年ぶり。また、予備自衛官の年齢を30歳から54歳に大幅引き上げ。パブコメを経て10月1日から実施予定。
・1~2日竹島周辺で韓国の海洋調査船が航行。日本政府は「無害通航にあたらない」として抗議。
・30代日本人男性が北朝鮮西部・南浦で拘束されていることが判明。海軍造船所のある地域で、スパイ容疑か。
・14日米海兵隊普天間基地所属のオスプレイMV22が奄美空港緊急着陸。昨年6月から同空港への緊急着陸は4回目。
・ロシアが択捉島の空港に戦闘機を配備しての記念式典を行ったことが、現地報道で判明。3日づけで日本政府は抗議。
 
[沖縄]
・8日沖縄・翁長県知事がすい臓がんのため死亡。2000年から県知事を勤めた。11月18日予定だった県知事選挙は9月に繰り上げの見込み。
・9日翁長氏が表明していた辺野古新基地の埋め立て承認の撤回に向け、県は沖縄防衛局からの「聴聞」を実施。
・11日政府は県に対し、17日の土砂投入を見合わせる連絡。県は16日予定の埋め立て承認撤回を延期。
・6日広島・平和祈念式典。安倍首相は昨年に続いて核禁止条約については触れず「核軍縮の進め方について各国の考え方の違いが顕在化している」として、「橋渡しの役割」を強調。会見では「条約に参加しない立場に変わりはない」と回答。
・9日長崎・平和祈念式典。国連事務総長としては初のグテーレス氏が参列し「核軍縮保有国に特別の責務がある」と核禁止条約の支持を伝えた。田上長崎市長はあいさつで、日本政府に対して核禁止条約への賛同を強く求め、国内300超の地方議会が「同義的責任を果たす義務」として、政府に条約賛同の要請をしていることに触れた。被団協代表らも核禁止条約に署名も批准もしないことを批判。安倍首相はあいさつでは核禁止条約に触れず、「考え方の違い」を再度使用。
・9日長崎の被爆者代表の要望を安倍首相が聞く会合が開かれ、「広島・長崎で核禁止条約に一言も触れていないが、その真意を」と質問され、首相は「いま求められているのは考え方の異なる国々の橋渡し役」と回答。
・15日終戦記念日日本武道館で、政府主催・全国戦没者追悼式。天皇のおことばに「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」が新たに加わる。安倍首相あいさつは6年連続で「反省・哀悼」の加害表現や不戦の誓いなし。
・安倍首相は靖国神社玉串料を奉じる。名義は「自民党総裁」。衆参50人ほどの議員が参拝。稲田朋美小泉進次郎議員ら。
 
・8~9日ガザから180発のロケット弾が発射。イスラエルの「鉄のドーム」で阻止。
・9日イスラエルが報復空爆ハマスの拠点とされたビルなどを空爆ハマス戦闘員1名と、自宅にいた妊娠中の女性と1歳の娘を殺害。
・9日イスラエルハマスは同日夜までに戦闘停止することで合意。3月末からのパレスチナ側の抗議デモでは160人以上が死亡。イスラエルは兵士1名が死亡。
 
[イエメン]
・2日西部ホディグで魚市場・病院などに対して空爆。イエメンで空軍力による攻撃を行っているのはサウジアラビアを中心とした連合軍だが、空爆の事実を否定。
・8日フーシのミサイルがサウジアラビア付近に着弾、サウジは迎撃し、破片で1人が死亡と発表。
・9日イエメンで子どもを乗せたバスに対して有志連合が空爆。51人以上が死亡、うち子どもは40人。サウジは「正当な軍事行動」と主張。
 
[イラン]
・2日イラン革命防衛隊の小型艦船数十隻がホルムズ海峡を含むペルシャ湾で大規模演習。対艦ミサイル実験を含み、原油輸出ルートであるホルムズ海峡を封鎖できる能力を誇示。
・12日カスピ海沿岸の5ヶ国(ロシア・イラン・トルクメニスタンアゼルバイジャンカザフスタン)が、カザフ西部アクタウで「カスピ海の法的地位に関する協定」を締結。各国15カイリを領海とし、第3国の軍活動を禁止する内容。
 
・3日アフガニスタン東部パリティアでシーア派モスクが襲撃される。襲撃者は銃乱射後2人が自爆。モスクに集まった人30人以上が死亡。
・10~13日にかけて、中部ガズニでタリバーンが猛攻。州庁舎襲撃など、一時は通信も遮断。アフガニスタン軍、警察など100人以上が死亡、民間人20人以上が死亡。政府はタリバーン戦闘員194人を殺害したとしている。
 
・4日ASEAN地域フォーラム閉幕、北朝鮮の核・ミサイル開発問題について、議長声明では「北朝鮮に非核化をうながす」のみで、「CVID(完全かつ検証可能で不可逆的)」の文言が入らず。フォーラムに参加した北朝鮮外相は「朝鮮戦争終結宣言なしで次の非核化の措置はとらない」としており、中国が支持。また、アメリカもCVIDの表現を控える方向。
・9日アメリカ・ペンス副大統領が「宇宙軍」を2020年までに創設、追加予算5年で80億ドル(8850億円)を国防総省での演説で表明。
・13日国防予算7160億ドル(80兆円)を決める国防権限法にトランプ大統領が署名。
 
・4日ベネズエラの首都カラカスで国家警備隊創立記念式典において、マドゥロ大統領が演説中に会場上空でドローン2基が爆発・炎上。兵士7人が負傷。「Tシャツの兵士たち国民運動」と名乗る組織が犯行声明。6人が即日逮捕され、野党主導者が拘束される。現地ではマドゥロ政権による自作自演の疑いも。