日本は「戦争」すると思いますか?

戦争・軍事と日本の距離をニュースウォッチしています。

おもなできごと 22年12月

・2日自公が敵基地攻撃能力(反撃能力)の導入で正式合意。
・2日参議院本会議で補正予算成立。予備費3.7兆円に加え、「ウクライナ情勢対応」の予備費1兆円を新設。
・7日自公会合で23~27年度の防衛費を17兆円増加の43兆円で決定。財源は増税・決算余剰金・「防衛力強化資金」を新設。航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に再編することも決定。8日岸田首相が1兆円の増税を表明。
・10日広島で岸田首相が提案した「国際賢人会議」開幕。「核なき世界」への道筋を探るとして、米中ロを含む15人の有識者で開催。
・12日漢検が主催する「今年の漢字」が「戦」に。
・12日安全保障三文書改定案で自公合意。
・16日三文書を閣議決定
・国家安全保障戦略(NSS):「パワーバランスの歴史的変化と地政学的競争の激化で国際秩序は重大な挑戦にさらされている」「サイバー攻撃・偽情報で有事と平時、軍事と非軍事の境界があいまいに」として、国の方針は「専守防衛を堅持」としながら、中国・北朝鮮・ロシアを脅威として明記。
・国家防衛戦略(防衛大綱から改名):領域横断作戦能力、スタンドオフ防衛能力を活用した反撃能力、無人アセット防衛能力を強化。防衛装備移転三原則の運用指針見直しを検討。
・防衛力整備計画(中期防衛計画から改名):米国製巡航ミサイル・トマホークほかミサイルドローンの増強。AIを活用したサイバー分析、SNSの情報の自動収集、航空宇宙自衛隊の編成。事業の物件費は43兆5000億円/5年。アメリカからの購入にあたるFMSは2023年度当初予算1兆4768億円、
・26日海上自衛隊一等海佐が特定秘密を漏洩したとして書類送検。海自OBに安全保障について説明していた際の内容に特定秘密が含まれていたとされる。
 
・5日韓国・北朝鮮の北限境界線NLL付近で米韓演習。北朝鮮黄海に130発の砲撃。
・18日北朝鮮が中距離弾道ミサイル2発を発射。日本のEEZ外に落下。
20日から済州島付近で米韓演習。23日北朝鮮順安から短距離弾道ミサイル2発を発射。
・26日韓国国内で北朝鮮のドローン5機を撃墜。1機はソウル周辺まで接近。
・31日北朝鮮黄海北道から短距離弾道ミサイル3発を発射。日本海に落下。2022年は70発以上、過去最多の発射回数。
 
[ロシア/ウクライナ]
・1日ロシアが「外国の代理人」を犯罪化する法律を施行。これまでは金銭的関係が判明した場合のみの処罰であったが、厳格化。
・5日ロシア・モスクワ南東のシャギレポ空軍基地と南部エンゲリス空軍基地にドローン攻撃。エンゲリスは戦略爆撃機Tu95の出撃拠点。ロシアはウクライナの攻撃と主張。
・14日キーウにドローン攻撃。11月23日にウクライナ軍情報局が公開した撃墜ドローン:イラン勢のシャヘド136、シャヘド131、モハジェル6の部品のうち11%が日本の民生品からの転用と判明。米国製部品は65%。
・16日ウクライナ全土に60発以上のミサイル攻撃。
・21日ゼレンスキー大統領が訪米。バイデン大統領と会談、合同議会で演説。パトリオット・ミサイルなどの支援を確保。
・22日ロシアの傭兵会社ワグネルが北朝鮮から歩兵ロケットや武器などを購入していること、現在の派兵は傭兵1万人、受刑者4万人と推定されることをアメリカが発表。
・23日今年ノーベル平和賞を受賞したロシアの戦争犯罪記録団体メモリアルが「外国の代理人」に指定される。
・24日ウクライナが奪還したヘルソン市の市街地に連日ロシアが砲撃。16人以上が死亡。
・26日ロシアのエンゲリス空軍基地をドローン3機が攻撃。3人が死亡。ロシアはウクライナの攻撃と主張、ウクライナは否定。
・29日ウクライナ全土にミサイル攻撃、120発以上。
・29日ベラルーシウクライナとの国境付近にS300ミサイルが着弾。ベラルーシウクライナの迎撃弾であると主張。「ポーランドと同じ」として反撃の意志はないとしている。
・31日キーウで外国人記者が多く利用するホテルにミサイル着弾。日本の新聞記者が負傷。
 
・2日アメリカ・カリフォルニアの空軍基地で第六世代爆撃機B21が公開。
・7日中国全土でゼロコロナ政策の大幅緩和。隔離が解かれ、PCR検査の義務がなくなる。
・7日ドイツでライヒスヴェルガーと呼ばれる現行のドイツ共和国を認めない極右勢力が武装クーデターを計画しているとして25人が逮捕。首謀者はハインリヒ13世を名乗る公爵家子孫。
・7日イランで続く女性の抑圧に抗議するデモで拘束されている参加者11人に死刑判決。8日1人が処刑される。
・9日中国・習主席がサウジアラビア訪問。湾岸協力会議とも首脳会談。
・9日中国とインドの国境で衝突。
・12日アフガニスタン・カブールで中国人などの外国人が利用するホテル襲撃。21人が死亡。3人を逮捕。
・15日アメリカ上院で23年度の国防予算が1割増の8579億ドル(118兆円)で可決。
20日アフガニスタンタリバーン政権が女子の大学通学を禁止。24日NGOでの勤務をすべて停職。
・21日イスラエルでネタニヤフ氏が首相に復帰。リクードと極右・宗教政党が連立して議席過半数を確保。「最悪の極右」といわれる。
・27日台湾が兵役延長を決定。4ヵ月から1年に。
 

おもなできごと 2022.11月

[日本]
・1日オスプレイを含む陸上自衛隊との共用が計画されている佐賀空港で、公害防止協定の改定案が成立。排水に懸念している地元漁協が譲歩。
・8月末に文科省が全国の図書館・学校図書館に対して「拉致問題の図書充実ご協力」要請文を送付していたことが発覚。内容を問わずこのような要請は初めて。文科省内閣官房からの指示であるとしている。
・2日自公の防衛三文書改定の実務者協議で審議されている防衛費のための増税について、公明党・北側副代表が「すぐには難しい」「つなぎ国債を検討」と記者会見で発言。9日「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」が個人所得税増税も視野に入れるべきと議論。22日には「幅広い税目で負担」と報告。国債発行には消極的。
・6日横須賀基地で国際観艦式。20年ぶり。12ヶ国が参加。7日から横浜で西太平洋海軍シンポジウム。観艦式に不参加の中国を含め27ヶ国が参加。
・9日ウクライナ軍に志願していた28歳の元陸上自衛隊員が戦死したことが発表される。
・10日から全国で今年度最大の日米合同演習キーンソード23開始。自衛隊26000人、米軍10000人が参加。先島諸島でも初展開。沖縄・南与座分屯地では公道を使用した上陸作戦を門の外から撮影していた腕章着用の琉球新報記者が自衛官からデータ消去を求められる。
・17日ミャンマーで拘束されていた日本人映像作家が恩赦で解放される。ほか元英国大使など出入国違反で勾留されていた外国人が解放。
・19日自公実務者協議で防衛装備三原則を輸出拡大の方向で改定することを議論。
・28日岸田首相が防衛省財務省に、防衛費をGDP比2%にするよう指示。
 
・12日~カンボジアプノンペンASEANプラスが日米韓を加えて開始。三カ国で北朝鮮のミサイルについてリアルタイムデータを共有するなどの警戒態勢構築を議論。
・15日~インドネシア・バリ島でG20が開催。プーチン大統領は不参加でラブロフ外相が参加。議長国のジョコ大統領はゼレンスキー大統領をリモートで招待したが、ロシアが参加するため拒否。
・14日バイデン大統領と習主席が会談。15日尹大統領と習主席が会談。中韓会談は3年ぶり。17日岸田首相・習主席が会談。45分間。尖閣活動の懸念を伝え、中国がアフリカなどで展開する開発外交についても「責任ある大国として国際ルールに基づく行動を」と要望。
・16日G20が首脳宣言を採択。「すべての戦争を批難する」としつつも、ロシアの立場を併記する妥協案。
・18日~タイ・バンコクAPECが開幕。20日G20に準じた首脳声明をまとめる。
 
・10月31日から11月4日の予定の黄海での米韓演習が北朝鮮のミサイル発射を踏まえて延長に。
・2日北朝鮮がNLLを越えて韓国側にミサイル20発を発射。韓国が3発応酬。越境攻撃は2010年の延平島事変以来。
・3日北朝鮮ICBM一発、短距離弾道ミサイル2発、3発と連続で発射。ICBMは日本上空を通過し、太平洋に落下したとして、通過後にJアラート。のちに通過していなかったことが判明。
・4日北朝鮮の軍用機が警戒線付近を複数で飛行。韓国側から80機がスクランブル発進。
・5日北朝鮮黄海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射。
・9日北朝鮮日本海に向けて短距離弾道ミサイル1発を発射。
・17日北朝鮮が元山から日本海に短距離弾道ミサイル1発を発射。
・18日順安からICBMを発射。火星17か。飛行時間69分で1000km以上の距離を飛び日本のEEZに落下。Jアラートの発令はなし。金委員長が娘と思われる女児をともない現地視察。
 
[中国]
・14日広州でゼロコロナ政策によるロックダウンの強化に抗議し、暴動。
・22~23日河南省iPhone工場で大規模な抗議。
・24日ゼロコロナで100日以上ロックダウン下にあるウイグル自治区ウルムチ市で火災。10人以上が死亡。当局の封鎖で建物に閉じ込められて逃げられなかった可能性が指摘。25日ウルムチでデモ。26日北京、上海などでもデモ。「共産党下台(やめろ)、習近平下台」の政権批判スローガンが頻出する。習氏の出身校である清華大でもデモ。27日東京・新宿を皮切りに日本でも留学生中心のデモ。
・30日広州のロックダウン解除。ウルムチで交通が復帰。各地でPCR緩和などゼロコロナ規制が緩む。
 
[ウクライナ/ロシア]
・4日プーチン大統領が新たな動員令に署名。殺人・強盗を含む受刑者の動員も可能に。
・5日イランがロシア軍が使用する自爆型ドローン・シャヘド136を提供していることを認める発表。2月の侵攻開始以前に提供したものとしている。
・7日ウクライナが戦時体制法に基づき、航空エンジンなどの戦略企業5社を国防省が接収。
・9日ヘルソン市からロシア軍が撤退。
・14日ロシアに留学中に逮捕・服役していたザンビア人留学生が徴兵され、9日に死亡したとロシア政府が発表。
・15日ロシアがウクライナ全土にミサイル100発以上で攻撃。エネルギー施設・インフラが破壊される。
・16日ポーランドウクライナ国境から7kmのプシュボトフ村にミサイルが着弾。NATO兵士2名が死亡。ポーランドはロシア製のS300対空ミサイルであると発表。ロシアだけでなくウクライナ軍も迎撃弾として使用している。ゼレンスキー大統領は自軍のものであることを否定し、調査団にウクライナから人員を派遣させるよう要求。
・19日~ザポリージャ原発付近に砲撃が続く。
20日カザフスタン大統領選挙で現職トカエフ氏が再選。得票率81.31%と躍進。9月のキルギスとの紛争などでロシアと距離を置く姿勢をとっている。
・23日キーウを含むウクライナ全土にミサイル攻撃70発以上。51発を迎撃。4人以上が死亡。
・24日ウクライナが奪還したヘルソン周辺に砲撃。10人以上が死亡。
・29日エジプト・カイロで予定されていた米露核兵器削減交渉・新STARTをロシアが一方的に延期。
 
・1日イスラエル総選挙。ラピド現政権が50議席、ネタニヤフ前首相のリクードが連立を計画する極右政党とあわせて65議席
・2日エチオピア北部のティグライ解放戦線が政府軍との停戦合意。2年間戦闘が続いていた。
・13日トルコ・イスタンブール中心街で爆発。6人以上が死亡。当局はシリア国籍の女を主犯として46人を拘束。クルド人組織PKKであると発表。19日トルコがシリアのクルド人地域コバニに空爆シリア民主軍、アサド軍の31名以上が死亡。20、21日にシリア民主軍が反撃し国境を越えた砲撃。22日トルコ・エルドアン大統領がクルド人勢力を「根絶やしにする」発言。24日までにシリア側60人以上が死亡。
・9日アメリ中間選挙。16日に大勢判明。上院は民主党が下院は共和党過半数を僅差で獲得。
・15日トランプ前大統領が出馬表明。19日Twitterを買収したイーロン・マスク氏が議会襲撃の煽動で永久凍結されていたトランプ氏のアカウントを復活させる。
・29日ミャンマー国軍と西部ラカイン州少数民族武装組織アラカン軍が日本財団の仲介で停戦。財団の支援を受け入れ、その間の戦闘を停止する。民主派・ビルマ民主軍との停戦は計画されていない。
・30日ISが三代目の指導者が戦死したと発表。

おもなできごと2022.10月

・7日ノーベル平和賞がロシア国内の虐殺を記録する「メモリアル」、ウクライナでロシアの戦争犯罪を記録するCCL市民自由センター、ベラルーシの反体制活動家アレシ・ビャリャツキ氏(収監中)に決定。
 
[国内]
・2日自民党三重県議が「国葬反対のSNSは8割が大陸から」とツイート。高市早苗議員が名古屋の日本会議集会で行った講演で「政府の調査結果」として発言したものとする。高市氏は否定。6日三重県議が発言訂正。
・4日東京・埼京線車内で朝鮮学校中等部の生徒が男に蹴られるなどの暴行を受ける。男は「ミサイルなんか撃ちやがって」と発言。朝鮮学校などにも脅迫が相次ぐ。
・6日北朝鮮ミサイルに関して日韓が電話協議。
・11日西村原子力防災担当相は、11月に福井県でおこなう原発防災訓練に武力攻撃を想定しないむね発表。
・12日JAXAが鹿児島県内之浦観測所からのイプシロン6号機ロケットの打ち上げに失敗。ロケットの失敗は2003年H2A6号機以来。
・12日自民党村上誠一郎総務委員が党紀委員会により1年間の役職停止処分。9月20日に安倍元首相の国葬への欠席を表明し「国賊」と表現したことを、29日に安倍派から厳正処分決議が出された。
・19日自民党公明党が安全保障3文書の改定に向けての初実務協議。国家安全保障戦略に、周辺国をどう記述するかを検討。中国・北朝鮮に関しては表現を強める、ロシアは「あらゆる分野で協力を高めていく」「安全保障上極めて重要」との友好的表現から大幅に変更する必要がある。
・22日岸田首相がオーストラリアでアルバニージー首相と会談。2007年の安全保障共同宣言を改定し、署名。共同訓練や技術協力を進めていく内容。
・23日那覇市長選挙投開票。自民・公明推薦で、辺野古基地については「国と県の裁判を見守る」とした知念覚前市長が勝利。
 
・1日北朝鮮順安から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射。韓国の「国軍の日」に狙ったもの。
・4日火星12型中距離弾道ミサイルを発射。青森県上空高度1000mを通過、4600kmを飛翔して太平洋に落下。5年ぶりにJアラーと発令。東京島嶼部に誤報
・5日日本海で展開している米韓合同演習で地対地ミサイル4発を北朝鮮への「対抗措置」として発射。7日THAADに追加装備を配備。演習は9月26日からで、横須賀の原子力空母ロナルド・レーガンも参加。
・6日平壌付近から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射。
・9日北東部江原道から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射。
・14日順安から日本海に向けて短距離弾道ミサイル1発を発射。
・18~19日北朝鮮が韓国軍事境界線付近で350発の砲撃。17~28日に韓国軍が5万人規模の野外機動訓練を実施している。
・22日韓国検察当局が前政権の国防相を逮捕。2020年に北朝鮮により水産省の船員が洋上で射殺された件の機密情報を破棄した疑い。
・24日韓国軍が黄海上で北方限界線を越えた北朝鮮船舶に警告射撃。24~27日には黄海で米韓演習。
 
[ロシア/ウクライナ]
・1日ドネツク州東部リマンでウクライナ軍が攻勢、ロシア軍が撤退。
・4日ロシア国内で、ウクライナ東部4州の併合手続き完了。
・4日ロシア反政府活動家のナワリヌイ氏の団体「ナワリヌイ本部」が活動再開宣言。ナワリヌイ氏は収監中で、幹部も国外で活動。
・5日プーチン大統領が、ザポリージャ原発を「国有化」する大統領令
・7日ウクライナが奪還した東部リマンで集団墓地発見。ドネツク州知事が発表。
・7日ゼレンスキー大統領が「北方領土は日本の領土」と国内文書に署名。
・7日シベリアガス田のサハリン1も2に続いてロシアが新会社設立。現行はエクソン・モービルが30%、日本政府主体の日本企業JVが30%出資している。
・8日黒海のクリミア橋で爆破。車道が崩落し、鉄道にも被害。自動車爆弾か。4人が死亡。ウクライナの治安機関の作戦で「テロ」とロシアは批難。12日FSBがロシア国内でロシア人、ウクライナアルメニア人の8人を拘束。「テロはウクライナ国防省情報総局によるもの」としている。
・8日ザポリージャ原発で砲撃により外部電源喪失ザポリージャ市内にミサイル攻撃、6日19人、9日17人以上が死亡。11日サンクトペテルブルグIAEA事務局長がプーチン大統領と会談。11日ウクライナ原発会社エネルゴアトムがザポリージャの副所長がロシア軍に誘拐され、拷問を受けていると発表。12日、17日再び外部電源喪失
・8日ロシア軍はウクライナ総司令に強硬派のスロビキン大将を任命。
・10日キーウを含むウクライナ全土30ヶ所以上にロシアが一斉爆撃。23人以上が死亡。キーウでは大統領府から1kmの官庁街に着弾。ドイツ大使館などが被害。
・10日国連総会でウクライナ4州併合を無効とするロシア非難決議案の緊急特別会合。12日採決、143ヶ国の賛成で可決。反対はロシア、ベラルーシ北朝鮮ニカラグア、シリアの5ヶ国で、ロシア主体の旧ソ連集団安全保障・CIS加盟のアルメニアタジキスタンなどの国々も棄権した。
・14日プーチン大統領が動員打ち切りを宣言。30万人のうち22万2000人を確保したとしている。各地では街角や工場、刑務所などでの動員が続いているとみられる。
・15日ロシア南部ベルゴロド州の軍訓練場で志願兵2人が銃乱射、11人が死亡。2人はムスリムで上官と宗教上の対立があったとみられる。
・17日キーウ中心部に自爆型ドローン28機による攻撃。集合住宅など5ヶ所が攻撃され、4人以上が死亡。イラン製のカミカゼ・ドローンと呼ばれるシャヘド136型で、EUなどはイランにロシアへの武器輸出で制裁。
・17日ロシア南部クラスノダールでロシア軍のSu34戦闘機が離陸直後にエンジンから出火しアパートに墜落。15人以上が死亡。
・21日米露国防相が電話会談。5月以来。
・31日ロシアがウクライナ全土をミサイルやドローンで攻撃。電力・エネルギー施設を標的とし、キーウの80%が断水、電力の逼迫。
 
・11日イスラエルレバノンが東地中海の国境策定で合意。
・12日アメリカ「国家安全保障戦略」を策定。中国は「重要な競争相手」としながらも「打ち勝つ」と表現。ロシアは「緊急かつ持続的脅威として抑制すべき」とした。
・19日ミャンマーヤンゴンのインセイン刑務所の受付・門で爆発。差し入れとみせた小包が爆発したものとみられる。刑務官3人、市民5人が死亡。同刑務所には拘束が続く日本人ジャーナリストも収容されている。
20日イギリス・9月に就任したトラス首相が経済政策の不備で辞任。24日スナク元財務相が無投票で保守党党首に選任され、首相となる。
・22日イタリアの右派連立内閣で極右「イタリアの同胞」のメローニ党主が首相指名。
・22日中国共産党党大会最終日。習近平氏が異例の3期目の国家主席就任。

おもなできごと2022.9月

2022年9月
・7日ソウルで日韓防衛次官級会議が6年ぶりにおこなわれる。
・11日沖縄知事選挙。現職玉城デニー氏が再選。
20日防衛省が来年度からのミャンマー国軍の留学生の受け入れ中止を決定。今年4月の反体制派処刑を受け。現在防衛大・自衛隊幹部学校に受け入れている11人は継続する。
・26日ロシア・ウラジオストックの領事が連邦保安局FSBにより拘束される。
・27日日本武道館で安倍元総理の「国葬」。喪主は夫人で自宅から遺骨の出発に自衛隊儀杖隊が整列。警備には警察官20000人動員。式典では自衛隊音楽隊が戦前の軍歌「国の鎮め」、自衛隊の作曲による「悠久なる皇御国」などを演奏。アメリカからはハリス副大統領が参列。国家元首は少なく、インドのモディ大統領など。岸田首相は弔辞でQUADの話題を盛り込んだ。ミャンマーからは軍政権の駐日大使が参列。韓国からはナンバー2にあたる韓首相が来日、岸田首相と20分会談。
・30日国家安全保障戦略NSS改定の有識者会合初開催。
 
・21日から国連総会。一般演説でバイデン大統領がロシアを批難。ゼレンスキー大統領は特例でビデオ参加し「ロシアの拒否権剥奪」を訴える。
 
・1日ロシア極東軍事演習ボストークがはじまる。2018年以来で、規模は縮小。中国、インド、カザフ、キルギス、シリア、ニカラグアが参加。
・1日ザポリージャ原発IAEAの査察団が到着。6基のうち2基が稼働中だが、1日にも砲撃があり、1基は停止している。調査終了後もIAEAは常駐する計画。3日全電源喪失、非常電源に切り替え。11日稼働を続けていた6号機も停止。
・5日ロシアからのガス・パイプラインノルドストリームが8月31日から9月2日までの点検停止予定が再開せず。ロシアは「経済制裁が解除されるまで」と示唆。
・10日ウクライナ軍がハルキウ州イジュームへの補給基地クピャンスクを奪還。6日から奇襲攻撃を繰り返し、9日には州内の30以上の集落を奪還したと発表。14日ゼレンスキー大統領がイジューム入り。拷問施設・集団墓地が発見される。
・15日ウズベキスタンサマルカンド上海協力機構会議。中国・習主席とプーチン大統領が参加。
・19日南部ミコライウ州で稼働中の南ウクライナ原発にミサイル攻撃。
・21日プーチン大統領が演説で核使用を示唆する「持っている手段を全部使う」と発言。同演説で、予備役の30万人に「部分的動員令」を発表。動員反対のデモが全土で起き、1400人が拘束。その後もデモは続き、事務局の銃撃や放火が相次ぐ。19~25日までにEUに脱出したロシア人は6.6万人以上。
・23~27日ウクライナ東部・南部の4州(独立した国家であると主張するドネツク、ルハンスク州と、ザポリージャヘルソン州)で「ロシア連邦編入」の住民投票プーチン大統領は「住民投票を支持し、可決され次第領土併合手続きに入る」と発表。投票所は設けられず、委員が各戸を回ったり、街頭で行われる。結果は87~99%の賛成とされ、プーチン大統領は「すべての手段で我々の土地を守る」と併合を宣言。
・26日北海のデンマークスウェーデン海域でノルドストリームの3ヶ所で爆発、ガス漏れが発生。関係国は破壊工作を疑う。
・30日ザポリージャ市で民間人の車列にミサイル16発の攻撃。25人以上が死亡。
 
・13日アゼルバイジャンアルメニアに砲撃、アルメニアはロシア主導の集団安全保障条約機構CSTOに支援要請。ナゴルノカラバフを巡る紛争が再燃。14日プーチン大統領が両首脳と個別会談し、停戦合意。両国の死者は200人以上。23日ふたたびアゼルバイジャンが砲撃したとして、アルメニアは停戦合意破りを批難。
・14日キルギスタジキスタン国境で衝突。キルギスはタジクが先に前哨基地を攻撃したとし、兵士2名が死亡と発表。
 
・1日台湾が中国に近接した金門島で民間無人機を撃墜。中国のものと主張。
・23日米海軍第七艦隊の原子力空母ロナルド・レーガンが4年ぶりに韓国・釜山に入港。米韓演習のため。
・25日北朝鮮が北西部平安北道から短距離弾道ミサイル1発を発射。6月5日以来。
・26日北朝鮮と中国を結ぶ貨物列車が五ヶ月ぶりに運行再開。北朝鮮のコロナ発生により中国側がストップしていた。
・28日北朝鮮平壌近郊の順安から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射。
・29日中国・ロシア軍の艦隊7隻が大隅海峡を通過。
・29日北朝鮮平安南道から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射。
・29日ハリス米副大統領が訪韓。南北境界線DMZを視察。
・29日アメリカが太平洋島嶼国14ヶ国・地域との連携戦略「太平洋パートナーシップ」を初策定。クック諸島、ニウエを国家承認。
 
・2日インド初の国産空母「ビクラント」が就役。戦闘機・ヘリ30機を搭載可能。
・2日安全性の問題で8月16日以降すべて飛行停止していた米軍オスプレイCV22が運用再開。
・5日イギリスの与党・保守党が党首選。リズ・トラス外相が当選し、首相に。前ジョンソン政権路線を継承。
・9日イギリス・エリザベス女王が死去。
・16日イラン・テヘランで13日にヘジャブの着用が不適切として逮捕された女性が死亡。警察の拷問があったとして全土にデモが拡大。
・22日シリア沖でレバノンから出航した難民船が沈没、シリア、レバノンパレスチナなどから120~150人が乗船していたとみられる。
・27日サウジアラビアのサルマン国王がムハンマド皇太子に首相の地位を禅譲
・30日ブルキナファソで二回目のクーデター。今年1月のクーデターで実権を握った軍内部でさらに分裂。

おもなできごと 2022年8月

・1日ニューヨーク、国連のNPT(核不拡散防止条約)検討会議に岸田首相が日本の首相として初の演説。「ヒロシマ・アクション・プラン」を打ち出し、9月にCTBT(包括的核実験禁止条約)会合を日本で主催すると発表。核兵器禁止条約については触れず。26日ロシアの反対により文書採択できず終了。ザポリージャ原発ウクライナの非核化について折り合わず。
・4日駐日ロシア大使が広島を訪問し、原爆慰霊碑に献花。右翼団体一水会の招待による。6日の式典にロシアは招待されていない。
・4日ペロシ議長が日本到着。
・4日中国の軍事演習により与那国島漁協が出漁自粛を判断。軍事演習が理由での出漁中止は初めて。
・6~7日右派シンクタンク「日本戦略研究フォーラム」が台湾有事を想定した机上訓練を主催。元防衛相や元自衛隊幹部が参加。
・8日ソロモン諸島政府主催のガダルカナル戦闘80年の式典に参列していた護衛艦きりしまの海上自衛官が現地人に刺される。
・10日内閣改造。岸防衛相は首相補佐官に。浜田靖一氏が防衛相に。統一教会関係者は7人から8人に増加。
・13日西村経産相、15日高市経済安保担当相、秋葉復興相、萩生田政調会長靖国参拝。岸田首相は私費で玉串奉納。
・15日全国戦没者追悼式で岸田首相が式辞。前年までの内容と8割が同じ。
・21日岸田首相が新型コロナウイルス感染。アフリカでのTICADはオンライン出席に切り替える。
・24日GX(脱炭素・グリーントランスフォーメーション会議)で岸田首相が原発の新増設、東電・柏崎刈羽原発を含む7基の再稼働について国が全面に立つと表明。
・25日三井・三菱がサハリン2の新会社に出資決定。
・28日陸上自衛隊各地での大規模訓練オリエント・シールド、熊本・大矢野原演習場でジャベリンの訓練を公開。
・30日京都地裁朝鮮人地区のウトロ地区への放火事件の判決。「偏見が動機」と明記したが、ヘイト、差別といった言葉は使われず。被告は控訴せず懲役4年が確定したが「嫌悪感情は変わっていない」としている。
 
・1日南部ヘルソンからの避難バスをロシアが対戦車ミサイルで攻撃。乗客3人が死亡。
・1日ウクライナ軍がヘルソンとクリミア半島を結ぶ鉄道を攻撃し、破壊。ロシアの補給路を断つ作戦。
・2日ロシアがサハリン2の新運営会社設立を発表。シェルなどは撤退しているが、三井・三菱は出資の意向。
・5日ザポリージャ原発に攻撃。ロシア、ウクライナ双方が相手の攻撃によるものとして批難声明。8日には地雷敷設が判明。
・9日ロシア占領下のクリミア半島西岸の軍用空港で爆発。ロシアの軍用機9機が破壊される。
・11日ベラルーシ南東部のロシア軍が地対空ミサイルを配備している空港で爆発。
・13日南部ヘルソンでウクライナ軍がドニプロ川にかかる橋を攻撃。ロシアの補給路を断つ作戦を展開。16日クリミアでロシアの武器弾薬庫が爆発。18日クリミア南西部セバストポリの空港で爆発。20日セバストポリのロシア軍司令部付近に無人機攻撃。対空兵器で迎撃したとされる。
・18日国連グテーレス総長がリビウでゼレンスキー大統領とトルコ・エルドアン大統領と会談、19日にはオデーサ、20日にトルコ・イスタンブールに移動。16日にはオデーサからエチオピアに向け、国連手配の穀物輸送貨物船が出港。
・17~18日北東部ハルキウで高齢者・障害者施設などにミサイル着弾。
20日ロシア・モスクワでプーチン大統領と近しい極右思想家ドゥーギン氏の娘でジャーナリストのダリヤ・ドゥーギナ氏が車爆弾で殺害される。ロシアはウクライナ工作員が入国しているとしている。
・24日中部ドニプロペトロウスク州チャプリネで駅や民家に着弾、25人以上が死亡。
・25日ロシアが占領している南部ザポリージャ原発付近での砲撃により、外部電源が遮断され、非常電源に切り替え。ザポリージャでは2基が稼働中。ロシア・ウクライナ双方が相手の砲撃であると主張。
・30日モスクワ、ゴルバチョフ元大統領が死去。
 
・3日アメリカのペロシ下院議長が台湾訪問。蔡総統や香港の民主活動家などと面会。16日プーチン大統領ペロシ氏を批判。
・4日中国が台湾周辺で大規模軍事演習。弾道ミサイル11発を発射し、うち5発が波照間島沖の日本のEEZに着弾。当初7日までの予定だったが延長された。14~15日アメリカの上下院議員5人が訪台。
・5日カンボジアASEAN地域フォーラム。北朝鮮からは駐インドネシア大使が参加。日米豪の外相が中国の演習中止要請声明。
・10日北朝鮮防疫対策会議で金与正労働党副部長が「兄は高熱を出したが治癒した」と、金正恩氏が新型コロナに感染したと思われる発言。北朝鮮はウイルスは韓国から流入したが完全に克服したと勝利宣言をし、韓国に対して「強力な報復」を示唆。
・15日韓国光復節で尹大統領がこれまでの「植民地支配」の語を使わず、日本を「隣人」と表現し、「歴史問題は解決できる」と演説。徴用工、従軍慰安婦については言及せず。北朝鮮に関しては「大胆な構想」として北朝鮮が実質的非核化をおこなった場合、食糧やインフラ支援を進めると表明。19日北朝鮮金与正副部長は「実現とはかけ離れた愚かさの極致」と批判。韓国側も「無礼な言葉で歪曲している」と応酬。
・16日中国が駐米台湾大使ら7人に対し、入境制限の制裁。
・17日北朝鮮平安南道から黄海に向けて巡航ミサイル2発を発射。
・22日韓国各地で米韓合同の野外機動訓練・乙支フリーダムシールドが開始。
・28日米第七艦隊のミサイル巡洋艦2隻が台湾海峡を航行。
 
・8日FBIがマイアミにあるトランプ前大統領の自宅に家宅捜査。核使用を含む機密文書を持ち出していたとされる。
・12日1988年の作品「悪魔の詩」でイランから殺害予告を受けている作家のサルマン・ラシュディ氏がニューヨークで講演中に刺される。容疑者はその場で拘束。
・11日オハイオ州でFBIの事務所に武装した男が侵入未遂。逃走したところを射殺される。
・14日ワシントン・連邦議事堂のバリケードに男が車で突入、発砲。追跡されて自殺。
・16日アメリカの中間選挙共和党予備選でワイオミング州でトランプ前大統領訴追を主張するリズ・チェイニー議員が敗退。トランプ氏の弾劾に賛成した10人のうち4人が敗退、4人が不出馬で候補になったのは2人のみ。
・16日アメリカ・カリフォルニアでICBMミニットマン3発を発射。
 
・5~6日イスラエルパレスチナガザ地区に大規模空爆。子ども15人を含む44人以上が死亡。先制攻撃の理由をイスラエルは「適切な対テロ作戦」と説明。
・12日ミャンマーで外国人と許可なく面会した場合政党要件を抹消する命令が発動。
・26日パキスタンで大洪水、国家非常事態宣言発令。30日までに1136人の死亡が確認。
・29~30日イラクバグダードの政府機能の集中するグリーンゾーンをサドル師派の武装勢力が襲撃し、戦闘状態に。一時は首相府を占拠。イラクでは政権争いが激化し、10ヵ月以上首相を決められない状態が続いている。サドル師がTwitterで政界引退を表明、サドル師派の議員全員が辞職するなどの混乱の中、一部が暴徒化した。サドル師の撤収命令により収束。

おもなできごと 22年7月

2022年7月
 
・2日KDDIが通信障害で最大3915回線が不通に。復旧に4日間を要した。
・4日東洋大学でゼレンスキー大統領が学生350人にオンライン演説。質疑応答も。全国14大学に中継。
・4日中国のフリゲート艦が尖閣諸島の接続水域に侵入。ロシア艦が先行して侵入していた。
・5日大阪府警創価学会施設に侵入した男を逮捕。4月には茨木市コリア国際学園に侵入し、放火。名簿を盗み「韓国人を襲うつもりだった」としていた。高槻市辻元清美議員の事務所にも侵入。
・6~7日沖縄・金武町の民家の窓が銃弾で割れる。4~10日近くのキャンプ・ハンセンで実弾訓練があり、流れ弾か。
・8日奈良市近鉄西大寺駅前で参院選の応援演説中の安倍元総理が男に手製の銃で撃たれ、救急搬送後死亡。犯人は元自衛官で、旧・統一教会信者の母親が家庭を崩壊させたことから、統一教会と親しい安倍氏を狙ったと供述。昨年9月、統一教会の別組織であるUPFの集会に安倍氏はトランプ元大統領などとともにビデオメッセージを寄せており、容疑者は今春にそれを知って犯行を決意したと供述。12日安倍氏の「家族葬」が東京・芝増上寺で行われ、自衛隊音楽隊が参加。14日岸田首相が国葬を検討。「国葬令」は新憲法下で1947年に廃止されている。22日国葬が9月27日で閣議決定される。
・15日ロシアが日本の衆議院議員384人を入国禁止に。
・16~17日朝日新聞世論調査で「9条に自衛隊を明記するべき」が賛成51%、反対33%。2018年の同調査では賛成33%、反対51%。
20日中国海軍の測量艦が鹿児島沖で領海侵入。今年4月以来で6回目となる。
・22日オスプレイ配備が予定されている千葉県・木更津駐屯地で、木更津市長がオスプレイ試乗。
・26日陸上自衛隊V22オスプレイ2機が木更津駐屯地から佐世保相浦駐屯地水陸機動団に移動し、訓練。
・26日自民党統一教会の関係の問題で、教会にメッセージを出したりしていた岸防衛大臣が会見。「お付き合いもあったし」と、当然視したコメント。8月2日の会見で「支援を見直す」と変化。
・30日ミャンマーヤンゴンで取材していた日本人カメラマンが当局に拘束される。デモの取材をしていたか。
 
・1日オデーサ州セルヒーウカでマンション、レクリエーションセンターにミサイルが着弾。子どもを含む20人以上が死亡。
・1日アメリカが8億2000万ドル(1100億円)の追加支援決定。地対空ミサイルなど。
・3日ロシアがルハンスク州のウクライナ最後の拠点・リシチャンスク市を制圧。「ルガンスク人民共和国を解放した」と発表。
・4~5日ドネツク州に砲撃が集中。中部ドニプロペトロウスク州にミサイル7発が着弾。
・5日南部ヘルソン州にロシアの官僚をトップに据えた占領下「州政府」が発足。
・9日ドネツクの集合住宅に砲撃、住民多数が生き埋めに。
・11日ロシアからドイツなどに天然ガスを供給する海底パイプライン・ノルドストリームが21日まで定期点検で停止。ドイツは復帰するかどうか懸念。
・13日ウクライナ北朝鮮と断交。ドネツクルガンスク人民共和国を承認したため。
・14日中部ビンニツァ市街地にミサイル攻撃。南部ミコライウではホテル、ショッピングモールにミサイル。
・15~16日キーウを含む11州にミサイルや砲撃。 
・16日アメリカが、イランの空港でロシアが無人機調達のための視察を行っていたと発表。
・18~19日ドネツクの工業地帯・発電所にミサイル4発など猛攻。
・19日プーチン大統領がトルコ・エルドアン大統領とともにイラン訪問。シリア和平を目指す3ヶ国協議。トルコはYPGに対抗を主張し、シリア国内での軍事作戦も辞さない方針。20日イラク北部のリゾート地で砲撃、観光客9人が死亡。イラクはトルコの攻撃と主張、トルコは否定。
・19日中南部ザポリージャでロシアの高官が「州政府」トップに着任。20日ウクライナのエネルゴ・アトム社がザポリージャ原発にロシアが武器搬入を要求していると明かす。
20日南部ヘルソンでロシアの移動式レーダーをウクライナ側が破壊。
・21日南米4ヶ国の通商会議メルコスールがゼレンスキー大統領のオンライン演説を拒否。
・22日トルコと国連の仲介でロシアとウクライナ黒海からの食糧輸出に合意。輸出の船舶のための「回廊」を設置する。23日オデーサ港をロシアがミサイル攻撃。
・26日から黒海沿岸のリゾート地に砲撃集中が続く。沿岸部ミコライウの交通・電力インフラに攻撃。ウクライナ政府はクラスター弾の使用を指摘。
・26日イギリスが親ロ派のイギリス人YouTuberを資産凍結。14年からウクライナに入国禁止となっていたが、現在はロシア制圧地域にいるとみられる。
・29日ドネツクウクライナ兵捕虜収容施設に砲撃。捕虜40人、親ロ派53人死亡と発表。ロシアはウクライナが口封じのためHIMARSを使用して攻撃したと主張。捕虜にはアゾフスターリで抵抗し、拘束されている兵士も含まれる。
 
・6日EU欧州議会原発を「グリーンな電力」として承認。
・7日イギリス・ジョンソン首相が辞任。閣僚・政権幹部が数日のあいだに50人以上辞任するなど、周囲の不信が強まったため。
・9日スリランカ・ラジャパクサ大統領、ウィクラマシンハ首相が辞任。4月から通貨切り下げに抗議し、大統領退陣要求のデモが激化し、群集が公邸を占拠、首相の自宅を放火。13日大統領が軍用機でモルディブに脱出。
・10日ミャンマーのミン・アウン・フライン国軍最高司令官がロシアを訪問、プーチン大統領と軍・宇宙での協力強化を確認。
・14日バイデン大統領がイスラエル訪問し、ラピド首相、オンラインでインド、UAEとも会談。15日パレスチナを訪問、アッバス議長と会談。UNRWAなどへの拠出再開を約束。15日サウジアラビア訪問、ムハンマド皇太子と会談し、記者殺害以来悪化していた関係改善に。帰国後、バイデン大統領は新型コロナ陽性。26日に陰性となるが、30日に再陽性検出。
・28日サウジ・ムハンマド皇太子がフランス訪問。マクロン大統領と会談。
・28日バイデン大統領が中国・周主席と電話会談。「意志疎通を継続する」として、大きな進展はなかった。
 
・31日アメリカがアフガニスタン・カブール市内のアルカイダ指導者ザワヒリ容疑者の潜伏先をドローンで空爆し、殺害。

おもなできごと2022年6月

2022年6月
 
・6日海上自衛隊が地中海でNATOと初の共同訓練。
・9日国連総会で日本が安保理非常任理事国に選出される。来年から2年間で、12回目。
・10日シンガポールでアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)開催。米中国防相が会談。11日には日米豪が会談し、日本が集団安全保障に基づく「武器等防護」をアメリカだけでなくオーストラリアにも拡大することが決定。11日日米韓会談。2017年末で途絶えていた三カ国での共同訓練を再開することを声明で発表。
・12~21日中国4隻・ロシア5隻の艦隊が太平洋側から日本列島を周回航行。
・16日太平洋地域16ヶ国(フィリピン、カナダ、チリなど)の軍指揮官が横須賀基地木更津駐屯地などを視察。
 
・1日ドイツがウクライナに対空ミサイルとレーダーのシステムIRIS-Tの提供を決定。
・1日デンマークEUの「共通防衛政策」に参加することを国民投票で決定。賛成67%。
・5日ロシアがカスピ海上空の戦略爆撃機TU95から1400km離れたキーウを巡航ミサイルで攻撃。
・12日東部の激戦地ドンバスでロシアが攻勢。化学工場への攻撃が集中。
・15日ロシア側がセベロドネツクに「人道回廊」設置を呼びかけ。
・16日キーウをマクロン・フランス大統領、シュルツ・ドイツ首相、ドラギ・イタリア首相が訪問し、ゼレンスキー大統領に「EU加盟を支持する」と約束。
・16日オランダ内務省がハーグのICCに入省しようとしたロシアGRUのスパイを摘発したと発表。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学院で推薦状を獲得し、ブラジルを母国とする偽の履歴を作っていた。ブラジルに送還。
・17日ウクライナ軍が黒海アメリカから提供された対艦ミサイル・ハープーンでロシアの小型軍用艇を破壊。
・17日ロシアがウクライナ軍に参加した元米兵2名を捕虜にしたと報道。9日にハルキウ入りしてから行方不明となっていた。
・17日ロシア・サンクトペテルブルグで国際経済フォーラム開催。
・18日ゼレンスキー大統領が南部・ミコライウの前線を訪問。
・19日ウクライナ政府はロシアの侵攻を支持するロシアのアーティストの音楽や映像を公共の場で再生することを禁じる。一方「侵攻に反対するロシア・アーティスト」のリストを発表。
・23日アメリカがウクライナに4億5000万ドル(610億円)の追加支援。ミサイル防衛システム・HIMARSなど。
・24日セベロドネツクからウクライナ軍が撤退。化学工場に市民568人が退避している。26日セベロドネツク陥落。
・26日キーウにミサイル攻撃。幼稚園と集合住宅に命中し、1人が死亡。
・27日中部ポルタワ州・クレメンチュクのショッピング・モールにミサイルが命中。
・30日ウクライナ黒海の要衝・ズミイヌイ島を奪還。穀物輸出再開の拠点となりうる。
・30日プーチン大統領が国際出資のガス田「サハリン2」をロシア企業に譲渡命令。三井・三菱が出資。
 
・26~28日ドイツ・エルマウでG7首脳会議。
・28~30日マドリードNATO首脳会議。岸田首相・韓国の尹大統領なども「パートナー国」として参加。2022年「戦略概念」を策定。ロシアを「戦略的パートナー」としていた従来の位置づけから「最大かつ直接の脅威」に変更。バルト海黒海の即応部隊4万人を30万人に増派。中国は「ロシアと戦略的関係を強化し、野心と威圧的政策でNATO国益や安全保障に対抗」と記載。トルコがスウェーデンフィンランドの加盟に合意。PKKの活動阻止、トルコへの引渡しが条件。
・29日日米韓会談、北朝鮮の脅威に協力して当たることを確認。オーストラリア、ニュージーランドとも日韓が三者会談。
 
・1日北京近郊で政府の「ゼロコロナ政策」によって北京市内への移動が制限された住民が抗議し、警官と衝突。
・5日北朝鮮が35分の間に4ヶ所から8発の核搭載可能な短距離弾道ミサイルを発射。短時間での同時発射としては過去最多。移動式発射台を用いたと推測される。日本は当初6発と発表。韓国の観測で8発と訂正。
・6日米韓が10分間で8発の地対地ミサイルを発射訓練。
・8日カンボジア南西部リアム海軍基地の拡張工事着工式典に中国大使が参列。カンボジア軍と共同使用し、ジブチに次ぐ2ヶ所目の海外拠点となることが懸念される。 
・12日北朝鮮が海岸部から黄海へ多連装ロケット砲5発を発射。
・17日中国・上海で四隻目の空母・福建が進水。艦載機をカタパルト式で発射する空母は中国初。
・19日中国が地上配備型弾道ミサイル迎撃システムの実験に成功。
・21日韓国が自国開発のロケットを初めて衛星軌道に乗せる。衛星軌道到達は7ヶ国目。
 
・19日コロンビア大統領選挙・決選投票で元左翼ゲリラの左派ボゴダ市長のペトロ氏が勝利。
・21日アメリカがトランプ大統領時代に緩和していた対人地雷の制限をふたたび強化。朝鮮半島以外での使用を禁止。国際的対人地雷禁止のオタワ条約には加盟していない。
・21~23日ウィーンで核兵器禁止条約締結国会議。